【青のオーケストラ】羽鳥葉は嫌われ者の次期コンマス？原田や裾野との関係は？

『青のオーケストラ』には、オーケストラ部員の羽鳥葉というキャラが登場します。ファンからの人気は高いキャラですが、作中では嫌われ者として描かれることもあります。では、羽鳥葉はなぜ他のキャラから嫌いと言われてしまうのでしょうか？本記事では、羽鳥葉が嫌いと言われる理由について解説します。

青のオーケストラは、雑誌漫画アプリのマンガワンとウェブコミックサイトの裏サンデーで連載されている漫画です。2023年4月からNHK Eテレでアニメが始まり、連続2クールで放送されました。累計発行部数が400万部を超す人気漫画で、マンガワンの看板作品といわれています。

主人公の青野一の父親は、世界的に有名なヴァイオリニストでした。青野も父親の影響でヴァイオリンを始めますが、父親の不倫をきっかけにヴァイオリンを手放します。ひょんなことから同級生の秋音律子にヴァイオリン指導をすることになった青野は、自分がヴァイオリンを好きであることに気づかされます。再びヴァイオリンを手にした青野は、秋音とともに海幕高校オーケストラ部に入るのでした。

青のオーケストラの羽鳥葉は、海幕高校オーケストラ部の2年生です。やや長めの茶髪と、垂れた目が特徴です。羽鳥葉は次期コンマスに指名されるほどの実力を持ったヴァイオリニストですが、普段から部活をサボり気味です。ただ、面倒見は良く、後輩からは慕われています。羽鳥葉はヴァイオリンだけでなく勉強や運動も得意で、体育祭のリレーで大活躍しました。

青のオーケストラの羽鳥葉は、明るく誰に対してもフレンドリーな性格です。面倒見も良く、1年生の青野や佐伯のことも何かと気にかけています。ただ、何事にもいい加減で、真剣味に欠けるところがあります。

悪口を言われても気にすることなく、軽く受け流しています。それは顧問の鮎川に叱られているときも同じで、どれだけ厳しい言葉をかけられてもヘラヘラ笑っています。これらの描写から、羽鳥葉はメンタルが強く、ちょっとやそっとのことでは落ち込まない性格であることがわかります。

誰とでも気さくに話せる羽鳥葉ですが、オーケストラ部では羽鳥のことを嫌いだと言う部員もいます。羽鳥葉はオーケストラ部だけでなくダンス部にも所属しており、このことが原因で部員たちの反感を買うことがあります。ダンス部とオーケストラ部の両方で活動している羽鳥葉は、他の部員のようにオーケストラ部にだけ専念することができません。

そのため、他の部員より圧倒的に練習量が少なく、全体練習にもほとんど顔を見せません。羽鳥葉が久しぶりに部活に顔を出したとき、青野一は「あんな先輩いたっけ？」と不審がっていました。オーケストラ部は練習が厳しく、練習についていけない生徒はすでに退部しています。

つまり、オーケストラ部に残っている生徒は、皆厳しい練習にも耐えられる熱意のある生徒だということになります。そういった生徒たちにとって、羽鳥葉のような不真面目な部員は迷惑でしかありません。ダンス部との兼部を快く思っていない部員は多く、羽鳥葉が嫌われる要因となっています。

ただ、羽鳥葉が嫌いと言われるのは、ダンス部との兼部だけが原因ではありません。羽鳥葉はダンス部と兼部しているにも関わらずヴァイオリンの腕は確かで、次期コンマスになることが決定しています。サボってばかりいる羽鳥葉がコンマスになることに、不満を抱いている部員は少なくありません。次期コンマスにも関わらず真面目に練習しないことも、羽鳥葉が嫌われる原因のひとつとなっています。

青のオーケストラの原田蒼は、海幕オーケストラ部の頼れるコンマスです。原田は部員からの信頼が厚く、特に1〜2年生は原田に憧れや尊敬の念を抱いています。普段は練習をサボってばかりいる羽鳥葉も例外ではなく、コンマスである原田のことを尊敬しています。羽鳥葉は原田を尊敬しているだけでなく、原田を自分の中の目標として定めているようです。定期演奏会のオーディション前には、原田を抜いてみせると意気込みを見せました。

