思い出のマーニーは意味不明でつまらない?わかりにくいポイントをまとめて解説

「思い出のマーニー」が、意味不明でつまらないと評価される理由を考察します。思い出のマーニーとは、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画で、ジョーン・G・ロビンソンの同名小説をアニメ化したことで話題と注目を集めました。「面白い」という感想が寄せられた一方で、「つまらない」や「わからない」という評価も多く見受けられるのです。思い出のマーニーが意味不明といわれる理由を中心に、ネタバレを交えて紹介しながら、観た方の感想と評価も取り上げます。

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目次

  1. 思い出のマーニーとは?
  2. 思い出のマーニーは意味不明でわからない?つまらないといわれる理由は?
  3. 思い出のマーニーの意味不明でわかりにくいポイントをネタバレ解説
  4. 思い出のマーニーが伝えたかったメッセージを考察
  5. 思い出のマーニーが面白いといわれる理由
  6. 思い出のマーニーの杏奈は精神病?問題行動を考察
  7. 思い出のマーニーに関する感想や評価
  8. 思い出のマーニーが意味不明でつまらないといわれる理由まとめ

思い出のマーニーとは?

「思い出のマーニー」とは、スタジオジブリが制作し、2014年に公開された長編アニメーション映画です。米林宏昌の2作目の監督作品として注目されたものの、「意味不明」や「わからない」、そして「つまらない」という感想や評価が多く寄せられました。この記事では、思い出のマーニーが意味不明やわからないと評価される理由を、ネタバレを含めながら考察紹介していき、映画を観た方の感想と評価も併せて取り上げていきます。

思い出のマーニーの概要

スタジオジブリ制作の長編アニメ映画の思い出のマーニーは、イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの同名小説を映画化した作品です。ロビンソンは、同作品を1967年に執筆しており、現地で25万部を売り上げるほどの大ヒットを記録しました。イギリスにおいては、1971年にBBCにてテレビ化されています。また、思い出のマーニーの原作小説の日本語翻訳版は、1980年に岩波少年文庫より刊行され、話題と注目を集めました。

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思い出のマーニーの原作小説は、スタジオジブリの重鎮である宮崎駿の推薦図書として知られており、ジブリ内でも2012年に映画化の話が持ち上がりました。その結果、米林宏昌が監督を務めることになります。アニメ映画化にあたり、舞台を現代日本、登場人物も日本人に置き換えられました。思い出のマーニーの映画版の脚本は、米林宏昌と丹羽圭子、そして安藤雅司が共同で名前を連ねています。

思い出のマーニーのアニメ映画版は、2014年7月19日に全国公開されました。宮崎駿と高畑勲が一切制作に関わっていない初めてのジブリ映画として注目され、興行収入35.3億円を記録しています。「第32回シカゴ国際子供映画祭」で最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。思い出のマーニーのアニメ映画版は、2024年1月現在ブルーレイとDVDが発売中です。また、日本テレビ系「金曜ロードショー」で数回放映されました。

思い出のマーニーのあらすじ

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思い出のマーニーのあらすじをネタバレしますと、主人公の佐々木杏奈は、北海道在住の12歳の少女です。彼女は両親と祖父母を幼い頃に亡くしており、施設に住んでいました。その後、里親の佐々木頼子に引き取られたという経緯があります。当初は里親のことを慕っていた杏奈ですが、ある出来事がきっかけで「おばちゃん」と呼ぶようになり、感情を表に出さなくなりました。ある日、杏奈は写生の授業中に喘息の発作を起こします。

思い出のマーニー - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

思い出のマーニーは意味不明でわからない?つまらないといわれる理由は?

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スタジオジブリ制作の長編アニメ映画の思い出のマーニーについては、「面白い」という評価がある反面、「意味不明でわからない」や「つまらない」という感想を多く見受けるとのことです。賛否両論を巻き起こした作品といえますが、なぜ意味不明やつまらないとの感想を持たれるようになったのでしょうか?この章では、思い出のマーニーの映画が、意味不明でわからないといわれる理由を、ネタバレを交えながら紹介していきます。

