2024年01月22日公開
2024年01月22日更新
【思い出のマーニー】十一(といち)の正体は?名前の由来やマーニーとの関係は?
「思い出のマーニー」に登場する十一(といち)とは、佐々木杏奈の療養先の町に住んでいる老人男性です。口数が少ない彼は、ストーリーの中では変わり者扱いされていますが、映画を観たファンの間では人気を得ました。この記事では、思い出のマーニーの十一(といち)について特集します。十一のプロフィールと正体、彼の名前の由来やマーニーとの関係などを考察しながら、十一役を演じた声優についても紹介していきます。
目次
思い出のマーニーの十一(といち)とは?
今夜の金曜ロードショーは『思い出のマーニー』らしいですが、最近マーニーを観た私の個人的に好きなシーン…というか好きな瞬間は、ボートで杏奈を助けに来てくれた十一が振り返った時の、ちょもんとした顔です。#金曜ロードSHOW #思い出のマーニー #ジブリ童貞 https://t.co/Wf8WaJyIuw pic.twitter.com/IbYIRWPkVl
— 宮川サトシ (@miyagawa_sato) April 3, 2020
十一(といち)は、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画「思い出のマーニー」に登場する老人男性キャラクターです。彼は登場シーンこそ多くないものの、インパクトのある名前や佐々木杏奈やマーニーと関りがあることでストーリー内で重要な役割を果たしました。この記事では、思い出のマーニーの十一(といち)についてプロフィールや名前の由来、彼の正体などを考察紹介するため、同作品を観る際の参考にしてください。
思い出のマーニーの作品情報
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— Takao Yamasaki (@drums_yamachan) January 13, 2023
思い出のマーニーは、スタジオジブリのアニメ映画の中で、宮崎駿と高畑勲という二人の重鎮が一切制作に携わらなかったことで知られている作品です。複雑に入り組んだストーリー展開は、「考察のしがいがある」と高評価された一方で「ジブリらしくない」との評価も多く、賛否両論を巻き起こしました。公開から10年が経とうとしている2024年1月現在、再評価の声もあるとのことです。この章では、同作品の概要などを紹介します。
思い出のマーニーの概要
思い出のマーニーは、イギリスの同名小説を日本向けに設定や登場人物を変更した形で制作され、2014年7月15日に公開されました。翌2015年にはアメリカやフランス、そして韓国でも公開されています。思い出のマーニーの監督は、「借りぐらしのアリエッティ」でも知られる米林宏昌が務めました。同作品はブルーレイとDVD化されており、日本テレビ系「金曜ロードショー」にて2~3年に一度のペースで地上波放送も行われています。
思い出のマーニーのあらすじ
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— SHIBUYA TSUTAYA MUSIC/MOVIE(シブツタ) (@SHIBUYA_T_MUSIC) March 1, 2015
思い出のマーニーの映画版の主人公は、佐々木杏奈という12歳の少女です。札幌に住んでいる杏奈は、幼い頃に両親と祖父母を亡くしており、施設育ちを経て佐々木夫妻に引き取られました。義父も義母も愛情を持って杏奈に接していましたが、彼女は自分を引き取ったことで夫妻が自治体からお金をもらっていた事実を知り、心に闇を抱えるようになります。そのような状況下でのある日、杏奈は授業中に持病の喘息の発作を起こしました。
十一(といち)のプロフィール
ジブリ初期作品ファンを
— Soo@田中香子 (@Soo_ch) April 3, 2020
自称しながらも、
「思い出のマーニー」
何気に初めて観た。
草の葉一本一本までの
描写は繊細なのに、
十一おじさんの腕の毛は
大雑把な棒線で大胆だった。#思い出のマーニー pic.twitter.com/vpRU1Q3Hsz
思い出のマーニーのアニメ映画版に登場する十一(といち)は、佐々木杏奈が喘息の療養のためにやって来た町の住人です。十一(といち)は、白髪に白い髭をたくわえた体格の良い老人男性に描かれていました。十一が本名なのか、上の名前や年齢などのパーソナルデータは明かされていません。十一(といち)は、非常に寡黙な男性であり、「10年に一度しか喋らない」とまことしやかに噂されています。
