【外道の歌】最終回のネタバレあらすじと感想！漫画の結末はどうなった？

「外道の歌」の最終回のあらすじや、結末のネタバレ考察、登場人物などを紹介する前に、漫画「外道の歌」の作品情報を紹介します。

• 作品名：外道の歌（げどうのうた）
• 原作者：渡邊ダイスケ
• ジャンル：裏社会・アングラ
• 掲載誌：ヤングキング
• 発表号：2016年8号〜2023年5号

漫画「外道の歌」は、渡邊ダイスケの人気漫画「善悪の屑」の続編作品です。前作の「善悪の屑」は、同じくヤングキングで、2014年10号〜2016年7号まで全5巻で連載されました。「外道の歌」は、「善悪の屑」の第2部であり、どちらも「面白い」といった感想が多く、高評価を獲得しています。2023年2月には、シリーズ累計発行部数が580万部を突破している人気作品です。

漫画「外道の歌」の見どころについても、ネタバレしていきましょう。漫画「外道の歌」では、復讐屋のカモとトラが、事件被害者から依頼され、加害者に制裁を下していく物語です。被害者が依頼してくる事件の内容は、凄惨そのものであり、作中に登場する多くの事件は、実際に起こった事件がモチーフになっています。

そういった凄惨な事件を、復讐していくストーリーが見どころの1つになっています。カモが行う復讐は、とてつもなく過激でバイオレンスです。しかし、犯罪者が被害者に犯した罪に合った復讐方法のため、「カモたちの復讐に共感してしまう」といった感想が多く上がっています。こういった世界観やストーリーが作品の魅力であり、見どころの1つです。

漫画「外道の歌」の最終回や結末を、ネタバレ考察していきます。漫画「外道の歌」の最終回・結末のネタバレ考察の1つ目が、「坂口拓との決着」です。坂口拓は、人体破壊愛好家といった異名をもつ殺人鬼です。坂口拓は、朝食会もターゲットにしている相手で、並外れた動体視力と高い戦闘能力を持ち合わせています。

ある日、偶然坂口と出会ったトラは、朝食会の鶴巻と共に、決着をつけることになりました。坂口に重傷を負わせ、捕獲しましたが、加世子の策略によって一度坂口を逃します。加世子は、逃げた坂口の元に、殺人鬼の近野を近づかせて警戒心をとかせたあと、毒入りの水を飲ませて殺害するのでした。

漫画「外道の歌」の最終回・結末のネタバレ考察の2つ目が、「攫われるトラ」です。その後、トラは、國松に攫われてしまいます。國松こと國松義忠は、IT企業を経営するカリスマ実業家です。しかし、過去に大瀧鳳仙という名前で、マルチ商法まがいの企業のトップとして、自分の信者を生み出していました。

國松は、警察に摘発されそうになった際に、洗脳した幹部信者を集団自殺に追い込んだ外道であり、朝食会のターゲットの1人です。國松はトラを拘束し、「復讐屋のもう1人は誰なのか？」と、問い詰めていきます。

國松は、いつまでたっても口を割らないトラにしびれを切らし、酷い拷問の末、トラの入れ墨を剥ぎ取りました。そして、剥いだ入れ墨を他の死体に縫い付けて漁港に放置。この遺体によって、カモをおびき寄せようと考えたのです。

漫画「外道の歌」の最終回・結末のネタバレ考察の3つ目が、「カモの復讐」です。カモは、「発見された遺体はトラではないこと・酷い拷問を受けていること」を即座に考察し、トラの救出に向かいます。カモは、トラにGPSを付けていたため、居場所はすぐに見つかると思っていました。しかし、電波障害によってGPSを遮断されてしまいます。

トラを見つける手がかりを失ったカモは、朝食会の加世子の元に出向き、「國松を探してほしい」と依頼します。加世子は、トラが攫われたことに対して責任感を抱いており、カモと國松を会わせる場を設けました。

カモは國松と対峙してすぐに、スプリングバーで顔面を殴り、ハンマーで思いっきり殴り倒します。その後、ナイフで死なない程度に刺し続けました。カモは、瀕死状態になった國松を処刑室に連れていき、酷い拷問の上、國松を殺害したのでした。

漫画「外道の歌」の最終回・結末のネタバレ考察の4つ目が、「梅沢に刺されるカモ」です。ある日、カモは梅沢に背後から包丁で刺されてしまいます。梅沢は、國松のことを崇拝していた信者であり、國松を殺害したカモを恨んでいました。カモは致命傷を負ったことに気付き、人気のない場所に移動します。その後、ひっそりと身を隠し、猫の最期のようにひっそり死亡するという結末を迎えました。

