【思い出のマーニー】サイロは怖い場所?マーニーが杏奈を「和彦」と呼んだ理由は?

「思い出のマーニー」のサイロについてまとめています。マーニーにとってサイロが怖い場所となった経緯を解説!また、彼女が杏奈のことを「和彦」と呼んだ理由や、彼との関係なども説明します。マーニーの日記には何が書かれていたのか、和彦の登場シーン解説なども必見です。サイロでマーニーが消えた謎や、杏奈は彼女を許したのかについても考察しています。思い出のマーニーの感想や評価もネタバレで載せているため、気になる人はチェックしてみてください。

【思い出のマーニー】サイロは怖い場所?マーニーが杏奈を「和彦」と呼んだ理由は?のイメージ

目次

  1. 思い出のマーニーとは?
  2. 思い出のマーニーのサイロは怖い場所?
  3. 思い出のマーニーのサイロでマーニーが杏奈を「和彦」と呼んだ理由
  4. 思い出のマーニーのサイロでマーニーが消えた理由を解説
  5. 思い出のマーニーのサイロに関する感想や評価
  6. 思い出のマーニーのサイロまとめ

思い出のマーニーとは?

思い出のマーニーの概要

サイロが登場する思い出のマーニーは、2014年に公開されたスタジオ・ジブリによる長編アニメーション映画作品です。原作は、イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンによる児童文学となっています。アニメ版では物語の舞台を、北海道の美しい湿地帯に置き換えられました。

主人公のアンナは日本人少女の杏奈(あんな)に改変されましたが、マーニーは青い目の金髪少女のままで描かれています。アニメ映画の監督は、「借りぐらしのアリエッティ」で監督デビューをした米林宏昌さんです。

思い出のマーニーのあらすじ

主人公の杏奈は喘息の持病があり、医師に環境の良い所で療養を勧められます。彼女は親戚の大岩夫妻の家で、夏休みの間だけ過ごすことになりました。ある日、「湿っ地屋敷」に住んでいるマーニーという不思議な少女と出会います。二人は仲良くなり、感情表現が苦手な杏奈は、マーニーの前だけでは自分らしくいられました。ピクニックやパーティーなど、共に楽しい時間を過ごしていましたが、マーニーは突然に姿を消してしまいます。

映画『思い出のマーニー』公式サイト

思い出のマーニーのサイロは怖い場所?

思い出のマーニーのサイロは、湿地に建つマーニーが暮らしている古い屋敷です。サイロは、彼女にとって怖い場所でした。また、マーニーは「私はこの屋敷のそばから離れられないの」と、意味深な発言をします。ここでは、マーニーがサイロを怖がる理由や、杏奈の病気について解説していきます。

マーニーがサイロを怖がる理由

マーニーは「他のことは何でも我慢できる、でもサイロだけはダメなの…」と、サイロに恐怖を感じていました。ここでは、なぜ彼女がサイロを怖がるのか解説します。湿っ地屋敷に住んでいた彼女は、お手伝いさんの「ばあや」と「ねえや」にイジメられていました。事あるごとに「サイロに閉じ込めて、お化けに魂を抜いてもらうぞ」と脅かされます。

ある日、本当にねえやたちから強引に引きずられて、サイロへ連れて行かれました。すると、ちょうど雷が鳴り響き、ねえやたちも怖がって中には入らなかったのですが、彼女は大きなトラウマとして残ります。そのことが原因で、マーニーにとってサイロは、非常に怖い場所となったのでしょう。

思い出のマーニーが怖いといわれる理由

思い出のマーニーの物語が怖いというファンの感想も上がっています。サイロも怖い存在の一つですが、その他にも「ホラー映画のようだ」「少し薄気味悪い」などの声もありました。ここでは、思い出のマーニーが怖いと言われる理由を解説していきます。

理由①謎の多いマーニー

思い出のマーニーの物語は、杏奈とマーニーのWヒロインです。マーニーは終盤まで正体が分からず、謎の多いキャラクターでした。古びたお屋敷に住んでいるという彼女は、金髪のロングヘアに青い瞳を持っており、どこか謎めいた雰囲気があります。

作中で突然に姿を消すことも多く、まるで幽霊のように描かれているシーンもありました。しかも、彼女は「私はこの屋敷から離れられないの」と、非常に意味深な発言をします。杏奈がマーニーと会えるのは、沼が満潮のときのみで、夕方から夜にかけての時間帯が多いのです。また、ボートを漕いでいたら、当然オールが動かなくなるなど、魔力を使えると思わせるシーンもありました。

他にも、マーニーと会ったあと、杏奈はよく気を失っており、生気を取られているように感じた人も多いでしょう。最も怖いと話題になったのは、二人でサイロに行ったシーンでした。嵐がきて閉じ込められた二人でしたが、またもやマーニーは忽然と姿を消して、杏奈を置き去りにします。現れたり消えたりして行動が不気味で、一部の視聴者は怖いと感じたのかもしれません。

理由②杏奈は病気?

