【コウノドリ】梅毒のあらすじ・結末ネタバレ！漫画のエピソードは何巻何話？

コウノドリでは妊娠中のさまざまなトラブルを題材にした話も多く、漫画では何巻の何話にどのような話があったか忘れてしまうという人も多いです。神秘的な妊娠出産の中で、辛い経験を描いたテーマから涙無しでは見られないテーマまである魅力的な作品といえるでしょう。

この記事では、その中でも頭の片隅には入れておきたい、「梅毒」について紹介していきます。コウノドリの何巻何話で取り上げられているのかあらすじや結末をネタバレ、そしてそもそも梅毒とは？というところまで掘り下げていきましょう。

コウノドリの漫画の中で、梅毒について描かれているのが何巻何話なのか紹介する前に、まずはコウノドリの作品情報について紹介していきます。実写ドラマ化もされているコウノドリは、人気漫画作品のひとつです。ここでは、コウノドリの作品情報として、概要とあらすじを見ていきましょう。

コウノドリは2013年から「モーニング」で連載されていた漫画になり、2020年に完結しています。漫画の作者は鈴ノ木ユウになり、3つ目の連載漫画作品で大ヒットをたたき出しました。コウノドリの漫画の累計発行部数は2022年4月時点で940万部になり、妊娠出産のさまざまなトラブルを題材にしたストーリーが評価されています。2015年には綾野剛主演でテレビドラマ化し、第2シリーズまで続く人気ドラマになりました。

主人公の鴻鳥サクラは産科医師であり、正体不明のジャズピアニストでもあります。鴻鳥サクラが働く聖ペルソナ総合医療センターことペルソナでは、多くの妊婦が毎日出入りしていました。妊婦と家族との関係性や絆を描いたコウノドリですが、漫画では2～4話ごとに話が切り替わります。

そのため、漫画が読みやすいと好評で、気になる話が何巻何話なのかすぐに調べることもできます。妊娠出産に関するトラブルを描いているため、女性から人気がある作品です。

コウノドリで梅毒のエピソードが出てくるのは、何巻何話なのでしょうか？梅毒のエピソードは、コウノドリ第25巻の71話で登場します。梅毒のエピソードは、東京都で梅毒が急増したことにより、過去には無料公開もされています。

誰にでも起こりうる梅毒という赤ちゃんに大きな影響を与える病気は、妊娠中に感染してしまうと悲しい結末を迎えることになりかねません。そのため、コウノドリでは梅毒の危険さを世間に知らせるため、エピソードの無料公開に至りました。梅毒の感染者は年々増えており、東京都だけではなく全国で見ても増加傾向にあります。

梅毒という病気を知らない、または増加していることを知らないという人の中には、梅毒は昔の病気という認識を持っている人も少なくありません。現代でも多くの人が梅毒という病気に苦しんでいること、そして梅毒が妊婦に与える影響をコウノドリで繊細に描かれているため、一度見てみるのをおすすめします。

コウノドリで梅毒のエピソードが何巻何話か紹介してきました。何巻何話に収録されているか分かったところで、ここからはコウノドリの梅毒エピソードのあらすじや結末についてネタバレしていきましょう。ネタバレを見たくないという方は、項目を飛ばすのをおすすめします。

コウノドリでの梅毒のエピソードが何巻何話か分かりましたが、その中で繰り広げられる内容は衝撃を受けるものでした。あらすじから結末までネタバレしていきましょう。まずあらすじのネタバレとして、ある一人の男性が手の発疹が気になり皮膚科へ行くと、梅毒に感染していると診断されます。梅毒にかかった可能性として、風俗を利用した際のものであると確信を得ました。

皮膚科では、抗生物質を飲めば治ると言われて安心しますが、自宅へ帰った男性は妻から妊娠を告げられました。梅毒は妊婦が感染するとお腹の赤ちゃんも感染をする確率が60～80％と高い傾向にあります。そして、その内の40％にあたる胎児が死亡してしまうのです。そのことを知っていながらも、男性は妻に梅毒であることを伝えることができませんでした。

