【ワンピース】シャンクスとウタに血縁関係はない？ウタはフィガーランド家？

2022年8月に公開された「ONEPIECE FILM RED」のヒロインであるウタは、シャンクスの娘でありルフィの幼馴染という衝撃的なキャラクターです。本記事では、シャンクスとウタは血縁関係があるのか、彼女の正体は何者かについて徹底解説していきます。また、謎の人物ウタは、どのような最後を迎えるのかもネタバレしています。

シャンクスとウタが登場する「ONE PIECE FILM RED」は、2022年に公開された日本のアニメーション映画です。漫画ワンピースを原作とするテレビアニメの劇場版第15作目で、FILMシリーズの第4作目となります。原作者の尾田栄一郎がプロデューサー、黒岩勉が脚本、谷口悟朗が監督を務めました。

本作は公開から終映までの興行収入が197億円、観客動員数は1427万人という記録を残しています。さらにアンコール上映を含めると、203.3億円を突破しており、日本映画の歴代興行収入において第4位となりました。

音楽の島「エレジア」で、ウタのライブが開催されます。ウタの歌声は別次元であると賞賛されており、世界中のファンを魅了しました。ライブ会場に来ていたルフィはウタを見て、フーシャ村で一緒に過ごした幼馴染だと気づきます。嬉しくなったルフィはステージに降り立ち、彼女がシャンクスの娘であることを話したのです。会場は騒然となり、その場にいたクラゲ海賊団が、シャンクスの弱みを握るためにウタを誘拐しようとします。

• 本名：シャンクス
• 異名：赤髪のシャンクス
• 年齢：37歳→39歳
• 懸賞金：10億4000万ベリー（12年前）→40億4890万ベリー
• 肩書き：四皇
• 覇気：覇王色、武装色、見聞色
• 武器：サーベル「グリフォン」
• 出身地：西の海
• 所属：ロジャー海賊団見習い→赤髪海賊団大頭
• 所属船：オーロ・ジャクソン号→レッド・フォース号

ワンピースのシャンクスは赤髪海賊団の大頭で、新世界を支配する大海賊四皇の一角です。少年の頃は、ゴール・D・ロジャー率いるロジャー海賊団に海賊見習いとして所属していました。トレードマークの赤髪と左目の上にある3本の傷が特徴です。

過去にフーシャ村の海域で、命の危機にさらされたルフィを救い、その際に片腕を失いました。また、ゴール・D・ロジャーから受け継いだ麦わら帽子を被っていましたが、フーシャ村を出るときにルフィへ託します。非常におおらかな性格で、仲間や友達を傷つける者に対しては決して許しません。

• 本名：ウタ
• 異名：世界の歌姫
• 年齢：21歳
• 悪魔の実：ウタウタの実（超人系）
• 出身地：不明
• 所属：元赤髪海賊団音楽家
• 所属船：元レッド・フォース号
• 座右の銘：楽しんだもの勝ち

映画「ONE PIECE FILM RED」に登場するヒロインで、世界の歌姫として名を馳せています。ライブ開催時に幼馴染のルフィと再会したことで、赤髪シャンクスと父娘関係にあることが発覚しました。右半分は鮮やかなポピーレッド、左半分は淡いピンクホワイトのツートンカラーの髪色が特徴です。

また、うさみみのような髪の部分は、テンションが上がると立ち上がり悲しくなると垂れるなど、感情に連動して動きます。無邪気で純粋な性格をしており、想像力も豊かで空想することが大好きです。

ウタの正体はシャンクスの娘だと言われていましたが、2人に血縁関係があるのでしょうか？実は、ウタとシャンクスに血縁関係はありません。彼女が2歳の頃、海賊が故郷を襲撃したことで、両親を失くしてしまいました。ウタは殺されなかったものの、海賊にさらわれて宝箱に隠されます。ところが、ウタをさらった海賊たちは、海上で赤髪海賊団と遭遇し敗北しました。

