【薬屋のひとりごと】里樹（リーシュ）は不幸な徳妃！恩人の馬閃と結婚する可能性は？

「薬屋のひとりごと」は、「なろう系」の最終兵器と呼ばれたライトノベルです。いわゆる異世界転生ものではなく、架空の中華風世界を舞台に展開される謎解きミステリー作品で、異世界ファンタジーが幅を利かせるライトノベル界にあって存在感を示してきました。この記事では、薬屋のひとりごとに登場する里樹妃（リーシュ）について、彼女のアレルギーなどの不幸な環境や阿多妃との関係、馬閃との結婚の可能性などを紹介します。

薬屋のひとりごとは、原作者の日向夏が「小説家になろう」に掲載している作品が大元になっているライトノベルです。薬屋のひとりごとの小説家になろう版は、2011年に連載がスタートしました。2023年12月現在、同サイトにてストーリーが継続中です。薬屋のひとりごとは、その後商業作品として2012年に単行本が発売されました（表紙イラスト松田恵美）。この版がヒットしたことでシリーズ化されることになります。

薬屋のひとりごとのライトノベルは、しのとうこのイラストを加えた形で14巻まで刊行されました。また、ねこクラゲ版と、倉田三ノ路版の2種類のコミカライズがあるのです。シリーズの累計発行部数は、2700万部を突破しており、メガヒットを記録しました。さらに、2023年10月よりテレビアニメ版の放映が開始されています。薬屋のひとりごとは、アニメ版も好評を博しており、2023年秋の覇権アニメの呼び声も高いとのことです。

猫猫（マオマオ）は、薬屋のひとりごとの主人公で、17歳の少女です。彼女は花街に住み、養父の漢羅門（カン・ルォメン）と薬師をしていました。ところが、複数の男性にかどわかされて、後宮へと売り飛ばされてしまったのです。大人しく2年の務めを果たそうとする猫猫でしたが、後宮内で起きた上級妃とその子供たちの異変を見抜き、匿名で投書したことから、後宮の問題事を解決する宦官の壬氏（ジンシ）の目に留まりました。

日向夏原作の大ヒットライトノベル薬屋のひとりごとの序盤には、4人の上級妃が登場しました。その中でも、里樹妃（リーシュ）は、最年少の妃であり、かわいいと評されています。薬屋のひとりごとのコミカライズ版やテレビアニメ版の影響で、ファンが増えているともいわれてきました。この章では、薬屋のひとりごとに登場する里樹妃のプロフィールと、阿多妃（アードゥオ）との関係を紹介します。

薬屋のひとりごとに登場する里樹妃（リーシュ）は、金剛宮に暮らす現皇帝の妃です。里樹は、「徳妃」と呼ばれていました。彼女の年齢は、ストーリー開始時点で14歳であり、上級妃の中では最年少であることが判明しています。里樹妃の容姿は、ブラウン系の髪と深い碧色の瞳が印象的な美少女に描かれていました。里樹妃の実母は現皇帝の幼馴染であり、彼女が物心つくまえに他界していて、彼女の人生に暗い影を落としています。

里樹妃（リーシュ）の性格を一言で表現すると、世間知らずだといわれています。彼女は、9歳で後宮入りしており、世の中のことを知らないのも無理からぬことでした。特に、男女の恋愛事については疎く、猫猫が上級妃たちに花街仕込みの講義を行った際には、その過激さにショックを受けて「絶対に無理」とつぶやいたのです。また、里樹妃はお世辞にも明るい性格の持ち主ではなく、そのせいか現皇帝に手を付けられていません。

阿多妃（アードゥオ）とは、現皇帝の妃の一人で、柘榴宮に住んでいる淑妃です。年齢は35歳と、上級妃最年長で皇帝とは乳兄弟であり、皇帝の東宮時代に妃になりました。阿多妃の容姿は、男装の麗人を彷彿させる美しさを湛えていて、その横顔はどこか壬氏に似ているとのことです。男前の性格をしている阿多妃は、東宮妃時代に男児を出産しましたが、皇太后の出産と重なったことで子を失くし、自らも子を産めない身体になりました。