十一(といち)は、普段全くといって良いほど口を開かないため、町の人々から変わり者扱いされているふしがあります。また、近所の子供たちからからかわれていました。しかしながら、杏奈の療養先である大岩家の清正だけは、「いいやつなんだよ」と十一に理解を示しているのです。
思い出のマーニーの十一(といち)の正体や名前の由来を考察
米林宏昌監督のスタジオジブリ映画の思い出のマーニーは、原作がイギリスの小説であることから、そこから由来するキャラクターや設定が取り入れられているとのことです。寡黙な老人男性の十一(といち)についても、原作小説に由来する元ネタがあるといわれてきました。十一(といち)とは、一体どのような正体の人物なのでしょうか?この章では、思い出のマーニーの十一の正体や名前の由来などを、考察紹介していきます。
十一(といち)の名前の由来
思い出のマーニーの映画版を観た人の多くが疑問に感じた点の一つに、なぜ十一(といち)が「十一」という名前になったのか、その由来があるといわれています。実は、日本では「といち」なる表現にあまり良い意味が含まれていません。いわゆる消費者金融や商工ローンなどの返済額や利率を、「十日で一割」という意味で「といち」と表現することがあり、それが同作品における十一の名前の由来だと考える人もいたからでした。
しかし、熱心なファンの間で十一(といち)の名前の由来は、そのようなことではないと考察されたのです。ジョーン・G・ロビンソン著の原作小説における十一に該当するキャラクターは、「Wuntermenny(ワンタメニー)」という名前でした。彼の名前の由来は、「one too many(一つ余計)」といわれています。彼の母親が、そのように叫んだことが原因だったのです。
思い出のマーニーの映画版のヘヴィなファンは、原作小説のワンタメニーが十一人兄弟の末っ子であることに着目しました。そして、映画版の十一(といち)の名前の由来がこの点にあると考察したのです。
十一(といち)と杏奈の出会い
#映画の中の超絶大好きな顔
— オクターヴ (@TreeTre93040406) October 26, 2023
「思い出のマーニー」の杏奈は美しい pic.twitter.com/A5ymWpIFjE
思い出のマーニーのアニメ映画版に登場する老人男性の十一(といち)は、正体不明のキャラクターといわれています。主人公の佐々木杏奈と十一との出会いも、彼の正体不明さを強調するシーンとされました。杏奈が湿っ地屋敷に行った際、満潮になってしまい帰れなくなってしまったことがあります。この時に、彼女を見つけてボートに乗せて救出した人物こそ十一(といち)その人でした。
十一は、杏奈を助けるためとはいえ、あまりも唐突な登場の仕方をしました。また、思い出のマーニーの映画版は、現実の世界と杏奈が見た夢だと思われる世界が行き来する難解なストーリー展開の作品です。このため、十一の正体についても「実は夢の人物ではないか?」と考察されたことがありました。十一の正体についてネタバレしますと、彼は現実世界に生きる人間であることが判明しています。
十一(といち)の口数が少ない理由
プロフィールの章でも触れましたが、十一(といち)は、非常に口数の少ない人物に描かれています。そのことで変人と見られてしまい、大人はおろか子供たちからもからかわれていました。しかし、同じように口数の決して多くない杏奈にとっては、助けてくれた恩も手伝ってか大切な存在と位置付けられており、彼女が心を許している数少ないキャラクターなのです。
十一(といち)が、「10年に一度しか話さない」と揶揄されるほど寡黙な理由は、ストーリーの中で明確に明かされていません。「元々静かな性格だからではないか?」と考察する人もいれば、「十一(といち)という名前を付けられたほどなので、親の愛情を受けてこなかった可能性がある」と分析する人もおり、正体不明の存在感と相まって彼のキャラクター性がファンの考察対象になっていることが窺えるのです。
思い出のマーニーの十一(といち)とマーニーとの関係
米林宏昌監督の長編アニメーション映画の思い出のマーニーに登場する十一(といち)は、正体不明のキャラクターとして姿を見せました。ストーリーが進むにつれて少しずつ十一について語られるようになり、その人柄が浮き彫りにされたのです。十一は、同作品の中でどのような活躍を見せたのでしょうか?この章では、思い出のマーニーの十一(といち)について、マーニーとの関係や過去などを、ネタバレを交えて考察紹介します。
十一(といち)とマーニーの接点は日記でわかる?