理由①全体的に暗いストーリー

スタジオジブリ作品についてネタバレしますと、作品によってある程度の差はあるものの、基本的に明るく前向きなストーリー展開の作品が多いといわれています。特に初期の「天空の城ラピュタ」や「となりのトトロ」そして、原作小説のある「魔女の宅急便」などは、明るい未来を思わせるエンディングで締められており、後に続くジブリ作品の指針であるという高評価を得て、現在も名作として語り継がれているのです。

しかしながら、思い出のマーニーについては、序盤からストーリー展開が暗く、その上複雑な進行をするため、「意味不明でわからない」や「つまらない」という感想を受けることになりました。また、「大人が観ても意味不明な映画をこどもが観てわからないのは当然」というかなり手厳しい感想も見受けられ、暗く複雑なストーリー展開が最後まで進んでいったことを、思い出のマーニーがつまらない理由とする声が多いとのことです。

理由②ジブリらしくないヒロイン

スタジオジブリ作品の特徴として、「ポジティブなヒロインが多い」という感想や評価を挙げるファンが多いといわれています。正確にはジブリ作品ではありませんが、「風の谷のナウシカ」をネタバレしますと、主人公のナウシカは悲劇的な原作漫画でも、希望を感じさせるアニメ映画版でも一貫して自立した女性でした。また、「魔女の宅急便」のキキや、「もののけ姫」のサンも成長していくヒロインとして高評価されています。

対して、思い出のマーニーの主人公の佐々木杏奈ともう一人の主人公マーニーは、どちらも心に深い闇を抱えており、現在も辛い状況の中で生きていることが描かれています。二人が苦境に向かって立ち向かい成長を見せるというポジティブなストーリー展開ではないため、「他のジブリ作品と比較してカタルシスが得られない」との感想が多くなってしまい、意味不明でわからないやつまらないといわれる理由につながりました。

理由③現実と非現実がわかりづらい

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思い出のマーニーのアニメ映画版が、「意味不明でつまらない」や「わからない」という評価を受ける最大の理由とされているのは、同作品のストーリー展開にあるといわれています。同作品の展開についてネタバレしますと、現実の世界と非現実の世界が描かれていて、しかもその2つがランダムに提示されていました。この手法が、「制作者の独りよがりで意味不明」と低評価されることが多く、つまらないという理由になっています。

思い出のマーニーのアニメ映画版を観た人の中には、「どこが現実でどこが非現実なのかわからないのでつまらない」や「最後にマーニーの正体がわかる構成だと意味不明だ」という感想を寄せた方もいるとのことです。「せめて現実世界とそうでない世界をキッチリと分けてくれれば意味不明にはならなかったのに」との評価も見られ、決して万人受けしない思い出のマーニーのアニメ映画版の構図が、浮き彫りにされてしまいました。

理由④ストーリーの盛り上がりに欠ける

俗に、小説や漫画、あるいは実写ドラマやアニメ作品においては「起承転結」がストーリー制作における基本であることが、周知の事実とされています。特に「転」と「結」の部分は、ストーリーを最大に盛り上げるための重要なターンであり、これらの描写に作品の面白さが懸かっているといっても過言ではありません。実際に、多くのスタジオジブリ作品は、クライマックスを劇的に描いた作品が多く、高評価を得てきました。

ところが、思い出のマーニーのアニメ映画版は、淡々とストーリーが展開され、大きな盛り上がりがないまま結末を迎えているといわれています。いわゆる私小説的な進行とのことです。もちろん、そのような展開を見せる作品は決して少なくなく、高評価されているものもありますが、「ジブリ作品が意味不明なものを作る必要はない」や「わからないストーリーはジブリにはいらない」という根強い感想も見られました。

思い出のマーニーの意味不明でわかりにくいポイントをネタバレ解説

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思い出のマーニーのアニメ映画版についてネタバレしますと、「意味不明でわからない」や「つまらない」という感想の多い作品とのことです。その一方で、「考察のし甲斐のある映画」という評価もありました。それでは、同作品の意味不明なポイントとは、一体どこにあるのでしょうか?この章では、思い出のマーニーの映画版が意味不明でわからないと評価されている点について、ネタバレを含めながら考察紹介していきます。

ポイント①杏奈の瞳が青い理由

思い出のマーニーのアニメ映画版を考察する上で、最も大きなポイントをネタバレしますと、主人公の佐々木杏奈の目が青い理由です。ストーリーの中では、この部分が伏線として後に大きく機能するのではないかと考察されましたが、比較的淡々と進んでいったきらいがあり、意味不明でわからないという感想の一因になったとのことでした。ちなみに、彼女の目が青い理由のネタバレは、マーニーと血縁関係にあるからです。

