【無職転生】サラはルーデウスと結婚する？再会・別れと外伝漫画でのその後もネタバレ

アニメ無職転生の2期前半において、ヒロインのように描かれたキャラがサラです。この記事ではサラについて、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

サラが活躍する無職転生～異世界行ったら本気だす～は2012年から小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載されていた異世界ファンタジー作品です。今日では『なろう系』として知られるジャンルのパイオニア的存在と呼ばれる作品で、当時流行っていた現代ファンタジーではなく、現代人が異世界に転生するという展開を作り出した金字塔作品です。2014年からは書籍化も行われ商業展開も行われていくようになりました。

高い人気を獲得した無職転生は、メディアミックス展開も積極的に行われることになります。元々がwebから始まっていることもあり、エピソードが後から追加されるようなこともありましたが、視点を変えて描く形でスピンオフ漫画の展開なども行われるようになります。さらに2021年にはアニメ化も行われるなど、幅広いメディアで展開された作品になっています。

交通事故で異世界に転生した主人公は『ルーデウス・グレイラット』として第2の人生を歩むことになります。赤ん坊として転生したルーデウスでしたが、その後着実に成長していきます。幼馴染のシルフィと魔法大学に通うべく、その資金を稼ぐために、家庭教師に出ることになるルーデウスでしたが、そこで突如発生したフィットア領転移事件に巻き込まれることになるのでした。

サラは、ルーデウスがフィットア領転移事件からフィットア領に帰った後、行方不明のままだったゼニスを探して、中央大陸北部を旅していた際に出会った冒険者の少女です。冒険者パーティー『カウンターアロー』のメンバーであり、金髪とやや気の強そうな印象を与える顔立ちをしています。初登場は書籍版だと7巻のことですが、その後も要所要所で登場することになります。

サラはその見た目通り、気が強く中々素直になれない性格をしています。特に貴族相手には露骨に嫌悪感を露わにしており、ルーデウスのことも当初は嫌っていました。ただしこれはルーデウスがグレイラット家という貴族の血を引いているからというわけではありません。初めて出会ったときのルーデウスは傷心中でため息が多く、その態度にイライラしてしまっていたのです。

サラは露骨に貴族を嫌っている様子を見せますが、それには明確に理由があります。元々サラは、アスラ王国ミルボッツ領にある小さな村に住む少女でした。両親は狩人をして生計を立てていましたが、ある時、森が魔物であふれるようになります。この時、ミルボッツの領主だったピレモンが騎士団の派遣を渋ったことが、貴族を嫌いになった最初の理由です。そのため貴族相手でも特に、グレイラット家を毛嫌いしています。

両親を失った後、冒険者として魔物の討伐に来ていたティモシーとスザンヌに拾われて冒険者となりカウンターアローに加わることになります。しかし、そこでもサラの貴族嫌いは加速することになったのです。貴族の子息の中には、プチ家出の感覚で軽い気持ちで冒険者となり、他の冒険者に迷惑をかける者が一定数いました。これらの経験によりサラはどんどん貴族を嫌いになっていくのです。

サラは無職転生の世界の冒険者にしては珍しく、弓を武器としています。ファンタジー世界の冒険者の武器の1つとしてはメジャーな武器である弓ですが、無職転生の世界において弓は、闘気や魔術の存在から実用的な武器ではないとされています。それでもサラが弓を武器にできるのは両親譲りの狩人の血がそうさせるのか、天才的なセンスを持ち合わせているためです。

サラの弓の腕前はかなり遠距離から正確に動き回る魔物相手に急所を狙うことが出来ます。また詠唱魔術よりも圧倒的に速い連射速度もサラの実力を底上げする結果になっているのです。この弓の実力で、サラは冒険者を続けており、S級冒険者パーティでも問題なく活動できる実力を持っています。

ルーデウスは無職転生の主人公で、異世界転生してきたキャラクターです。元々はいじめをきっかけに引きこもるようになっていましたが、転生をきっかけに2度目の人生はちゃんとしようとして行動をするようになります。魔法大学への進学資金を稼ぐため、エリスの家庭教師となりますが、そこでフィットア領転移事件に巻き込まれることになりました。

エリスと共に、遠く離れた魔大陸に飛ばされてしまったルーデウスは、3年の年月をかけてなんとかフィットア領に戻ってきます。そこでエリスと考えのすれ違いから別々に行動することになります。ルーデウスから見るとエリスに見捨てられたようにも見えたその出来事により、ルーデウスは酷くショックを受けますが、まだ行方不明の母、ゼニスを探すために再び冒険に出ることになるのでした。その冒険で出会うのがサラです。

アニメ2期において、ルーデウスとサラは一気に距離が縮まります。しかし、ネタバレしておくと、サラとルーデウスが結婚することはありません。或いは結婚しても不思議ではないほどの関係にはなりましたが、ルーデウスの状態と行動から仲違いすることになってしまったためです。その後も長らく仲違いしたままであり、その間にルーデウスが別のキャラクターと結婚したこともあって、サラとルーデウスが結婚することはありませんでした。

