【メイドインアビス】ヴエコのお世話の意味は？ガンジャ隊での役割や辛い過去とは？

ヴエコことヴエロエルコは、「メイドインアビス」の中でも特にかわいいと評されているキャラクターです。その一方で、ヴエコのお世話エピソードが、多くのファンに強烈なインパクトを与えました。この記事では、メイドインアビスのヴエコのお世話の意味についてネタバレ紹介します。ヴエコのプロフィールと過去、彼女のガンジャ隊での役割、イルミューイとの関係とエピソード、そしてヴエコの最後などを取り上げていきます。

メイドインアビスは、原作者つくしあきひとが描く絵本を思わせながら繊細な描線、壮大な世界観、そしてグロテスク描写もいとわないヘヴィなストーリー展開で多くのファンを獲得している漫画です。メディアミックスとして展開中のテレビアニメ版も大ヒットしたことで、現在も多くの新規層の取り込みに成功してきました。現在最も続きが気になる漫画の一つといわれています。この章では、メイドインアビスの作品情報を紹介します。

つくしあきひとが描くメイドインアビスの原作漫画は、WEBコミックガンマにて2012年に、不定期で連載開始されました。ストーリーは2023年10月現在継続中で、ほぼ一年に一度の割合でコミックスが刊行されます。コミックスは12巻まで発売中で、累計発行部数が333万部を突破しました。メイドインアビスは、テレビアニメ版が現在まで通算2期放映されていて、映画版も2作（総集編前後編と新作映画）が制作、公開しています。

メイドインアビスの舞台となるアビスとは、超巨大な縦穴のことです。アビスがいかに巨大であるのかは、その淵に人類が街を造って生活を営んでいることからも窺えました。探窟家と呼ばれる人たちは、アビスの謎に迫るために冒険に行きます。そして、無事に生還できた探窟家は、遺物という人口の宝物を持っていることが多く、人類に恩恵をもたらして英雄視されてきました。しかし、アビスは一筋縄ではいかない場所だったのです。

ヴエコは、正式にはヴエロエルコという名前です。性別は女性であることが判明していますが、誕生日や年齢など、その他のパーソナルデータは明らかにされていません。ヴエコの容姿は、赤髪と白髪が混じったロングヘアと、どことなく眠そうで寂しそうな表情が印象的なかわいい少女の姿をしています。ヴエコは、アビスの深界六層「還らずの都」の奥地にひっそりと在る「イルぶる」という成れ果てたちの住む村に、幽閉されていました。

つくしあきひと原作の傑作ダークファンタジー漫画メイドインアビスは、かわいいキャラクターが多数登場し、彼らが織り成す暗くて陰鬱なドラマで反響を呼んでいます。その中でも、屈指のかわいい女性キャラといわれるヴエコには、とりわけ辛いドラマがありました。果たして、ヴエコがしていたお世話とは、どのような意味があるのでしょうか？この章では、メイドインアビスのヴエコのお世話の意味、ガンジャ隊での役割を紹介します。

ガンジャ隊とは、かつてアビスに挑んだ探窟家たちで構成された調査隊です。ガンジャ隊の目的は、アビス内にあるとされる黄金郷を見つけることにありました。ガンジャ隊には、隊のまとめ役を担っていた三賢という存在がいて、それは隊長のワズキャン、言語通訳や解毒担当のベラフ、そしてジュロイモーだとされてきましたが、実はジュロイモーではなくヴエコが真の三賢だったことが、ストーリーの進展とともに明らかにされます。

ヴエコの過去については、後の章で詳細に触れていきますが、彼女はワズキャンに「星の羅針盤」を知る重要人物と認められてガンジャ隊に加入しました。ガンジャ隊で彼女が担当していたのが、お世話です。多くのファンが当初、彼女が身の回りのお世話をしているのだと思ったのことです。しかしながら、お世話の真の意味は違うところにあり、ヴエコはガンジャ隊隊員たちの性の捌け口役を担っていました。

メイドインアビスに登場するかわいいヴエコは、ガンジャ隊の中で性のお世話をしていました。テレビアニメ版には、ヴエコが直接的に隊員たちのお世話をしているというシーンはありません。原作漫画においては、1コマだけ彼女が性的なお世話をしている場面が描かれています。そのシーンが衝撃的だったことから、ファンの間で考察対象になったとのことです。

ヴエコがお世話をしていた相手は、ガンジャ隊の女性隊員パッコヤンでした。このことで、ヴエコがガンジャ隊の男女問わず性のお世話をしていたことが、示唆されたのです。ファンの中には、「人間だった頃のパッコヤンはヴエコととても仲が良かったので、二人は純粋に百合関係だったのではないか？」とかわいい二人の女性キャラクターの心情を考察する人もいました。

イルミューイは、ガンジャ隊がアビスに辿り着いた際に道案内として雇った原住民の少女です。銀色の髪と褐色の肌が印象的で、かわいい表情が描かれていました。彼女は、女性としての機能に不全が見られ、家族に見捨てられたという過去を背負って生きてきたのです。そのようなイルミューイは、ヴエコに強い母性を感じて、よく懐いていました。

イルミューイがヴエコに懐いていたことには、意味が隠されていました。彼女は、「ヴエコは母親と同じにおいがする」と言っています。そして、「たくさんのヒトと交尾したにおい」と付け加えていました。このことから、イルミューイの母親も何かしらの理由で複数の男性と性的関係にあったことが窺え、その意味が多くのファンの関心事になったとのことです。

テレビアニメ版や映画アニメ版も大ヒットを記録し、テレビ版3期の放映が待たれているダークファンタジー漫画メイドインアビスは、多くの意味と謎が伏線として散りばめられているとのことです。ヴエコは、かわいい容姿をしていますが、壮絶な過去を生きてきました。果たして、彼女にはどのような過去があったのでしょうか？この章では、メイドインアビスのヴエコの過去について、2項目に分けてネタバレ紹介していきます。

