【ダンまち】エレボスは自称「絶対悪」の邪神！目的・敗北した後や声優は？

この記事では、『ダンまち』のアプリ『メモリア・フレーゼ』の「アストレア・レコード」に登場する自称「絶対悪」の邪神、エレボスを特集します。これから、エレボスの目的や敗北したその後、そしてアニメ声優などについて解説していきますが、まずはその前に『ダンまち』の作品情報をお届けしましょう。最初に『ダンまち』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。

『ダンまち』は、大森藤ノによる日本のライトノベル「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」、および派生作品を含めたシリーズの総称です。挿絵については、本編はヤスダスズヒトが手がけており、派生作品では、はいむらきよたか、ニリツ、かかげがそれぞれ担当しています。

『ダンまち』シリーズは、2013年1月からSBクリエイティブのGA文庫から発売され、現在までに43冊の作品が刊行されています。また、ライトノベル作品を原作として、漫画、テレビアニメ、劇場版アニメ、ゲームなど様々なメディア展開が行われました。

ヘスティア・ファミリア唯一の眷族で新参冒険者のベルは、独りダンジョンに挑み、モンスターと戦っていました。ある日、いつもの通り上層階で戦っていると、突然ミノタウロスの襲撃を受けました。窮地に追い込まれたベルでしたが、ロキ・ファミリアの女性冒険者アイズによって救われます。この運命的な出会いでアイズに一目ぼれしたベルは、優れた冒険者である彼女に引けを取らない立派な冒険者になることを誓いました。

ここからは、この記事のメインテーマである『ダンまち』のエレボスの話題に移ります。エレボスは、物語が始まる7年前、オラリオの暗黒時代において、邪悪な闇派閥イヴィルスの首謀者として暗躍していた邪神です。外見は黒髪の美しい若者で、前髪には灰色のメッシュが施されています。

エレボスの性格は極めて厚かましく、決して本心を他人には見せません。大抗争が勃発する前には「エレン」という偽名を使い、落ちぶれた神を演じきっていました。エレボスは、地下世界の原初の闇を支配する邪神で、「絶対悪」を自認しています。正義についての問答をふっかけるのが好きで、よく下界の子供たちに向かって「正義とは何か？」と質問して挑発していました。

エレボスは、ギリシャ神話において原初の幽冥を象徴する神で、名前のエレボスは「地下世界」という意味で、暗黒と結びついている神とされています。ギリシャ神話の原初の神、「カオス」の子であり、全能の神ゼウスよりも遙か以前の存在です。

エレボスは、ゼウスとティタン神族との戦いの際にティタン神族に味方したとされ、その結果、底なしの奈落タルタロスに落とされたという伝説があります。また、『ダンまち』では、冥界との往来が自由にできるヘルメスの神友という設定になっています。

『ダンまち』のエレボスの目的は、オラリオの崩壊を意図していたのではありません。むしろ彼の目的は、「未熟な正義」の試練として立ちはだかり、人々に「悪」として討たれることで、彼らに「真の正義」を追求する第一歩を踏み出させることでした。死の七日間の大抗争は、次世代の英雄たちのために引き起こした事件であり、ザルドとアルフィアもその理念に賛同し、エレボスと手を組みました。

また、エレボスによって送還された神々の中には、闇派閥の邪神も含まれていたことが判明しています。この事件には、オラリオへ試練を課すと同時に、闇派閥の力を弱める目的もあったようです。この事件は、冒険者や一般市民に多大な損害をもたらしましたが、エレボスたちが課した試練によって、オラリオの冒険者たちが次のステップに進むチャンスを手に入れたことも事実でしょう。

『ダンまち』の物語が始まる7年前、エレボスは、LV7の英雄であるゼウス・ファミリアの元メンバー、ザルドとヘラ・ファミリアの元メンバー、アルフィアと手を組みオラリオに襲撃を仕掛けました。この大抗争「死の七日間」は、多くの死者を出し、オラリオ史上最悪の大惨事となりました。エレボス一派は、事前に神々の位置を特定し、彼らを殺害して強制送還し、冒険者たちの人格をも踏みにじりました。

最終的に、ロキとフレイヤのファミリアを中心とした冒険者たちによって、ザルドとアルフィアは倒され、エレボスは敗北を喫しました。その後、ガレスがエレボスに「何か言い残すことがあるか？」と尋ねると、エレボスは冷静に自身を送還する条件を提示しました。送還をアストレアに行わせること、人々の視線の及ばない清らかな空間で行われること、そして彼の部下を見逃すことでした。