先述した通り、思い出のマーニーの原作は、イギリスのジュブナイル小説です。原作小説版を日本向けにアレンジしたアニメ映画版に、杏奈の目が青い設定があるのは、「原作小説の名残を示したかったのではないか?」と考察する熱心なファンもいました。しかしながら、「あまり有効的に機能しているとは言い難い」という感想や考察もあり、「純粋な日本人としてキャラクター設定しても良かった」との評価につながったのです。

ポイント②杏奈と母は血がつながっていない?

あらすじの章にてネタバレしましたが、佐々木杏奈は母の頼子との間に血の繋がりはありません。杏奈は実の両親と祖父母を失って以降、施設で育ちその後頼子と夫のもとに引き取られたのです。杏奈が喘息の発作を起こした際に、往診に来た山下医師の「相変わらず心配性だね、お母さん」というセリフに対する杏奈の態度に違和感を感じた人も多いといわれました。この時点では、二人に血のつながりがないことは不明だったからです。

その後のストーリーの進捗とともに、頼子が杏奈の義母であり、杏奈から「おばさん」と呼ばれていることが判明します。また、頼子には出張中で写真のみの登場となった夫がいて、アンナと三人暮らしであることもわかりました。このような杏奈と家族との関係性がわかるまで時間を要し、そのような展開が決して成功しているとはいえないことから、思い出のマーニーの映画版が意味不明でわからないと考察されているのです。

ポイント③杏奈が親戚の家に行った理由

思い出のマーニーの映画版の主人公の佐々木杏奈が、親戚の家に行った理由をネタバレしますと、彼女の主治医の山下医師が、喘息の治療の一環として空気の良い場所での療養を勧めたからです。この提案を受けた頼子が、親戚の大岩家に杏奈を預けたというのが、事の経緯でした。頼子の親戚である大岩セツは、杏奈のことを独立して家を出た実娘と重ね合わせていて、彼女が療養に来た際は喜んでかわいがっていたのです。

思い出のマーニーの映画版を熱心に考察するファンの間では、「杏奈と大岩家の関係をもっと描くべきだった」という意見が多く見られるとのことです。人間関係があまり克明に描かれずに、杏奈の深層心理の部分だけが強調されてしまったストーリー展開が、「意味不明でつまらない」という低評価を呼ぶことになったと分析する人も多いといわれ、同作品の構造的な問題が浮き彫りにされました。

ポイント④十一の正体

思い出のマーニーの映画版にて、意味不明でわからないポイントになっているのが、十一の存在とのことです。十一は、杏奈の療養先に住む老人で、変わり者として近所の皆から疎まれていました。湿地へ行き満潮で戻れなくなった杏奈を助けたのが十一であり、彼はマーニーについても何かを知っているようです。ところが、彼はその後キーパーソンとして描かれず、「もっと重要キャラだと思った」という感想が多く見られました。

ポイント⑤怒った杏奈が信子に太っちょ豚と言った理由

信子とは、杏奈の療養先の町に住む彼女と同年代の少女です。世話焼きの信子は、杏奈を七夕祭に誘うなど友達になろうとしますが、当の杏奈は信子を「太っちょ豚」と罵ってしまいました。あまり自分に深く関わってほしくない杏奈の気持ちが出たシーンであるものの、「見ていて気持ちのいいのものではなかった」や「あのシーンが必要だったのか意味不明でわからない」と酷評され、同作品のつまらないという評価につながっています。

ポイント⑥杏奈とマーニーの出会い

思い出のマーニーの映画版の佐々木杏奈とマーニーは、杏奈の夢の中で出会っていることが示唆されています。しかし、はっきり夢の出来事なのかが提示されておらず、意味不明と評されました。また、その後、杏奈が信子との一件の後で湿地に行った時、彼女とマーニーが初めて出会ったのですが、この場面も「説明不足でわからない」と言われていて、同作品の映画版を考察するファンの間でも様々な推察がなされたとのことです。