思い出のマーニーの映画版では、マーニーが書いた日記が、重要なアイテムとして提示されているとのことです。彼女の日記の中に、十一(といち)について書いたと思われるページが存在しました。マーニーは、ある日小さな男の子がいじめられているところを目撃し、気の毒に思い助けたことを日記に書いています。この男の子の正体が十一だと思われており、マーニーの方が彼よりも若干年上であることが示唆されたのです。
十一(といち)は花売りの少年だった?
思い出のマーニーのストーリーの中で、マーニーは杏奈をパーティーに誘いました。その時、彼女は杏奈に花売り娘の扮装をさせて参加させたのです。その結果、早い段階で杏奈は、パーティーの参加者と打ち解けることができました。また、マーニーは日記に、「花売りの子と一緒にダンスをした」としたためており、その花売りの子の正体が十一(といち)ではないかと、熱心なファンの間で考察されています。しかし、真相は不明です。
十一(といち)と久子の年齢は近い?
『思い出のマーニー』での久子さんの言葉。
— おもち (@d_jtl) May 9, 2022
「いつも一生懸命生きていたわ。幸せになろうと、笑顔で前を見ていた。」
人生は、幸せな時より苦しい時の方が多いのかも知れません。
でも、幸せを求めて努力出来る人は、マーニーのようにきっと最後まで"笑顔"を忘れないと思います。
#スタジオジブリ pic.twitter.com/GYHQl6TYY3
久子とは、湿っ地屋敷の絵をよく描いている老婦人です。彼女は、マーニーの子供時代の友人だと明かされており、ストーリーの終盤で彼女が杏奈にマーニーの人生を話していました。久子の年齢は不明なまま結末を迎えていますが、十一(といち)とは同年代である可能性が高いといわれています。仮に思い出のマーニーのスピンオフ作品が制作されるとして、十一や久子とマーニーの関係を掘り下げてほしいと望む人が多いとのことです。
十一(といち)が屋敷の近くまで行っていた理由
思い出のマーニーに登場する十一(といち)は、現在でも湿っ地屋敷の近くを訪れていることが示唆されました。彼がそのような行動をしていたことで、満潮で一人ぼっちになり帰れなくなった杏奈が救われたのです。ところが、なぜ十一が湿っ地屋敷の近くまで行くのか、その理由については明かされていません。彼があの場所に多大なるこだわりを持っていることはわかりますが、それが人なのか場所に対してなのかは不明なのです。
十一(といち)はマーニーに恋していた?
