【葬送のフリーレン】鏡蓮華の花言葉は？ヒンメルの指輪・シュタルクのブレスレットを考察

『葬送のフリーレン』は、魔王を討伐した勇者一行の後日談が描かれたファンタジー漫画です。週刊少年サンデーで、2020年から連載が始まりました。作者は山田鐘人さんとアベツカサさんで、2021年にはマンガ大賞の1位に選ばれました。2023年9月からはテレビアニメが始まり、2023年12月現在でも放送は続いています。You Tubeでは、『葬送のフリーレン〜●●の魔法〜』というショートアニメも配信されています。

エルフのフリーレンは、勇者ヒンメルや仲間のハイター、アイゼンとともに魔王を討伐します。フリーレンは人間の寿命は短いと知りつつ、仲間たちに大して興味を持つことはありませんでした。魔王討伐後、フリーレンが仲間たちと再会したのは50年後のことでした。再会してすぐに亡くなったヒンメルを見て、フリーレンは初めて仲間たちを知ろうとしなかったことを後悔します。フリーレンは人間のことを知るため、新たな旅を始めます。

鏡蓮華とは、葬送のフリーレンの作中に登場する花の名前です。鏡蓮華には一般的に知られている花言葉があり、その花言葉は作中で重要な意味を持ってきます。ここでは、葬送のフリーレンに登場した鏡蓮華の花言葉や意味、鏡蓮華が実在するのかどうかなどをまとめます。

葬送のフリーレンで「鏡蓮華」という言葉が出てきたのは、漫画4巻の第30話です。ひとつ前の第29話では、フェルンの誕生日のエピソードが描かれていました。シュタルクはフェルンの誕生日プレゼントに、鏡蓮華の意匠のブレスレットを買ってあげました。鏡蓮華はその地方では有名な花で、花言葉の意味もよく知られています。しかし、ブレスレットを買ったシュタルクも贈られたフェルンも、鏡蓮華の花言葉を知りませんでした。

一緒にいたザインは、鏡蓮華には「久遠の愛情」という意味があることを2人に教えます。ザインはさらに、鏡蓮華が恋人に贈る花であることも伝えました。シュタルクとフェルンは恋人同士ではありませんが、鏡蓮華の意味を知らないため、深く考えずに鏡蓮華のブレスレットを買ってしまったのでした。

葬送のフリーレンに鏡蓮華という花が登場したとき、鏡蓮華は実在するのか気になった人もいるでしょう。鏡蓮華は葬送のフリーレンの世界にある架空の花で、実在していません。ただ、「鏡蓮華」という名前から、実在している蓮華がモデルになっていると推測されます。フェルンのブレスレットの意匠を見ても、花の形が実在している蓮華によく似ていることがわかります。

葬送のフリーレンの作中で、シュタルクがフェルンに贈った鏡蓮華のブレスレットについて解説します。旅の途中でラート地方を訪れたフリーレンたちは、宿を取ってひと休憩していました。その日はフェルンの誕生日でしたが、シュタルクがプレゼントを用意していなかったことで、2人は喧嘩になります。フェルンはフリーレンとザインに諭され、部屋を飛び出したシュタルクを追いかけます。

しかし、なかなか話しかけることができず、ザインのもとへと向かいました。ザインはフェルンに「想いは言葉にしないと伝わらない」と言われ、シュタルクに謝ることにします。フェルンが広場にいたシュタルクに声をかけると、シュタルクのほうから先に謝ってきました。シュタルクはフェルンの誕生日を忘れていたわけではなく、フェルンと一緒にプレゼントを選びたいと思っていました。

しかし、そう提案したら怒られると思い、言葉にすることができなかったのです。フェルンも自分が言い過ぎたことを謝り、2人は仲直りをして一緒にプレゼントを買いに行きました。フェルンにプレゼントを選んでほしいと言われたシュタルクは、フェルンの顔色を伺いながら3時間かけてプレゼントを選びます。そして、最終的にシュタルクが選んだプレゼントが、鏡蓮華のブレスレットでした。