ポイント⑦湿っ地屋敷の正体

思い出のマーニーの映画版の中で、重要な伏線ではないかと考察されたのが、湿地屋敷の存在です。杏奈が初めて屋敷を訪れた時は、庭には雑草が生い茂っていて、建物も手入れされていない様子が描かれていました。ところが、彼女とマーニーが屋敷で会った際には、綺麗に整備されていてマーニー以外の人もいたのです。このような描写が、意味不明であると考察されていて、「説明不足の感が否めない」と言われました。

ポイント⑧大岩のことを聞かれて杏奈が気を失った理由

思い出のマーニーの映画版のストーリーの中で、杏奈とマーニーがお互いのことを知るべく、3つの質問をするというシーンがありました。そこで、マーニーが大岩家について質問した際、杏奈が気を失ってしまったのです。熱心なファンの間では、「大岩家は現実世界の人物であり、非現実世界のマーニーとの会話の中でそのことを思い出すことは不可能なので気絶したのではないか」という考察がされましたが、真相は意味不明でした。

ポイント⑨パーティーに杏奈を連れて行った理由

思い出のマーニーのアニメ映画版の意味不明なポイントをネタバレしますと、マーニーが杏奈をパーティーに連れて行った理由も謎とされています。ここでの杏奈は、マーニーの提案で花売り娘として参加し、自然に場の雰囲気に溶け込みました。しかし、久子はパーティーの場にマーニーはいなかった宗の発言をしており、意味不明でわからない描写として観る者に提示されました。杏奈の頭の中にだけマーニーがいたのかは、不明なのです。

ポイント⑩杏奈がマーニーを忘れた理由

思い出のマーニーの映画版にて、パーティーに参加した杏奈は、その後大岩セツと畑仕事をしたり、頼子のことを話題に出すなど少しずつ日常生活が安定しました。そのことと反比例するように、彼女はマーニーのことを忘れてしまったようでした。この描写は、魔女の宅急便でキキがジジの言葉を理解できなくなってしまた描写に似ていますが、同作品と比較すると「やや意味不明でわからない」との感想が多く見受けられるとのことです。

ポイント⑪彩香が杏奈をマーニーだと思った理由

思い出のマーニーのアニメ版に登場する彩香とは、東京から杏奈の療養先の町に転居してきた11歳の少女です。彼女は、杏奈と出会った時に、マーニーだと勘違いしました。彩香は、マーニーの屋敷に住んでおり、棚の隙間から彼女の日記を見つけたことで、いつも自分の家を見ていた杏奈をマーニーだと思ったのです。彩香は杏奈にとって重要な存在になることが示唆されていますが、意味不明と考察する人も決して少なくありません。

ポイント⑫マーニーは湿っ地屋敷でしか現れることができない?

思い出のマーニーのアニメ映画版に登場するキーパーソンのマーニーは、湿地帯にしか現れない様子が窺えました。それは、杏奈がマーニーに会えなくなっていることを悲しみ、湿地帯に来た時に会えたことから判明しています。熱心なファンの中には、この時点で杏奈にとってマーニーが自分の想像の中で会うことのできる人物だということを認識していると考察する人が見られました。しかし、意味不明なシーンと捉える人もいます。

ポイント⑬杏奈が闇を抱えていた理由

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思い出のマーニーのアニメ映画版で、杏奈が闇を抱えていた理由をネタバレしますと、彼女は不慮の死とはいえ自分を一人ぼっちにしてしまった自分の実の家族を恨んでいたのではないかと考察されました。また、里親になった佐々木夫妻が、自治体からお金をもらっていて、そのことを内緒にしていたかのような描写も、彼女にとっては意味不明の事実であり、心に闇を抱くに相当する現任につながっているといわれているのです。

ポイント⑭マーニーが杏奈を和彦と呼んだ理由

思い出のマーニーのアニメ映画版では、サイロが重要な場所として描かれていました。マーニーがサイロをトラウマにしていることから、それを克服するべく杏奈がマーニーに「一緒にサイロへ行こう」と提案したのです。しかし、道中でマーニーが杏奈のことを「和彦」と呼ぶなど、不穏な空気が流れました。そして、マーニーは和彦ととともにいずこへと去り、杏奈がサイロに残されるという意味不明のシーンが展開されたのです。