実は、里樹妃（リーシュ）は、9歳の時に先帝の妃として後宮入りしたことが判明しています。つまり、里樹と阿多妃は、かつて姑と嫁の関係でした。先帝が里樹妃に手をつけることなく崩御したため、彼女は一度出家しています。その後、現皇帝の妃として迎え入れられたのでした。このような複雑な経緯があることから、里樹妃と阿多妃の関係は悪いと思われており、実際に二人の侍女たちはいがみ合っていたのです。

ところが、当の里樹妃と阿多妃の関係は、決して悪くありません。むしろ良かったことが明らかにされました。阿多妃は後に後宮を出ましたが、最後の場に里樹妃が駆けつけており、涙を流して別れを惜しんでいます。幼い彼女が阿多妃を母親のように慕い、阿多妃も里樹の思いを受けとめて接していたことが窺えました。

2種類のコミカライズ版も大ヒットを記録しているライトノベル薬屋のひとりごとは、猫猫と壬氏のコンビが、後宮で起こる難事件を解決していく点が面白い魅力の一つだとされています。また、登場キャラクターの人間ドラマも、ストーリーに彩を添えていると評されていました。それでは、里樹妃（リーシュ）は、どのような活躍をしているのでしょうか？この章では、里樹妃のアレルギーなどの不幸なエピソードを取り上げていきます。

薬屋のひとりごとの里樹妃（リーシュ）は、先述の通り、先帝の妃を経て現皇帝の妃となった経緯があります。この特異な経歴が災いして、彼女は方々で疎まれていることが明かされました。それでも、周囲だけであればまだ救われたのですが、里樹妃は自分が住む金剛宮の侍女たちからもいじめを受けているのです。そして、侍女たちは里樹妃が世間知らずの子供であることを利用して、巧妙に彼女をいじめていることも示唆されていました。

里樹妃が侍女たちのいじめに遭っている最も顕著なエピソードが、園遊会の彼女の衣装です。上級妃4人は、色が被らないように服装を選ぶのが通例とされているのですが、園遊会での里樹は、ピンク色の服をまとっていました。対して、侍女たちは、白い服を着ています。ピンクの服は、玉葉妃（ギョクヨウ）の赤い衣装と似ていて、里樹妃は図らずも恥をかいてしまいました。

この件は、里樹妃に非はありません。彼女は、何も知らずにピンク色の衣装を選んだからです。侍女たちが里樹妃に白い服を着るように進言しなかったことが、恥をかいた原因でした。しかしながら、侍女たちはあくまでも里樹妃に責任があり、尚且つ自分たちは里樹の味方であるかのように振舞っています。こうした陰湿ないじめに、猫猫は早い段階で気づいており、次に挙げるアレルギーのエピソードにて、里樹妃を助けました。

里樹妃（リーシュ）は、青魚を食べることができません。このことを侍女たちは単なる好き嫌いによるわがままだと勘違いして、園遊会の席上で里樹妃が食べるはずだったクラゲの小鉢を、玉葉妃のサバの小鉢とすり替えたのです。皇帝の御前である手前、残すこともできない里樹妃は、何とかサバを完食しましたが、実は彼女は青魚のアレルギーを持っており、小鉢を食べた後の彼女の身体に深刻な影響が出始めていました。

里樹妃のアレルギーを見抜いたのは、やはり猫猫でした。猫猫は、薬師としての医学薬学の知識が豊富で、アレルギーについても知っていたのです。そして、彼女自身が蕎麦アレルギーであることから、アレルギーが身体に及ぼす影響についても熟知していて、下手をすると死亡してしまうこともわかっていました。園遊会後に、猫猫は里樹妃と毒見役の侍女を呼び出して、里樹の袖をまくります。そこには、アレルギーの証左がありました。

里樹妃の腕には、蕁麻疹が出ていたのです。これは、青魚を食べた結果、アレルギー反応が出た影響でした。猫猫は、里樹妃と侍女、そして壬氏と高順の前で、アレルギーについての説明をし、里樹妃が偏食ではなかったことを証明します。特に、小鉢をすり替えた侍女に対しては、「下手をしたらアレルギーで里樹妃を殺していた」と語り、「二度とこのようなことをしないように」と念を入れてに釘を刺しました。

青魚アレルギーであるにも拘わらずサバを食べさせられてしまい、蕁麻疹が出るなど散々な目に遭った里樹妃（リーシュ）でしたが、悲惨な状況はアレルギーだけに留まりませんでした。彼女は、園遊会の場で毒殺されそうになったのです。このことが判明したのは、毒見の時でした。玉葉妃の毒見役を担当していた猫猫は、スープを飲んだ瞬間に「これ毒です」と語り、園遊会は騒然とした空気に包まれたのです。