前述したように、2人とも鏡蓮華の花言葉の意味が「久遠の愛情」だとは知りませんでした。ザインから鏡蓮華の意味を聞いたシュタルクは、花言葉を知らなかったとあわてて否定します。そして、プレゼントを書い直そうかとフェルンに尋ねました。しかし、フェルンにとってこのブレスレットは、シュタルクが一生懸命選んだ大事な物です。フェルンは「二度とそんなこと言わないで」と怒り、シュタルクは情けない声で謝りました。

フェルンもシュタルク同様、鏡蓮華の花言葉の意味を知りませんでした。もしもフェルンがシュタルクに微塵も恋愛感情を抱いていなければ、鏡蓮華の意味を知った時点でブレスレットを着用することに抵抗を覚えたはずです。ところが、フェルンは鏡蓮華のブレスレットを嫌がるどころか、買い換えようという言葉に怒りまで見せました。フェルンのこういった様子から、フェルンはシュタルクに異性としての好意を抱いていると推察されます。

続いて、ヒンメルが贈った指輪について解説します。フリーレンはフェルンがシュタルクからもらったブレスレットを見て、意匠が鏡蓮華であることに気づきます。そして、昔ヒンメルから同じ意匠の指輪をもらったことを思い出しました。フリーレンがヒンメルからこの指輪をもらったのは、魔王討伐の旅の途中でのことでした。討伐依頼に貢献したフリーレンを労うため、ヒンメルはフリーレンにアクセサリーを買ってあげることにします。

アクセサリーに興味がなかったフリーレンは、店頭にあった指輪を適当に選んでヒンメルに渡します。真面目に選ぶようにと文句を言ったヒンメルでしたが、その指輪を見て一瞬黙り込みます。そして、切ない表情を浮かべたまま、指輪を見つめました。フェルンから鏡蓮華の花言葉の意味を聞いたフリーレンは、ヒンメルも花言葉は知らなかったはずだと言います。

しかし、ヒンメルのこのときの様子から、ヒンメルは「久遠の愛情」という花言葉を知っていたと推察されます。ヒンメルは指輪を買った後、フリーレンの前に跪いて、左手の小指にその指輪をはめました。このシーンは、フリーレンに対するヒンメルからのプロポーズとも考えられます。ヒンメルはフリーレンと別れた後も誰とも結婚せず、独身のままこの世を去っています。ヒンメルはこの指輪を通じて、フリーレンに久遠の愛情を誓ったのでしょう。

フェルンがもらったブレスレットとフリーレンがもらった指輪は、どちらも鏡蓮華の花がデザインされています。しかし、まったく同じ形ではなく、デザインには多少の違いがありました。フェルンのブレスレットの鏡蓮華は花が咲いていますが、フリーレンの指輪の鏡蓮華はつぼみの状態です。2つの鏡蓮華の違いに気づいた人たちからは、登場人物たちのそれぞれの関係を暗示しているようだというコメントが上がっていました。

葬送のフリーレンの鏡蓮華の回は、非常に人気が高いエピソードです。葬送のフリーレンのエピソード人気投票でも、1位を獲得しています。鏡蓮華の回が好きだという声は多く、ファンから高評価を得ていることがわかります。

葬送のフリーレンの鏡蓮華のエピソードは、アニメの描写が原作以上に良かったと絶賛されています。アニメではヒンメルがフリーレンに指輪をはめた後、教会の鐘が鳴るという演出が加えられました。この鐘の音がまるで結婚式のようだと好評で、原作よりもさらに感動したという声が多く上がっています。

葬送のフリーレンに登場する鏡蓮華の花言葉の意味や、実在するかどうかなどをまとめました。鏡蓮華は葬送のフリーレンの世界だけに存在するオリジナルの花で、「久遠の愛情」という花言葉を持っています。鏡蓮華はヒンメルやフリーレン、フェルンやシュタルクの気持ちを知る上で重要な役割を担っています。ぜひ鏡蓮華のエピソードを見て、キャラたちの言葉にはできない思いを感じ取ってみてください。