【ワンピース】ロジャーの声優が変わった？初代・大塚周夫の後任は津嘉山正種？

ゴール・D・ロジャーは、大人気作品であるワンピースに登場するキャラクターの1人です。彼は物語開始時点ですでに亡くなっている人物であるため、劇中の出番は多くありません。しかし、物語の謎に関わる重要なキャラクターです。ここでは、アニメのワンピースでゴール・D・ロジャーの声を担当した声優について紹介していきます。

ロジャーの声優は途中で変更されたため、初代声優と2代目声優の両方をチェックしていきましょう。ゴール・D・ロジャーの声優について見ていく前に、まずはワンピースの基本情報を紹介していきます。

ワンピースは尾田栄一郎が生み出した少年漫画作品。1997年より週刊少年ジャンプにて連載が開始され、2024年1月現在も連載は続いています。ファンの間で使われている略称は「ワンピ」です。単行本は現時点で107巻まで刊行されています。

1999年にはテレビアニメ化され、こちらも漫画同様、現在でも放送が続いています。2000年には劇場版第1作が公開され、以降も度々映画化されました。ワンピースはテレビアニメ化や映画化だけでなく、ゲーム化や舞台化など様々なメディアミックスが展開されています。2023年にはNetflixの独占オリジナル作品として実写ドラマ化されました。日本国外からの知名度も高い、国を代表する作品です。

この世の全てを手に入れた男、海賊王ゴールド・ロジャー。彼が遺した伝説の秘宝ワンピースを求め、多くの人々が海賊として海へと繰り出しました。大海賊時代の幕開けです。悪魔の実の1つであるゴムゴムの実を食べてゴム人間になった少年、モンキー・D・ルフィも、その1人でした。彼は海賊王になるため、仲間たちとともに大冒険を繰り広げます。

ゴール・D・ロジャーは、ワンピースに登場するキャラクターの1人。物語開始当初はゴールド・ロジャーと呼ばれていましたが、ゴール・D・ロジャーが正しい名前です。誕生日は12月31日で、血液型はS型。身長は274センチでした。懸賞金は、海賊史上最高額である55億6480万ベリーです。出身地は東の海にあるローグタウン。趣味は冒険です。

元ロジャー海賊団の船長である彼は、25年前に世界初となる偉大なる航路（グランドライン）制覇を成し遂げ、海賊王と呼ばれるようになりました。その後、彼は突如海軍に自首し、自身の故郷であるローグタウンで53歳のときに処刑されます。世間には隠されていましたが、ゴール・D・ロジャーには妻と息子がいました。妻はポートガス・D・ルージュで、息子はルフィの義兄弟であるポートガス・D・エースです。

ここからは、アニメのワンピースでゴール・D・ロジャーの声を最初に担当した声優について紹介していきます。ゴール・D・ロジャーの初代声優はどのような人物だったのか、これまでどのような作品に出演してきたのか、チェックしていきましょう。

アニメのワンピースでゴール・D・ロジャーの声を最初に担当したのは、声優・俳優・ナレーターの大塚周夫でした。アニメのワンピースは初期の頃、ゴール・D・ロジャーのナレーションから始まるのがお約束でした。ロジャーが本編に登場することは稀でしたが、アニメ視聴者は何度もロジャーの声を聞いてきたのです。

アニメのワンピースでゴール・D・ロジャーの声を担当した声優・大塚周夫は、1929年7月5日生まれ、東京都出身です。2015年1月15日に85歳で亡くなりました。最終所属は青二プロダクションです。大塚周夫は1948年より俳優活動を開始し、1960年代より声優活動を開始しています。長年、俳優としての仕事と声優としての仕事を並行して行っていましたが、63歳のときに舞台を引退。

その後、ある事情からテレビへの出演もやめ、青二プロダクションに移籍して声優業に専念していました。アニメや洋画の吹き替えなど、様々な作品で活躍した結果大御所声優として尊敬を集めた大塚周夫の葬儀・告別式には、野沢雅子や田中真弓、山寺宏一など、多くの有名声優が参列したとのことです。

大塚周夫が亡くなったあと、彼が担当していた役のいくつかは、同じく声優として活躍している息子の大塚明夫に引き継がれました。大塚明夫もワンピースに出演しており、黒ひげの声を担当しています。