毒が大好きである猫猫が、美味しそうにスープを味わって毒だと宣言したことで、それを信じられずに大臣がスープを飲んでしまい、重症に陥るというおまけが付いたエピソードですが、誰が狙われたのかが大きな謎として残りました。なぜならば、先述のアレルギーの話があったことで、玉葉妃の食事は里樹妃のものとすり替えられていたからです。つまり、命を狙われたのは玉葉妃ではなく、里樹妃であったと猫猫は結論付けます。

それでは、いったい誰が里樹妃の命を狙ったのかが、大きな謎になります。真っ先に疑われるべきは、侍女かと思われましたが、彼女は料理をすり替えただけであり、そのことで逆説的に犯人ではないことを証明しました。里樹妃を殺そうとした真犯人を突きとめるべく、壬氏は猫猫に柘榴宮へ行くよう命じたのです。

薬屋のひとりごとに登場する里樹妃（リーシュ）は、好き嫌いやアレルギーの他にも苦手な食べ物がありました。そのことが判明したのは、玉葉妃が彼女を翡翠宮に招いた時です。玉葉妃は、蜂蜜をお湯で溶かした飲み物を提供しようとしましたが、里樹妃が困惑の表情を浮かべたため、気づいた猫猫が生姜湯に変更するように玉葉妃へ目配せしました。猫猫は、なぜ里樹妃が蜂蜜を苦手にしているのか、その理由を尋ねたのです。

すると、里樹妃は、まだ赤ちゃんの頃に蜂蜜を食べて死にかけたことを告白しました。その出来事以降、蜂蜜が苦手になったとのことです。１歳未満の乳児に、蜂蜜を食べさせてはいけないことは周知の事実となっています。蜂蜜にはボツリヌス菌が含まれており、乳児が口にすると乳児ボツリヌス症を起こしてしまい、場合によっては死亡してしまうこともあるからです。

里樹妃が、蜂蜜嫌いを公言したことで、猫猫の中でこれまで点だった謎が線になってつながりました。里樹妃の命を狙った犯人が、明らかになったからです。確信を得た猫猫は、直接犯人と対峙して、里樹妃を殺害しようとした理由を尋ねます。真犯人の回答は、意外な内容でした。

薬屋のひとりごとに登場する里樹妃（リーシュ）の実父である卯柳は、彼女が自分の娘ではなく、妻と現皇帝の不義の末に生まれた子だと誤解していました。彼は、里樹の誕生前から妾を囲っていて、妻が亡くなるとすぐに後妻を迎えて異母兄弟を可愛がるなど、徹底して里樹妃を冷遇したのです。このように両親の愛情が薄く、不幸な身の上で育った彼女は、妃となって以降も不幸な状態が続いており、猫猫も同情していました。

薬屋のひとりごとに登場する上級妃の里樹妃（リーシュ）が、身分の高さに拘わらず、幼くして不幸な人生を送っていることは先述しました。そのような彼女に、一筋の光を差したのは馬閃（バセン）であったとのことです。ファンの中には、二人が結婚するのではないかと推察する人もいます。果たして、二人は結婚できるのでしょうか？この章では、薬屋のひとりごとの里樹妃と馬閃との関係、そして結婚説について取り上げていきます。

薬屋のひとりごとに登場する馬閃（バセン）は、高順（ガオシュン）の息子で、19歳の王宮武官です。壬氏とは幼馴染です。馬閃は、並外れた身体能力と頑丈な肉体の持ち主ですが、それ故に力の加減ができずに姉の麻美（マーメイ）を負傷させた過去があり、それ以来女性が苦手でした。そのような馬閃は、里樹妃を3回も助けたことがあって、以降彼女を想い結婚を夢見るようになったとのことです。

里樹妃は、後宮を出て現皇帝の相談役となった阿多妃の付き添いで、西の方の街を訪れたことがありました。その途中に訪れた街で、馬車に乗っていた彼女は盗賊に襲われてしまいます。里樹妃の危機を救ったのが馬閃であり、彼は持ち前の身体能力で盗賊たちに重傷を負わせて、一網打尽にしました。この時の馬閃は、まだ里樹妃のことを意識していなかったとされており、結婚を考えるのはまだ先のことです。

