2018年09月18日公開
2018年09月18日更新
ようこそ実力至上主義の教室への綾小路清隆の正体と実力!謎の主人公の過去を考察
「ようこそ実力至上主義の教室へ」は衣笠彰梧さん作のライトノベル作品です。「ようこそ実力至上主義の教室へ」は就職・進学率がほぼ100%である全国屈指の名門校・東京都高度育成高等学校を舞台に、落ちこぼれの巣窟といわれているDクラスの生徒たちが他クラスたちと争ったり、クラス内でも様々な事件が起こったりする物語となっています。主人公である綾小路清隆は、一見無気力で平凡そうな男子高校生ですが、実は隠された正体があります。今回は綾小路の正体や過去についてネタバレも交えて、考察していきます。
目次
ようこそ実力至上主義の教室への綾小路清隆の正体と実力とは?過去もネタバレ紹介!
「ようこそ実力至上主義の教室へ」の主人公である綾小路清隆は、一見何事にもやる気なさげでコミュニケーション下手なだけの平凡な高校生です。しかし、その正体は平凡とは程遠い圧倒的な特殊能力と過去を持つ人物なのです。そこで今回は、主人公である綾小路清隆の正体と過去について、ネタバレも交えながらご紹介していきます。
ようこそ実力至上主義の教室へとは?
「ようこそ実力至上主義の教室へ」は衣笠彰梧作のライトノベルです。また、アニメ第1期では多少省略されている部分があるものの、ほぼ原作通りに第3巻までの内容が収録されています。ここでは、「ようこそ実力至上主義の教室へ」の簡単なあらすじをネタバレも交えてご紹介していきます。
ようこそ実力至上主義の教室へのあらすじをネタバレ
希望する職場・進学先への就職・進学率ほぼ100%を誇る超名門校の東京都高度育成高等学校が「ようこそ実力至上主義の教室へ」の舞台になります。敷地は東京ドーム12個が入るほどの広さで、約60万平米にもなります。校内に入っている商業施設やアメニティは最新設備が用意されており、生徒は自由に利用できます。また、生徒たちは髪型や私物の持ち込みも制限されていません。
「ようこそ実力至上主義の教室へ」の主人公は綾小路清隆という、一見普通の男子高校生です。入学後、綾小路は1年D組に配属されます。綾小路をはじめとしたDクラスの生徒たちは、入学式の直後に担任の茶柱先生から学校生活に利用するポイントについて驚きの説明を受けます。なんと、入学した生徒全員に1ポイント1円相当のポイントが10万ポイントも振り込まれているというのです。
突然の大金を振り込まれることに、驚きを隠せない生徒たちですが、すぐに慣れて悠々自適で自由な学園生活を送ります。主人公の綾小路はというと、コミュニケーション下手な性格があだとなり、入学してすぐ友達をうまく作れずに、孤立気味になってしまいます。そんな綾小路ですが、一人でいることに慣れているのか4月中は特に問題もなく過ごしていました。
ところが5月1日になったところで、事態は一変します。毎月1日に振り込まれると言われていたポイントが、綾小路をはじめとしたDクラスの生徒には1ポイントも振り込まれなかったのです。疑問に思った生徒が茶柱先生に確認したところ、すでにポイントは振り込まれているという話でした。ここでいよいよ、高度育成高等学校の本当のシステムが明らかになるのです。
なんと、入学してから今日までの生活態度は、全生徒調査および査定されていたというのです。そしてその査定結果によって、毎月1日に配布されるポイントがクラスごとに決まるというシステムでした。このシステムの結果、Dクラスの生徒たちに配布されるポイントは0ポイントということになり、1日になっても振り込まれなかったということです。Dクラスの面々は、驚愕の事実に驚きを隠せませんでした。
特に、4月中にポイントを使い切ってしまっていた生徒には、残酷な現実でした。主人公の綾小路は、比較的ポイントを節約して生活していたせいか、この時点で82235ポイント所持していました。さらに、「ようこそ実力至上主義の教室へ」のヒロインの一人である堀北鈴音に至っては、ほとんどのポイントを消費せずに保有していたのです。
堀北は4月の時点で、あることに気づいていました。それは、生徒たちに10万ポイントも配布されているにもかかわらず、ポイントを持たない生徒に対する救済措置が多く用意されているということです。学校生活に違和感を感じていた堀北は、ポイントを節約してほとんど消費せずに持っていたのです。「ようこそ実力至上主義の教室へ」の登場人物の中でも、切れ者の一人といえるでしょう。
かくして、落第者の集まりという評価を受けてしまったDクラスの生徒たちは、ポイントを得るために対策を取ります。茶柱先生曰く、挽回するためには中間テストで、少なくともCクラスよりもよい結果を出す必要があるとのことでした。そこで、Dクラス配属になったことに納得がいかない堀北は、DクラスをAクラスよりも上にするために、勉強会を実施することを計画しました。
主人公の綾小路も堀北に巻き込まれ、計画の手伝いをさせられます。このような形で最初は中間テストで他クラスをしのぐ結果を出そうとします。以降もCクラスに陰謀をしかけられたり、特別授業で他クラスと争うなど、クラス間の対立を描いています。また、クラス間だけでなくDクラス内でも様々な思惑があり、陰謀が起きることで事件が起こります。
「ようこそ実力至上主義の教室へ」は、大まかにはDクラスが下剋上を果たさんとするようなストーリーになります。しかし、Dクラスの生徒たちは隠された秘密が一人一人存在し、一筋縄ではいきません。特に、主人公の綾小路はいまだに真の実力を発揮していないとも考えられるため、最も謎多き人物の一人といえるでしょう。
ようこそ実力至上主義の教室への綾小路清隆はやる気のない普通の高校生?
