【薬屋のひとりごと】雀（チュエ）の正体と悲しい過去とは？巳の一族の技術と能力は？

薬屋のひとりごとにおいて、中盤から登場したキャラクターが、雀（チュエ）です。この記事では、薬屋のひとりごとの雀（チュエ）について、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

雀（チュエ）が活躍した薬屋のひとりごとは、2011年から小説家になろうにて連載されちえる、ミステリー、ファンタジー、ラブコメの要素を併せ持った作品です。架空の中華風帝国『茘』の後宮を舞台に、王宮内に巻き起こる事件の謎を持ち前の薬学の知識で読み解いていくミステリー作品になっています。高い人気から度々メディアミックス展開も行われる作品になりました。

薬屋のひとりごとは唐時代をイメージしたとされる独自の世界観はしっかりと雰囲気が出ていること、個性豊かキャラクターなどから高い人気と共に評価を得た作品となっており、アニメ化が発表される前には、『アニメ化してほしいマンガランキング』で3年連続でトップ10入りを果たす程になっています。2023年には満を持してアニメ化が発表され、2023年10月から放送を開始しています。

医師である様子を手伝い薬師として働いていた少女、猫猫。薬草採取にでかけた森で人攫いに合ってしまい、後宮に下女として売り飛ばされてしまいます。人攫いにお金がいくことを嫌がり年季が明けるまで目立たずに勤めて過ごす予定だった猫猫ですが、とある事件を匿名で解いたのをきっかけに壬氏に才能を見抜かれ、ほぼ巻き込まれるような形で王宮内で起こる様々な事件の解決を手伝うことになるのでした。

雀（チュエ）は、薬屋のひとりごとに登場する小柄で小さな目と低い鼻、色黒の肌が特徴的なキャラクターです。ちなみに過去の経緯もあって名前が変わっているキャラクターでもあり、雀（ペグラ）→麻雀（マーチェ）→雀（チュエ）と遷移してきました。馬良の妻であり、薬屋のひとりごとの物語の途中からは、壬氏の元で侍女として仕えるようになりました。性格はお調子者でよくボケる性格をしています。

その雰囲気とは裏腹に、薬屋のひとりごとにおいて物語の中で果たす役割は非常に多くなっています。良好な関係を構築している関係性も多く、猫猫にも、異なる視点からの洞察した情報などを提供するなどしているのです。キャラクター性はもちろん、物語においても重要な役割を果たすキャラクターです。

馬良の妻として薬屋のひとりごとに登場した雀（チュエ）ですが、ネタバレするとその正体は、名持ちの一族の1つ、巳の一族の魯治郎の弟子という側面を持ち合わせています。

巳の一族は、諜報と工作を主な仕事とする一族で、皇帝直属の諜報機関です。表立って皇帝を守護し、護衛などを務める馬の一族とは、表と裏の存在になっています。雀（チュエ）は馬良の妻として登場しますが、それも、元々は馬の一族と巳の一族の政略結婚だったのです。

元々は政略結婚だった馬良と雀（チュエ）ですが、馬良との関係は現在は良好で、2人の間には子供もいます。ただし、雀（チュエ）は過去の経験から実子との接触を極力避けており、子育ては、馬良の姉である麻美（マーメイ）に任せっきりにしています。通常なら揉めそうですが、ネタバレすると、これは、両家の同意の元に行われています。これもあって雀（チュエ）は正体を伏せたまま、馬良の妻として行動しているのです。

気になる雀（チュエ）の過去ですが、ネタバレすると実は彼女は、母親に捨てられたという過去を持っています。彼女の母親は、現在は、西都の後継者候補である玉鶯の妻です。しかし、同時に母親の正体も巳の一族の一員でもありました。他国に潜入したことがあったのですが、その潜入先で結婚して生まれたのが雀だったのです。雀の父親は貿易商をしており、比較的裕福な家庭で仕事をよく手伝う妻として、献身的に過ごしていたのです。

しかし、これには理由がありました。母親が巳の一族の任務失敗の兼ね合いで、自国に帰ることができなくなっていたためです。そのため、自国に帰れる手筈が整うと、母親は、夫と雀（チュエ）を捨てて帰国してしまったのでした。行方不明となった妻を探しに行ったことで父親も帰らなくなってしまい、雀（チュエ）は1人になってしまいます。そこから雀（チュエ）は母親を探して茘の国まで旅をしてきたでのした。

茘の国にやってきた雀（チュエ）は、似顔絵を描くなどして母親を探します。そして、なんとか母親の居場所を突き止めますが、そこで自らが捨てられたことを知ります。そこで小さな復讐を誓うのです。その復讐とは、母親よりも自らの価値をもたせることでした。そこから雀は母親が巳の一族だったことと、場合によっては後継者を外から招く制度を利用して、巳の一族に入るのでした。

魯治郎の弟子として巳の一族に加わった雀（チュエ）は、そこで技術を学びました。巳の一族は、それぞれに独自の技術を持っており、魯治郎から授けられた技術と、雀（チュエ）自身が持っている知識を上手く織り交ぜていったのです。そして、正式に皇帝に仕えることになります。そこで皇帝から出された命令が『月の君（壬氏）を幸せにすること』でした。現在の雀は、この目的を果たすために行動を続けています。

雀（チュエ）は、理由はどうあれ、巳の一族として、皇族と相互に深い信頼関係を構築しています。雀（チュエ）は皇族のためなら命をかける覚悟を持っており、献身的な姿勢を示しているためです。過去に捨てられてから茘の国に辿り着くまでに手にした技術などもフル活用して、活動する姿から、皇族側からも高く評価される存在になっています。