当初、サラはルーデウスを嫌っていました。大陸北部に向かう道中で偶然一緒になった際、まだ立ち直り切っていないルーデウスの態度もあり、サラは露骨にルーデウスを毛嫌いしていたのです。それでもサラのパーティ『カウンターアロー』のメンバーであるスザンヌからの打診もあり、共に依頼をこなすようになります。パーティで共に過ごす時間が増えてもサラのルーデウスに対しての態度は軟化することはありませんでした。

そのような状態である事件が起こります。カウンターアローがとある依頼中に、猛吹雪にあって『トリーアの森』に迷い込んでしまいます。そこにはスノウバッファローの縄張りがありました。この時、サラは、パーティからはぐれてしまうのです。しかも、パーティのヒーラーであるミミルが死亡してしまったこともあり、リーダーのティモシーは撤退する判断をするしかありませんでした。

別の依頼を受けて戻ってきたルーデウスは、なんとか撤退してきたスザンヌ達からその話を聞かされます。もちろんこの時、スザンヌ達も猛吹雪が止んだ後、サラ達を探しに行くつもりでした。しかし、ルーデウスは猛吹雪の中、1人でサラを救出に向かいます。その結果サラは無事に救出されました。この出来事により、サラは一気にルーデウスへの態度を軟化、距離が縮まることになります。

以降のサラは明らかにルーデウスとの距離を縮めていきます。言葉では素直ではないものの、ルーデウスをデートにも誘うなど積極的です。ルーデウスに惹かれていたサラは、お酒の力も借りてルーデウスに身体を許すことさえも厭わない態度を見せたのです。ルーデウスも添え膳食わぬは男の恥として、サラをベッドに押し倒します。しかし、ここでルーデウスはあることに気が付きます。

ルーデウスはエリスとの出来事のショックでEDになっていたのです。サラに恥をかかせてしまうことになり、2人の距離は再び離れることになります。それだけならまだ改善の余地もありましたが、ルーデウスはEDになったことで自暴自棄となり、サラとのデートのことを悪く言ってしまいます。しかもその言葉をサラにも聞かれてしまったのです。結果この出来事が決定的となり、2人は完全に仲違いしてしまうのでした。

2人は完全に仲違いしたまま離れ離れになっていました。しかし、その後2度再会することになります。1度目の再会は、ルーデウスがアリエル王女の護衛をしている時でした。この時、カウンターアローは解散しており、サラは女性だけのS級冒険者パーティ『アマゾネスエース』に所属していました。この時のサラは、流石にルーデウスへの恋心はなかったものの、逆に後悔の念を抱えていたことを明かしています。

実はルーデウスがEDだと発覚した時、サラはルーデウスにひどい言葉をぶつけてしまっていたのです。初めての経験だったサラにとっては、ショックと混乱からぶつけてしまった言葉でした。しかし、その後頭を冷やした後、ルーデウスが病気であったことを聞かされることになります。

しかし、この時には既にルーデウスは街を離れてしまっていました。結果的に、本当に恋心があれば、心配して支えるべきだったとして後悔していたのでした。1度目の再会の時点で、ルーデウスも既にEDが治り、シルフィーやロキシーと結婚していたこともあり、2人はお互いに相手に謝罪し合って和解することができました。

2度目の再会の時には、シルフィーとロキシーに加えて、ルーデウスがEDになった原因とも言えるエリスともルーデウスは結婚していました。この時点ではサラはまだ独身でしたが、結婚して幸せそうなルーデウスを見て、「冒険者はもうやめていい男でも見つけて結婚する」と宣言したのでした。ただ残念ながらこの時点では結婚相手が決まっていたというわけではありませんでした。

無職転生本編では3度登場したサラですが、本編の中では結婚はしていませんでした。しかし、3度目の登場では結婚を示唆する発言をしており、その後が気になるキャラクターの1人になっていたのです。サラのその後が描かれたのは、『スペシャルブック』収録の外伝漫画でした。3度目の再会の際、冒険者を辞めて結婚するという発言をしていたサラですが、外伝漫画ではその言葉通りに行動していたことが明らかになったのです。

外伝漫画においてサラが登場したのはロアの町でした。この町でさらはルーデウスではない相手と結婚を果たし、夫と共に食堂を経営している姿が描かれたのです。結婚相手については、外伝漫画の中でも細かい描写はなく、誰かは不明なので、無職転生本編や外伝作品に登場したキャラクターというわけではなさそうです。

サラはもしifルートがあったなら、ルーデウスと結婚していた可能性のあるキャラクターとして扱われることが多いです。ルーデウスに身体を許すくらいには惹かれていたこと、サラと出会った時点ではルーデウスはまだ誰とも結婚していなかったことなども、そのifルートを妄想する材料になっているのです。ルーデウスとサラの関係性は、1つ何かが違えば全く違ったものになった可能性が高い関係性だったともされているのです。