ここからはネタバレ解説になります。マーニーの正体は、杏奈の祖母でした。ただ幽霊として登場とした訳ではなく、杏奈の記憶を蘇らせて、祖母が昔した体験を「追体験」したような状況だったのです。ちなみに、杏奈の瞳の色が青がかっていたのも伏線でした。

杏奈が靴をなくし泥まみれになって倒れていたシーンから、夢の中ではなく、実際に歩いて会いに行ったことが分かります。マーニーが幽霊でないならば、杏奈は夢遊病のように一人で夜道をフラフラと出歩いていたということです。また、ボートを漕いでいたときも、お屋敷の中に入るときも、一人で行動していたことになります。

物語の結末を知って本作を再度見返すと、マーニーとのさまざまなシーンで、本当は杏奈が一人でしゃべっていたことになります。このような理由からも、思い出のマーニーは怖い、杏奈は病気ではないかと言われているのでしょう。ただ、アーニーの正体はあくまでも都市伝説として、ファンの間で語られているものです。本作映画では、視聴者の想像に委ねられているような結末でした。

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思い出のマーニーのサイロでマーニーが杏奈を「和彦」と呼んだ理由

思い出のマーニーの杏奈とマーニーが、サイロへ向かって歩いているときの出来事でした。マーニーが突然に杏奈のことを「和彦」と呼びます。その後もずっとサイロの中で、彼女は杏奈を和彦と呼びました。和彦とはいったい誰なのでしょうか?マーニーと和彦との関係や、彼の名前を呼んだ理由を解説していきます。

サイロで和彦が出てくるシーン

思い出のマーニーで和彦が登場するシーンを解説します。サイロは怖い場所だと言うマーニーを見て、杏奈は辛い過去を背負った苦しみから、彼女を救ってあげたいと思いました。サイロは怖い場所ではないことを証明するために、マーニーとサイロへ行くことにします。すると、サイロへ向かう道中で、マーニーは「あなたと一緒なら大丈夫、和彦」と杏奈へ話しかけたのです。

杏奈は和彦と言われて、思わず立ち止まってしまいます。しかし、マーニーは気にせずに、丘の上のサイロへと進んで行きました。杏奈があとを追いかけてサイロへ辿り着くと、すでに扉は開いています。中ではマーニーが男性用のコートを羽織って、端の方で怯えていました。

杏奈が彼女の傍に行くと、「和彦!」と叫んでしがみついてきます。「私は杏奈よ、しっかりして!」と、自分は和彦でないことを伝えました。辺りは豪雨となりサイロから出られず、二人は身を寄せ合います。そして、場面は杏奈の回想シーンとなり、祖母のマーニーが彼女に声をかけました。

「そうやって一晩中サイロの中にいたの?私は怖くてたまらなかった。そこへおじいさんが来たの。よく頑張ったと励ましてくれた」と言います。すると、和彦が登場してマーニーを迎えに来ました。そして、和彦とマーニーは一緒にサイロから出て行ったところで、杏奈は目を覚まします。サイロで和彦が登場するシーンは、ここまででした。

サイロでマーニーが杏奈を「和彦」と呼んだ理由

思い出のマーニーが、サイロで和彦と呼んだ理由を解説します。マーニーは、杏奈の記憶と空想の中から現れた人物であることに、彼女自身が気づき始めた可能性が高いです。同時に、彼女が強くなったことの表われで、現実世界でも生き抜く力を身に付けたといえるでしょう。幼少時代に聞いていた祖母マーニーの記憶を元に、杏奈が追体験をしていたと考察できます。

時折、マーニーが姿を消すのは、杏奈の記憶にないことを再現できないためです。サイロで起こったことも、マーニーと和彦が体験しました。そのため、杏奈を和彦と呼んだのでしょう。彼女が目を覚ましたときにマーニーはいなかったため、置き去りにされたと思います。しかし、実際は当時、杏奈はその場にいなかったのです。現実と空想が行き交う印象的なシーンでした。

マーニーの日記には和彦との日々が書かれている?