しかし、妻は妊婦検診で血液検査をした際に、自分が梅毒に感染していると診断されます。早期発見できたことで内服薬を飲み、胎児への感染が予防できると担当医に伝えられるのでした。梅毒が旦那から移ったことを確信した妻は、旦那に心を入れ替えるよう伝えます。ここまでが、梅毒あらすじの前半のネタバレとなります。ここから梅毒のあらすじは、衝撃的な結末を迎えることになるのでした。

後半のあらすじを結末までネタバレしていきましょう。前半に登場した妊婦とは別の妊婦が、鴻鳥の元へ健診に来ます。お腹はすでに大きくなっていることに違和感を感じた鴻鳥は、妊婦が梅毒に感染していることを知りました。彼女は風俗に勤務しており、そこで梅毒を移されたといいます。緊急帝王切開にて生まれた赤ちゃんは悲しくも梅毒に感染しており、治療をしても長くはもたないと宣告されました。

母親は感情を出すことなく、「正直ほっとした」という言葉を残すという結末を迎えました。望まぬ妊娠が招いた悲しい結末は、梅毒のあらすじの中でも悲しみに溢れているという声があがったのです。

コウノドリで繰り広げられる梅毒エピソードのあらすじから結末まで紹介しましたが、ここでは見どころをネタバレしていきましょう。梅毒エピソードの見どころは、梅毒が自分にも降りかかる可能性のある病気であることです。梅毒は初期症状があまり現れないため、症状が出たときにはすでに感染してしまっている状態です。そのため、症状が出ていないときに性行為をすることで、相手にも移してしまう可能性のある怖い病気なのです。

通常の人が梅毒に感染した場合、抗生物質などの薬で完治が望める病気です。しかし、感染者が妊婦になると話が違ってきてしまいます。妊婦が感染した場合、胎児に感染する確率は50％以上になります。そして胎児が死亡する確率も50％近くと高いため、子どもを亡くすという悲しい事態を引き起こしかねません。コウノドリでの梅毒エピソードに登場する妊婦2名も、1人目は早期発見できたからこそ胎児まで助けることができました。

しかし、2人目の妊婦は初期に発見できていたら助けられた命かもしれない赤ちゃんは、出産後に亡くなってしまいます。このように、早期発見も大切なため、男性側に梅毒が発覚した場合は早急にパートナーへ伝えることが必要でしょう。

症状が出始めている場合、すでに性交渉をしていたら相手も感染している確率が高いです。相手にも検査に行ってもらい、適切な処置を受けることがコウノドリからは読み取れます。梅毒のエピソードは、近年増えている梅毒の感染で悲しい思いをしないために、多くの人が読むことが必要だといえます。

コウノドリの中でも梅毒がどのような病気なのか解説されていますが、ここでも梅毒について見ていきましょう。梅毒はどのような病気で、感染源は何なのか見ていきます。

梅毒は、梅毒トレポネ−マという細菌による性感染症です。日本のみならず、世界中で見られる感染症になり学名ではTreponema pallidum (模倣の名人)と呼ばれています。梅毒に感染した後、3週間～6週間が潜伏期間といわれており、潜伏期間が長いのが難点でしょう。

梅毒で出る症状として、感染から3週間ほどすると口や性器などに大きめのできものができます。しかし、その後1ヶ月もすると消えてしまうため、治ったと思う人も少なくありません。

身体はすでに梅毒に支配されており、できものが消えると次にコウノドリで男性に現れた症状である、手足や身体に発疹ができはじめます。発疹が出始めるのは感染してから、およそ3ヶ月後くらいです。この発疹も半年ほどすると消えることがあるため、梅毒の症状を知らない人や病院に行くヒマのない人は治ったと勘違いしてしまうでしょう。

そのため、抗生剤を飲まないと梅毒トレポネーマは体内に残ったままになり、数年後には皮膚だけではなく筋肉や臓器、骨にまで腫瘍ができてきます。10年以上放置してしまうと、死亡する原因となる可能性がとても高い傾向にあります。そして、梅毒がコウノドリで取り上げられた理由として、妊婦が梅毒に感染することが非常に危険であるからです。

