【こち亀】纏が両津と結婚？原作漫画とアニメの違いや妊娠騒動をネタバレ解説

こち亀の纏はちゃきちゃきの江戸っ子で、両津と深いかかわりがあるキャラクターです。纏は初期から登場していたキャラクターではありませんが、中盤以降のこち亀において登場頻度が多くなりました。この記事では、纏と両津の結婚や妊娠疑惑のほかに、纏が何話から登場したのかなどについて紹介します。

「こち亀」は「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の正式名称で、「週刊少年ジャンプ」に1976年から2016年まで連載された長寿作品です。かなりの長寿作品ですが、連載完結まで一度も休載がなかったことでも知られています。全201巻という単行本は、2021年に漫画「ゴルゴ13」に抜かれるまでは「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録へ認定されました。

こち亀は東京都葛飾区にある「亀有公園前派出所」を舞台にした作品で、破天荒な両津勘吉を主人公としてさまざまな物語を描く作品です。長寿作品のこち亀では、キャラクターたちの年齢は大きな変化がありませんが、世界観は時代に合わせて変化していくことが特徴です。

こち亀の纏の本名は擬宝珠纏で、警視庁新葛飾署交通課の巡査です。身長は173cmと女性としては高身長で、体重50kgです。姉御肌でちゃきちゃきの江戸っ子である纏は、千代田区神田にある老舗の寿司屋超神田寿司の長女として生まれています。ちなみに、両津とは再従兄妹と親戚関係にあります。さらに、両津の弟が中川の遠縁の女性と結婚しているため、中川ともかなり遠い親戚関係にあるといえます。

纏の家族構成は、祖母の夏春都（げぱると）・父の夜婁紫喰（よろしく）・母の桔梗（ききょう）・兄の憂鬱（ゆううつ）・妹の檸檬（れもん）と蜜柑（みかん）です。

ここからこち亀の纏と両津が結婚したかと、妊娠騒動をネタバレ解説します。まずは両津と纏の結婚についてのネタバレです。両津と纏の結婚騒動が登場したのが何話かというと、原作こち亀の120巻4話「両さんのミレニアム婚！！の巻」です。この話は、「なんだと、両津が結婚！？」と大原部長をはじめとするさまざまなキャラクターが驚くシーンからはじまります。

その相手が纏だと知り、葛飾署の婦警たちは「なんであんなのと結婚するのよ」「もったいないからやめな」と必死に止めます。それでも纏は涼しい顔で「あいつが好きだから」ときっぱりと答えました。また、両津も大原部長へ仲人を頼みに行くほど話が進んでいます。驚く面々に両津が詰められているところに登場したのが、纏の祖母である夏春都です。

強烈な個性をもつ夏春都は署内で騒ぐ面々を無視して、「ちょっと2人を借りていくよ、2時間ばかり」と両津と纏を連れ出します。夏春都が連れ出した先は両津の実家です。ちなみに、この時点で夏春都は両津のことを「浅草一郎」という名前だと誤解しています。その理由は、纏が「両津勘吉」という名前が覚えにくいから纏の実家の寿司屋では浅草一郎で通していたためです。

夏春都は結婚をするのであれば両親に挨拶するのは当たり前という常識的な行動でしたが、この行動が2人の結婚が破談になる大きな原因となりました。また、夏春都が両津のことを浅草一郎だと勘違いしていないで両津家の人間だと知っていれば、そもそも結婚を許していなかったのではないかとされています。それは、夏春都と両津家の人間との関係が大きく影響しています。

ちなみに、纏は夏春都に反対されたとしても両津のことが好きという気持ちを捨てられませんでした。悩んでいる纏に夏春都は「好きにしな」と判断をゆだねました。しかしここで結婚話が破談になる決定的な事件が起きます。それは、両津が纏の実家の蔵に侵入して「纏と結婚すれば一生遊んで暮らせる」と浮かれているシーンを目撃されたためでした。

両津と纏の結婚話を夏春都が反対したのは、両津の本名を夏春都が知らなかったことが理由です。夏春都はどうして両津の本名を知って2人の結婚に反対をしたのでしょうか？それは、夏春都が両津家の男を嫌っているためです。夏春都の旧姓は両津で、実は両津家の人間でした。両津勘吉の祖父の両津勘兵衛こそ、夏春都の実の兄です。