雀（チュエ）が持っている能力の1つが、通訳能力です。これは、彼女が茘の国に辿り着くまでに旅をする過程で身につけた能力でした。話せる言語の数は、実に5言語にも及びます。しかも、雀の場合、言語を理解しているだけでなく、文化などにも精通しているため、外交交渉や情報収集の場でも役立てられています。

この言語の習得は、雀（チュエ）の経験はもちろんながら、好奇心の高さが生み出した産物です。この能力によって、文化理解の架け橋となっており、国際的な問題を事前に回避するためにも利用されています。このような役割を果たせるキャラクターは、雀（チュエ）を除いていない点も、雀が薬屋のひとりごとにおいて、目立つ要因にもなっています。

詳細は後述しますが、雀（チュエ）は右腕に怪我を追っており、戦闘に支障をきたすレベルになっています。しかし、雀は、右腕を使えないことを補って余りある実力を左腕だけで示しており、結果的に右腕を使えた時よりも高い戦闘能力を獲得しています。小柄であることなども活かし、巧みな足技や身体の柔軟性を用いて、10人以上の相手を1人で倒した経験もあるのです。

上記でもネタバレしたように、雀（チュエ）は作中で右腕を使えなくなる大怪我を負います。西都での戦闘で、盗賊独眼竜との戦闘で大怪我をしたのがきっかけでした。この時の雀は、右腕を怪我しただけでなく、助骨にヒビが入り、内蔵も傷ついた状態でした。雀（チュエ）自身は、何よりも右腕を優先して治療してほしいと懇願しますが、これを却下され、より確実に生き残れるように治療されることになります。

結果的に、雀（チュエ）の右腕には後遺症が残り、戦闘で使えるレベルではなくなってしまいました。

この出来事をきっかけに、雀（チュエ）は馬良に離婚を申し出ています。ネタバレすると、雀（チュエ）は右腕が使えなくなれば、自身の存在価値が無くなると考えていたためです。しかし馬良は、これまでの生活の中で、雀（チュエ）が非常に器用であり、両利きであること、例え左腕だけでも自身の5倍は器用として、これを拒否しています。

巳の一族の師匠である魯治郎からも、通訳などできる仕事は続ける一方で、後継者を指名するように言われます。本来巳の一族では10年の修行が必要だと言われてましたが、雀（チュエ）は5年で後継者を指名することを許されたのでした。結果的にこの出来事は、雀の内面を大きく成長させることにもなりました。

ここからは既に薬屋のひとりごとを視聴した人の、雀（チュエ）に関しての感想を、ネタバレありでまとめて紹介していきます。雀は登場したのこそ、薬屋のひとりごと全体でみれば、遅めではあるものの、独特の雰囲気などから人気を集めるキャラクターになっています。独特の語尾や、その雰囲気に反して明らかにされた正体なども含めて非常に有能な点などが、高い人気を獲得する理由になっているのです。

薬屋のひとりごと作中で、も独特な立場で動けるキャラクターであることから、登場機会も多くなっていたこと、登場する度に様々な表情を見せてくれることで、より人気を高める要因になっています。皇族との繋がりも含めて、様々な視点を持てるキャラクターであり、動かしやすいキャラクターでもあるので、今後もっと登場して活躍してほしいと言われる結果になっています。

普段飄々とした性格をしているだけに、驚いたとされているのが雀（チュエ）の過去についてです。母親に捨てられ、父も失ったことでそのような母親を探して旅をしてきたという過去は、非常に重く、驚いたという声が多くなっています。むしろそのような経験から現在の飄々とした性格になれるのがすごいと言われる結果にもなっているのです。また、復讐が単純に母親を殺すような流れでないのも驚いたとされています。

ただ、雀には人間味を感じるという声も多いです。それが自身の子供に関してのエピソードです。母親に捨てられたという経験から、ネタバレしたように自身の子供とも接触しないようにしているあたりに、人間味を感じるという声も多くなっているのです。こういった部分も含めて、雀が現在を賢明に生きている様子が、好きになったとも言われるようになっています。

2023年12月現在、アニメが放送中の薬屋のひとりごとですが、雀（チュエ）は、物語の中盤での登場だったこともあり、未登場になっています。アニメ薬屋のひとりごとは2クールであることが発表されており、雀（チュエ）が登場するかどうかは、非常に微妙な状態にあるのです。このことから、ぜひ登場してほしいという声が見られる結果になっています。

登場してから、過去や正体について描かれるまでには、さらに時間がかかったっています。そのため、アニメに登場したとしても、流石に、過去や正体についてまで描かれる可能性は低いです。しかし、モブキャラのような形でもいいから登場してほしいと言われているのです。アニメに登場するとなれば声優も決まることになるので、声優が誰になるかも気になると言われています。

薬屋のひとりごとの雀（チュエ）は、物語中盤から登場したキャラクターです。飄々としたした性格で独特の雰囲気を持っていますが、その正体はネタバレしたように皇族を裏から支える巳の一族の一員であり、高い能力を持ったキャラクターです。過去には母親に捨てられた経験をしており、自身も子供にどう接すればいいかわらないという悲しい一面も持ち合わせたキャラクターになっています。

登場が薬屋のひとりごとにおいては、比較的遅めということもあり、2023年10月から放送中のアニメには、2023年12月時点では登場していません。しかし、アニメは2クールは放送されることが明らかになっており、今後登場する可能性もあります。人気の高いキャラクターなので、少しでもいいので出てほしいという声も見られるほどになっているのです。雀（チュエ）がこの先どのような活躍をするのかにも注目しながら視聴してみましょう。