それでは、ここで「ようこそ実力至上主義の教室へ」の主人公である綾小路清隆について、その特徴を詳しくご紹介していきたいと思います。綾小路の表向きの性格としては、目立たずおとなしく、何事にもやる気のない態度でいるような人間です。他人とのコミュニケーションを苦手としており、入学当初は友達もうまく作ることができません。
自分の好きなところもなし、嫌いなところは教科書通りに動くこと、など自尊心に若干欠いたところもあります。周りからの評価も、最初は根暗なボッチ野郎ということでいい評価はありません。大した取り柄もなくて、なぜ国内屈指の名門校である高度育成高等学校に入学できたのか、と疑問に思うような生徒ですが、実は隠された正体があります。
ようこそ実力至上主義の教室への綾小路清隆の正体と実力をネタバレ紹介!
大した取り柄もない、平凡な男子高校生であるかのように紹介した綾小路清隆ですが、彼には周りに明かしていない正体、驚きの真実が隠されています。ここでは、綾小路の正体と実力について、「ようこそ実力至上主義の教室へ」の原作であるライトノベルやアニメ第1期のネタバレも含めながら、ご紹介および考察していきます。
綾小路清隆の隠された正体とは?
「ようこそ実力至上主義の教室へ」の中で目立たない普通の高校生であるかのように見せている綾小路ですが、そのプロフィールをネタバレすると驚きの正体が見えてきます。なんと、彼は運動神経・学力・思考力・判断力のすべてにおいて、平均を大きく凌駕する圧倒的に優れた才能を持っているのです。物語の序盤では、周りに自分の能力を隠している綾小路ですが、所々で彼の正体が見え隠れしています。
運動神経については、堀北鈴音が兄の学に暴力を振るわれそうになったところを助ける際に、学の攻撃を何事もなさそうに避けています。学に何か習っていたのかと聞かれても、ピアノと書道と答えて実力を隠していますが、その動きは並大抵の動きではありません。水泳の授業では、堀北に運動をしていない肉体には見えないと指摘されていますし、体育祭のリレーでも圧倒的な実力を見せつけています。
学力についても、その実力は平均を大きく凌いでいます。入学試験では、全教科50点にそろえるという荒業をやってのけたことが、堀北学から示唆されています。大体50点台にするのならまだしも、50点ピッタリにそろえることができるというは、並の実力ではできません。
精神力についても、かなりの強さを持っていると考えられます。どんなことが起きても、簡単には動揺したりせず、常に平常心を保っていられます。櫛田桔梗の正体を知った時や脅された時も、驚きもせずに対応しています。また、周りに対して関心がない節があります。重要なのは自分にとっての平穏な学園生活であり、周りの人間は自分の駒に過ぎないなど冷徹な思考が見え隠れする場面もあるほどです。
なぜDクラスに配属された?
綾小路は「ようこそ実力至上主義の教室へ」のなかでも屈指の実力であるにもかかわらず、なぜDクラス配属になったのでしょう?それは、入試で全教科50点ピッタリを取ったからではないかといわれています。逆に高い学力があると気づかれてもおかしくないと考える人もいますが、実際にDクラスに配属されていますのでなんとも言えません。また、協調性については低めの評価を受けているため、その影響もあるかもしれません。
綾小路本人も自分の正体や実力を隠そうとする傾向があります。入試でわざと全教科50点を取ったこともそうですし、中間テストの過去問を入手してDクラスの生徒に提供した時も、須藤がケンカの濡れ衣を着せられてそれを解決した時も、櫛田や堀北に手柄を譲り表舞台に立たないことを徹底しています。「ようこそ実力至上主義の教室へ」は裏で糸を引くタイプの主人公であるため、ライトノベル作品には珍しいかもしれません。
堀北鈴音から本来の正体がばれそう?
