【葬送のフリーレン】ドラートの能力・強さは？最後はフリーレンに瞬殺され死亡？

『葬送のフリーレン』には、首切り役人のドラートという魔族が登場します。ドラートは「断頭台のアウラ編」で活躍した魔族で、葬送のフリーレンの作中ではフリーレンとも戦いました。本記事では、葬送のフリーレンのドラートとはどのような魔族かを詳しく説明します。

葬送のフリーレンは、エルフのフリーレンを主人公としたファンタジー漫画です。葬送のフリーレンの掲載誌は週刊少年サンデーで、2020年の22・23合併号から連載が始まりました。葬送のフリーレンは2022年にアニメ化が発表され、2023年の9月から日本テレビ系列で放送が始まりました。葬送のフリーレンは、第14回マンガ大賞と、第25回手塚治虫文化賞新生賞を受賞しています。

エルフのフリーレンはヒンメルから誘われ、勇者パーティーの一員になりました。仲間たちと魔王を倒したフリーレンは、それから50年間1人で旅を続けます。50年後に再会したヒンメルはすっかり老人になっており、それから間もなくして亡くなりました。フリーレンはヒンメルのことをもっと知ろうとしなかったことを悔やみ、人間を深く知るための旅に出ることを決めます。

葬送のフリーレンのドラートは、断頭台のアウラの配下で、首切り役人の1人です。首切り役人がどういった存在であるか、葬送のフリーレンの作中で詳しい説明はありませんでした。ただ、同じ首切り役人であるリュグナーは、自分たちはアウラの懐刀だと発言しています。このセリフから、首切り役人はアウラの配下の中でも高い地位についていると推察できます。

葬送のフリーレンのドラートも、自分が首切り役人であることにプライドを持っていたようです。葬送のフリーレンのドラートはやや緑がかった色の髪の毛を持った男型の魔族で、頭には2本の角を生やしています。前髪は長く、常に右目が隠れています。人間でいうと、10代後半くらいの外見です。襟付きのシャツを着て、首元には青いリボンをつけています。黒いズボンとサスペンダーを着用し、茶色い革靴を履いています。

葬送のフリーレンのドラートはまるで貴族のような出で立ちで、角さえなければ良い家柄の子息だと勘違いする人もいるでしょう。ドラートは首切り役人の仲間であるリュグナーとリーニエとともに、和睦の使者としてグラナト伯爵領にやって来ました。首切り役人の3人の中では、最も若い魔族であるようです。グラナトとの交渉は主にリュグナーが行っており、ドラートが特定の役割を負っていた様子は見られません。

葬送のフリーレンのドラートは、プライドが高く身勝手な性格をしています。普段は自分より格上のリュグナーに従っていますが、葬送のフリーレンの作中ではリュグナーの指示なしに勝手な動きをしたことがありました。ドラートは普段は物腰が穏やかで、表情もあまり変わりません。しかし、魔族として若いだけあって血気盛んで、思慮が浅いところも目立ちます。また、実戦経験が少ないため、相手を見くびって油断するところもあるようです。

葬送のフリーレンに登場する魔族は、それぞれが独自の能力や強さを持っています。ドラートも葬送のフリーレンの作中で特殊な能力を見せ、自分の強さを誇示しました。ここでは、葬送のフリーレンの首切り役人であるドラートの能力や強さについて解説します。

葬送のフリーレンのドラートは、魔力の糸を操るという能力を持っています。ドラートが繰り出す魔力の糸は非常に強固で、フリーレンすらこの糸を断ち切ることは無理だと分析しています。この魔力の糸は、相手の体を一瞬のうちに切断することができます。

葬送のフリーレンのドラートは首切り役人として、この能力で多くの人間の首を切ってきたと推察されます。ドラートは自分の指から、魔力の糸を生み出しています。そのため、手や腕を切り落とされると、この能力を使えなくなってしまいます。

葬送のフリーレンのドラートの能力である魔力の糸は、魔族の魔法の中でも随一の強度を誇ります。ある程度の魔法使い相手であれば、ドラートは楽に勝つことができるでしょう。名のあるような戦士であれば多少は手こずるかもしれませんが、それでもドラートの強さにはかなわないと推察されます。ただ、ドラートは実戦経験に乏しく、相手の強さを見極められないところがあります。

そのため、格上の相手と出会った場合は、うまく対処できない可能性が高いです。また、リュグナーに敬語を使って従っているところを見る限り、リュグナーより強さがないことがわかります。リーニエと強さを比べた場合はどちらが上かわかりませんが、リーニエのほうが実戦経験はありそうです。直接戦った場合は、リーニエのほうが勝つと推測できます。

