Helck（ヘルク）のネタバレあらすじと感想！登場キャラクターや最終回の結末は？

ユーモアあふれるストーリー展開や、涙を誘う感動の最終回が話題を呼んだ「Helck（ヘルク）」の漫画。物語は、魔王を決める大会に参加した人間の勇者を巡る、大会責任者たちの工作から始まります。コメディタッチでありながらシリアス要素も程よく取り入れ、奥深い世界観でファンを魅了しました。以下では、「Helck（ヘルク）」の漫画あらすじネタバレと最終回のネタバレ、登場キャラや作品に関する感想をネタバレ紹介します。

七尾ナナキ先生の漫画「Helck（ヘルク）」は、2014年～2017年にかけて「裏サンデー」「マンガワン」にて連載されていたファンタジー作品です。単行本は全12巻で構成されています。

「Helck（ヘルク）」の作者・七尾ナナキ先生は、裏サンデー主催の「第2回連載投稿トーナメント」にて2位を獲得し、漫画家デビューを果たしました。プロデビュー以前は、N-nanaki名義で、ニコニコ静画にて「TIADIUM」や「ACARIA」を連載していました。

以下では、笑いと涙を誘うストーリー展開が見どころの、「Helck（ヘルク）」の漫画あらすじネタバレや最終回結末をネタバレ紹介します。

人間の勇者によって魔王が倒されたことを受け、魔界では次の魔王を決めるトーナメントが開催されます。負傷したアズドラの代行としてトーナメントの責任者となったヴァミリオ。さっそく大会の状況を確認すると、本来ならばあり得ない人間の勇者が混じっていることに驚きます。その人物はヘルクといい、優秀な成績で予選通過を果たした今大会の優勝候補でした。

ヘルクを大会から追い出すため、あらゆる細工を施すヴァミリオ。しかし、ヘルクは順調に勝ち進み、決勝戦に進みました。運営側が危機感を募らせる中、療養中のアズドラが会場入りします。そして、決勝戦の内容を魔王城の奪還に決め、奪還に成功した者を新魔王に決めることを提案しました。決勝メンバーが魔王城入りし、着実に城を攻略する中、ヘルクは翼の兵士との戦いに挑みます。

ヘルクと翼の兵士のリーダーに面識があったことを知った魔界サイド。果たして、ヘルクは魔界の敵なのか、謎が深まるばかりです。その時、ゲートの暴走が起き、吸い込まれたヘルクとヴァミリオは見知らぬ島へ飛ばされます。一方、魔王城では翼の兵士の大量投入を受け、魔界サイドは窮地に陥ります。その時、アズドラが援軍にかけつけ、人間軍を追いやりました。

魔王城を巡る戦いが激化する中、人間軍も援軍を出しました。しかし、軍の攻撃はなぜか仲間である翼の兵士に向けられます。これは人間軍の作戦のうちであり、魔界軍は謎を深めていきます。一方、ヘルクとヴァミリオは、魔界に戻れる方法を探してました。その頃、大陸の方角を知る魔女が島へ降りたとの情報が舞い込みます。

さっそく魔女の元へ向かい、大陸を目指す方法を教えてもらうと同時に、ヘルクは危険な男だと警告されます。その後、ヘルクが作ったいかだに乗って、大陸にたどり着いた一行。地図も手に入れ、目的地への道筋も見えた中、新たな脅威が2人に降りかかります。

闇の戦士との戦いを経ながら、旅を続けるヘルクとヴァミリオ。その道中、ヘルクは自身の過去について語り始めました。幼くして両親を失い、4歳下の弟・クレスと2人きりになったヘルク。やがて弟は王国の兵士となり、ヘルクも魔物討伐隊に志願しました。王国では、魔物の脅威が日を追うごとに増し、根源である魔王の討伐に乗り出します。

激戦の末、魔王はクレスによって倒されたものの、魔物の数は以前より増していきました。民衆がクレスの出陣を要請する中、ヘルクが弟の代わりを務めることを決意します。

弟の代わりに単身で魔王城に向かったヘルクは、その先でアズドラと遭遇します。ここで人間と魔族との関係を聞かされ、新魔王決定戦の知らせを受け取ります。一方、街では捕虜の魔物が見世物にされ、民衆が石を投げつけていました。その時、Tと彫られた仮面の騎士が捕虜を瞬殺しました。また、王国のある計画を知り、ヘルク達は計画の阻止に乗り出します。

