【ダンまち】アーディ・ヴァルマが死亡した理由は？強さ・スキルやリューとの関係は？　

人気ファンタジー作品『ダンまち』から、ヒロインの1人であるリューのかつての友、アーディ・ヴァルマを特集します。これから、『ダンまち』のアーディの強さ・スキルやリューとの関係、そして死亡理由について考察していきますが、まずはその前に『ダンまち』の作品情報をお届けしましょう。最初に『ダンまち』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

『ダンまち』は、作家・大森藤ノによるライトノベル作品で、Web小説投稿サイト「Arcadia」で公開されました。挿絵はヤスダタダヒトが担当しています。物語は、主人公ベル・クラネルがヒロインたちを救いながら成長していく冒険譚に、ファミリアの人間関係が絡み合った独特な世界観を持ち、可愛らしい女性キャラクターたちの魅力も相まって多くのファンを魅了しました。

『ダンまち』の書籍版は2023年9月現在で19巻まで刊行されており、派生作品も含めると合計で42巻にも及びます。『外伝 ソードオラトリア』などの派生作品が多いのも本作シリーズの特徴です。

また、『ダンまち』はコミカライズ版やテレビアニメ版など、多岐にわたるメディアで展開され、広いファン層から受け入れられています。今後のストーリー展開にも大いに期待が寄せられている、いま最も熱いライトノベル作品の1つと言えるでしょう。

ベル・クラネルは、唯一の眷属としてヘスティア・ファミリアに所属している若き冒険者です。そしてダンジョンが存在する唯一の場所、円形都市オラリオが彼の主戦場となっています。ある日のこと、ベルはいつも通りにダンジョンの上層でモンスターと戦っていたところ、突如、中層クラスの力を持つミノタウロスに襲われます。抵抗すらできずに命の危機に瀕するベルに、ある人物が救いの手を差し伸べました。

ここからは、この記事のメーンテーマである『ダンまち』のアーディ・ヴァルマの話題に移ります。アーディ・ヴァルマは、オラリオ内で著名なギルド「ガネーシャ・ファミリア」に所属する女性冒険者です。彼女はシャクティ・ヴァルマ団長の16歳年下の妹であり、後に詳しく解説しますが、闇派閥との衝突で7年前に若くして命を落としました。

『ダンまち』のアーディの外見上の特徴は銀髪のショートカットで、元気で活発な美少女として知られています。明るく、正義感にあふれた性格の持ち主で、都市の治安を守るアストレア・ファミリアのアリーゼやリューと良き友人関係を築いていました。ちなみに神から授かった二つ名は「象神の詩（ヴィヤーサ）」でした。

『ダンまち』のアーディ・ヴァルマは非常に柔軟な「正義」の観念を持っていました。犯罪を犯した者であっても、事情を鑑みて、更生の可能性がある場合には容赦する寛容な性格をしていました。さらに、罪を犯した者たちをも、できるだけ傷つけたくないと考えていました。秩序を維持する必要はありましたが、殺生を嫌い、思慮深く慎重に行動していました。

一見のんびりとした印象を受けるかもしれませんが、裏ではさまざまな問題を考え悩んでいました。「正義」の意味がわからず悩んでいたリューに、その答えにつながるヒントを示したこともあります。正義と信じることが仮に間違っていても、いずれそれが形を変え多くの人に伝わっていくとリューに熱く語っていました。

『ダンまち』のアーディは、英雄譚「アルゴノゥト」の大ファンで、何度も繰り返し読むうちに、その行間に秘められた「喜劇の哲学」と「正義の探求」に没頭していきました。「行間を読み解く」タイプの人間で、アルゴノゥトの熱狂的なオタクと言えるでしょう。

アルゴノゥトは、『ダンまち』の主人公ベルを含む多くの愛読者に支えられた人気の童話です。もしアーディがティオナと同じ世界に生きていたら、おそらく二人は意気投合し親友同士になっていたことでしょう。

続いて、『ダンまち』のアーディが死亡した理由やリューとの関係について考察していきます。前述の通り、アーディは本編がスタートする7年前に、闇派閥との衝突で命を落としました。

その惨劇は、闇派閥のタナトスらによって仕組まれたものでした。アーディの優しさを逆手に取り、彼女が気を許しそうな子供を自爆テロに使ったのです。遺体は建物の崩壊で圧し潰されたため、今も行方不明のままです。その後、アーディの墓が作られましたが、彼女の亡骸は墓には納められていません。