勝利した赤髪海賊団が奪った戦利品の宝箱を開けると、中から子供が出てきたのです。赤髪海賊団の船員たちは困惑してしまいます。シャンクスは自分自身も海賊に拾われ育てられた過去があり、ウタを見て引き取ることを決意しました。

その後、ウタはシャンクスの娘として育てられ、共に過ごしていくことになります。同時に彼女は、赤髪海賊団の音楽家として所属しました。彼女はシャンクスと出会う前から、ウタウタの実を食べています。歌をうたうことが大好きで、船員たちは彼女の歌声を聴くと心地よくなって、眠ってしまうほどです。ウタは赤髪海賊団の音楽家として、船員を明るく楽しい気分にさせました。

赤髪海賊団に育てられたウタの正体は、誰なのでしょうか？本作では、彼女の出生地や正体は明かされませんでした。ただ、五老星が「フィガーランド家の血筋」とウタに対して発言したことから、彼女の正体と関係している可能性はあります。五老星はウタの計画を阻止するために、彼女を抹殺する計画を進めました。ところが、途中で彼女がフィガーランド家の血筋のため、抹殺の決定をためらっているシーンが描かれます。

一方で、シャンクスの正体がフィガーランド家と関係しているという説も上がっていました。シャンクスとウタは親子として知られていましたが、血縁関係はありません。そのことを知らない五老星が、ウタの正体もフィガーランド家だと勘違いしたかもしれません。

実の両親の正体や過去も不明であることから、フィガーランド家の血筋ではない可能性が高いです。先述のように、五老星がシャンクスの娘だと思い「フィガーランド家の血筋か？」と疑います。しかし、ここで注目すべきポイントは、ウタではなくシャンクスがフィガーランド家の血筋だということです。

本作映画で、シャンクスが過去にゴッドバレー事件で宝箱の中にいて、ロジャーに拾われたことが判明しました。そのため、シャンクスが天竜人である可能性は十分あり、フィガーランド家が重要なキーワードとなりそうです。

父親として慕っていたシャンクスが、音楽の島エレジアに自分を置き去りにした辛い過去があるためです。赤髪海賊団の音楽家としてエレジアを訪れ、彼女の歌は島の人々にも好評でした。しかし、ウタウタの実の能力者であるウタが「トットムジカ」を歌ったことで、封印されていた歌の魔王が復活してしまいます。暴走して島を荒らす魔王を、赤髪海賊団は必死で止めますが、国王のゴードンだけを残し全滅しました。

事情を知らないウタが目を覚ましたときには、シャンクス率いる赤髪海賊団はエレジア島から出航しており、置いてきぼりにされたのです。7年もの間、父親のように思っていたシャンクスから、捨てられたというショックを受けます。心の傷はなかなか癒えず、彼女は数年間、笑うことさえできませんでした。

シャンクスは、ウタが邪魔でエレジア島に置いてきたわけではありません。彼は「国を滅ぼしたのは赤髪海賊団であると伝えて欲しい」とゴートンに頼みます。つまり、ウタの罪を赤髪海賊団が被ることにしたのです。なぜなら、自分がトットムジカの封印を解いたために、エレジアが壊滅したことを知ると、ウタは大きなショックを受けると考えたためです。そして、大好きな音楽への道も閉ざされてしまうでしょう。

この真実を知らない彼女は、自分を捨てたと思い込んでシャンクスを恨むようになります。フーシャ村に戻ったシャンクスは、ルフィからウタの行方をしつこく聞かれました。その際に、「つれぇのは俺だ、クソガキ」と弱音を吐きます。実の子のように育てたウタとの別れは、シャンクスも相当つらかったことが分かります。

過去に悪魔の実を食べたウタは、「ウタウタの実」の能力者です。自分の歌声を聴かせることで、ウタウタの世界「ウタワールド」へ、相手を引きずり込む能力があります。歌を聴いた者は現実世界では眠っており、ウタワールドで心地よく過ごすことができるのです。現実世界と非常に似ているため、対象者は自分が仮想世界に閉じ込められていることに気づきません。

