【スプリガン】朧（おぼろ）の強さと目的を考察！最後や名言・アニメ声優も紹介

ネオ・ナチスとの戦いにて、スプリガンの敵キャラとして登場したミラージュ。その正体は、スプリガン最強と呼ばれる朧であり、優の格闘の師匠だったことが判明します。作中でも、圧倒的な強さを見せつけた朧。彼がスプリガンに加わったのはある理由からでした。以下では、「スプリガン」の朧の強さや目的、最後、優との関係をネタバレ紹介します。その他、ミラージュとしての登場シーンや名言、アニメ声優などもまとめました。

たかしげ宙原作・皆川亮二作画による「スプリガン」の漫画。1989年～1996年にかけて「週刊少年サンデー」にて連載されたSF作品です。コミックスの累計発行部数は、2021年3月時点で1000万部を突破しました。

超古代文明の遺跡の悪用を防ぐべく、それらの回収と封印を目的とする民間組織の精鋭部隊の活躍を描いた「スプリガン」。1998年にアニメ映画が上映された他、2022年6月からは、Netflix制作によるオリジナルアニメが配信されています。

超古代では、現代の科学技術を上回る文明が存在していました。ある日、深海から文字が刻まれた金属板が引き上げられます。そこには、悪しき者から遺跡を守ることが記され、巨大財閥アーカムによって遺跡の回収・封印を行うチームが結成されました。アーカムの精鋭部隊であり、S級エージェントが集うスプリガンに所属する御神苗優。高校生活を送りながら、世界中に散らばる遺跡の封印に尽力します。

アーカムのスプリガンに所属するS級エージェントです。「朧」はコードネームであり、作中では「ロン」とも呼ばれています。本名や国籍などのパーソナルデータは一切不明であり、年齢は御神苗優より10歳くらい年上と推測されます。長い黒髪とカンフースーツが特徴で、物静かで礼儀正しい性格です。

朧の初登場は、超古代の遺物である「水晶髑髏」を巡るネオ・ナチスとの戦いです。圧倒的な強さを誇るミラージュを前に、退散を余儀なくされたスプリガン。仲間の女性を人質に取られて窮地に陥った矢先、ミラージュが味方に付きました。実は、彼もスプリガンの1人であり、潜入捜査のためにネオナチについていました。男は朧と名乗り、さらに優の格闘技の師匠であったことが判明します。

その後、スプリンガンとして、ネオナチに立ち向かったミラージュこと朧。ドーピング技術を駆使するボー・ブランシェを倒しました。中国武術の1つ八卦掌を駆使した戦いを方と得意とする朧。相手に虚を見せて、実体を掴ませない戦法がコードネームの由来となっています。

また、ネオナチの潜入捜査で名乗っていた「ミラージュ」は、英語の「mirage」、蜃気楼を意味します。おぼろげな存在から、「朧」というコードネームがついたでしょう。

「スプリガン」最強のエージェントであり、仙人になるための修行として組織に加入した朧。優ですら勝てた試しがないほどの圧倒的な強さを誇り、最強キャラとして君臨しました。一方、ある目的から御神苗優に修行を課し、最後に壮絶な戦いを繰り広げました。以下では、「スプリガン」の最強キャラ・朧の強さや目的、優との関係や最後、その後についてネタバレ紹介します。

中国武術と気功を武器とする朧の強さは、スプリガンでナンバーワンの実力とも評され、「世界最高の氣法師」とも言われています。朧の強さの源となっているのが自身や相手の気を操る能力であり、気の流れを乱すことでダメージを与えるものです。作中では、気の乱れを利用して相手の心臓を止めたり、仮死状態にしています。また、自身の気配を消すこともでき、戦いを有利に進めています。

また、気功術には治癒能力にも応用でき、朧にダメージを負わせることは至難の業と呼べるでしょう。人間が到達できるレベルの頂上にいると評される朧。一方、彼自身は強さへのこだわりがなく、あくまで仙人になるための一環として捉えています。そのため、トライガンの任務も、仙人を目指す修行と考えているでしょう。