王との謁見から戦闘に発展したヘルク一行。強すぎる負の感情がヘルクを支配し、暴走を引き起こします。その後、ヘルクは弟殺しの大罪人とみなされ、魔界に向かうこととなりました。一方、ある目的からシン魔王城を攻め落としたい人間軍。魔族たち帝国側も応戦の姿勢をみせ、両者の戦いは激化します。

帝国の滅亡を目論む人間の軍師・ミカロスによって覚醒戦士の力が上昇し、帝国軍のアズドラは苦戦を強いられます。また、ヘルクとヴァミリオも人間軍との戦いに突入し、人間でありながら人間を倒すことを宣言しました。

魔族の脅威になるという理由から、ヘルクを殺すことも考えていたヴァミリオ。しかし、共に旅をしながらヘルクの過去を知り、彼を仲間だと認めました。同時に、過去に囚われているヘルクを救うべく、翼の兵士となった人間を救うことを決意します。それは、ヘルクにとっても、変わり果ててしまった勇者、大切な友人を救うことを意味します。

ヴァミリオの提案を受けて、考えを改め始めるヘルク。さらにアドラスからも助言を受け、人間との最終決戦、人間の王の討伐に乗り出します。

人間の国に侵入するも、翼の兵士をはじめあらゆる敵の襲撃を受けるヘルク達。また、帝国でも人間軍の侵攻が激化します。魔族の覚醒を促す塔の作動を目論む人間軍。それらを阻止しようと、帝国の民も戦いに乗り出します。

人間軍を相手に苦戦するヘルク達でしたが、ここで人間の王が登場しました。術師・ミカロスを倒し、自分は古代王の末裔だと明かす人間の王。新世界の到来を止めるべく、ヘルクの肉体の乗っ取りを目論見ます。しかし、暴走するヘルクの圧倒的なパワーに、王は手出しができません。

幼少期に世界の意思に触れ、かつてミカロスと同じ思想を持っていたヘルク。しかし、今は新世界なんてどうでもよい、と考えていました。人間を翼の兵士に変える雪はやむことなく、力を増していく翼の兵士たち。実は、雪を降らせたミカロスは生きていました。また、翼の兵士の中には、ヘルクのかつての仲間もおり、深い絶望に襲われます。

ミカロスの究極の召喚術が発動され、さらなる苦戦を強いられるヘルクとヴァミリオ。最後の手段として、ヘルクは新世界の力を使うことを決断し、自我があるうちにヴァミリオへ自分の始末を託します。新世界の力の影響で、すでに変わり果てていたヘルク。しかし、ヴァミリオら仲間たちの奮闘もあり、最後の敵である「世界の意思」に勝利しました。

対立関係にあった人間と魔物が共存する世界が再び訪れ、勇者・クレスが人間の王に即位しました。一方のヘルクは、親友となったヴァミリオとの再会を約束し、アリシアと共に旅立っていきました。

以下では、謎多き主人公と彼の素性を追うヒロインとのやり取りにも注目が集まった、漫画「Helck（ヘルク）」の登場人物・キャラをネタバレ紹介します。

漫画「Helck（ヘルク）」の主人公であり、とある理由から魔王を決める大会に出場した人間の勇者です。人間の国では、弟殺しの大罪人とみなされ、高額な賞金首がかけられていました。レベル99という圧倒的な強さと、謎めいた存在から警戒されることも多いです。

新魔王を決める大会の責任者代理であり、帝国四天王の1人です。人間でありながら大会に出場したヘルクを怪しみ、「運営のアン」として彼の素性を調べます。ヘルクと共に謎のゲートに巻き込まれ、旅をすることになりました。

帝国四天王の1人で、大会の責任者です。とある理由から大会責任者の代理をヴァミリオに依頼しました。ヘルクの素性を探るべく、大会の決勝戦をウルム城奪還に定めたアズドラ。後に、ヘルク達が謎のゲートに巻き込まれる原因となりました。