夏春都は子供のころに実家のつくだ煮屋の業績を上げるために必死に経営努力をしているなか、兄の勘兵衛がちゃらんぽらんで遊びまくっていることにイラついていました。しかも、夏春都が嫁ぐと1週間で勘兵衛が実家のつくだ煮屋をつぶしてしまいます。それから80年、2人はおたがいに会うことがないほどに嫌っています。ちなみに、両津の両親も勘兵衛に妹がいるということをこのときに知ったほど交流がありませんでした。

両津家の男どもはラテン系の血統でみんないいかげんというのが夏春都の評価です。そのため、大切な孫の纏を両津家の血を引く両津勘吉に嫁がせるわけにはいかないと結婚を反対したわけです。

両津と纏の結婚話は破談になりましたが、その後纏が妊娠したのではないかと騒動が起きます。それが何話かというと、原作漫画126巻の1話「MATOI♥RYOsan？の巻」です。纏が妊娠したのではないかという疑惑が出た理由は、纏が産婦人科から出てくる姿や育児関係の本を購入しているところを目撃されたためでした。また、両津は纏と2人きりになって酔いつぶれたというタイミングがありました。

そのため、両津は「纏とできちゃった婚します！」と宣言します。しかしこれは完全に間違いでした。このときに妊娠したのは纏ではなく、纏の母親でした。纏は母親の付き添いで産婦人科に行ったり、生まれてくる子供のために育児の本を買っていただけです。このあと、纏の母親は纏の妹である蜜柑を産んでいます。

アニメ版「こち亀」で纏が初登場するのが何話かというと、「破天荒な警官・両さんが巻き起こすドタバタ人情劇」のTVスペシャル第8弾でした。このスペシャルで描かれたエピソードが、この記事で紹介をした纏と両津が結婚寸前までいったものです。このほか、纏がテレビ版こち亀で登場したのは以下の通りです。

• 199話：聖橋、白線流し
• 209話：スーパー幼稚園児檸檬!
• 220話：檸檬に一目惚れ
• 229話：檸檬の父親参観日
• 240話：両津と檸檬京都ふたり旅
• 252話：檸檬、おねえちゃんになる
• 275話：檸檬の子育て奮闘記
• 282話：檸檬の食わず嫌い王
• 297話：檸檬 くノー忍者になる
• 319話：超神田寿司のれん分け対決

• 333話：檸檬のストライキ
• 「TVスペシャル第8弾」両さん最大の危機!ライバルはチャキチャキ江戸っ娘
• 「TVスペシャル第14弾」擬宝珠家ご一行様INハワイアン大パニック

纏はアニメ版と原作版で登場シーンに違いがあります。アニメ版で初登場したのはこの記事で解説したとおり、結婚寸前まで行くエピソードです。しかし、原作版では結婚寸前まで行く話の前に登場しています。原作版の何話で纏が初登場したかというと、118巻の1話「江戸っ息子・擬宝珠纏の巻」でした。

アニメ版こち亀で纏役を演じる声優は土居裕子さんです。土居裕子さんは1984年に「NHK教育テレビの幼児向け番組「なかよしリズム」の歌のお姉さんである「Uちゃん」を担当しました。その後、ミュージカル劇団「音楽座」へ入団し、舞台やミュージカル、声優やナレーター、歌手と幅広く活動されています。

• 青春の城 コビントン・クロス エレノア・グレイ
• ターザン ターク
• こちら葛飾区亀有公園前派出所 擬宝珠纏

こち亀の纏と両津は結婚話が破断したあとは、家族のような距離感で接しています。2人の仲のいい様子がほほえましいという感想がありました。

財産狙いということがバレて破局をした両津と纏ですが、それでも2人の相性がいいから結婚してほしいという感想があります。

こち亀には麗子や早矢をはじめ、さまざまな女性キャラクターが登場します。そのなかでも、纏が一番かわいいという感想がたくさんありました。

こち亀の纏と両津の結婚についてくわしく紹介しました。纏と両津の結婚は破談になっただけではなく、親戚同士ということが判明しました。結婚話が流れたあとも、纏は両津と家族のような距離感で接しています。両津と纏に注目をして、こち亀を楽しんでみてはいかがでしょうか？