結局、その後エレボスの要求は受け入れられます。彼は、バベルの頂上で、神友であるヘルメスが監視する中、アストレアによって天界に強制送還されました。天界へと戻る前、エレボスは大抗争を引き起こした真意をアストレアとヘルメスに打ち明けました。

エレボス率いるエレボス・ファミリアの眷属は、ヴィトーたった一人だけです。ヴィトーの実力はLV4で、「顔無し」という二つ名を持つ取り立てて特徴のない男です。彼は、世界が灰色にしか見えず、人の声は雑音、食べ物は異物、香りは言葉の概念さえ理解できないという障害を抱えて生まれました。

ヴィトーは、このような自分を生み出した世界を憎んでおり、世界を破壊しようと考えていました。彼の心はすでに完全に壊れてしまっていたのです。

ヴィトーは世界への憎悪から、精神は極悪非道に染まり、快楽におぼれる獣と化していました。本性を見抜いていた彼の周囲の人々は、散々な評価を下していましたが、ただ一人エレボスだけがヴィトーの全てを理解した上で愛情を注いでいました。

しかし、エレボスはヴィトーを置いて天界に送還されてしまい、ヴィトーの神々への悪意は一層募ることになりました。孤独に取り残されたヴィトーは、エレボスから親離れすることができず、希望を見つけることができないままとなってしまいました。

アニメ『ダンまち』でエレボスの声を担当した声優の松岡禎丞（まつおか・よしつぐ）を紹介します。松岡禎丞は、1986年9月17日生まれ・北海道帯広市出身の日本の男性声優で、現在はアイムエンタープライズに所属し活動しています。

松岡は、15歳のころに観たアニメとゲームで、キャラクターの声を見事に演じ分ける声優の技術に驚き、声優という職業を意識するようになったと言います。その後、声優を目指して上京し、代々木アニメーション学院に入学します。学院卒業後は、日本ナレーション演技研究所に入所しますが、2009年にオーディションを経てアイムエンタープライズ所属となりました。

2009年、テレビアニメ『東のエデン』のAKX20000役で声優デビューを飾り、2011年には、『神様のメモ帳』の藤島鳴海役で初主演を果たしました。同年の第6回声優アワードでは新人男優賞を受賞し、さらに2016年の第10回声優アワードでは主演男優賞の栄誉に輝きました。

次に、アニメ『ダンまち』でエレボスを演じた声優・松岡禎丞の主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• ソードアート・オンライン（キリト / 桐ヶ谷和人）
• ノーゲーム・ノーライフ（リク、空）
• 弱虫ペダル（青八木一）
• 食戟のソーマ（幸平創真）
• 鬼滅の刃（嘴平伊之助）
• 五等分の花嫁（上杉風太郎）
• 神様のメモ帳（藤島鳴海）
• 遊☆戯☆王SEVENS（西園寺ネイル）
• 東京リベンジャーズ（三ツ谷隆）
• ブルーロック（雷市陣吾）

ここまで『ダンまち』のエレボス特集をお届けしてきましたが、最後にエレボスに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、『ダンまち』のエレボスのかっこよさを熱弁するツイートからです。ビジュアルのかっこよさに加えて、松岡禎丞の声も最高だと言います。今まで観てなかったアニメ『ダンまち』が待ち遠しいそうです。

こちらもエレボスに魅せられた方のツイートになります。エレボスの悪行に怒りつつも、決して嫌いにはなれないと語っていました。

最後に紹介するのは、エレボスのイラストを描こうとしている方のツイートです。エレボスの考え方に共感しているようで、生きざまが良すぎると呟いていました。

この記事では、『ダンまち』のエレボスに焦点を当て、自称「絶対悪」の邪神である彼の真の目的や大抗争で敗北したその後、そしてアニメ作品の声優について解説してきました。
 

大抗争を引き起こしたエレボスの目的は、オラリオの崩壊ではなく、自身が「悪」として討たれることにより、次世代の英雄たちに真の正義の追及の一歩を踏み出させることでした。また、敗北したその後は、彼の望みどおり、神友であるヘルメスが見守る中、アストレアによって天界に強制送還されました。