高い再生力をほこるアルハド族の女性であり、「不死身のヒュラ」とも呼ばれています。戦闘力は他キャラより低いものの、好戦的な性格です。

豆を食べることで結界を張ることができる魔族で、「鉄壁のドルーシ」とも呼ばれています。作中では、謎のゲートの出現の際、強力な結界を張って防御しました。

謎のゲートに飛ばされたヘルクが最初に出会った人物です。帝国一の足の早さを自称し、「神速ケンロス」の異名を持ちます。

新たな魔王を決める大会の副責任者であり、ヘルクの大会への参加を認めた張本人です。ヴァミリオからの処罰を恐れてヘルクの妨害に当たるも、どれも失敗に終わっています。

ヴァミリオの配下で、作中では人間界で諜報活動を行っています。スパイレベルは55で、第2特殊能力を有しています。

ヴァミリオの配下の諜報員で、アスタの妹です。アスタとお互いにコーヒー、または紅茶を飲むことでメッセージを送り合う能力を持っています。

漫画「Helck（ヘルク）」の登場人物であり、新たな魔王を決める大会の司会者です。作中では、ヘルクが人間の国の大罪人であることを明かしています。

以下では、感動するファンタジー漫画としても注目される、「Helck（ヘルク）」の見どころやアニメ化についてネタバレ紹介します。

漫画「Helck（ヘルク）」の見どころといえば、やはりヘルクとヴァミリオ（アン）の絆でしょう。最初はヘルクのことを警戒していたヴァミリオ。しかし、ヘルクの過去を知ったことや長い旅を経て2人は強い信頼関係を築き上げます。そして、2人の信頼関係がもっとも現れたのが、最終決戦です。大切な人を守るため、自らを犠牲にする覚悟を決めたヘルク。もしもの時に備えて、自分の後始末をヴァミリオに託しました。

紆余曲折を経ながら、世界の意思との戦いに勝利したヘルク。さらに、ヴァミリオのおかげで絶望から解放されました。そして、最終回では自分を救ってくれた親友に感謝し、再会を約束しました。やや切ない最終回となったものの、2人の絆の深さを感じさせる感動の名シーンとなったでしょう。

2017年に最終回を迎えた「Helck（ヘルク）」の漫画。2023年7月から、連続2クールでテレビアニメが放送されています。

以下では、感動の結末からファンタジー漫画の傑作とも評された、「Helck（ヘルク）」の漫画に関する感想や評価をネタバレ紹介します。

あらすじネタバレのように、序盤こそコメディタッチが強いものの、シリアスな要素や感動的なシーンも盛り込まれた緻密な作風が人気を集める「Helck（ヘルク）」の漫画。アニメも人気を集める一方、やはり原作漫画も根強い人気を誇っています。SNSでも「Helck（ヘルク）」が面白い、今まで読んできた漫画の中でかなり面白いとの感想も寄せられ、多くのファンに支持されています。

「Helck（ヘルク）」は笑いだけでなく、泣ける要素も見どころであり、最終回ネタバレでのヘルクとヴァミリオのシーンは、多くの読者に感動を与え、最高の作品とも評されています。いつか再会すること約束し、それぞれの道を歩み始めた2人。あらすじネタバレのように、最初はあまり良くない関係ともいえるでしょう。過酷な旅や強敵の戦い、ヘルクの壮絶な過去が明かされたことで2人の関係に変化が現れ、良き親友となりました。

最終回ネタバレでは、ヘルクと世界の意思との最後の戦いから、平和を取り戻した世界のその後までが描かれました。SNSでは、漫画を読み始めた頃はこのような結末を想像できなかった、最終回を迎えた衝撃が大きかった等、多くの感想が寄せられています。あらすじネタバレのように、序盤はコメディに描かれながらも、次第にシリアスな展開となり、多くの見どころに富んだ作風も読者を魅了したでしょう。

あらすじネタバレのように、笑いと涙を誘うストーリーが展開されてきた「Helck（ヘルク）」の漫画。テレビアニメ化をきっかけに、漫画を読み始めた方も増えています。また、ファンの中には何度も漫画を読みかえし、その度に泣けてくるとの感想も寄せています。最終回ネタバレのように、終盤ではコメディ要素は抑えられたシリアスな展開が繰り広げられるも、ラストは主人公の絆を描いた感動的な結末を迎えました。

「Helck（ヘルク）」の漫画あらすじネタバレや最終回のネタバレ、登場キャラや作品に関する感想などをネタバレ紹介しました。魔王を決める大会に人間の勇者が出場するという、衝撃的な展開から始まる「Helck（ヘルク）」。コメディタッチにながらも、シリアスな要素も取り入れられた読み応えのあるストーリーが見どころです。また、再会を誓ったヘルクとヴァミリオのシーンは、涙無しでは見れないでしょう。