【思い出のマーニー】日記を破いた犯人を考察!ページの内容は和彦とサイロの想い出?

『思い出のマーニー』の破かれた日記に隠された秘密とは?『思い出のマーニー』は、孤独な孤児の少女・杏奈が金髪の少女マーニーと出会い、ひと夏の不思議な経験をする物語です。この記事では、作品に出てくる日記に注目して、破られたページに綴られた和彦との想い出や、日記が隠されていた場所などを手掛かりに、破いた犯人について考察していきます。アニメ好きはもちろん、謎解き愛好家も楽しめる内容となっているため、ぜひご覧ください。

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目次

  1. 思い出のマーニーとは?
  2. 思い出のマーニーの日記を破いた犯人を考察
  3. 思い出のマーニーの日記の破ったページの内容や隠し場所を考察
  4. 思い出のマーニーの日記に関するその他の謎を考察
  5. 思い出のマーニーに関する感想や評価
  6. 思い出のマーニーの日記まとめ

思い出のマーニーとは?

思い出のマーニーの概要

『思い出のマーニー』(原題:When Marnie Was There)は、ジョーン・G・ロビンソンが執筆したイギリスの児童向け小説です。この物語は、心を開くことを拒む少女アンナが、海岸沿いの町で出会ったマーニーという少女との友情を通して成長していく過程を描いています。

概要のイメージ

この作品『思い出のマーニー』は1967年にコリンズ出版社から初版が発行され、25万部の売上を記録しました。翌年の1968年にはカーネギー賞の最終選考に残ります。そして、1971年にはBBCの人気番組「Jackanory」でドラマ化され、2006年にはBBCラジオで放送されました。日本では、1980年に岩波少年文庫から出版されています。

この記事では、米林宏昌が監督を務めたスタジオジブリ制作のアニメーション映画『思い出のマーニー』を取り上げます。この映画は、2014年7月19日に公開され、第88回アカデミー賞の長編アニメ映画賞にもノミネートされました。

思い出のマーニーのあらすじ

あらすじのイメージ

喘息を患う少女・杏奈は、医師の勧めで都会の自宅から田舎の親戚宅へ移り療養に専念することになります。親戚の家は湖畔の町に建つ古い家で、そこに滞在中、謎多き少女マーニーと出会います。杏奈とマーニーは、当初は距離を置いていましたが、少しずつ親しくなっていきます。夜になると湖の向こうの洋館に現れる不思議なマーニーと交流していく中で、杏奈はマーニーの秘密を解き明かしていきます。

思い出のマーニー - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

思い出のマーニーの日記を破いた犯人を考察

マーニーの日記を破いた犯人はマーニー?

ここからは、この記事のメインテーマである『思い出のマーニー』の日記に関する話題に移ります。マーニーの日記を破いた犯人については、ネット上では様々な考察がされています。破かれた日記と破いたページが隠されていたという事実は、とてもミステリアスな要素でこの作品にはピッタリのエピソードなのではないでしょうか?ここでは、日記を破いた犯人が誰なのかについて考察してみましょう。

まず最初は、マーニー自身が日記を破いたという「マーニー犯人説」です。実は、このマーニー犯人説を唱える人が意外と多いのです。日記の欠けたページには、マーニーと和彦の幼い日の思い出がぎっしりと記されていました。そこでは和彦があくまで幼馴染みとして書かれていますが、後に、久子によりマーニーが常に寄り添ってくれた和彦と結婚したことが明かされました。

マーニーがサイロでのトラウマを乗り越えようとした際、怯えて泣いていた彼女を和彦が救いに来たことが、和彦への愛を芽生えさせたのかもしれません。和彦への恋心に気付いたマーニーは、その感情をばあややねえやに知られたくないという思いから、日記のページを破り取ったのではないでしょうか?

そして、その破り取ったページを久子の絵の裏に隠したのは、マーニーにとって大切な恋心と、親友である久子が描いた絵を、思い出の場所である屋敷に残しておきたいという願いからだったと考えられるのです。

マーニーの日記を破いた犯人は杏奈?

続いては、こちらも多くの支持を集めている「杏奈犯人説」です。杏奈は、夢の中なのか、過去の記憶なのか、現実離れした世界でマーニーとの交流を重ねます。マーニーと共にいる際には大岩の家での日々を思い出せなくなり、逆に大岩の家にいる時はマーニーのことを忘れそうになります。非現実的な世界と現実世界の間で、片方に偏ることで、もう片方の記憶がぼやけてしまうようです。

杏奈は、和彦に関する記述で満たされた日記を発見して嫉妬に駆られ、怒りのままに自分に関する記述があるページだけを残して他を破り捨てたというのです。そして、その破り取ったページを誰にも見つけられない場所に隠しましたが、杏奈自身はその行動を忘れてしまい、思い出すことができないのです。

マーニーの日記を破いた犯人は彩香?