次に、『ダンまち』のアーディとリューの関係について考察します。その前に、まずはリューのプロフィールを紹介しておきましょう。リュー・リオンは、『ダンまち』のヒロインの一人であり、「疾風」という二つ名を持っています。ファミリアクロニクル『episodeリュー』では主役として登場し、ゲーム『メモリア・フレーゼ』のアストレア・レコード編でも主人公として活躍します。

リューは、薄緑の髪を持つエルフの女性で、年齢は21歳です。物語が始まる時点では、女神アストレアの眷族であり、ステータスはLv.4でした。しかし、フレイヤが仕掛けた戦争遊戯に参加するためアストレアの元に赴き、一気にLv.6にランクアップします。戦争遊戯終了後、ヘスティア・ファミリアに改宗し、ギルドからの要請に応じてリュー・アストレアという偽名を使うことになりました。

その後、リューは「豊饒の女主人」でウェイトレスとして働くことになり、そこで当時駆け出しの冒険者だったベルと出会います。謹厳実直な性格から、どんな相手にも厳格な態度を崩しませんが、一方で信頼できる仲間になら態度を軟化させることもあります。過去の出来事がトラウマとなり素性を隠していましたが、元冒険者としての経験を活かして、駆け出しのベルにアドバイスをすることもありました。

11歳の頃、リューはエルフを嫌って故郷を飛び出します。そしてオラリオへ向かい、アリーゼに誘われるままアストレアの眷属となりました。物語が始まる5年前、闇派閥にファミリアの仲間全員が殺害されます。リューは復讐を誓い、闇派閥の多くの者を惨殺します。その結果、リューは冒険者の資格を剥奪され、ギルドから賞金をかけられてしまいます。

自暴自棄になっていたリューは、やがてシルと出会い、生きる希望を見出します。シルに深い感謝を捧げ、その後リューは酒場の一員として新たな人生を歩むことになりました。

アーディと親交の深かったリューは、彼女の死に大きなショックを受け、姉のシャクティに怒りをぶつけてしまいます。リューが大切にしていた木刀「アルヴス・ルミナ」は、アーディが死亡した後、遺品の「大聖樹の枝」を基に作成されたものです。この木刀はジャガーノートとの激戦で壊れましたが、その破片を使った星剣「アルヴス・ユースティティア」として生まれ変わりました。まさに「正義は巡る」を地で行っているようです。

やがてLV6に到達した際、リューは「正義継承（アストラエ・ヴァルマス）」という新たなスキルを発現します。このスキルにより、ファミリアこそ異なるものの、今は亡きアーディのスキルを継承する可能性が取り沙汰されるようになりました。

ここからは、『ダンまち』のアーディの強さやスキルについて解説していきます。アーディは、第二級の冒険者であり、強さを表すランクはLV3に達しています。都市の安全を守る彼女は、ステータスのバランスが素晴らしく、その能力には目を見張るものがあります。

ちなみに、『ダンまち』でのアーディの基本的なアビリティは、次の通りです。力：(E401)、耐久(E482)、器用(B745)、敏捷(C676)、そして魔力(B712)。さらに、発展アビリティとして、耐異常(H)と治癒(I)を持っています。

続いて、アーディの扱う魔法です。まず「ガーナ・アヴィムサ」は拘束魔法であり、対象を高確率で強制停止させ、さらに全能力値を下降させる効果を持っています。また、もう一つの魔法、「ディア・カウムディ」は回復魔法であり、対象の能力を一定の時間だけ上昇させる力を秘めています。

『ダンまち』のアーディのスキルには、まず「守人血統（ガナバディ・ブラッド）」があります。このスキルは、群集主（ガネーシャ）の加護を目的としており、ステータスに微細な補正を加えることができます。そして、「正義巡継（ダルマス・アルゴ）」は、一定の範囲内で眷属の能力を増幅させる役割を果たします。このスキルの能力増幅値や影響範囲は、レベルに応じて変動します。

アーディのステータスで特筆すべきは、この「正義巡継（ダルマス・アルゴ）」というスキルです。これは、彼女がそこにいるだけで、周囲の仲間のステータスにとても強力なバフを与えるという驚異的なスキルです。『ダンまち』の作者からは、「黒竜戦において絶対必要なレベルのスキルである」という異例のコメントが寄せられています。

