彼方のアストラが打ち切りと言われる理由は？最後や完結状況から噂の真相を考察

ジャンプ＋の人気作にもかかわらず、全5巻で完結となった彼方のアストラの漫画。なぜ連載期間が1年だけなのか、疑問に思った方もいるでしょう。一方、彼方のアストラの最終回は、打ち切り終了だったとも言われています。以下では、彼方のアストラが打ち切り終了と言われる理由はなぜか、最後や完結状況から考察しました。

彼方のアストラの漫画は、2016年～2017年にかけて「少年ジャンプ＋」で連載されたSFサバイバル作品です。また、2019年にはテレビアニメが放送され、高い人気を誇っています。

彼方のアストラの作者・篠原健太先生は、千葉県出身の漫画家で、社会人経験とアシスタント生活を経て2005年にデビューしました。主な作品には、初連載となったSKET DANCEがあります。

以下では、彼方のアストラの漫画が打ち切りと言われる理由はなぜか、最後や完結状況、売り上げや発行部数などを元に考察しました。

SFアドベンチャー要素をベースとしつつ、ミステリーやコメディも取り入れた綿密な作風が人気を呼んだ彼方のアストラの漫画。しかし、単行本は全5巻49話と非常に少なく、連載期間も約1年と短いです。長期連載を予想していた読者にとっても、短期連載での完結は想定外だったでしょう。このような経緯から、一部の読者から打ち切り終了の噂が浮上しました。

一方、マンガ大賞2019のインタビューにて、篠原先生から彼方のアストラの連載について言及されています。当初から長期連載にするつもりはなく、短い巻数での完結を目指していた篠原先生。ストーリーも凝縮して描いた結果、5巻で完結となりました。

アニメ化をきかっけにさらなる人気を集めた彼方のアストラでしたが、連載当初は読者の反響が少なかったと言われています。その理由としてweb漫画ならではのデメリットがあげられ、積極的に宣伝しなければ作品に興味を持ってもらえません。篠原先生も、SNSを通じて作品を宣伝したものの、思うような結果が出ませんでした。

実際、4巻までの単行本の売り上げや発行部数は少なく、人気の低迷が打ち切り終了と言われる理由に繋がったでしょう。しかし、4巻以降からは少しずつ物語の謎が明かされていき、ストーリーの核心にせまるごとに大きな反響を呼びました。また、SNSでのトレンド入りも作品の知名度を上げ、売り上げ部数を大幅にあげました。新たなファンを獲得し、ストーリーが盛り上がりを見せる中、彼方のアストラは5巻で完結します。

もちろん、篠原先生がストーリーを最後まで描き切った作品なので、彼方のアストラの最終回は円満だったと言えるでしょう。しかし、連載当初は売り上げが低迷していたこと、短期連載だったことが打ち切りの噂に繋がったとも考えられます。

web漫画としてジャンプ＋で連載された彼方のアストラの漫画ですが、当初はジャンプ本誌での連載の可能性があった作品でした。SKET DANCEの漫画で初連載を果たし、2作目では前作と異なるジャンルへの挑戦を考えていた篠原先生。そこで生み出されたのが、彼方のアストラでしたが、編集部から企画そのものがボツと言い渡されました。

しかし、企画が全くダメではなく、ジャンプ＋での連載を提案されています。ジャンプ本誌での連載は難しいと判断されたものの、web漫画として人気を獲得した彼方のアストラ。ジャンプ＋での連載までの経緯を間違ったように解釈され、打ち切りの理由に繋がったでしょう。もちろん、彼方のアストラは最後まで連載され、打ち切り終了とはなりませんでした。

以下では、人気作品でありながら打ち切りとの噂が浮上した、彼方のアストラのあらすじと最終回結末までをネタバレ紹介します。

西暦2063年、惑星キャンプに出発したケアード高校のB5班は、惑星マクパに着陸後、謎の球体によって宇宙空間へ放り出されました。漂流していた宇宙船を見つけて事なきを得たものの、ここはマクパから5012光年も離れています。マクパに戻るには最速で3か月はかかると見込まれるも、船内の食料は3日分しかありません。そこで、他惑星で水と食料を補給しながら、マクパに戻ることを計画します。