ネオナチのミラージュとして登場した際、御神苗優の格闘技の師匠だと明かした朧。優とは38回にわたって戦い、朧不在による優の不戦勝を除いて、全ての戦いに勝利しています。最初こそ優に圧勝していた朧でしたが、優の潜在能力を見抜き、いつか自分を超えるとも予想していました。そして、優が人間の限界を超え、本来の力を発揮した際、想定を超える強さを目の当たりにしたことで彼に興味を持ち始めます。

スプリガンへの加入や御神苗優への教授は、朧にとっては自身の修行の一環にすぎなかったものの、優の覚醒を機に2人の関係も変わっていきました。そして、優を弟子からライバルへと昇格させ、彼との戦いに勝利することを目指し、修行に明け暮れたでしょう。

仙人になることを目指し、修行の一環として優の育成やスプリガンの任務に携わってきた朧。人間離れした技の数々からは、もはや仙人に近い状態と言えるでしょう。しかし、スプリガン最強と言われても、朧はまだ満足していません。仙人になるためには強い者との戦いが必要と考える朧。スプリガンに加入した目的も、修行のためではなく、スプリガンのメンバーを倒すためとも推測されます。

そして、アーカム内部でメンバーの裏切りによる内部抗争が勃発する中、スプリガンでも朧が裏切りを働きます。スプリガンを離反した朧は、敵対するトライデントに加わり、かつての仲間たちと対峙しました。優との対戦を望み、彼の相棒のジャン・ジャックモンドを倒した朧。優を追い込み、自分との戦いを避けられない状況を作ることで、優との戦いを実現しました。

自身が育てた弟子の成長に期待し、優との戦いに挑む朧。まずは、優の潜在能力を引き上げるべく、彼に教授しながら戦い進めます。やがて、優の身体能力が限界を迎え、戦いは優が優勢となりました。しかし、身体能力を向上させても、気功術を使う朧には勝てません。絶望に襲われながらも、最後まであきらめない姿勢をみせる優。

一方の朧は、優の真の力を確かめるため、己の修行のためにも気功術を封印したまま戦うつもりでした。しかし、優の圧倒的な強さや迫りくる恐怖に耐え切れず、誓いを破ってしまいます。優との戦いの切り札であり、封印することを誓った軽氣功を使い、形勢逆転を果たした朧。同時に、勝ちにこだわるあまり、秘技を使ってしまった自身の心の弱さに恥じらいを覚えます。

最後は、優のこぶしをわざと受けることで自身の敗北を認めた朧。その後、優たちの前から姿を消し、仙人になるための修行をするべく山籠もりに入ったと思われます。

最強と呼ばれながら、優との戦いにて心の弱さを見せてしまった朧。「スプリガン」の最終回にて、御神苗隆とのやり取りが描かれました。隆と共に南極の増援部隊を制圧した朧。かつての弟子であり、ライバルとなった優と再会することなく、再び仙人になる修行に入りました。

スプリガン最強と謳われながら、最後に心の弱さが露見した朧。組織の任務や優への修行も目的を達成するための修行と称し、己を律する厳しい性格が読み取れます。また、朧といえば心に響く名言も注目され、あるハリウッド俳優のオマージュとも考察されています。以下では、「スプリガン」の朧の名言やオマージュについてまとめました。

筋力が30倍増強されるA.Mスーツを身に着け、数々の白兵戦を経験してきた優。しかし、彼の強さはスーツによってもたらされた結果です。そのため、己の身一つで挑む朧とは圧倒的な差がありました。人間には、100％を超える力が秘められていると考える朧。一方、A.Mスーツでは100%を出すことはできても、100%を超えることはできないと教えます。

そして、己の潜在能力を極限まで引き出すには、全身であらゆることを感じることが大切だと説きます。五感を通じて、己の本来の力を発揮させる、仙人を目指す朧ならではの考え方でしょう。

先ほど取り上げた名言はもちろん、キャラデザもブルース・リーを彷彿させる朧。もしかしたら、朧はブルース・リーのオマージュと考えられます。ハリウッドスターとして世界的に知られるブルース・リー。彼は俳優だけでなく、中国武術家としても活躍しました。演技のかたわら武術指導も行っており、新たな武術「ジークンドー」を創設するなど、中国武術の分野でも多大な功績を残しました。

