2023年12月12日公開
2023年12月12日更新
【葬送のフリーレン】ゾルトラーク(魔族を殺す魔法)とはどんな魔法?強さや由来は?
『葬送のフリーレン』には、多くの魔法が登場します。中でも使用頻度が高い魔法は、フェルンもよく使っているゾルトラーク(魔族を殺す魔法)です。しかし、ゾルトラークは、もともと「人を殺す魔法」として魔族のクヴァールが使用していたものでした。では、なぜゾルトラークは「人を殺す魔法」から「魔族を殺す魔法」に変わったのでしょうか?本記事では、人を殺す魔法のゾルトラークが生まれた経緯や強さ、魔族を殺す魔法に変化した理由などを解説します。
ゾルトラークが登場する葬送のフリーレンとは?
葬送のフリーレンの概要
葬送のフリーレンめっちゃ面白い!まだ2巻しかでてないけど、先が楽しみだなあ。魔王を討伐した勇者パーティーの一員だった魔法使い(エルフ)が、勇者の死後(寿命)に、勇者や人間をより深く知るために旅にでる。ツイッターで教えてもらった作品だがこれは面白いわ pic.twitter.com/gih5oCwkzZ
— ゆきゃすいまる (@YUKYASUIMARU) November 17, 2020
『葬送のフリーレン』は、週刊少年サンデーで連載されているファンタジー漫画です。原作を山田鐘人さんが、作画をアベツカサさんが担当しています。第14回マンガ大賞や第25回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した作品で、2022年にはアニメ化が発表されました。アニメは2023年10月から放送が始まり、大きな話題となりました。2023年12月時点でまだ原作は続いており、アニメも継続して放送されています。
葬送のフリーレンのあらすじ
葬送のフリーレン 1
— ふわく (@turuuti) January 5, 2021
魔王を倒した勇者パーティーで唯一長寿のエルフである主人公が、老い、死んでいくかつての仲間との関わりから「人間らしさ」を身につけていく。簡潔なネームでのやりとりがうまい。読んでると安心するような良作。 pic.twitter.com/mAKjeIkkdr
ヒンメル、アイゼン、ハイター、フリーレンの4人は、パーティーを組んで魔王討伐の旅に出ました。見事魔王を討ち果たした4人は王都に凱旋し、エルフのフリーレンは仲間と別れて新たに旅立ちます。それから50年後、フリーレンは王都で3人と再会します。すっかり歳をとったヒンメルは、それから程なくして亡くなりました。フリーレンはヒンメルの死に涙を流し、その涙の意味を知るために再び旅に出るのでした。
ゾルトラークとはどんな魔法?
#葬送のフリーレン 初回SP放送
— 七万石 (@GaAHc4FQK5My2GS) September 30, 2023
腐敗の賢老クヴァールの話
ゾルトラーク
魔族の『人を殺す魔法』が80年の間
人間に解析されて一般攻撃魔法となり
ゾ ル ト ラ ー ク
改良した『魔族を殺す魔法』になっているオチ
漫画のルビ表現をアニメで消化するのは難しいと改めて感じました pic.twitter.com/691fUkROlw
葬送のフリーレンでゾルトラークの名前が初めて登場したのは、原作1巻の第5話です。この回では、ゾルトラークは「人を殺す魔法」として紹介されました。フリーレンはフェルンに、ゾルトラークは防御魔法も魔法耐性がある装備もすべて貫通する魔法だと教えます。その説明を聞いたフェルンは、ゾルトラークに「強すぎる」という感想を抱きました。では、ゾルトラークとはどれほどの強さを持った魔法なのか、詳しく見ていきましょう。
ゾルトラークの強さ
ソリテール、普通に強いというのもあるけど、こいつとの戦闘は「仮にクヴァールに余裕を与えてたらどうなったか」のIFでもあるなと。一度受けただけで高圧縮ゾルトラークの防御手段を作り出してるので、クヴァールも最初の攻撃で殺し切れなかったら、ゾルトラーク自体を無効化してくる可能性もありそう pic.twitter.com/1lMFX0nVU7
— 神無月久音 (@k_hisane) October 28, 2023
葬送のフリーレンに頻繁に登場するゾルトラークは、「一般攻撃魔法」と呼ばれている貫通攻撃型の魔法です。一般攻撃魔法という名前からもわかる通り、現在では最も一般的な攻撃魔法として知られています。一般攻撃魔法のゾルトラークは当たれば致命傷を負いますが、防御魔法を使えば弾くことができます。そのため、現在の魔法使いの間では、それほど強い魔法として認識されていません。