大塚周夫の主なアニメ出演作品は『ゲゲゲの鬼太郎』（ねずみ男）、『ルパン三世』（石川五エ門）、『バビル2世』（ヨミ）、『ガンバの冒険』（ノロイ）、『名探偵ホームズ』（モリアーティ教授）、『美味しんぼ』（海原雄山）、『忍たま乱太郎』（山田先生〈山田伝蔵〉）、『釣りバカ日誌』（鈴木一之助/スーさん）、『ソニックX』（Dr.エッグマン）、『ぬらりひょんの孫』（ぬらりひょん）などです。

洋画の吹き替えでは『ブレイドシリーズ』（ウィスラー）、『猿の惑星』（ザイアス博士）、『ヒトラー～最期の12日間～』（アドルフ・ヒトラー）、『軽蔑』（ジェレミー・プロコシュ）、『コンタクト』（S・R・ハデン）、『ジム・ヘンソンのストーリーテラー』（ストーリーテラー）、『雨の訪問者』（ハリー・ドブス）、『狼の挽歌』（ジェフ・ヘストン）などに出演しています。

ここからは、大塚周夫からゴール・D・ロジャー役を引き継いだ声優について紹介していきます。ゴール・D・ロジャー役を引き継いだ声優はどのような人物なのか、これまでどのような作品に出演してきたのかを見ていきましょう。また、ロジャーの声優が新しい声優に変わったのはいつなのかについても紹介します。

ゴール・D・ロジャーの声優は、大塚周夫から津嘉山正種に変更されました。変わったのは2018年8月12日に放送されたアニメ、ワンピース第894話「夜明け前 侠客団団長ペドロ」からです。

大塚周夫よりゴール・D・ロジャー役を引き継いだのは、俳優・声優の津嘉山正種です。津嘉山正種は1944年2月6日生まれで、沖縄県出身。所属事務所は青年座映画放送です。彼は1964年に劇団青年座へと入団しました。劇団の演出家が洋画のアテレコ演出に携わるようになったことがきっかけで、声優としての仕事もするようになったとのことです。

テレビドラマや映画に出演する傍ら、洋画の吹き替え声優としても活躍しており、これまで数々の有名俳優の吹き替えを担当してきました。代表的なのはロバート・デ・ニーロ、リチャード・ギア、マイケル・ダグラス、ハリソン・フォードなどです。彼の吹き替えはクオリティが高く、多くの人に影響を与えました。『名探偵コナン』の毛利小五郎役などで知られる小山力也は、津嘉山正種に憧れて声優を志したそうです。

津嘉山正種の主なアニメ出演作品は『宇宙伝説ユリシーズ31』（ユリシーズ）、『ルパン三世 ワルサーP38』（ドクター）、『闘牌伝説アカギ〜闇に舞い降りた天才〜』（鷲巣巌）、『ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ』（大佐）、『逆境無頼カイジ』（兵藤和尊）、『中間管理録トネガワ』（兵藤和尊）、『ジャングル大帝』（レオ）、『劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] I-III』（間桐臓硯）などです。

洋画の吹き替えでは『JFK』（ジム・ギャリソン）、『ワイルド・レンジ 最後の銃撃』（チャーリー・ウェイト）、『ウォール・ストリート』（ゴードン・ゲッコー）、『スター・ウォーズシリーズ』（クワイ＝ガン・ジン）、『ナルニア国物語シリーズ』（アスラン）、『ウォーターワールド』（マリナー）、『ボディガード』（フランク・ファーマー）、『氷の微笑』（ニック・カラン刑事）などに出演しています。

ゴール・D・ロジャーの声優が変わったことに気づき、驚いたファンのコメントです。長年、大塚周夫が演じるロジャーの声を聞き続けたファンは、ロジャーの声優が変わったことにすぐ気がついたようです。

ゴール・D・ロジャーの声優が変わったことを残念に思うファンのコメントです。大塚周夫が演じるロジャーの声が好きだったという人は多く、声優が変わって数年立ったあとも彼を惜しむ声は上がり続けています。

ゴール・D・ロジャーの声が変わった際、多くの人が違和感を覚え、しばらくその状態が続きました。しかし、時が経った現在では変化に慣れ、ぴったりだと感じるようになった人が増えてきたようです。

ここでは、ゴール・D・ロジャーの初代声優・大塚周夫と、彼から役を引き継いだ津嘉山正種について紹介してきました。大塚周夫と津嘉山正種、2人が演じるロジャーにそれぞれどのような違いがあるのか、気になった人はアニメを見てチェックしてみましょう。