マーニーの日記に、和彦とのことが書かれていました。和彦はサイロを怖いと言う彼女をからかい、そこへ連れて行こうとしました。日記には「あの人があのことで、あたしをからかうのをやめてくれればいいのに…」と綴られています。その後、マーニーは自身のトラウマを克服しようと、一人でサイロへ行ったのでしょう。

ところが、嵐がやって来たため、サイロから出られなくなり怖くて泣きました。そこへ和彦が助けに来たことがきっかけで、彼に恋をしたのかもしれません。日記には破られたページがあり、そこには和彦との楽しい思い出などが書かれていました。おそらく、ばあやたちに見られたくないため、マーニーが自分で破ったのでしょう。

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思い出のマーニーのサイロでマーニーが消えた理由を解説

思い出のマーニーのサイロで、マーニーは杏奈を一人にして突然消えてしまいました。サイロのシーンでは杏奈を和彦と呼んだり、マーニーの不思議な言動がいくつかあります。ここでは、なぜ姿を消さなければならなかったのか、理由を解説していきます。

サイロでマーニーが消えた理由

マーニーがサイロから姿を消したことで、杏奈は一人ぼっちになりました。置き去りにされたと思った彼女は、その後マーニーに理由を尋ねます。マーニーは「だってあのとき、あなたはあそこにいなかったんですもの」と答えたのです。つまり、あなたはあそこにいなかったため、置き去りにされるはずがないという意味が含まれています。

祖母は杏奈に、サイロが非常に怖い場所であること、和彦が迎えに来てくれたことを語ってくれました。ただ、それ以降の話は聞かされていません。そのため、杏奈の空想の中で再現できなかったのでしょう。したがって、マーニーの姿も消えたのだと考察できます。

杏奈は最後にマーニーを許した?

杏奈はサイロで置き去りにされたことに対して、怒りと動揺の気持ちを抑えきれませんでした。祖母が自分を一人にして死んでしまったことや、施設で暮らした寂しい日々が蘇ってきたのです。マーニーまで置き去りにされたと、彼女は深く心が傷つきます。そして、ショックで高熱を出し、寝込んでしまいました。

杏奈が置き去りにされたことを、マーニーに問いただした際に、「あなたはあそこにいなかったんですもの」と言われます。この言葉の裏には、あなたがいれば置いて行くわけがないという気持が含まれていると考察できます。自分を孤独にした家族を、ずっと許せなかった杏奈は、心を閉ざして生きてきました。

マーニーは「杏奈、お願い、許してくれるって言って!」と言います。そして、杏奈は「もちろんよ!許してあげる!」と答えるのです。マーニーは、杏奈を残して死んだことに許してと言いました。杏奈はマーニーと出会ったことで、閉ざしていた心が開いたのでしょう。そして、マーニーがサイロで姿を消したことで、大切な真実に気づけたのだと考察できます。

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思い出のマーニーのサイロに関する感想や評価

思い出のマーニーの杏奈は、幼くして一人ぼっちで辛い日々を過ごしました。先に死んでしまった両親や祖母を、許さないという気持で生きてきたのです。そして、本作の最後では、「あなたが好きだから許す」という気持に変わります。マーニーと積み上げた思い出で、憎しみを乗り越えることができたのです。このシーンで、杏奈の成長を感じることができたという声がありました。

思い出のマーニーでのサイロのシーンが、最初はよく理解できなかった。「杏奈が現実に目を向けると、マーニーが消える」という解説を読んで、ようやく分かったという声があります。マーニーを苦しみから救おうとしたことで、杏奈は成長することができます。だからこそ、マーニーは「私はもう、いなくならなきゃいけない」と言ったのだと考察する人もいました。

思い出のマーニーのストーリーはもちろんのこと、舞台に魅了された人も多いようです。杏奈が居候していた家や、ふとっちょ豚と仲たがいした神社などが良かったという感想もありました。また、湖や湿地屋敷、サイロなども行ってみたいという声が上がっています。

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思い出のマーニーのサイロまとめ

思い出のマーニーのサイロは、主人公のマーニーが非常に怖いと感じる場所です。また、サイロでマーニーが姿を消した謎は、杏奈の記憶と空想が関係していました。祖母から聞いた話だけの再現しかできないため、時々マーニーが消えてしまうのです。サイロを通して、杏奈が成長していく姿にも、ぜひ注目してみてください。結末を知った上で、思い出のマーニーを再度見返してみるのも、また違った楽しさを味わえるでしょう。

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