妊婦が梅毒に感染していると、胎盤を通して胎児に梅毒が感染してしまいます。そうすると、胎児は先天梅毒になってしまい、早産や流産の原因になったり、無事に生まれてきても先天性の異常で奇形の可能性、死亡の原因にもなります。

梅毒の主な感染源は、性行為にあります。感染している者の血液や精液、膣分泌液に梅毒トレポネーマが含まれているため、それらが相手の粘膜や皮膚に触れることで感染が広がります。性的な接触全てに感染率があるため、感染率の高い病気といえるでしょう。日本では2022年に梅毒の感染者が1万人を超えているため、重要視するべき病気の1つといえます。

鴻鳥サクラは、聖ペルソナ総合医療センターの産婦人科医で、温厚で優しい性格の持ち主です。しかし、妊娠に関係することで目を背けられないことがあると、冷静に相手に向き合いときに厳しい姿勢も見せていました。適切な判断力を持っている医師のため、作中でも人気がある先生という印象を受けるでしょう。ペルソナの産婦人科チームの中心的存在になり、多くの医師や看護師から慕われています。

産婦人科医としての顔だけではなく、謎のジャズピアニスト「ベイビー」の顔も持つ鴻鳥サクラは、変装をしてピアノを弾く姿も見せました。幼少期は児童養護施設で過ごしていました。

産婦人科医で女医の下屋加江は、医師としてはまだ若手の28歳です。見た目は黒髪に眼鏡を付けており、そばかすのある頬が印象的でしょう。性格は控えめではあるものの、納得できないことに関しては感情的になったりします。好きな物は焼肉で、1人で焼肉屋へ行くシーンも見られました。仲良くなった妊婦がペルソナで亡くなったことを受け、救急救命科への希望を出して異動しました。

漫画では2巻から登場した小松留美子は、元々鴻鳥と四宮とともに働いていた助産師でした。鴻鳥がベイビーであることを知っている数少ない人物になり、鴻鳥も心を許している様子を見せました。小松留美子の母親も助産師をしており、助産院を開院していました。

しかし、死亡者が出てしまったことで、産院をたたんでいました。そのような過去をもってなお、助産師になった小松留美子の出産に対する気持ちは誰よりも強く、ときには周りを励ましていることもあります。とっつきやすく、誰とでも仲良くなれる太陽のような存在といえるでしょう。

四宮ハルキは鴻鳥と同期の産婦人科医で、常に冷静沈着、患者からは「冷たい」とクレームが入るほどです。しかし、出産には全力で厳しく正論を伝える様子も見られました。数年前までは笑顔で溢れていた四宮でしたが、ある妊婦が出産したのをきっかけに、冷酷な医師に変貌してしまったのでした。笑顔の頃の四宮を知っている鴻鳥や小松は、めげずに話しかけたり誘ったりしている様子を見せます。四宮の実家も産婦人科を営んでいます。

日本で梅毒の感染者が増えていることを受け、コウノドリの梅毒のエピソードを読むよう促している人が多くいます。それほど、衝撃的かつ勉強になるエピソードであることが分かるでしょう。

梅毒は感染していても、症状が少ないのが特徴です。発疹も見逃してしまっている人も少なくありません。そのため、健康診断の際にオプションで、検査してもらうのをおすすめしている人もいました。

コウノドリの梅毒エピソードに登場する男性が、保身に走ったことが許せないという声が多くあがっています。子供がもしかすると亡くなる可能性があるため、梅毒にかかってしまったら早めにパートナーに伝えるようにしましょう。

コウノドリの梅毒エピソードは何巻何話で描かれているのか、またそのあらすじや結末まで紹介してきました。梅毒がどのような病気で、感染経路についても解説しました。いまや身近な病気でもある梅毒について、少しでも知識があることで悲しい結末を引き起こすことを防ぐことができるでしょう。ぜひ、コウノドリの梅毒エピソードを読んでみてください。