このスキルは、制限もコスト消費もなくステータスを向上させる、まさにチート級の能力と言えるでしょう。レイド戦において不可欠なスキルと言われていたのも納得できるでしょう。

このようにアーディは、剣技、拘束魔法、回復魔法など、とてもバランスのよいスペックを有しています。魔法からも明らかなように、敵を倒すよりも捕縛や拘束に向いています。また、彼女が操る片手剣「セイクリッド・オース」は、魔力注入によって斬れ味を自在に調整できる特殊な武器となっています。

ゲーム『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 〜メモリア・フレーゼ〜』でアーディ・ヴァルマを演じた声優の伊藤美来（いとう・みく）を紹介します。伊藤美来は、1996年10月12日生まれ・東京都出身の女性声優で、現在スタイルキューブに所属し、歌手としても活動しています。

伊藤美来の経歴を簡単に振り返ります。2012年に第1回スタイルキューブ声優オーディションに合格し、研修生としてスタイルキューブに所属しました。2013年には『アイドルマスター ミリオンライブ!』で七尾百合子役として声優デビューを果たし、2014年にはテレビアニメ『普通の女子校生が​1​やってみた。』で宇佐美奈々子役を演じ、初の主演を務めました。

さらに、2015年には同期の豊田萌絵とユニットPyxisを結成し、翌2016年10月には日本コロムビアからデビューシングル「泡とベルベーヌ」をリリースして、歌手としてもソロデビューを果たしました。その後、2019年12月には集英社の『グラジャパ!アワード2019』で声優部門賞を受賞し、2021年12月には『グラジャパ!アワード2021』でデジタル写真集『BEYOND』が最優秀作品賞に輝きました。

次に、ゲーム『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 〜メモリア・フレーゼ〜』でアーディ・ヴァルマの声を演じた声優・伊藤美来の主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• 五等分の花嫁（中野三玖）
• あにトレシリーズ（星あさみ）
• スパイ教室（グレーテ）
• BanG Dream!（弦巻こころ）
• 安達としまむら（しまむら）
• 白い砂のアクアトープ（海咲野くくる）
• プリンセスコネクト！Re:Dive（コッコロ／棗こころ）
• 普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。（宇佐美奈々子）
• フラグタイム（森谷美鈴）
• 崩壊:スターレイル（符玄）

ここまで『ダンまち』のアーディ・ヴァルマ特集をお届けしてきましたが、最後にアーディ・ヴァルマに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

『ダンまち』のアーディ・ヴァルマは、本編が始まる7年前に死亡していました。このツイートでは、亡くなったーに思いを馳せ、「もしアーディやアストレアファミリアのメンバーが生きていたらどうなっていただろうか？」と綴っていました。

こちらのツイートは、新たに始まるアニメ『ダンまち』のPVを観た方の感想になります。動くアストレアファミリア団員を見て感激し、ここに既に死亡してしまったアーディがいたらどんなに素敵だろうか、と思いを吐露しています。死亡したアーディの復活を望む声は数多く見受けられました。

最後に紹介するのは、アーディの性格を愛する『ダンまち』ファンの投稿です。自身の「娘がこういう子に育ったらいいな」のランキング1位だそうです。

この記事では、「『ダンまち』のアーディ・ヴァルマにスポットを当て、彼女の強さ・スキルや死亡した理由、そして本作『ダンまち』のヒロイン、リューとの関係などについて考察してきました。　

アーディ・ヴァルマのは、第二級の冒険者であり、強さを表すランクはLV3に達しています。「正義巡継（ダルマス・アルゴ）」などチート級のスキルも持っていますが、彼女の強さは、剣技、拘束魔法、回復魔法などをバランス良く配分しているところにあると言われています。

アーディは、7年前に闇派閥のタナトスの罠にかかり、命を落としました。優しさを逆手に取られ、彼女が気を許していしまう子供に爆破装置を仕掛けられたのです。また、ヒロインのリューとは大の親友で、リューはアーディの突然の死を嘆き悲しみます。アーディの遺品から作った木刀「アルヴス・ルミナ」はジャガーノートとの戦いで破壊されますが、その破片から新たな星剣「アルヴス・ユースティティア」が誕生しています。