ポイント⑮彩香が杏奈はサイロにいるとわかった理由

思い出のマーニーのアニメ映画版の佐々木杏奈は、サイロに置き去りにされたため、一人ぼっちになりました。彼女の窮地を救ったのは、彩香だったのです。彩香が杏奈を見つけることができた理由をネタバレしますと、彼女は破れたマーニーの日記を見つけ、そこにマーニーと和彦のことが書かれていたことから、サイロに杏奈がいるかもしれないと思い、追ってきました。意味不明なところから杏奈を見つけた彩香のファインプレーです。

ポイント⑯湿っ地屋敷の絵を描いていた女性の正体

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思い出のマーニーのアニメ映画版の中で、湿地帯の絵を好んで描いている女性の正体をネタバレしますと、彼女の名前は久子といいます。久子は、実はマーニーと幼馴染の間柄であり、杏奈と彩香に向かってマーニーの人生の足跡を話しました。その意味で、久子は非常に重要なキャラクターなのですが、登場の仕方がいかんせん唐突であり、「もっと前から彼女の存在を仄めかしていれば良かったのに意味不明」という意見が見られます。

ポイント⑰マーニーの正体は杏奈の祖母?

思い出のマーニーのアニメーション映画版では、ストーリーの終盤にてマーニーの正体が判明しました。彼女の正体をネタバレしますと、佐々木杏奈の実の祖母だったのです。しかも、マーニーは杏奈のことを引き取っていて、1年間というわずかな期間ながらも、彼女を育てていたことも明らかにされました。こうして、マーニーの存在が何たるかを知った杏奈は、少し成長したようで、現実の世界を生きていく決心をしたことが窺えます。

思い出のマーニーが伝えたかったメッセージを考察

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2014年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画の思い出のマーニーは、暗く複雑なストーリー展開のため、「意味不明で面白くない」という感想を持たれることが多いとのことです。しかし、同作品に感動を覚えたファンも少なくなく、その方々の中には「同作品に込められたメッセージを感じ取るべき」という意見が見受けられました。この章では、同作品のメッセージを考察紹介していきます。

メッセージ①謝ることや人を許すことの大切さ

思い出のマーニーの映画版で展開されたサイロのシーンでは、置き去りにされた杏奈がマーニーに対して怒りを見せるシーンがありました。ところが、再会した時に、彼女はマーニーのことを許したのです。この場面を観た熱心なファンの多くは、「許すことの大切さが表れている」と高評価していました。実際に、このシーンは思い出のマーニーにおける感動ポイントとして、観たことのある人たちに認識されているのです。

メッセージ②苦しみや悩みを他の人も抱えて生きている

思い出のマーニーの映画版の主人公である佐々木杏奈は、幼くして家族と死別したことで、悲劇的な人生を生きてきました。そのことは紛れもない事実ですが、彼女は自分以外の人間も悩みや苦しみを抱えて生きていることについて気づいていなかったのです。そして、自分にとって眩しい存在のマーニーですら、不幸な部分を背負って生きてきたことを知ったことで、彼女は他人にも思いやりを持たなくてはならないと悟りました。

メッセージ③前向きに生きていくこと

佐々木杏奈は、マーニーが不幸な部分も持ち合わせていることを知ったと同時に、それでも彼女が明るい表情をしていたことに驚きを隠せませんでした。このシーンにおいて、「幸せになるためには前向きに考えて進むことが大切」というメッセージを受け取ったと感じるファンも多いといわれており、思い出のマーニーの映画版の大きなテーマとして観客に提示されているとのことです。

メッセージ④自分が思っている以上に愛されている

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佐々木杏奈は、幼い頃に両親と祖父母を亡くしてしまったことで、大きな闇を抱えて育ってきました。そのことは、事実なのですが、彼女は自分のことを自分が思っている以上に愛してくれる人がいることに、後で気づかされたのです。それは、言うまでもなく義父と義母でした。マーニーとの邂逅がなければ、杏奈は一生自分の殻に閉じこもったままだと推察されるので、彼女が幸せを掴もうとしていることに多くのファンが安堵しました。

メッセージ⑤周囲の人の大切さ

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また、杏奈のことを気にかけてくれる人は、他にも大勢いました。彩香が代表的なキャラクターだといわれていますが、大岩夫妻も同様です。杏奈にとっておせっかいでしかなかった信子も、実は彼女を思いやってくれていました。マーニーと触れ合い、久子から真実を聞かされたことで、杏奈は周囲の人々を大切にするということを知ったのです。ハッピーエンドに終わったことで、胸をなでおろしたファンが多くいました。