そして、ブルース・リーといえば、映画「燃えよドラゴン」で登場した「Do’t thik, feel.（考えるな、感じろ）」でしょう。映画は観たことないけれど、セリフは聞いたことのある方は多いでしょう。朧のセリフ「感じろ、気の流れ」も、ブルース・リーの名言を彷彿させます。

「スプリガン」は、1998年に劇場版アニメが公開され、2022年からはNetflixによるオリジナルアニメが制作されました。2023年からは地上波での放送も開始され、原作漫画への人気も高まっています。以下では、「スプリガン」の朧のアニメ声優・子安武人さんのプロフィールなどを紹介します。

朧のアニメ声優・子安武人さんは、1967年生まれ、神奈川県出身の声優です。声優養成所を経て、1988年に声優デビューを果たしました。2021年には、第15回声優アワード・助演男優賞に選ばれています。

声優・子安武人さんの主な出演作品は、アニメ「機動戦士ガンダムSEED」ムウ・ラ・フラガ役、「ボボボーボ・ボーボボ」主人公・ボーボボ役、「ジョジョの奇妙な冒険」ディオ・ブランドー役等です。ゲーム作品では、「サクラ大戦2」加山雄一役、「ペルソナ2」周防達哉役、「文豪とアルケミスト」幸田露伴役等です。

「スプリガン」の最強キャラであり、御神苗優の格闘の師匠でもある朧。ミステリアスな外見と圧倒的な強さとのギャップもまた、彼の魅力となっています。仙人になることを目指し、人間離れした技を披露してきた朧。彼が使用する技や強さは、まさに仙人そのものと呼べるでしょう。以下では、「スプリガン」の最強キャラであり、かっこいい外見や心に響く名言でファンを魅了した朧に関する感想や評価を紹介します。

敵キャラ・ミラージュとして登場するも、後にスプリガンの一員だったことが判明した朧。年齢をはじめとするパーソナルデータが謎とされている一方、ビジュアルがかっこいいと高い人気を誇っています。また、朧が好きとの声も多く寄せられています。中国人を彷彿させる外見や己の身体能力を武器とする圧倒的な強さが目を引き、ファンを魅了しています。

「スプリガン」では、御神苗優も愛用しているA.Mスーツをはじめとする武器が登場し、スプリガンの多くもそれらを使用して戦っています。しかし、朧は武器を一切使用せず、あくまで己の身一つで戦っています。さらに、作中最強と評されることから、朧の身体能力はまさにバケモノ級と呼べるでしょう。SNSでは、異能や装備を扱う世界観にて、あえて身体能力だけで戦う姿がかっこいいとの感想も見られます。

弟子である御神苗優との戦いは、これまでに何度も行われました。最初こそ、朧の優勢でしたが、終盤に行われた師弟による最後の試合は、予想外の結末を迎えました。朧の思惑通り、本来の力を発揮できた優。同時に、朧は自身の心の弱さに気が付き、自ら敗北を認める結果となりました。「スプリガン」の名場面でもある優と朧の戦いはアニメではどのように表現されるのか、期待が高まっています。

スプリガンの朧といえば、圧倒的な強さと身体能力を誇るキャラであり、まさに人類最強キャラと呼べるでしょう。一方、人類最強といえば、「バキシリーズ」の範馬勇次郎もあげられます。朧と勇次郎は外見や武術こそ違うものの、己の肉体だけで最強にのぼりつめた共通点があります。果たして、バケモノ級の強さを誇る朧と範馬勇次郎を戦わせたらどちらが勝つのか、ファンの想像を掻き立てるでしょう。

「スプリガン」の朧の強さや目的、最後、ミラージュとしての登場シーンやアニメ声優、名言などを紹介しました。人間離れした技の数々や弟子である優が一度も勝てなかったことから、作中最強と評される朧。最後は優との一騎打ちに挑むも、己の心の弱さに気づかされて山での修行に入りました。果たして、朧は仙人になれたのか、山籠もり生活に入った朧のその後も気になるでしょう。