ただ、ゾルトラークができた当時は、史上初の貫通魔法として恐れられていました。鎧や盾などもあっさりと貫通してしまうゾルトラークにより、人類は多くの被害者を出しました。当時を振り返ったフリーレンが「ゾルトラークは強すぎた」と言うほど、ゾルトラークの強さは異常だったようです。
ゾルトラークを使うフェルンがかっこいい
「#葬送のフリーレン」9話
— ひいろ🎄🇺🇦 (@hiiro_now) November 4, 2023
魔族を1番多く葬った葬送のフリーレンの強キャラの印象を植え付けてからの結局弟子達に返り討ちに合うこの皮肉たっぷり。
未だ魔族には敵わないけれど、人が努力で積み重ねてきたもので勝利するのがほんと気持ちがいいですね。
#フリーレン pic.twitter.com/ngmIOrjQZC
葬送のフリーレンのフェルンは、ハイターが引き取って育てた戦争孤児です。フリーレンはハイターから託され、フェルンを弟子として育てました。フェルンが生まれた時代は、すでにゾルトラークは「一般攻撃魔法」として人々が気軽に使える魔法になっていました。魔法を習い始めた時からゾルトラークを知っていたフェルンにとって、ゾルトラークは非常に親しみ深い魔法でした。
そのため、フェルンはゾルトラークの扱いに長けていて、フリーレンよりも早くゾルトラークを撃つことができます。フェルンはフリーレンからの教えで、戦闘においても基本的にゾルトラークしか使いません。しかし、異常なほどの速さの連射ができるため、ゾルトラークだけでも相手を確実に追い込みます。フェルンのゾルトラークの強さがよくわかるのが、「断頭台のアウラ編」での戦闘シーンです。
『葬送のフリーレン』魔法紹介
— 『葬送のフリーレン』アニメ公式 (@Anime_Frieren) November 5, 2023
【魔族を殺す魔法<ゾルトラーク>】
まとめ▼https://t.co/c4kbnLwYqc #フリーレン #frieren pic.twitter.com/lPjwN05bHD
フェルンはこのとき魔族のリュグナー相手に戦い、ゾルトラークと防御魔法だけでリュグナーに勝っています。リュグナーはフェルンより魔力も魔法の技術も上でしたが、速さだけはフェルンが勝っていました。フェルンはゾルトラークの連射でリュグナーを圧倒し、一瞬の隙をついて心臓を貫くことに成功しました。リュグナー戦でゾルトラークを放つフェルンは、特にかっこいいと評判です。
ゾルトラークが生まれた経緯や由来
ゾルトラークする話(1/6) pic.twitter.com/tar1HrbUh9
— 『葬送のフリーレン』公式 (@FRIEREN_PR) December 5, 2023
葬送のフリーレンでは、ゾルトラークがどのように生まれ、どのような変遷を辿ったかが詳しく説明されています。ここでは、ゾルトラークが生まれた経緯や、人を殺す魔法から魔族を殺す魔法に変わった理由などのネタバレをまとめていきます。
ネタバレ①ゾルトラーク(人を殺す魔法)はクヴァールが生み出した
【魔法紹介】
— 『葬送のフリーレン』公式 (@FRIEREN_PR) October 1, 2023
人を殺す魔法#フリーレン pic.twitter.com/7qQI9XgyBn
葬送のフリーレンのゾルトラーク(人を殺す魔法)は、もともと「腐敗の賢老クヴァール」という魔族が生み出した魔法です。クヴァールは魔族の間でも天才と名高く、これまで世界に存在しなかったゾルトラークという貫通魔法を編み出してみせました。ゾルトラークは人体を直接破壊する強力な魔法で、人類にとっては初めて見る未知なる魔法でした。
そのため、人類はゾルトラークに対抗手段を持たず、多くの冒険者や魔法使いがゾルトラークによって殺されます。当時のフリーレンもゾルトラークには敵わず、クヴァールを倒すことはできませんでした。フリーレンたち勇者パーティーの一行は、クヴァールを仕留めきれず、封印するに留めました。
ネタバレ②ゾルトラークは魔族を殺す魔法に改良された
ナスのメランザーネがわからなくて
— こー ちゃん (@kochan5656) December 4, 2023
ゾルトラークって呼んだ件。 pic.twitter.com/kehvdu5aE2
当時の人類にとって、ゾルトラークはあまりに強力すぎる魔法でした。そこで、人々はクヴァールが封印された後、こぞってゾルトラークの研究を始めます。クヴァールが生み出したゾルトラークは高度な魔法でしたが、一方で非常に洗練された美しい術式構造をしていました。そのため、人類にも理解がしやすく、ゾルトラークの解析は一気に進みました。