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思い出のマーニーが面白いといわれる理由

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米林宏昌監督作品であるスタジオジブリアニメーション映画の思い出のマーニーは、意味不明やつまらないという感想が多く見受けられる一方で、熱心なファンを生み出したといわれています。ファンの中には、「思い出のマーニーには面白い魅力が詰まっている」と力説する人もいました。同作品には、どのような魅力があるのでしょうか?この章では、思い出のマーニーの面白いポイントを、3項目に分けて取り上げていきます。

理由①共感しやすいヒロイン

思い出のマーニーの映画版に登場する主人公の佐々木杏奈が、他のスタジオジブリ作品のヒロインとは違うタイプのキャラクターであることは先述しました。その点が多くのジブリファンの不興を買ったこともあるとのことですが、反対に「杏奈に共感できる」という意見も寄せられており、彼女に自分を重ね合わせて映画を鑑賞する人もいることが、示唆されているのです。

理由②理解できると感動する

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思い出のマーニーのアニメ映画版は、現実の世界と非現実な世界が行ったり来たりするという複雑なストーリー展開であることで、「観る人を選ぶ作品だ」と称されることが多いとのことです。逆に、ストーリーの中身を理解できれば、感動の度合いがより深まることも事実のようで、熱心なファンがつく理由もその点にあることが窺えました。「何回か観ることをお勧めする」という人もおり、再見して面白さに気づくとのことです。

理由③ジブリらしくない魅力がある

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思い出のマーニーのアニメ映画版が、他のスタジオジブリ作品とは違う世界観やストーリーを有していることは、多くの人々に知られているとのことです。ジブリファンにとっては評判が良くなくても、逆にジブリが好きでない人には「ジブリらしくなくてそこが面白い」という高評価につながっていることがわかりました。円盤やテレビ放映などで、思い出のマーニーのファンが増えることを期待する人も多いとのことです。

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思い出のマーニーの杏奈は精神病?問題行動を考察

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2014年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画の思い出のマーニーについては、主人公の佐々木杏奈の問題行動を指摘する人が多くいるといわれています。中には、「彼女は病気ではないか?」とまで言う人もいるとのことで、公開当時議論の的になりました。果たして、杏奈は本当に病気なのでしょうか?この章では、思い出のマーニーの佐々木杏奈の病気説について考察紹介していきます。

杏奈は精神病?

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思い出のマーニーの映画版が公開された当時、「佐々木杏奈はメンタルに病を抱えているのではないか」と噂になったことがありました。この点について、制作サイドは真相を明かしていません。ただし、杏奈については「幼い頃の辛い経験で心に闇を抱えた少女」であることが示唆されていて、そのことイコール病気とはいえないことが窺えます。

杏奈の問題行動

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杏奈は、浴衣姿貸してあげると言ってくれた大岩セツに対して、「似合うわけないじゃん、おせっかい」と心無い返しをしたことがあります。先に触れた信子に対する「太っちょ豚」という言葉は、彼女の問題行動の最たるものだと印象付けられました。しかし、ストーリーの最後ではそうした過去の言動を反省している様子も窺え、杏奈の成長が見られるのです。

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思い出のマーニーに関する感想や評価

この章では、思い出のマーニーのアニメ映画版に関するX(Twitter)でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。思い出のマーニーは、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか?

こちらは、思い出のマーニーの映画版を観た方のツイートです。同作品について、背景の荒さ、ストーリー展開の意味不明さ、そして登場人物の雑さが気になって集中できないと酷評していました。

こちらは、思い出のマーニーの映画版を最後まで観た方のツイートです。同作品について、ラストシーンは共感できなくもないけれども、そこに至るまでの家庭が意味不明だとつぶやいています。

こちらは、思い出のマーニーの映画版の大ファンだと思われる方のツイートです。同作品について、最初は百合映画や意味不明という評価を受けて身構えたが、実際に観たら感動したと高評価していました。

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思い出のマーニーが意味不明でつまらないといわれる理由まとめ

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この記事では、思い出のマーニーのアニメ映画版が意味不明やつまらないと評される理由を中心に特集してきました。一方で、熱心なファンもいるとされる同作品を、この機会に是非一度観てください。

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