また、彼女の作り出した仮想世界では、音符で攻撃をしたり五線譜で相手を捕らえることも可能です。彼女の前では覇気さえも通用せず、まさに無敵状態となります。そして、彼女の持ち歌である「ウタカタララバイ」を歌いながら、現実世界で眠っている人たちを、思うがままに操りました。ウタは悪魔の実の能力で、過去にトットムジカを呼び起こしたこともあるのです。

ウタの目的は「新時代」を作り、みんなで幸せに暮らすことです。新時代を作るために、ウタウタの実の能力を使って、世界のみんなを仮想世界へ閉じ込めようと計画しました。ただ、ウタ自身が眠ってしまったら、ウタウタの能力は解けてしまい、歌声で眠ってしまった人も目を覚まします。そのため、それほど警戒されている能力ではなかったのです。

ところが、彼女は眠たくならないネズキノコを食べ続けました。ただ、ネズキノコを食べた者は、凶暴な性格となり、摂取量が多いと死に至ることもあります。もしも、ウタが死亡すると、ウタワールドに閉じ込められている人たちは、現実世界に戻れません。これこそが、ウタの本当の目的でり、新時代の始まりだと考えていたのです。

ネズキノコを食べ続けたウタは、最後に死亡したのでしょうか？ルフィはウタを倒すことが目的ではなく、彼女を救おうとしました。ルフィとシャンクスは、トットムジカを倒します。そして、シャンクスはウタに解毒剤を飲ませようとしましたが、彼女は拒否しました。なぜなら、ウタワールドには、まだ取り残された人たちがいたためです。

ウタは力を振り絞って、「世界のつづき」を歌い人々を救います。最後のシーンで、ウタはシャンクスの腕に抱かれながら、「風のゆくえ」を歌いました。そして、明確に描写はされませんでしたが、彼女はそのまま静かに息を引き取った可能性が高いです。

先述のように、ウタが死亡した明確なシーンは描かれていません。そのため、「本当は生きているかもしれない」という声も上がっています。ただ、彼女がネズキノコを食べ続けた上に、解毒剤も飲まなかったため、生きている確率は極めて低いです。おそらく、シャンクスはウタを看取り、そのまま出航したのでしょう。

彼女が生きており、エレジアに置いて行ったとすれば、トットムジカが復活する可能性もあります。そのため、シャンクスはエレジアには置いて行かないと考察します。このことから、ウタは死亡したという説が最も自然でしょう。

ルフィから見るウタの過去シーンが白黒なのは、昔々の思い出だからという感想がありました。一方、シャンクスから見たウタの過去シーンがカラーなのは、最近の思い出だからと考察する声も上がっています。また、本作映画の目玉は、シャンクスの過去が描かれたことだったという感想もありました。物語も面白かったけれど、シャンクスのことをもっと掘り下げて描いて欲しかったというファンもいます。

血縁関係があろうがなかろうが、二人は強い絆で結ばれており、ウタの父親はシャンクス一人だという感想があります。本作映画で、フィガーランド家の血筋なのはシャンクスかウタなのか、新たな伏線が張られているという声も上がりました。二人が血縁関係のないことを、五老星が知っているかどうかがポイントでしょう。

本作映画を何度も見返してみても、ウタは死亡した確率が高いという感想が多くありました。ラストシーンで、赤髪海賊団の船上に棺桶のようなものが置かれている描写があります。このことから、ウタは死亡したと考察する人が多いようです。ウタを死んだと見せかけて、どこかの島でひっそりと生きていてほしいというファンもいました。

ウタの正体はシャンクスの娘とされていますが、本当の親子ではなく血縁関係はありません。幼い頃、シャンクスに拾われて赤髪海賊団の音楽家として過ごし、娘のように育ててもらいました。エレジア島では、ウタの代わりにシャンクスが罪を被ります。シャンクスとウタは血縁関係がなくても、本当の親子のように強い絆で結ばれているでしょう。