破られたページを発見した「彩香犯人説」も存在します。彩香がマーニーの日記のページを破ったという説は、あり得ないようですが完全には否定できません。彩香は『思い出のマーニー』の物語の主要キャラクターの中で、唯一湿地屋敷で自由に行動できる人物だからです。

彩香がマーニーの日記を発見し、その中の破れたページを湿地屋敷の戸棚に隠された絵の裏から見つけたというのは、ちょっと都合が良すぎるように感じられます。しかし、彩香が日記を破ったという話はあり得ないわけではありませんが、重要なことは彼女にそのような行動をとる動機が見当たらないのです。

マーニーの日記を破いた犯人は久子?

続く「久子犯人説」は、完全には否定できないでしょう。久子は幼少期からマーニーと共に湿地屋敷で遊び、親しい関係を育んできました。しかし、久子が語るマーニーの人生には、彼女が描いた絵をマーニーに贈ったエピソードや日記の内容についての言及はありません。

しかし、二人が少女時代を過ごした時期を振り返ると、久子がマーニーに対して和彦への嫉妬心を抱いていた可能性があります。その感情が原因で、和彦に関する記述がある日記のページを破り、自分の描いた絵に隠したとも考えられます。

マーニーの日記を破いた犯人は十一?

最後に紹介するのは、魚釣りが趣味の寡黙な男性、十一が犯人という説です。十一は、この地域に古くから住む人物で、マーニーのことも知っている様子です。それでも、マーニーの日記を破ったのが十一である可能性は極めて低いと考えられます。物語の終わりに近い場面で、十一は杏奈とさやかをボートに乗せ、「マーニーは、青い窓の向こうで孤独に暮らす少女だった。それはもう遠い昔のことだ」と述べていました。

物語やマーニーの日記には、十一とマーニーが親しい間柄であったという描写はありません。そのため、十一がマーニーがかつて住んでいた湿地屋敷に足を踏み入れ、日記を破り隠す行為を行うことはほぼあり得ないと考えられています。

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思い出のマーニーの日記の破ったページの内容や隠し場所を考察

考察①日記の破ったページの内容は和彦とサイロの想い出?

アニメ『思い出のマーニー』で、さやかがマーニーの日記の破られたページを覗き見ると、その内容はマーニーと幼なじみの和彦とのエピソードが中心になっていました。和彦がマーニーのもとを訪れ、共に過ごした時間や共有した経験が、事細かく綴られていました。さやかは、一貫して和彦のことばかり書かれている内容を見て驚きを禁じえませんでした。

また、日記の最後の部分では、和彦がマーニーが恐れていたサイロへと誘っている様子が描かれています。マーニーは、サイロを怖がる彼女を冷やかさないでほしいと和彦に言いましたが、和彦はマーニーにそのトラウマに立ち向かうよう促したと記されていました。このように、日記の内容は二人の関係性と心理的な葛藤を浮き彫りにしています。

考察②日記の破ったページの隠し場所

さやかが杏奈に語ったところによると、さやかが住む湿地屋敷の戸棚で、偶然マーニーの日記の破られたページを発見したとのことです。杏奈がそのページが隠されていた絵画をよく見たところ、久子がマーニーのために描かれた絵であることが判明しました。杏奈ナは久子が湿地屋敷の絵を描いた人物であり、マーニーと何らかの関係があることを知りました。

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思い出のマーニーの日記に関するその他の謎を考察

考察①マーニーが日記をつけるのをやめた理由

アニメ『思い出のマーニー』では、マーニーはサイロで和彦との出来事があってから、日記を書かなくなったようです。引き裂かれたページの次には、日記の続きがありませんでした。マーニーにどんな気持ちの変化が起きたのでしょうか?