メイドインアビスのヴエコは、ガンジャ隊入隊以前は身寄りのない少女でした。幼い頃の彼女は、ジュロイモーという男性から性的な虐待を受けていたのです。その際、男は「主役になった」ことや星の羅針盤を見つけた自慢話を聞かせていました。性的虐待は暴力にまで及び、ヴエコは焼けた鉄の棒を背中に押し付けられるなど傷つけられています。ヴエコは、一日も早くジュロイモーのもとを逃げ出したいと考えるようになりました。

ジュロイモーによる執拗な性的虐待と暴力は、やがてヴエコの身体に深刻な影響を及ぼすようになりました。彼女は、子供の産めない身体になってしまうのです。ヴエコは、ジュロイモーの所を逃げ出せるようになると、ワズキャンたちに出会いガンジャ隊に加入しました。つまり、ヴエコとイルミューイは身体的な面で共通点があり、そのことでお互いを理解し合うようになって打ち解けていったことが示唆されているのです。

WEBコミックガンマで不定期連載中の大人気ダークファンタジー漫画メイドインアビスのエピソードの中で、ヴエコを中心としたイルぶるのストーリーは、特に内容が暗くインパクトを与えているとのことです。テレビアニメ版2期「烈日の黄金郷」が、イルぶる中心に描かれたことから、さらに反響の広がりを見せました。この章では、メイドインアビスのヴエコとイルミューイの関係や、ドグープについてネタバレしながら取り上げます。

先述した通り、ガンジャ隊はアビスに進入する際に、イルミューイを案内役として雇いました。そこに至るまでに、イルミューイが子供の産めない身体で、周囲から迫害されてついには追放されたシーンが描かれており、そこでヴエコが彼女と出会っています。ヴエコに母親のにおいを感じたイルミューイは、ヴエコから離れようとせず、見かねたヴエコが彼女は冒険の役に立つと進言して隊に入れたという経緯がありました。

ヴエコとイルミューイは、親密な間柄になりました。しかし、それも長くは続きません。イルミューイが、水もどきに感染して病に罹患したのです。彼女は極めて危険な状態になりました。ヴエコは、子供が使用した時に願いが叶う遺物「欲望の揺籃」をイルミューイに使うことを、ワズキャンに提案します。欲望の揺籃を使用した結果、一命を取り留めたイルミューイでしたが、異形の姿へと変貌し赤ちゃんを産み続けるようになりました。

ガンジャ隊はその後、アビスの呪い（上昇負荷）によってほとんどの隊員が成れ果てと化し、イルぶるを造って暮らしていました。そのような状況下で、ヴエコは人間の姿を保っていますが、ドグープ（目の奥）という洞穴に幽閉されていたのです。ヴエコがなぜドグープに囚われたのか、過去の経緯をネタバレ紹介します。

ガンジャ隊の隊長ワズキャンは、イルミューイの赤ちゃんを食べると水もどきの病が治ることを見抜いていました。それ故に、イルミューイに欲望の揺籃を使うことを許可したのです。イルミューイが次々に産んでいった赤ちゃんを、ワズキャンは病に臥せった隊員たちにふるまいました。実は、その間にヴエコも水もどきの病に罹っていて、図らずも彼女はイルミューイの赤ちゃんを食べて症状を回復させてしまいます。

自分がイルミューイの赤ちゃんを食べてしまったことと、そうしないと自分や隊員たちが助からなかったこととのジレンマにヴエコは苦しみ抜きました。その結果、彼女が取った行動が自死です。赤ちゃんを奪われ続けたイルミューイは、やがて叫ぶことを諦めますが、深界六層の中心へと向かっていきました。それを見たヴエコは、イルミューイを誰にも渡さないために飛び降りをします。

ところが、ヴエコは死亡しませんでした。すんでのところでワズキャンが助けたからです。ワズキャンは、イルミューイに再度欲望の揺籃を使用し、彼女の肉体を村へと変化させました。成れ果ての村イルぶるの正体は、イルミューイそのものです。そして、ヴエコはイルミューイの目の奥であるドグープに囚われて、村の成り行きを見ることを強いられました。

ヴエコはその後、イルぶるを訪れたリコと出会い、はぐれたレグとナナチを探したいリコによって解放されました。そして、「成れ果ての姫」と呼ばれるファプタと出会います。ファプタは、イルミューイが最後に産んだ子供で、イルぶるに復讐をしていますが、ヴエコと会って母のことを聞き心境に変化が現れます。そして、ファプタと邂逅できたヴエコは上昇負荷で成れ果てになったものの、満足して息を引き取りました。

この章では、メイドインアビスのヴエコのお世話に関するＸ（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。彼女のお世話は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、漫画ファンだと思われる方のツイートです。メイドインアビスのコミックス8巻を読んで、ヴエコのお世話のことで頭がいっぱいになってしまったとつぶやいています。

こちらは、メイドインアビスを考察していると思われる方のツイートです。電車の中で同作品を読んでいた際、ヴエコのお世話の意味に気がついていろいろと想像をしたとつぶやいていました。

こちらは、メイドインアビスの大ファンだと思われる方のツイートです。テレビアニメ版でヴエコのお世話のエピソードを観て、原作漫画を読まないとお世話の本当の意味がわからないという感想を持っています。

この記事では、メイドインアビスに登場するヴエコのお世話について特集してきました。同作品の中でも、彼女はかわいいにも拘わらず、特に悲劇的な人生を送ってきたキャラクターだといわれています。ヴエコのお世話に注目しながら、メイドインアビスを見てください。