そして、人類はゾルトラークを改良したより強力な貫通魔法や、ゾルトラークすら跳ね返す堅牢な防御魔法を作ることに成功したのです。現在のゾルトラークは魔族を殺すために特化した作りになっており、魔族との戦闘において非常に高い効力を発すようになりました。このように、人を殺す魔法だったゾルトラークは、人の手によって魔族を殺す魔法へと変化していったのです。
ネタバレ③クヴァールはフリーレンにゾルトラークで倒された
【人物紹介】
— 『葬送のフリーレン』公式 (@FRIEREN_PR) September 29, 2023
●腐敗の賢老クヴァール●
人を殺す魔法を開発し、悪逆の限りを尽くした魔族。80年前、勇者一行によって封印される。 pic.twitter.com/R3nsNUTNHa
クヴァールはフリーレンやヒンメルたちによって封印されましたが、その封印は永遠ではありませんでした。クヴァールを封印してから80年後、フリーレンはそろそろ封印が解ける頃だと推測し、クヴァールのもとを訪れます。封印がかなり不安定になっていると見たフリーレンは、自ら封印を解いてクヴァールと戦うことにします。
フェルンはクヴァールからの攻撃を防ぎ、その魔法がただの一般魔法であることに驚きます。フリーレンはクヴァールに向かい、ゾルトラークは最早人類の脅威ではないことを教えます。しかし、クヴァールはフェルンの防御魔法の構造を一瞬で読み取ると、「魔力の消費が激しい」という弱点を一発で見抜きました。
#葬送のフリーレン
— ムート@葬送のフリーレン (@GongTian90581) October 27, 2023
#フリーレン
そう、今回の話でフリーレンの撃った魔法がクヴァールの「人を殺す魔法」を改良した「魔族を殺す魔法」ってのが分かる pic.twitter.com/lXOO5Lpbs2
そこで、ゾルトラークを連射し、フェルンの魔力を削る作戦に出ます。多方面からの攻撃に対する防御を教わっていたフェルンは、それらの攻撃も難なく防ぎました。フリーレンは防御をフェルンに任せ、ゾルトラークをクヴァールに撃ち込みます。クヴァールは自分が生み出した魔法により、最期を迎えたのでした。
ゾルトラークに関する感想や評価
アニメで唯一惜しい所はゾルトラークのルビが
— ʟᴇʀɪ (@cepleeeeeeeeee) November 3, 2023
人 を 殺す 魔法
ゾルトラーク
から
魔族 を 殺す 魔法
ゾルトラーク
に変わる漫画特有のオシャレ演出が見れないことよね
葬送のフリーレンの漫画では、「ゾルトラーク」というセリフの表記が「人を殺す魔法」から「魔族を殺す魔法」に変わります。しかし、アニメではどちらも単なる「ゾルトラーク」としか表現されないため、この違いがわからないのが残念だという声がありました。アニメの後に漫画を読んで、ゾルトラークの読みが「魔族を殺す魔法」に変わっていることを知り、感激した人もいるようです。
やっぱりゾルトラークはかっこいい
— きゃろ🐬 (@kyaloism) December 4, 2023
葬送のフリーレンのゾルトラークには、「かっこいい」という感想が多く寄せられています。ゾルトラークという名前の響きも人気で、「ゾルトラークと言いたくなる」というコメントも上がっていました。
ゾルトラークの設定ものすごく好き
— カメェェェッー!!! (@kamemekaeee) December 6, 2023
葬送のフリーレンでは、クヴァールが登場する前からゾルトラークらしき魔法をフェルンやフリーレンが使っています。後にその一般魔法が「ゾルトラーク」という名前だということや、現在のゾルトラークは魔族が生み出した魔法の改良型だということが判明します。こうしたゾルトラークの設定が好きだという声も、数多く見られました。
ゾルトラークまとめ
『葬送のフリーレン』魔法紹介
— 『葬送のフリーレン』アニメ公式 (@Anime_Frieren) December 9, 2023
【一般攻撃魔法】
まとめ▼https://t.co/c4kbnLwqAE #フリーレン #frieren pic.twitter.com/LgNPXr9GZE
葬送のフリーレンに登場する、ゾルトラークについてまとめました。ゾルトラークはフリーレンやヒンメルをも苦しめた、魔族のクヴァールが生み出した貫通魔法です。しかし、人類の研究によって、現在では一般的な攻撃魔法として普及するようになりました。ゾルトラークは葬送のフリーレンで最も多く出てくる魔法であるため、ぜひ作中でその威力を確かめてみてください。