【Helck（ヘルク）】異剣戦記ヴェルンディオとのつながりを考察！共通点はある？

「Helck（ヘルク）」は七尾ナナキ先生によって、2014年5月～2017年12月にかけて連載されていたファンタジー漫画です。掲載サイトやアプリは「裏サンデー」や「マンガワン」で、全12巻のコミックが刊行されています。さらに、2023年7月12日からは、テレビアニメが日本テレビ系列にて放送されています。

勇者により魔王が倒され、魔王の脅威のなくなった人間界は喜びに満ちます。一方、魔界では新しい魔王を決めるための大会が開催され、魔界の四天王の1人である赤のヴァミリオが、その大会の責任者を務めることになりました。しかし、その大会に勇者のヘルクが参加し、彼が人間だと知ったヴァミリオは彼の真意が分からないため、妨害を試みます。それでも、あらゆる妨害に負けることなく、ヘルクは大会を勝ち進んでいくのでした。

「異剣戦記ヴェルンディオ」は七尾ナナキ先生によって、2020年8月から「マンガワン」にて連載中のファンタジー漫画です。作者が同じヘルクとヴェルンディオには、共通する言葉や世界観があり、何らかの繋がりがあると予想されています。ここでは、ヘルクとヴェルンディオのつながりや共通点を考察していきます。

「Helck（ヘルク）」と「異剣戦記ヴェルンディオ」の繋がりを最も感じられるのが、コハクだと言われています。ヘルクの作中で登場したのは、四天王のうち、南にあたる「赤のヴァミリオ」と東にあたる「青のアズドラ」の2人だけです。ヘルクの作中で残りの四天王に関する伏線が回収されなかったことから、共通の世界観を持つヴェルンディオで、残りの四天王が登場することが期待されています。

そして、ヘルクに登場しなかった四天王の2人のうち、西の白にあたる人物こそヴェルンディオに登場するコハクなのではないかと予想されています。また、四天王のうち残りの登場していない2人は、ヘルクのコミック7巻に収録の68話で、後ろ姿だけ登場していると言われています。

そのシーンはヴァミリオの回想で、ツノの付いた兜を被った体格の良い人物と、ヴェールを被った女性が描かれました。その2人がアズドラと共に描かれていることから、彼らが残りの四天王である可能性が高いと言われており、そのヴェールを被った人物がコハクだったのではないかと考察されています。

「異剣戦記ヴェルンディオ」ではヘルクの作中と同じく、夜空に2つの月が描かれています。そのことから、両作品は同じ星を舞台にしているのではないかと考察されています。

「異剣戦記ヴェルンディオ」では「異剣」と呼ばれる、特殊な能力を持つ剣が作中に登場します。そして、ヴェルンディオの1話で、コハクはそういった異剣のことを「魔剣」や「聖剣」と呼ぶ人もいると、語っています。

一方、ヘルクの作中では4種類の特殊な能力を持つ剣が登場しています。それは闇の戦士であるアウギスの持つ剣、クレスの持つウェポンブレイク、ラファエドの持つディフェンダー、アリシアの持つ勇者殺しです。勇者殺しに関して、アリシアは聖剣と呼んでいますが、アズドラは魔剣だと言っていました。

また、クレスの剣であるウェポンブレイクに関しては、クレスの武術を意味するのか、剣自体を意味するのかは不明ですが、この考察では剣自体を意味していると仮定しています。ヘルクでもヴェルンディオでも、特殊な能力を持つ剣が登場することから、何らかのつながりがあるのではないかと言われています。

ヴェルンディオの作中で、ムンディマ教の教祖であるモルカナは、旅立つ際に「世界のご意思」という言葉を発しています。ヘルクの作中でも「世界の意思」というラスボスのような存在が登場したので、両作品の世界観は共通するところがあるのではないかと言われています。

「Helck（ヘルク）」の連載終了後に「異剣戦記ヴェルンディオ」の連載が始まりました。そして、つながりや共通点のある両作品に関して、ヘルクの過去編がヴェルンディオであると考察されています。ここでは、そのように言われる理由をみていきます。

「異剣戦記ヴェルンディオ」が、ヘルクの過去編だと考察されている1番の根拠は、アリシアが持つ剣「勇者殺し」だと言われています。勇者殺しはヘルクの作中で魔剣とも聖剣とも言われていますが、特殊な能力を持っています。そして、ヴェルンディオの1話でのコハクの発言から、勇者殺しはヴェルンディオで言う「異剣」であると考えられています。

