【ドクターストーン】船を作った理由は？船作り編の内容や造船技術の問題とは？

「Dr.STONE（ドクターストーン）」は、稲垣理一郎が原作、Boichiが作画を担当した日本の漫画作品です。2017年14号～2022年14号の「週刊少年ジャンプ」にて連載されました。「次にくるマンガ大賞2018」では、 コミックス部門で2位入賞をしています。また、「第64回小学館漫画賞少年向け部門」でも受賞しました。2022年6月時点で累計発行部数（電子版を含む）は、1400万部を突破する記録を達成しています。

アニメ第3期の「Dr.STONE NEW WORLD（ドクターストーン ニューワールド）」は、第1クールが2023年4月～6月にTOKYO MXほかにて放送されました。また、第2クールは同年10月12日より放送開始されています。Dr.STONE NEW WORLDは、「船作り編」と「宝島編」をメインとして制作されることが見込まれています。

Dr.STONE NEW WORLDで、千空たちが船を作った理由は何なのでしょうか？彼らは石化光線の発生原因を、追究するという目的を持っていました。そのためには、まず石化光線が発生した大元へ、向かわなければなりません。そこで千空は、造船することを決意しました。ただ、造船するにあたり、高度な技術と知識を持っておく必要があります。

そして、船を作ったとしても、動かすために膨大なエネルギー源を確保することも重要です。千空は船を作ったあとに必要となる動力源は、石油だと考えます。石油を獲得するという理由で、千空は船を作ったのです。また、、空全体から地形を見渡す必要もあるという理由で、気球も制作しました。こうして、3期のDr.STONE NEW WORLDでは、科学王国の支配領域が空と海へ広がっていくのです。

石油を獲得する理由から、千空たちは造船の準備を進めていきます。巨大な木造船を作ろうとしていましたが、現代人である千空たちにとっては、再現することが非常に困難です。かつて経験したことがないほどの問題に、彼らはぶつかりました。さまざまな問題に四苦八苦しながら、木造船が制作されていきます。チームが協力して乗り越えていく過程が、Dr.STONE NEW WORLD「船作り編」の見どころでしょう。

ドクターストーンの船作り編では、気球の試運転を終えた千空たちが、石神村へ帰還するところからスタートします。空と陸からの地形を確認した上で、3700年後の新しい地図作りを進めていくのです。また、千空は空から小麦の存在を発見することができ、大樹たちと共に栽培を始めました。小麦の栽培に成功すれば、食料を安定させることが理由です。

大樹は持ち前の体力を活かして土地を開拓し、小麦畑を完成させます。しかし、千空が作ったパンはまる焦げになり、食べられたものではありません。美味しいパン作りを成功させるには、プロのシェフを復活させなければならないと考えました。

ドクターストーンの科学王国では、小麦を収穫できたものの、パンを美味しく調理できる者がいませんでした。千空は元記者の南が持っていた復活液を、彼女が欲しいものを渡すという条件で手に入れます。そして、シェフのフランソアを復活させて、保存食にもなる美味しいパンを作って欲しいと依頼しました。

フランソアは、ヤギのミルクとドライフルーツで作ったシュトーレンを振舞います。3700年ぶりに美味しいパンを口にして、一同は感動しました。そして、約束通り南が欲しがった銀板写真のカメラを、千空が作って彼女に渡します。

千空が作ったカメラで気球から写真を撮りましたが、石油の発見に繋がるような手掛かりは掴めません。ドクターストーンの科学王国には、秋が訪れました。フランソアとスイカは、イノシシやトリュフを探索することにします。すると、イノシシから石油の匂いがするのです。そこで、イノシシには泥を浴びる特性があることを知りました。

千空がイノシシを追跡すると、石油が湧き出る相良油田を発見します。早速、千空たちはガソリンや試運転用の水上バイクを開発しました。彼らが海へ出た際に、謎の通信が何者かによって送られてきます。

Dr.STONE NEW WORLDの船作り編で登場する謎のメッセージ「WHY」は、誰から送られてきたのか分かりません。そのため、千空たちは送り主のことを「ホワイマン」と呼ぶようにします。ホワイトマンは周波数を合わせているため、千空たちの行動を見ながら送っていることは明白です。千空はホワイトマンを見つけようと決意し、「科学の眼」レーダーを作り始めます。

レーダーによってひらめいたクロムは、海では大量の魚群を、陸では鉄鉱石の鉱床の発見に成功しました。そして、千空たちは陸路を整備して、アスファルトで物資を運べるようにします。科学王国物流網が完成したおかげで、造船の終了まであと一歩となりました。

ドクターストーンの船のエンジンを作る際に、鉄鉱石が必要となります。道路の整備も完了して、鉄鉱石などを運ぶ科学王国物流網も完璧です。造船できる環境が整い、いよいよ実行に移します。ところが、大型船の骨組みの段階で狂いが生じてしまい、千空は造船を諦めようとしました。すると、龍水がある提案をします。まずは自分が模型を作り、それを元に各パーツを拡大コピーすれば、誤差が生じないのではないかという案です。

そして、1年の歳月をかけて、科学船の「ペルセウス」が完成しました。龍水は船に乗り込み、世界を共に目指すメンバーを発表します。生死をかけた旅になることを理由に、残りたい者は残ってよいことも伝えました。いよいよ科学船のペルセウスが出航します。Dr.STONE NEW WORLDの船作り編は、佳境を迎えていました。

ドクターストーンの千空たちは、百物語のはじまりの地とされている、白夜たちが降り立った島を目指します。千空は鉱物に関わる百物語を、ルリから聞いて知っていました。そして、宇宙船ソユーズの中に白金（プラチナ）があることを、確信していたのです。白金さえ手に入れば、復活液の原料となる硝酸を、無限に作り出せます。