原田は羽鳥葉のヴァイオリンの腕前を信頼しており、次期コンマスとしてふさわしいと考えています。しかし、真剣味が足りない羽鳥葉に思うところはあるようで、サボりがちな羽鳥葉に厳しい言葉をかけたこともありました。定期演奏会に向けての練習中、羽鳥葉は自分が部員たちから嫌われていると原田に言いました。ただ、羽鳥葉は部内で自分が浮いていることを自覚しつつも、大して気にはしていませんでした。

原田はそれを指摘しつつ、羽鳥葉に対して「自分に甘い」と言います。原田はその後真顔になり、「嫌がる人がいるなら変われ」と強い口調で羽鳥葉を諭しました。原田は羽鳥葉がダンス部と兼部していること自体は、悪いことではないと思っていました。原田が許せないのは、羽鳥葉が何もかも中途半端のままでいることです。

原田は羽鳥葉のことを次期コンマスとして認めているからこそ、「いい加減しっかりしろ」と厳しく指導しました。原田の珍しく厳しい態度に、さすがの羽鳥葉も言葉を失っていました。原田から説教を受けた羽鳥葉は心を入れ替え、真面目に部活に出るようになります。

原田は引退してからも何かと羽鳥葉のことを気にかけており、1年生の青野にも「羽鳥を支えてあげて」と頼んでいます。また、コンクール前には羽鳥葉に頻繁に連絡を取り、羽鳥葉から「過保護すぎる」と言われました。3年生が引退後羽鳥葉はコンマスとなりましたが、原田の中ではいつまでも世話の焼ける後輩というイメージが残っているようです。

青のオーケストラの裾野姫子は、羽鳥葉と同じ2年生のオーケストラ部員です。真面目でしっかり者の裾野は、サボってばかりいる羽鳥葉にいつも怒っています。しかし、裾野は羽鳥葉のことが嫌いだというわけではなく、どちらかというと仲が良い部類に入ります。羽鳥葉も裾野のことは気に入っているようで、「姫ちゃん」とあだ名で呼んでいます。

羽鳥葉は定期演奏会のオーディションで、第2プルトの席を青野に奪われました。そのことに対して悔しさを感じていたのは、羽鳥葉本人よりも裾野でした。裾野は羽鳥葉の実力を認めていて、真面目に練習していればもっとできたと確信していたのです。羽鳥葉は自分の力を出し切ったオーディションに、後悔はありませんでした。

しかし、次期コンマスがこのままではダメだと思い、裾野に「やるよ、俺」と決意表明しました。羽鳥葉のセリフに、裾野も気合が入ったような顔をします。裾野にとって羽鳥葉は世話の焼ける存在でもあり、戦友でもあるのでしょう。裾野は羽鳥葉がいるシーンで顔を赤らめることが多く、恋心も含まれていると推察されます。

青のオーケストラの羽鳥葉は、後輩にも積極的に話しかけていきます。青野に対して的確なアドバイスをすることも多く、軽い見た目とのギャップに魅力を感じたというコメントがありました。青野や佐伯とのシーンから、羽鳥葉の人柄の良さに好感を持つ人も多いようです。

青のオーケストラの羽鳥葉は、ほとんど練習に顔を出さないにも関わらず、次期コンマスに選ばれています。また、ふらりと部活に顔を出しては、1年生たちが驚くような素晴らしい演奏をしてみせます。羽鳥葉は作中で天才肌のキャラとして描かれており、読者からも「天才」との声が上がっていました。

青のオーケストラの羽鳥葉は、同学年の裾野と親しくしています。2人の関係はファンから人気で、「やり取りがかわいい」「甘酸っぱい」という感想が寄せられています。羽鳥葉と裾野のカップリングが好きな人からは、「2人のスピンオフ漫画が読みたい」との声も上がっていました。

青のオーケストラの羽鳥葉が嫌いと言われる理由や、他のキャラとの関係をまとめました。羽鳥葉は明るく愉快なキャラですが、真面目に練習をしないことで嫌いと言われることもあります。しかし、定期演奏会の前から心を入れ替えて部活に取り組み、3年生引退後はコンマスとして頑張っています。今後の海幕オーケストラは羽鳥葉を中心として活動するため、羽鳥葉がさらに活躍する姿が見られるでしょう。