自分たちを吸い込んだ謎の球体に怯えながら、目的地を目指す一行。しかし、極限状態に陥ったことで仲間内での争いが勃発し、カナタの通信機が壊されます。

フニシアのセリフから、自分たちB5班はある目的から殺処分するために意図的に選ばれたと考えるカナタ。船内が不穏な空気に見舞われる中、流星体が衝突して宇宙船に穴が開きます。仲間同士で危機を脱し、次の経由地・惑星シャムーアに着陸しました。

B5班の失踪事件はメディアでも大きく取り上げられ、カナタ達の通うケアード高校では生存の可能性の低さから、失踪宣告の手続きが行われようとしていました。一方、B5班は惑星アリスペードに到着します。前の惑星と異なって水と食料は豊富にあり、9人はリゾート気分に浸ります。しかし、惑星イクリスの上空にて、B5班を乗せた宇宙船・アストラ号が航行不能になりました。

このままでは先に進むこともできず絶望する彼らでしたが、イクリスの探索中にアストラ号とそっくりな宇宙船を発見します。船は使えるのか、一行は内部を調べ始めます。

イクリスのアストラ号の内部は廃墟のように荒れていました。一方、モニターの「助けて」の表示から、人工冬眠装置に眠る女性を救出した一行。女性はポリーナ・リヴィンスカヤと名乗り、廃墟となった宇宙船は彼女が乗ってきたアーク6号でした。アストラ号と同じく、惑星イクリスに不時着したアーク号。乗組員たちは、この惑星の生物にやられてしまい、ポリーナはわずかな望みをかけて冬眠装置に入りました。

その後、アストラ号とアーク号から無傷のパーツをつなぐことで新たな宇宙船を生み出し、ポリーナを加えてた一行は地球への帰還を目指します。いよいよカナタ達の地球が見え始めた頃、ポリーナは違和感を覚えます。

カナタ達が目指していた地球とは、惑星アストラのことでした。そのため、ポリーナの認識と一行の話に微妙な食い違いが生じ、ポリーナは歴史の分岐していると考えます。2057年に巨大隕石が地球に落下するとの予測を受け、人類を別の惑星へ移住させる計画が持ち上がりました。しかし、宇宙船での移住には限界があり、そこで登場したのが人工ワームホールでした。

これは、カナタ達を襲った謎の球体の正体でした。さらに、人類の移住先が惑星アストラだったことも判明します。宇宙空間に投げ出された際、隕石衝突後の地球を見た一行。衝撃的な事実に驚きを隠せません。そして、最後の惑星ガレムに着陸後、光の球体が一行を襲います。再び何者かに通信機を壊される中、カナタは刺客をあぶり出そうと行動を開始します。

以下では、短い連載期間や人気が低迷していた時期などから打ち切り終了の噂が浮上した、彼方のアストラに関する感想や評価を紹介します。

短い連載期間から、一部で打ち切り作品と認識されている彼方のアストラ。しかし、漫画を読んで見ると最後まで見事なストーリー展開であり、面白いとの感想が多く寄せられています。なぜ、打ち切りの噂が出てきたのか、理由を気になった方も多いでしょう。全5巻と短い話数であるものの、ストーリーは緻密で濃厚であり、読み応えのある作風がファンを魅了しています。

人気の低迷を理由に打ち切りを余儀なくされる作品もある中、彼方のアストラも連載初期は人気が出ず、打ち切りもささやかれました。しかし、漫画4巻から人気が急上昇し、円満の最終回と迎えました。一部からは全5巻では短いとの声も見られたものの、作り込まれたストーリー構成はファンを満足させました。また、打ち切りではなく堂々の完結だったと賞賛する声も見られます。

全5巻構成とストーリー自体は短いものの、様々な要素を凝縮させた構成が人気に火をつけた彼方のアストラの漫画。壮大な世界観はもちろん、キャラクターの作り込みも高く評価され、全5巻とは思えない濃いストーリー展開が良いとの感想も寄せられています。また、SNSでは、人気作ほど引き延ばされる傾向にある中、わずか5巻で完結させた作者の構成力の高さもすごいとの声も見られ、根強い人気を誇っています。

彼方のアストラが打ち切りと言われる理由はなぜか、最後や完結状況から打ち切りの噂の理由を考察しました。連載終了後も根強い人気を誇り、SF作品の傑作とも評される彼方のアストラの漫画。全5巻構成と短いことから、打ち切り説の理由にあげられました。しかし、彼方のアストラは作者の構想通りの結末となり、打ち切り説は否定されています。