そこで、熱心なファンが考察したのは、「十一(といち)はマーニーのことが好きなのではないか」ということです。十一が少年時代にいじめられていて、そこをマーニーに助けられたと仮定しますと、彼が彼女に憧れを抱いたことは想像に難くありません。また、その想いがやがて恋心に変化したとしても、何の不思議もないのです。十一が何も語らないため、真相は不明ですが、この辺りの物語を観たいというファンも多くいます。
思い出のマーニーの十一(といち)の声優
米林宏昌監督の長編アニメーション映画思い出のマーニーでは、多くのスタジオジブリ作品と同じように、いわゆる職業声優がキャスティングされていません。したがって、メインキャラクターは、俳優が演じていました。十一(といち)については、北海道出身の人気俳優の安田顕が演じて話題と注目を集めたとのことです。この章では、俳優の安田顕のプロフィールと経歴、そして主な出演作品を取り上げていきます。
安田顕のプロフィール
シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング 【第14話】
— VIVIZINE (@vivizine) January 15, 2024
https://t.co/QtKSDsgWs2
#Actor #俳優 #安田顕 pic.twitter.com/7Jhmz2eJyu
- 名前:安田顕(やすだ けん)
- 生年月日:1973年12月8日
- 出身地:北海道室蘭市
- 身長/体重/血液型:173cm/非公表/A型
- 所属事務所:CREATIVE OFFICE CUE(業務提携先アミューズ)
- 所属劇団:TEAM NACKS(安田顕、森崎博之、大泉洋、戸次重幸、音尾琢真)
- 趣味:洋楽鑑賞、プロレス観戦他
- 開設中のSNS(2024年1月現在):X(旧Twitter)、Instagram
安田顕は、北海学園大学経営学部在学中に、ジャズ研究会やグリークラブなどいくつかのサークルを転々として、演劇研究会に入りました。そこで演じることの楽しさに目覚めたとのことです。また、後にTEAM NACKSの仲間となる先輩の森崎博之と出会ったことも、彼のその後の運命を変えました。1993年に地元の北海道にてローカルタレントとしてデビューした彼は、その後役者やタレントとして経験を積み重ね、現在に至ります。
安田顕の主な出演作品や演じたキャラ
録画にあった千と千尋の神隠しみよって おしら様が出てきてくそ腹立つこと思い出した(笑) 前、風呂入りよる時竜司がお前ってこれに似とるよねってわざわざ画像検索して見せてきてくれたんじゃけどなんか自分も納得して言い返せんかった…爆笑 pic.twitter.com/hRKMvfEhi3
— . (@rl7l5xx) June 11, 2017
- 千と千尋の神隠し:おしら様役
- 猫の恩返し:町田役
- クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃:貫庭玉夢彦役
- DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団:ジョーカー役
- 赤ちゃん本部長シリーズ:武田本部長役
- チビナックスシリーズ:ヤスダ役
安田顕の声優としての主な出演作品と演じたキャラクターを、上記しました。「千と千尋の神隠し」や「猫の恩返し」など、思い出のマーニー以外のスタジオジブリ作品にも出演しています。また、「赤ちゃん本部長シリーズ」では、主人公を演じており、声優としても高い支持を集めてきました。
思い出のマーニーの十一(といち)に関する感想や評価
この章では、思い出のマーニーに登場する十一(といち)に関するX(Twitter)でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。十一は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか?
思い出のマーニー好きすぎてDVDを何度も見てるのだが、初見「この人のいる意味よくわからんな」と思ってたボートこぎのおじさん十一が、映画見るたびに「この人マジで良いな」になってくる。もう今では潮が満ちて帰れなくなったアンナのとこに十一がボート漕いでくるとこ見るだけで泣ける。
— ともすもす (@pipikoko0921) January 31, 2022
こちらは、思い出のマーニーのアニメ映画版の大ファンだと思われる方のツイートです。同作品を何度も観ているうちに、十一の印象が変わり、最初はいる意味が不明だったけれども今では重要なキャラクターだと感じるようになったとつぶやいています。
『思い出のマーニー』、十一のキャラデザなんか雰囲気違くない???
— 透明 (@orz44owata) February 4, 2022
こちらは、小説やアニメの大ファンだと思われる方のツイートです。思い出のマーニーのアニメ映画版を観て、十一のキャラクターデザインが思っていたのと違うとつぶやいていました。
ヤスケンこと十一さんが喋るシーンを見逃さないようにしてた
— きゃのん▼ (@KuroTuisoukyoku) January 13, 2023
喋るか?喋るか?シャベッタァァァ
※思い出のマーニー
こちらは、アニメや実写映画のファンだと思われる方のツイートです。思い出のマーニーのアニメ映画版を観て、十一役の声優キャストの安田顕がいつ話し出すのか見逃さないようにしていたとつぶやいています。
思い出のマーニーの十一(といち)まとめ
この記事では、思い出のマーニーのアニメ映画版に登場する十一(といち)にスポットを当ててきました。登場シーンこそ少ないものの、重要なキャラクターと位置付けられている十一に注目しながら、思い出のマーニーを観てください。