ルーデウスが結婚した相手には、EDのきっかけになったエリスもいれば、EDが治るきっかけになったシルフィーもいます。もしif展開を描くのであれば、ルーデウスとの関係性はもちろんながら、ifルートを描くのであればこの2人との関係性がどうなるのかも気になると言われています。サラのifルートはどこから派生するかでも展開が変わりそうという声もあり、if次第では何番目に結婚したかまで変わるという考察も行われています。

ifルートなども考察されるほどに人気のあったサラですが、死亡説なども考察されていたキャラクターでもあります。1次はヒロインの1人になるのではないかと考察され、ifルートも考察されたサラですが、結局無職転生では3回しか登場していないのです。結果的に1度の登場から次の登場までの期間が非常に空くことになり、死亡説が考察される結果になっています。

特にサラの場合、ルーデウスとの1度目の出会いで死にかけていること、使っている武器が弓であること、冒険者であることなど、死亡していても不思議ではない要素が多くありました。特に3度目の登場では、結婚相手を探す話をしただけになっているので、一種の死亡フラグなのではないか、とも考察されたのです。結果的に外伝漫画で、その後の様子が描かれたことでこの死亡説は否定されることになりました。

アニメ無職転生において、サラ役の声優を担当したのが白石晴香さんです。2007年から中学生で舞台女優として活動を開始し、2011年に声優としてデビューしました。デビュー以降は声優としての仕事が増えていき、主要なキャラクターを演じる機会も増えています。元々はヒラタオフィスに所属していましたが、フリーを経てその後トイズファクトリーに所属して活動を続けています。

白石晴香さんがこれまでに演じたキャラクターとしては、『干物妹!うまるちゃん』の本場切絵役、『俺を好きなのお前だけかよ』の日向葵役、『ゴールデンカムイ』のアシㇼパ役、『86-エイティシックス-』のカイエ・タニヤ役、『英雄教室』のイェシカ役、『異世界ワンターンキル姉さん』の軍場真夜役、『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』のカーラ・フォウ・ウェイン役などを演じています。

ここからは既にアニメ無職転生を視聴した人のサラに関しての感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。アニメでは、ルーデウスが大陸北部に到達する前のエピソードから描かれ、サラが前半に登場する形になりました。この時のルーデウスは正に傷心状態にあり、そんな状態で出会ってしまったことがサラの不運だったとする声が多くなっています。

ルーデウスがエリスとのことを勘違いしていなければ、こんなことにはならなかったとしつつも、ルーデウスを責めることも出来ないという状態にあります。いわゆる描写をより深くするための存在として使われたサラは可哀想という声が多くなる結果になっているのです。

特にアニメ無職転生においては、ここでのサラとの描写が、後半に登場するシルフィーとの対比的に描かれています。結果作品としてはより面白くなったとする声もある一方で、サラにも救いがほしいと言われる結果になっているのです。アニメでは仲違いしたまま別れる形になっていることもあり、サラのその後が気になるとする声も多くなっています。

少なくともアニメ前半では、サラはヒロインポジションだったこともあり、原作などを知らない人からは、先々のルーデウスとの関係性が気になると言われる結果になっています。中にはルーデウスと結婚してほしいという声もあるほどです。ちょうど髪色などもシルフィー、エリス、ロキシーと違うこともあり、『黃ママ』であっても違和感なかったとされる結果になっているのです。

結果的に、無職転生本編でも外伝作品でもサラはルーデウスと結婚することはありませんでした。しかし、無職転生本編では結婚願望は見せており、外伝作品において、結婚相手の詳細は不明ながらもしっかり結婚したことが明らかになっています。サラが幸せになってよかったという声もある一方で、やはりルーデウスとの関係を描くifルートを望む声も多くなっているのです。

特に無職転生は外伝作品やif展開なども多くある作品であることから、外伝作品でいいからサラがルーデウスと結婚したifルートを見てみたいとする声も見られる結果になっています。ルーデウスとのやりとりはもちろんながら、他の妻達との関係性や、サラの子供がどのような成長を遂げるのか見てみたいとする声も見られる程になっています。

無職転生のサラは、ルーデウスがエリスに見捨てられたと勘違いして傷心している頃に出会ったキャラクターです。貴族嫌いであり、素直になれない性格から、当初はルーデウスを毛嫌いしていましたが、ルーデウスに命を救われたのをきっかけに、急激に距離を縮めていきました。しかし、ルーデウスがEDになってしまっていたことで仲違いすることになってしまいます。

最終的には和解したものの、ルーデウスと結婚することはありませんでした。無職転生本編ではその後については描かれませんでしたが、外伝作品において、相手の詳細は不明ながらも無事に結婚して幸せな家庭を築いていることが明らかになっています。この扱いには安堵する声があると共に、if展開でいいからルーデウスを結婚相手にしたルートが見たいと言われる結果になっています。

無職転生において、ルーデウスは最終的にシルフィー、ロキシー、エリスの3人と結婚します。この3人を除くとサラはルーデウスの結婚相手に1番近かったキャラクターでもあるのです。それだけに今後も外伝作品でのif展開を望む声が残り続けるキャラクターになっています。まだ無職転生を視聴していない人はサラにも注目しながら視聴してみましょう。