その後、現皇帝の弟である華端月（カヅイゲツ）のお后を選ぶパーティーに出席した里樹妃は、お后候補から大量の香水をかけられてしました。そして、余興で連れて来られた獅子が、彼女を襲うハプニングが勃発したのです。この危機を救ったのも、馬閃でした。彼は、壊れた檻から棍棒のようなものを作り出して、獅子を殴り倒しました。この辺りから、馬閃は里樹妃に惹かれたようで、結婚説の伏線になったエピソードとのことです。

里樹妃の苦難は続きます。彼女は、生理が来ないことから不義の疑いをかけられてしまい、塔に幽閉されました。当然のことながら、里樹妃は潔白の身です。塔には、蛇神と呼ばれる白娘女（パイニャンニャン）があり、彼女が怪しい薬を嗅がせたことで、里樹妃は塔から落ちてしまいました。その様子を見ていた馬閃は、素早く屋根に上り、彼女を受けとめて救ったのです。里樹妃は、この一件以降、馬閃を想うようになりました。

里樹妃を助けた馬閃には、一年後に人でも物でも好きなものが与えられることになりました。彼は、褒賞として里樹妃を所望して結婚するのではないかと推察されています。里樹妃が、騒ぎを起こしたことで後宮を出されて、一年間の寺籠りを命じられたからです。このことから、二人の結婚に障害がなくなり、多くのファンの間で結婚が期待されるようになりました。里樹と馬閃が、本当に結婚できるのかが、注目されています。

2023年10月22日より放映開始された薬屋のひとりごとのテレビアニメ版は、大反響を呼んでいるとのことです。Amazon Prime Videoでは、配信ランキングの1位になることもあり、新規ファンを獲得してきました。同作品のアニメ版は、声優のキャスティングの上手さが、高評価されているとのことです。この章では、薬屋のひとりごとのアニメ版で、里樹妃役を演じている声優の木野日菜にスポットを当てていきます。

• 名前：木野日菜（きの ひな）
• 生年月日：1997年2月12日
• 出身地：埼玉県
• 身長/体重/血液型：非公表/非公表/非公表
• 所属事務所：アミュレート
• 結婚：既婚
• 趣味：映画鑑賞、猫と遊ぶこと
• 特技：猫の色々な鳴き真似
• 好きなもの/嫌いなもの：家族/カマキリ
• 開設中のSNS（2023年12月現在）：X（旧Twitter）

• 刀使ノ巫女：糸見沙耶香役
• あそびあそばせ：本田華子役
• はたらく魔王さま!!：アラス・ラムス役
• 月とライカと吸血鬼：アーニャ・シモニャン役
• スター☆トゥインクルプリキュア：フワ役
• 魔装学園H×H：シルヴィア・シルクカット役

木野日菜は、2014年に声優デビューしました。幼い声質が持ち味として知られており、少女役を中心にして多くの大ヒット作品に出演しています。また、演技力の高さにも定評があり、今後一層の活躍が期待されている女性声優の一人です。木野日菜の薬屋のひとりごと以外の主な出演作品と演じたキャラクターを、上記しました。

この章では、薬屋のひとりごとに登場する里樹妃（リーシュ）に関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。里樹は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、薬屋のひとりごとのテレビアニメ版の大ファンだと思われる方のツイートです。薬屋のひとりごとのアニメ版の第6話を観て、里樹妃がツンツンしているけれども、そこがとてもかわいいと高評価していました。

こちらは、薬屋のひとりごとの大ファンだと思われる方のツイートです。薬屋のひとりごとの原作小説もしくはコミカライズ版をレンタルして読んでいるとのことで、里樹妃のことを愛らしくてかわいいとつぶやいていました。

こちらは、薬屋のひとりごとのコミカライズ版を読んでいる方のツイートです。薬屋のひとりごとのストーリーがとても面白いと高評価しており、侍女にいじめられている里樹妃のことが気になるとつぶやいています。

この記事では、薬屋のひとりごとに登場する里樹妃（リーシュ）について特集してきました。原作ライトノベルでは、彼女と馬閃が結婚できるのかが大いに注目されているとのことです。是非、薬屋のひとりごとを見て、里樹妃の魅力に触れてください。