最終回の結末では、トラがカモメ古書店を引き継ぎ、奈々子がトラを手伝っていました。古書店の仏壇には、カモの家族写真と、サングラスが置かれているといったラストシーンで、「外道の歌」は結末を迎えます。主人公のカモが亡くなったという結末を迎えた最終回に、ファンの間で様々な考察が持ち上がっています。

「屑は生きるなというカモの口癖を、作者が実行した？」といった考察や、「結局、カモも復讐してきた相手と同じく、クズになってしまったと伝えたかったのでは」といった考察が多くあがっています。その上で、「母の仇を取らなかったから、トラは殺害されなかったのか？」といった考察も多いです。ハッピーエンドではなかったものの、「きれいな結末だった」と考察するファンが多いです。

漫画「外道の歌」の最終回のあらすじや、結末の考察をネタバレしたところで、最終回の結末までの漫画のあらすじを、1巻から6巻までネタバレしていきましょう。まずは、漫画「外道の歌」1巻のあらすじをネタバレします。主人公のカモは、表向きはカモメ古書店の店主をしていますが、裏では復讐屋を行っています。

1巻では、カモが復讐屋になることを決意した、過去の事件が明かされていきます。カモは、4年前は、会社員として働き、妻子と一緒に団地で暮らしていました。しかし、ある日突然家に男が侵入し、カモの妻子は暴行を受け、殺害されてしまいます。

その上、警察関係者だった犯人の逮捕は、難航していました。カモは、この状況に納得がいかず、犯人を自ら殺害し、裁きを下します。このことがきっかけになり、復讐屋として生活するようになります。カモは、復讐屋としての日々を送る中、朝食会という犯罪者の復讐をサポートする組織から目をつけられてしまうのでした。

漫画「外道の歌」2巻のあらすじを、ネタバレします。カモの元に「幼稚園児肉袋事件」の被害者の母親の前野が訪れます。この事件は、前野の5歳の娘が、ママ友だった真理江に誘拐され、殺害された事件です。2巻では、この事件の内容がわかるように、詳しく描かれています。その上で、前野は真理江が出所したことを知り、カモに復讐を依頼したのです。

カモは、トラと真理江の元に行きますが、真理江が「死にたい」と口にしたため、「あえて生かすという復讐」を選ぶのでした。2巻では、この事件の他に、連続殺人鬼である園田と新人漫画家の事件も描かれました。園田は、編集者として働いており、新人漫画家を担当することになります。

この漫画家はゲイであり、園田に好意を抱いていきます。園田はこのことに気付き、自身の漫画の取材として、相手を弄び始めます。新人漫画家は、園田の行動によってストーカー化。最終的に、家にいる園田を襲撃します。園田はこの出来事を面白がっていましたが、最終的にブチギレて、漫画家を殺害してしまうのでした。

漫画「外道の歌」3巻のあらすじを、ネタバレします。3巻では、前作「善悪の屑」でカモが復讐した相手であるヨシ江の5人の養子が描かれています。養子の奈緒子たちは、母と同じく家族を支配下にして、お金をむしり取っていました。しかし、奈緒子は、いつまでも帰ってこない母のことを心配し、独自で母の安否を調べます。

そうした中、カモとトラが母親に関わっていることに気付きました。そこで、奈緒子は、かつてカモに復讐を依頼した少女の愛美一家を、ターゲットにします。奈緒子たちは、愛美の父親を自殺に見せかけて殺害し、愛美を脅してカモの居場所を突き止めました。そして、奈緒子たちは古書店を襲撃します。

しかし、愛美から連絡を受けていたカモは、襲撃しにきた華代と久文を殺害し、残りの3人を確保します。その後、愛美を助けたあと、奈緒子に復讐をしていくのでした。

漫画「外道の歌」4巻のあらすじを、ネタバレします。4巻では、朝食会の代表である加世子の過去が描かれています。加世子は、7歳の時に鶴巻の父親に誘拐され、性的虐待を受けていました。鶴巻もまた父親からDVを受けており、加世子を助けることが出来ずにいましたが、父親は無事逮捕。しかし、鶴巻は父親が原因でいじめられ、居場所のない生活を8年間送っていました。

ある日、鶴巻は加世子と再会します。加世子に負い目を感じていた鶴巻は、加世子の言うことを聞き、アメリカの軍で2年間訓練し、高い戦闘力を身につけました。2年後、鶴巻は日本に戻り、加世子と自身の父親を拉致し、復讐を行います。4巻では加世子の過去の他に、スマホを操作しながらトラックを運転し、男子を死なせてしまった男性を、カモが復讐しています。