葬送のフリーレンのドラートは、和睦の使者としてリュグナーたちとともにグラナト伯爵領へやって来ます。グラナト伯爵が和睦の使者を受け入れたことで、ドラートたちはある程度グラナト伯爵領を自由に動くことができました。ある日、グラナト伯爵と街中を歩いていたドラートたちは、この街にやって来たばかりのフリーレンと出会います。

フリーレンは魔族がいると知るなり魔法を放とうとして、近くにいた衛兵に捕まりました。フリーレンは衛兵殺しの罪が重いことを知っていたため、抵抗せず大人しく牢に収容されました。ドラートはリュグナーがフリーレンを警戒していたため、フリーレンが計画の最大の障害になると考えます。そこで、ドラートはリュグナーの許可も得ず、1人でフリーレンを始末しに行きました。

ドラートはフリーレンがいる地下牢へ行くと、そこにいた衛兵の首を一瞬で切り落とします。そして、牢の中へ入り、フリーレン相手に名乗りを上げます。ドラートが「お前を殺しに来た」と言っても、フリーレンは大して驚いた様子も見せません。ただ、「そう」と一言呟いただけでした。

自分のことを「強い」と言うフリーレンに、ドラートは「俺よりもか？」と尋ねます。しかし、フリーレンから返ってきたのは、思いもよらない言葉でした。フリーレンは、ドラートたちの主人である、断頭台のアウラよりも強いと言ったのです。フリーレンの言葉にドラートは一瞬目を見開きますが、フリーレンの強さを信じようとはしませんでした。

そして、「もう決着はついた」と言いながら、魔力の糸でフリーレンを吊り上げました。フリーレンと会話している間に、ドラートは魔力の糸をフリーレンの首に巻き付けていたのです。しかし、フリーレンは魔力を首に集め、首の切断を防ぎました。それでもドラートは、自分の勝ちを疑っていませんでした。この魔力の糸を、フリーレンが切断できないことをわかっていたからです。

ドラートはフリーレンの魔力ごと糸で切断しようとし、勝利の笑みを浮かべます。一方のフリーレンは、勝ちを確信しているドラートに呆れたような顔をしました。そして、首を吊られた状態のまま、魔法でドラートの腕を切り落とします。腕を切り落としたことにより、フリーレンを吊っていた魔力の糸は消えました。ドラートはもう一本の手で魔力の糸を生み出しますが、そちらの腕も瞬時にフリーレンに切り落とされました。

両手を失ったドラートには、もう攻撃する術はありません。あわてて「待て！」と止めようとしましたが、フリーレンはドラートの言葉など聞く気はありませんでした。フリーレンは一切のためらいなくドラートに攻撃を加え、ドラートはその一撃で死亡しました。その後、グラナト伯爵はフリーレンが逃げたことと、衛兵が1人死亡しているという報告を受けます。

衛兵に大人しく捕まったフリーレンが衛兵を殺すとは考えにくく、グラナト伯爵はこの件は魔族の仕業であると考えます。そして、ドラートの姿が見えないことから、衛兵を殺したのはドラートであると確信しました。ドラートの死亡により状況は大きく動き、リュグナーが行ってきた交渉も無駄になりました。

葬送のフリーレンの断頭台のアウラは、ドラートが使えている主です。アウラは「七崩賢」と呼ばれている魔王軍の幹部で、その強さは他の魔族とは桁違いです。七崩賢にはヒンメルたちだけでなく、南の勇者も苦しめられました。葬送のフリーレンのアウラは500年以上生きている魔族で、自分の魔力に自信を持っています。アウラは80年前にヒンメルたち勇者一行と戦い、そのときにフリーレンとも会ったことがありました。

アウラはヒンメルたちとの戦いで死だけは免れましたが、多くの配下を失います。アウラは何とかその場から逃げ切り、しばらくは息を潜めて戦力を蓄えました。そして、ヒンメルの死亡をきっかけに、再び表舞台に姿を現すようになります。断頭台のアウラは、「服従させる魔法（アゼリューゼ）」という魔法を使います。この魔法は、服従の天秤に自分と相手の魂を乗せ、より魔力が大きいほうがもう一方を操れるようになるという魔法です。