理由のイメージ

マーニーの気持ちですから推測の域を出ないのですが、サイロでの出来事の後、すぐに和彦が去ってしまったのだと考えられます。和彦がいなくなったマーニーは、再び孤独になってしまって、悲しみに沈んだのでしょう。まるで魂が抜けたようになったと言っても過言ではないでしょう。そういう状態であれば、日記を書くことができなくなるのも当然です。

時間がたてば心が落ち着いてきて、日記を書こうという気になったかもしれません。しかし、和彦がいないマーニーの暮らしは、日記に書くほどのことがないくらい、退屈なものに戻ってしまっていたのです。和彦と一緒にいたころと比べると、とてもつまらない毎日が続いてきました。日記に書くべきことが浮かばなくなり、書かない日が続いてしまって、ついには日記を開くことさえしなくなってしまったのでしょう。

考察②マーニーの日記が破かれていた理由

アニメ『思い出のマーニー』で、マーニーの日記がなぜ破かれていたのかについて推察してみましょう。これはあくまで憶測ですが、おそらくばあややお手伝いのねえやが日記の内容を見る可能性があったからではないでしょうか?6月5日の日記には、ばあやがマーニーに他の人々との交流を禁じていることが示唆されています。親戚であるとはいえ、マーニーが和彦と親しくなることを好意的に見ていなかったのでしょう。

和彦の滞在期間は約10日間で、その間にマーニーは実に8ページもの日記を執筆しています。和彦との出来事が数多く記され、これがマーニーが和彦に気を引かれていることが気づかれる危険性があったのかもしれません。お手伝いのねえやも、ばあやがマーニーに対してきつく当たっていることを理解していたでしょう。もしばあやがマーニーの日記を知ってしまえば、彼女に対するいじめが一段と激化するのは火を見るより明らかです。

マーニーにとって、ばあやだけでなくお手伝いのねえやも和彦への感情がばれてしまっては困る人物でした。日記そのものを手放すことは難しかったでしょう。ほぼ一か月にわたって記されていた日記が急に姿を消すと、これに気づいたばあややねえやが、両親にどんな悪意を持った報告をするかわかったものではありません。なおかつ、日記は鉛筆ではなく、消しゴムで消すことのできないペンで書かれていました。

このため、ばあやたちには秘密にしておきたいページが、マーニーによって破られたのだろうと考えられます。最後にもう一つ、マーニーが破ったページの隠し場所について、久子からの贈り物を選んだ理由について考察してみましょう。破られたページは、捨てることのできない内容を含んでいました。マーニーにとっては初恋に当たるものであり、記念すべき日々や心情の貴重な記録でした。

そのような思い出を大切に保管したいと考えるのは、当たり前のことと言ってもよいかもしれません。その特別なアイテムをしまう場所として、村でただ一人の友人である久子から贈られたプレゼントの裏に隠そうとしたのは、単に見つかりにくいからだけでないように感じられます。

久子には理解されない可能性がありますが、おそらくマーニーは久子に和彦についてや和彦への気持ちを話したいと思ったのかもしれません。それが叶わない状況で、せめて久子からもらったプレゼントの中に秘密裏に隠し、自身の親友である久子と秘密を共有したいという願いがあったのではないか、とも考えられるのでした。

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思い出のマーニーに関する感想や評価

ここまで『思い出のマーニー』の破られた日記特集をお届けしてきましたが、最後に『思い出のマーニー』に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

​​​​「​​​『思い出のマーニー』に感情移入しすぎる」のは、それだけ作品に深い感動や共感を呼び起こす力があるのでしょう。また、共感することで、作品がさらにより深く心に残るものとなるかもしれません。

好きな映画はいくつかあるものの、目が真っ赤になるほど涙があふれ感動したのは、『思い出のマーニー』だったとのことです。そのエピソードが本当に深く心に響いた証しでしょうし、アニメ『思い出のマーニー』がいつまでも名作として心に残っていくことでしょう。

アニメ『思い出のマーニー』が、不登校気味の娘に対する接し方についてのヒントを与えてくれたのでしょうか?杏奈の療養先の夫婦が杏奈を気にかけつつも信じて自由にさせ、心の繊細な部分に無理なく寄り添う姿勢に感銘を受けたようです。アニメ作品との幸せな出会いというべきかもしれません。

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思い出のマーニーの日記まとめ

この記事では、『思い出のマーニー』の日記を破いた犯人の仮説を紹介するとともに、破いたページの内容やその隠し場所について推測を交えて考察してきました。

まとめのイメージ

『思い出のマーニー』の日記を破いた犯人については、日記を書いたマーニーをはじめ、主人公の杏奈、破られたページを発見した彩香、画家の久子、そして寡黙な男性十一の名前が挙げられています。破かれていたページの内容や破かれた理由を総合的に考察すると、マーニーが破いた可能性が高いと考えられます。

破られたページには、マーニーが和彦と親しく交流する様子が事細かに書かれており、二人の交際を快く思わないばあやに知られるのを恐れたのでしょう。また、破いたページを久子から贈られた絵のある場所に隠したのは、久子にだけはこの淡い恋心を知ってほしいと願っていたからなのかもしれません。

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