「異剣戦記ヴェルンディオ」に登場するサフィーアの兄のアティラス・ディーカウラガルドが、ヘルク作中に登場したラファエドの過去の姿であるという説が浮上しています。その理由は、アラティスがヴェルンディオのコミック2巻に収録の8話で発したセリフと、ラファエドがヘルクのコミック12巻に収録の105話で発したセリフが似ているためです。さらに、両者の顔や髪型などの容姿、使用している剣も似ていると言われています。

そして、アラティスはその発言の中で「転生を繰り返す中で私はそう思った」と発言しています。そのため、アラティスは何度も転生しており、ヘルクのラファエドの過去の姿が、ヴェルンディオのアラティスなのではないかと予想されているようです。

次に「Helck（ヘルク）」と「異剣戦記ヴェルンディオ」に関する、その他のつながりや考察をネタバレでみていきます。

ヘルクのコミック12巻に収録のエピローグにて、翼の兵士であるガウリィウルと話していた人物がいます。そして、帝国を倒すためには強い人物が必要であるという会話の流れの中で、その人物は「当ては他にある。行くぞ。」と言っていました。そのことから、ヴェルンディオはヘルクのエピローグの直後を舞台にしているのではないか、という説が浮上しています。

ただ、ヴェルンディオに登場する人々よりも、ヘルクに登場する人々の方が強い印象があると言われています。そのため、ヘルクのエピローグの後の物語がヴェルンディオであるという、この説の可能性は低いと予想されています。

ヘルクの世界は東西南北の4つの地域に分かれており、各地域に敵対勢力が存在していました。そして、ヘルクの世界でメインで描かれた東のエリアの人間の国は、当初の脅威度はEでしたが、最終的にはSまで成長しました。

さらに、ヘルクの世界で脅威度がSSSで表現されたのが北の勢力でした。そのことから、ヴェルンディオの舞台が、ヘルクの北の勢力がいる地域なのではないか、と予想されています。しかし、ヴェルンディオで描かれる異剣戦争が、脅威度Sで表現されるヘルクの世界の人間の勢力に比べ、弱い印象があると言われています。そのため、ヴェルンディオの舞台は北の勢力ではないと考えられています。

それでは、ヴェルンディオの舞台がヘルクと同じ世界にあると仮定するなら、それはどこの地域になるのでしょうか？コハクが西の四天王であるなら、そのままヴェルンディオの舞台も西の勢力なのではないかという説もあります。

しかし、西の勢力の脅威はCとされていたので、四天王が出てくるまでもありません。そのことから、ヴェルンディオの舞台は、ヘルクと同時期の別の勢力ではないことが確実視されています。

「異剣戦記ヴェルンディオ」51話にて、ヴェルンディオの舞台はヘルクに登場した帝国の大陸とは別の大陸であることが判明しました。ただ、ヘルクの世界と同じ時代なのかはまだ明らかになっていません。

ヴェルンディオの舞台が、ヘルクと同じ世界にある別の代陸であるということが判明しました。そこで、ヴェルンディオの世界がヘルクの世界と同じ時代だと仮定し、もしコハクが四天王の1人なら「Helck」の主人公のヘルクが登場する可能性は、ありそうだと言われています。

「Helck（ヘルク）」もとても面白かったが、「異剣戦記ヴェルンディオ」はヘルクとはまた違う面白さがあると評価されています。

「異剣戦記ヴェルンディオ」と「Helck」が、同じような世界観であることが高く評価されており、読んでいて良かったという感想となっています。

「異剣戦記ヴェルンディオ」に「Helck」の主人公であるヘルクが登場しそうだと、期待する声となっています。

以上、人気漫画「Helck（ヘルク）」と「異剣戦記ヴェルンディオ」のつながりや共通点について、考察してきました。そして、コハクや異剣の存在、夜空に月が2つ浮かんでいる共通点などから、両作品は同じような世界観を持ち、何らかの繋がりがある予想されていることが分かりました。また、ヘルクの過去編がヴェルンディオであると言われる理由を紹介し、その他の考察もみてきました。

そして、ヴェルンディオがヘルクの過去編であると言われる理由について、勇者殺しや、サフィーアとラファエドの関係などが挙げられているが分かりました。さらに、ヴェルンディオの舞台は、ヘルクに登場した帝国の大陸とは別の大陸であることが判明したものの、時代が同じかどうかまでは不明であることが分かりました。