500年以上生きているアウラの魔力は膨大で、普通の人間が太刀打ちできるわけがありません。アウラはこの能力を使い、多くの戦士を操って不死の軍勢を作り上げました。アウラに操られている戦士たちはすでに死亡しているだけでなく、全員首を切られています。戦士たちの首が切られている理由は、アウラの能力に関係しています。アウラの能力は完全無欠に見えますが、致命的な欠陥がありました。

それは、アウラより魔力の少ない者でも、意志の強い者であればほんのわずかな時間抵抗ができるというものです。その意志の力を嫌ったアウラは、操った者たちの首をすべて落とすことにしたのです。アウラは80年ぶりにフリーレンと再会したとき、フリーレンの魔力量が以前と大して変わっていないと判断しました。そして、自分の勝ちを確信し、服従させる魔法（アゼリューゼ）を使って自分とフリーレンの魂を天秤に乗せました。

しかし、天秤が徐々にフリーレンの魂のほうへ傾いていくのを見て、訝しく思います。実はフリーレンはずっと魔力制御を行っており、自分の魔力を実際よりも少なく見せていたのです。フリーレンの魔力制御はわずかな揺らぎもなく、魔族ですら見抜けないものでした。アウラもフリーレンの魔力を見誤り、今見えている魔力だけでフリーレンの魔力量を判断してしまいました。

フリーレンはアウラが自分の魂を天秤に乗せたことを知ると、自分が魔力制御を行っていたことをアウラに明かしました。そして、本来の魔力を解放し、その圧倒的な魔力に天秤は一気にフリーレンの魂のほうへ傾きます。アウラはその時点でフリーレンの支配下に入り、フリーレンの命令には逆らえなくなりました。フリーレンはアウラに「自害しろ」とだけ命じ、アウラは「あり得ない」と泣きながら自らの首を切り落として死亡しました。

葬送のフリーレンのリュグナーは、ドラートと同じくアウラに使えている首切り役人の1人です。首切り役人の中ではリーダー格で、ドラートはリュグナーのことを「リュグナー様」と呼んでいます。葬送のフリーレンのドラートはフリーレンの強さを見誤って瞬殺されましたが、リュグナーはフリーレンの強さをひと目で見抜きました。しかし、一緒にいたフェルンとシュタルクには見向きもせず、警戒する様子も見せません。

グラナト伯爵の屋敷に忍び込んだシュタルクを見たときも、まったく相手にせず見逃そうとしたほどです。向かってきたシュタルクの速さに一瞬驚きはしましたが、血を操る能力で難なくシュタルクを取り押さえます。しかし、これはフェルンとシュタルクが立てた作戦でした。シュタルクは勝てないとわかりながら1人でリュグナーに挑み、リュグナーの隙を作ったのです。

その隙を見逃さず、窓の外に潜んでいたフェルンがゾルトラークを放ちます。リュグナーは改良型のゾルトラークの威力に驚くと同時に、フェルンの所作に誰かの面影を感じます。そして、それが80年前に戦ったフリーレンであることを思い出しました。フェルンとシュタルクは一時撤退しますが、リュグナーは2人に自分の血をつけ、居場所を探知できるようにしていました。

傷を治したリュグナーは2人を見つけ、フェルンに一撃を加えます。そこで殺すこともできたリュグナーでしたが、あえて生かすことで、先ほどの意趣返しをしようとしたのです。しかし、その油断が仇となりました。リュグナーはフェルンの魔力量を見て、余裕で始末できると判断します。ところが、フェルンの魔法の速度はリュグナーの予想を上回り、リュグナーは苦戦を強いられることになります。

リュグナーはフェルンの魔力切れを狙いますが、それよりも自分がやられるほうが先だと判断しました。フェルンとの戦闘の途中、仲間のリーニエが死亡したことで、リュグナーの意識が一瞬だけフェルンからそれます。フェルンはその一瞬でリュグナーの心臓を狙い撃ちし、リュグナーは致命傷を負いました。

リュグナーは自分にとどめを刺しに来たフェルンを見て、魔力量がまったく減っていないことに疑問を感じます。そこで初めて、フェルンが魔力を制御していたことに気づきました。自らの魔力を堂々とさらけ出して戦っている魔族にとって、その戦い方は卑怯以外の何物でもありませんでした。

リュグナーは怒りを顕にしてフェルンを罵りますが、フェルンもフリーレンも卑怯なことは承知の上でこの方法を用いています。フェルンはリュグナーの怒りに心を乱すこともなく、冷静にとどめの一撃を放ちました。リュグナーはフェルンに対する油断と、フェルンの魔力量を見誤ったことが原因となり、アウラよりも先に死亡しました。