硝酸さえあれば、全人類を復活させられるのです。ある日、石神村の村人から自分の正体はソユーズで、幼少時代に本土へ流れ着いたことを打ち明けられます。そのような状況の中、大嵐が発生したため、ペルセウスは誰にも気づかれることなく上陸に成功しました。

嵐が巻き起こる中、千空とゲン、コハク、ソユーズで宝島へ上陸しました。大勢で行くと気づかれるため、他の仲間たちは船で待機することにします。島民が捨てたと思われる貝殻を、千空が発見しました。まずは、この貝殻を捨てた人物を探すことにします。

そして、島一番の美少女であるアマリリスを見つけ出しました。科学の力を目にしたアマリリスは彼らを信頼して、「石化光線の秘密を知っている」と打ち明けます。その頃、船に残っていた仲間の全員が、石化してしまう事態が起きていました。

ドクターストーンのアマリリスは、石化光線から逃れたいきさつを、千空たちに説明しました。石化光線は、投てき型の武器によって放出されることが分かります。つまり、頭首に選ばれて後宮に行けば、隙を見て奪うことも可能なのです。戦える女性としてコハクにメイクアップをして、アマリリスの服を着せました。

これ以上のことをするためには、船にあるラボが必要です。しかし、女戦士のキリサメと宰相のイバラが、船を占領していました。千空たちは石化を逃れた銀狼を発見し、コハクが機転を利かして「ラボが欲しい」と伝えます。また、スイカが無事だったことも判明しました。

ドクターストーンのスイカは、コハクのメッセージを聞きました。さらに覚悟を決めた銀狼も、ラボを奪還するために動き出します。スイカがラボを獣のように偽装して、その隙に銀狼が取り返したのです。しかし、島の住民たちが、彼らを追いかけてきました。

千空はジャスミンの花と腐った貝、硫黄を混ぜて、悪臭を放ちます。島民たちはラボを獣だと、すっかり思い込んでいました。そして、美少女に仕立てられたコハクと、小柄な銀狼を女装させたことで、3人とも後宮選抜試験に合格します。千空は科学を用いた戦いの準備を開始しました。

石化装置を奪うタイミングは、キリサメが投げた瞬間です。千空はドローンが必要と考え、まずはモーターとミニ四駆を作製します。インカムとミニ四駆で潜入中のコハクたちと連絡が取れて、絵文字が届けられました。ゲンが絵文字を解読したところ、「プラチナがあった」と判明します。これで石化した住民たちを、全員助けられるのです。

ドクターストーンの千空たちは、ついにプラチナの在りかを突き止めます。プラチナが眠るソユーズ船へ、コハクが入っていきました。しかし、内部はコンクリートで固められており、音を立てると振動で敵に気づかれてしまいます。そこで千空は、無音爆弾（サイレントボム）を作り出しました。

コンクリートに穴を開けて石膏を流し込めば、膨張して破裂するという仕組みです。千空の元には、百夜の残した砂金がコハクから届けられます。そこからは、プラチナが次から次へと溢れ出てきました。百夜は全生涯を捧げて、これだけの量を集めたのでしょう。百夜の思いは千空の掌へ届き、プラチナを元にして硝酸を作り出すのでした。

Dr.STONE NEW WORLDの船作り編の次は、宝島編としてさらにダイナミックな展開へと進んでいきます。船作り編では巨大な船ペルセウスの造船に成功しました。千空たちは船を手に入れて、新たな領域の冒険へ漕ぎ出したのです。宝島編では、科学王国がキリサメ、モズ、イバラへの反撃が開始されます。

Dr.STONE NEW WORLDの宝島編では、ついに石化装置を手に入れます。石化装置は対象となる人物を、石化することが可能です。また、石化が解かれた際に、傷も修復できるという特性があります。したがって、致命傷を負った生物を、復活させる効果もあるのです。

石化装置を手に入れた千空は、かつての敵である獅子王司をすぐに復活させました。また、ついに千空たちは、旧世界を超える究極のオーバーテクノロジーを手に入れます。ドクターストーンならではの新たな世界への冒険が描かれており、非常に見応えがあるでしょう。長い間謎となっていた石化現象に関する情報も、宝島編で数多く登場するため目が離せません。

ドクターストーンのアニメ第3期であるDr.STONE NEW WORLDで、「ついに船まで作ったのか！」という驚きの声が上がっていました。物語のテンポも良く、体感5分のような面白さだという評価もあります。また、ドクターストーンの龍水が、「欲しいものは手に入れる、欲しいことは正義だ」という考えがカッコいいというファンもいました。

ドクターストーンの3期も、非常に面白かったという感想がありました。千空と龍水のダブル主人公感が良かったという声も上がっています。 船が完成して、千空たちが宝島を目指し、島の秘密や石化光線の手がかりを探し求める展開は、先が読めずワクワクしたという声も多くありました。他にも、最終回で描かれた千空と白夜の親子の絆に、感動したという人もいます。

ドクターストーンズの船の名前が、なぜペルセウスなのか理由を考察したファンもいたようです。あとで、名前の理由がメデューサと絡んでいたことが分かり、驚いたという感想もありました。ペルセウスはメデューサを倒した英雄です。石化の元凶を倒す船の名前として、この上なくふさわしかったのだろうと考察するファンもいました。

Dr.STONE NEW WORLDの船作り編は、これまでのドクターストーンの物語とは一変した内容となっています。先が読めない衝撃的な展開から、ひとときも目が離せません。本作をさらに深く堪能するためにも、重要なシーズンとなっているため、ぜひ注目してみてください。