漫画「外道の歌」5巻のあらすじを、ネタバレします。カモの元に、ブラック企業で働き、過労で自殺した息子の母親が復讐を依頼しにやってきます。自殺の原因は、明らかにブラック企業によるものでしたが、警察は動かず、労災も降りませんでした。

そこで、トラがブラック企業に、アルバイトとして潜入することにします。数日間潜入したトラは、「黒幕はオーナーの逆巻だ」と確信し、逆巻に復讐を実行。5巻では、園田夢二の大学生時代も描かれています。大学生だった園田は、同じ大学に通う近野という女子に「殺人犯であること」がバレてしまいました。しかし、この近野もまた、サイコパスな殺人鬼だったというエピソードです。

漫画「外道の歌」6巻のあらすじを、ネタバレします。6巻では、前作でカモたちが制裁を加えたレイプ犯のジェイク堀尾が、登場します。ジェイクは、制裁に懲りておらず、怪しげなセミナーを行っており、もう一度カモたちから制裁を加えられました。その後、カモたちは心霊現象がおこる旅館に泊まり、帰宅します。

ある日、カモの元には、尾賀という男性が復讐を依頼しにやってきます。復讐相手は、自身が住むマンションの向いの家に住む母親と息子です。この親子は、マンションの組合長が飼っている猫を殺害し、組合長を事故に追い込んでいました。

それに加え、マンションの駐輪場を放火するなどの事件を起こしています。尾賀は「自分の身にも危機が迫っている」と考察し、カモに依頼をしていました。カモが調べると、この地区では20年で、27匹のペットが殺害され、子どもを含めた10人が行方不明になっていたのです。カモは親子を拉致し、シャツ脱ぎという復讐を行うのでした。

漫画「外道の歌」の登場人物・キャラ一覧の1人目が、鴨ノ目武（かものめたけし）です。鴨ノ目武は、坊主で、サングラスにゼブラ柄のパーカーを愛用している男性で、カモメ古書店を営んでいます。無愛想かつ無口で、常に冷静で感情を出さないため、何を考えているか分からず、威圧感が漂っている強面男性です。鴨ノ目武が営んでいるカモメ古書店は表の顔で、裏では復讐代行を営んでいます。

4年前までは会社員として働いていましたが、妻子を殺害された事件から生活が一変しています。妻子を殺害した犯人は警察官僚の息子だったため、捜査は難航。そこで、犯人を自ら非合法に殺害し、今の生活をするようになりました。

強面で極悪非道のようにも感じますが、依頼人の被害者遺族には寄り添い、復讐をする前に「一生背負うことになる」と忠告する、優しさや人情も持ち合わせています。一方で、犯罪者や悪人には容赦せず、制裁を加えているキャラクターです。仲間たちからは、「カモ」といった愛称で親しまれています。

漫画「外道の歌」の登場人物・キャラ一覧の2人目が、島田虎信（しまだとらのぶ）です。島田虎信は、カモの相棒であり、カモメ古書店に居候をしている男性です。島田虎信は、黒のウェーブがかった長髪で、明るい性格をしており、トラといった愛称で親しまれています。

島田虎信は、関西出身で、関西にいた頃は、地下闘技場で喧嘩屋をしていました。しかし、試合で大怪我を負い入院している最中に、強盗に母親を殺害されました。このことがきっかけで、カモと出会い、相棒として行動を共にしています。身体能力が高く、とても強いですが、好戦的で喧嘩っ早いところがあるキャラクターです。

漫画「外道の歌」の登場人物・キャラ一覧の3人目が、開成奈々子（かいせいななこ）です。開成奈々子は、トラと同じく、カモメ古書店に居候している20歳の女性です。眼鏡をかけており、黒髪をサイドでお団子にしています。開成奈々子は、部屋に引きこもって、ゲームばかりしているおとなしい性格のキャラクターです。

開成奈々子は、園田夢二に両親といとこを殺害された過去を持っています。自身はベッドの下に隠れており、被害を免れました。この事件がきっかけで、カモに依頼を持ちかけたキャラクターです。頭の回転が早く、機転が利くため、囮などをしてカモたちの復讐を手伝っています。

漫画「外道の歌」の登場人物・キャラ一覧の4人目が、榎加世子（えのきかよこ）です。榎加世子は、朝食会（ブレックファーストクラブ）の代表を務めている女性です。黒のロングヘアで、常に上から目線で、高慢な態度のインテリキャラ。朝食会は、犯罪被害に遭った被害者の復讐をサポートする企業であり、カモのように復讐を代行はしません。