「ようこそ実力至上主義の教室へ」のヒロインの一人である堀北鈴音ですが、物語が進むにつれて綾小路の本当の実力や正体について疑いの目を向けています。兄の堀北学から暴力を振るわれそうになった時に、助けてもらった時の動きは並ではなかったし、事件のたびに暗躍する綾小路を見て、いったい何者なのかと正体を問うシーンもあります。
櫛田桔梗からも敵視されている
櫛田桔梗は「ようこそ実力至上主義の教室へ」のヒロイン一人です。明るく社交的でみんなのアイドルのような存在の彼女ですが、実際は承認欲求の塊かつ傲慢で利己的な性格という本性も併せ持っています。アニメ第1期の3話では綾小路にその本性がばれてしまい、自分の胸を無理やり触れせることで脅し、綾小路が周りに本性を明かさないように口止めしています。
正体を知られて以降、最初は同じ中学校出身の堀北を退学させるために、Cクラスの龍園と手を組むなどしてDクラスを裏切りますが、綾小路に裏切り行為がばれて計画を邪魔されてしまいます。そのことから、綾小路のことを敵視するようになり、綾小路の真の実力を疑って警戒しています。堀北と綾小路両方の退学をかけて、期末テストの点数で堀北に勝負を挑みましたが、そこでも失敗に終わっています。
綾小路清隆の正体を知る人物
自分の正体を隠している綾小路ですが、実は「ようこそ実力至上主義の教室へ」の中でも綾小路の正体と過去を知っている人物が生徒の中にいます。それが、Aクラスを束ねる二大巨頭の一人、坂柳有栖です。坂柳は高度育成高等学校の理事長を父に持ち、過去に後述するホワイトルームの関係者でもありました。よって、ホワイトルーム出身の綾小路の過去を実力を知っており、綾小路に勝利することにこだわっています。
物語が進むにつれて、各クラスのリーダー格や教師陣、生徒会、堀北鈴音など綾小路の隠しきれない正体を徐々に探るようになります。最初は綾小路が目立たない平凡な男子高校生に見えていたものの、その実力の片鱗を見ることで警戒対象になっていきます。今後の「ようこそ実力至上主義の教室へ」でさらに詳しく綾小路の正体が描かれることになる可能性が高いため、注目する人が多いことでしょう。
ようこそ実力至上主義の教室への綾小路清隆の過去をネタバレ紹介!
綾小路の非常に高い能力についてご紹介してきましたが、その能力は一体いつ養われてきたのでしょう?その秘密が彼の過去にありそうです。ここでは、綾小路清隆の知られざる過去についてネタバレも含めて詳しく解説及び考察していきましょう。
綾小路は父によって幼少期にホワイトルームと呼ばれる施設にいた過去を持っています。ホワイトルームとは綾小路の父が運営する施設で、父の意思を継ぐ多くの人たちに学問や武術といったあらゆる教育を施している居場所です。中でも、綾小路の父は清隆のことを「自身の最高傑作」と称しており、「いずれ自分を超え日本を動かしていく存在」とまで言っています。
そのホワイトルームにいた綾小路は、施設が1年間稼働できなくなった際に逃げ出したと言われております。ホワイトルームから、父親から逃げだしたいという思いから、外部との接触が禁じられている高度育成高等学校を志望し、入学したと考えられています。「ようこそ実力至上主義の教室へ」の作中でも、ホワイトルームや綾小路の父親について語られていないことも多く、綾小路の過去はまだまだ謎が多いのが現状です。
ようこそ実力至上主義の教室への綾小路清隆の正体や実力についてまとめ!
いかがだったでしょうか?今回は綾小路清隆の正体や過去について、ネタバレも交えてご紹介してきました。綾小路は身体能力の面でも、学力の面でも他者を大きく凌ぐ実力を持ち、「ようこそ実力至上主義の教室へ」の作中でもまだまだその本領が発揮されていないといっても過言ではありません。また、綾小路の過去も秘密が多いことから、今後の「ようこそ実力至上主義の教室へ」からも目が離せないこと間違いなしです。