葬送のフリーレンのリーニエも、アウラの配下である首切り役人のうちの1人です。ドラートと同じくリュグナーのことを「リュグナー様」と呼んでおり、リュグナーの命令に従っています。葬送のフリーレンのリーニエとドラートの間には、上下関係はなさそうです。リーニエはピンク色の髪をツインテールにした、かわいい女型の魔族です。リーニエはドラートのように1人で先走りすることはなく、リュグナーの指示に逆らうこともありません。

葬送のフリーレンの作中でリュグナーがフェルンと戦闘になったとき、リーニエはシュタルクの相手を引き受けました。リーニエは魔力探知が得意で、相手の魔力の流れを読んで戦い方を模倣することができます。リーニエはシュタルクの戦い方が以前見た最強の戦士と同じだと気づき、その戦い方を真似してみせました。

リーニエの戦い方が師匠のアイゼンとそっくりだったことに、シュタルクは驚き戸惑います。リーニエがアイゼンの戦い方を模倣していることを知ったシュタルクは、戦意を失いかけました。しかし、「最後まで立っていた奴が勝つ」というアイゼンの言葉を思い出し、フラフラになりながらも立ち上がります。

そして、相打ち覚悟でリーニエに向かっていきました。リーニエは大振りするシュタルクの腹に、斧で一撃を加えました。しかし、シュタルクはその一撃を耐え、リーニエにアイゼン直伝の閃天撃を撃ち込みます。リーニエはその攻撃を防ぐことができず、驚きの表情を浮かべながら死亡しました。

葬送のフリーレンのドラートは、原作では2巻と3巻に登場します。比較的序盤に出てくるキャラであるため、葬送のフリーレンのアニメでも早いうちに登場しました。葬送のフリーレンのアニメが始まって間もなく、ドラートの声優が誰になるかが公式から発表されました。葬送のフリーレンのドラートの声優にキャスティングされたのは、大鈴功起さんです。

声優の大鈴功起さんは、血の気の多いドラートの内面を表現できるよう努力したと、葬送のフリーレンの公式コメントで語っています。その言葉通り、声優の大鈴功起さんが演じたドラートの声からは、冷静ながらも傲慢さや感情の起伏が感じられました。ここでは、葬送のフリーレンのドラート役を努めた声優の大鈴功起さんについて、詳しく解説します。

葬送のフリーレンのドラート役の大鈴功起さんは、2000年10月5日生まれの声優です。出身地は東京都で、所属事務所はヴィムスです。小学校の頃から文章の朗読や歌が好きで、話も歌も両方活かせる声優という仕事に興味を持ちます。本格的に声優を目指したのは高校進学後で、日本ナレーション演技研究所を経て、2021年に声優デビューします。大鈴功起さんの趣味はゲームと落語で、特技にはバスケットボールを上げています。

葬送のフリーレンのドラートの声優である大鈴功起さんは、これまでに『アオアシ』の蒼井葦人や『アニ×パラ〜あなたのヒーローは誰ですか〜』の下平鉋、『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』のスプリンターゾンビなどを演じてきました。ドラマCDでは、『むかば図書館』のマジック役を担当しています。

葬送のフリーレンのドラートは、首切り役人の3人の中では最も印象が薄い存在です。あっさりと死亡してしまったため、他の首切り役人に比べてもほとんど出番がありません。葬送のフリーレンのドラートが話題に上がることが少ないことを受けて、「彼のことも思い出してあげて」というコメントが上がっていました。

葬送のフリーレンのドラートやリュグナーは、それぞれが洗練された装いをしています。貴族のようなドラートたちの服装は、ファンから高い評価を受けていました。

葬送のフリーレンのドラートには、「かわいい」という感想も寄せられています。ドラートは人間から見ても整った顔立ちをしているため、ドラートを見て「推せる」と思った人は多いようです。しかし、葬送のフリーレンの作中であっさりと死亡してしまったため、ファンからは嘆きの声が上がっています。

葬送のフリーレンのドラートの能力や強さ、アニメの声優などをまとめました。葬送のフリーレンのドラートは、アウラの配下の中でも「首切り役人」という特別な地位についている魔族です。その実力は確かなものですが、フリーレンの強さを見抜けずにあっさりとやられてしまいました。ドラートの活躍をもう一度見たい人は、葬送のフリーレンの漫画やアニメで「断頭台のアウラ編」を振り返ってみてください。