「被害者を救いたい」という気持ちはカモたちと同じですが、カモたちのやり方を認めておらず、見下しています。榎加世子は、国内有数の家電メーカーの会長の孫ですが、過去に鶴巻裕の父親に誘拐され、性的虐待を受けた被害者です。

漫画「外道の歌」の登場人物・キャラ一覧の5人目が、鶴巻裕（つるまきゆう）です。鶴巻裕は、黒のウェーブがかったくせ毛で、眼鏡をかけた男性です。鶴巻裕は、朝食会のメンバーで、榎加世子のボディーガードをしています。父親が加世子に性的虐待をしていたことに負い目を感じており、この事件がきっかけで自身もいじめ続けられてきました。

このことが原因で自暴自棄になっていましたが、大人になって加世子と再会。加世子に言われるがまま、アメリカ国籍を取得し、米軍陸軍の厳しい訓練に耐え、高い戦闘能力と精神力を身に付けています。無口で大人しい男性ですが、とてつもない戦闘能力を発揮するギャップのあるキャラクターです。

漫画「外道の歌」の登場人物・キャラ一覧の6人目が、園田夢二（そのだゆめじ）です。園田夢二は、ゴアゴアコミックという出版社で働いている男性編集者です。茶髪で、長い前髪で右目を隠すようなヘアスタイルをしています。

しかし、編集者は表の顔で、実際は「練馬の殺人鬼」といった異名で恐れられている連続殺人鬼です。高校生の頃から殺人を繰り返しており、奈々子の家族を殺害しています。作家志望で漫画を書いており、「漫画を書くための取材として殺人をしている」と発言しているシリアルキラーです。

漫画「外道の歌」の登場人物・キャラ一覧の7人目が、カモの叔父です。カモの叔父は、坊主で眼鏡をかけている体格の良い男性で、ヤクザのような風貌をしています。カモの叔父は、現役刑事であり、カモの妻子を殺害した犯人の情報を、カモ提供した張本人です。

事件の殺人犯が行方不明になり、カモがカモメ古書店を継いだことで、カモの裏稼業に感づいています。裏稼業を黙認しながら、甥っ子のことを心配しているキャラクターです。

漫画「外道の歌」に登場する場所についても、ネタバレ解説していきましょう。「外道の歌」の場所の1箇所目が、「カモメ古書店」です。カモメ古書店は、主人公のカモが父親から引き継いだ古本屋。カモメ古書店は、1階が店舗、2階が住居になっていて、トラと奈々子が居候し、飼い猫の日曜日と一緒に暮らしています。表向きはどこにでもありそうな普通の古書店ですが、裏では復讐代行屋を営んでいます。

「外道の歌」の場所の2箇所目が、「ゴアゴアコミック」です。ゴアゴアコミックは、コミックを主に出版している出版社。連続殺人鬼の園田夢二が、編集者として勤務している会社です。漫画作品の持ち込みも受け付けており、主に園田が持ち込み作品の講評をしています。

漫画「外道の歌」は、「グロいけど、スッキリする復讐漫画」といった感想が多く上がっている人気漫画です。「実際にあった事件をトレースしたような事件が作中で描かれており、リアル」といった感想や、作中の事件のモデルを考察するファンも多いです。こういったアウトローな漫画ですが、「アウトローでグロいけど、最終回で泣いた」といった感想が多く高評価を集めています。

漫画「外道の歌」は、「グロいけど、スカッとする復讐が好き」といった感想が多く上がっている人気作品です。前作の「善悪の屑」からのファンも多く、「最終回はどうなるのか？」といった感想が多く、注目が集まっていました。最終回を見たファンは、「予想していたけど、残念な結末すぎる」といった感想や、「理解できるけど、カモに生きててほしかった」といった感想が上がっています。

漫画「外道の歌」の最終回には、賛否両論の感想が上がっています。「カモに生きていてほしかった」といった感想が上がる中、「ハッピーエンドではないが、綺麗な終わり方だった」といった感想も。「カモが殺害されるのは、予想通りだし、仕方がない」といった感想も上がっています。

漫画「外道の歌」は、「グロいけど、スカッとする復讐系漫画」といった感想が多く、人気を集めています。外道の歌の最終回のあらすじや、結末の考察、主要登場人物や、作品の感想を見て気になった方は、一度「外道の歌」を見てみてはいかがでしょうか？