【呪術廻戦】「純愛だよ」の意味や返しは？乙骨憂太の名セリフは漫画の何巻何話？

乙骨裕太は、『呪術廻戦』と『呪術廻戦0』に登場するキャラの1人です。呪術廻戦ではしばらく出番がありませんでしたが、呪術廻戦0では主人公として活躍していました。乙骨憂太は人情味にあふれたキャラで、心を揺さぶるような名言を数多く残しています。中でも、呪術廻戦0の中で言った「失礼だな、純愛だよ」というセリフが有名です。本記事では、この「純愛だよ」のセリフの意味や、登場シーンについて詳しく解説します。

呪術廻戦には、本編以外に呪術廻戦0という作品が存在します。呪術廻戦0の作者も、呪術廻戦と同じ芥見下々さんです。呪術廻戦は週刊少年ジャンプに連載されていますが、呪術廻戦0はジャンプGIGAで連載されていました。もともとは『東京都立呪術高等専門学校』という名前で、本編が始まる1年前の物語が描かれています。

東京都立呪術高等専門学校は『呪術廻戦0巻 東京都立呪術高等専門学校』というタイトルに変更され、正式に呪術廻戦の前日譚という扱いになりました。呪術廻戦本編の主人公は虎杖悠仁ですが、呪術廻戦0の主人公は乙骨憂太です。呪術廻戦0に登場したキャラは、ほとんどがその後の本編にも関わっています。呪術廻戦0はテレビアニメにはなっていませんが、劇場版アニメが2021年に上映されました。

幼馴染の里香に取り憑かれていた乙骨憂太は、里香による周囲への攻撃に悩んでいました。ある日、乙骨憂太をいじめていたクラスメイトが、里香の攻撃によって重傷を負います。この件を問題視した呪術界は乙骨憂太を拘束し、死刑を宣告します。五条悟は乙骨憂太を預かることで死刑を回避し、乙骨憂太を呪術高専へと入学させました。乙骨憂太は呪術師としての勉強を続けながら、里香の呪いを解く方法を探すのでした。

呪術廻戦0の乙骨憂太は、2001年3月7日生まれの高校生です。呪術廻戦0開始時には高校1年生でしたが、本編開始時には高校2年生に成長していました。幼馴染の祈本里香と結婚の約束をしていましたが、里香は乙骨憂太の目の前で事故死してしまいます。それ以来、里香は呪霊となって乙骨憂太に取り憑くようになります。ところが、後に里香に呪いをかけていたのが乙骨憂太であったことが判明し、里香は解呪されて成仏しました。

乙骨憂太は里香の力があったことで特級術師に任命されていましたが、里香が成仏したことにより4級へと降格しています。しかし、それからわずか3ヶ月で、再び特級呪術師になりました。基本的には温厚で優しく、周囲に気遣いができる性格です。最初はおどおどと気弱な様子でしたが、徐々に成長して芯の強さを見せるようになりました。特級術師として確かな実力を持っており、五条悟からも「自分に並ぶ術師になる」と太鼓判を押されています。

呪術廻戦0に登場する「失礼だな、純愛だよ」というセリフは、乙骨憂太の名セリフとして知られています。呪術廻戦0の映画のポスターにも書かれていたため、映画の内容は知らなくてもこのセリフだけは知っているという人もいるでしょう。乙骨憂太の「純愛だよ」のセリフは、もちろん原作漫画にも登場します。では、原作漫画では、何巻の何話に「純愛だよ」のセリフが登場するのでしょうか？

呪術廻戦0は呪術廻戦本編よりも話が短く、単行本1冊分の内容しかありません。また、呪術廻戦本編に1巻が存在していることから、呪術廻戦0の単行本の巻数は「0巻」という扱いになっています。そのため、乙骨憂太の「純愛だよ」が出てくるのは、呪術廻戦の0巻ということになります。「純愛だよ」は、乙骨憂太と夏油傑の戦いの最終局面で出てきました。漫画だと、0巻の最終話である「眩しい闇」の中のセリフになります。

呪術廻戦0で有名な「失礼だな、純愛だよ」は、作中ではどのような意味で使われているのでしょうか？「純愛だよ」というセリフは、乙骨憂太が夏油傑に対して言った言葉です。このとき乙骨憂太は、呪詛師となった夏油傑と戦っていました。夏油傑の力は凄まじいものでしたが、乙骨憂太は呪霊である里香の力で善戦します。乙骨憂太を侮れないと感じた夏油傑は、出し惜しみをやめて全力でぶつかることにしました。

その夏油傑に対抗するため、乙骨憂太は里香の力をすべて引き出そうとします。里香の力を解放するために、乙骨憂太は里香に「愛している」とささやきます。そして、自分も死んで一緒になるという約束をして、里香の力の制限を解除したのでした。その様子を見た夏油傑は、乙骨憂太に向かって「女たらしめ！」と言います。

それに対して乙骨憂太が返したセリフが、「失礼だな、純愛だよ」でした。夏油傑からすると、乙骨憂太は里香を利用するために愛をささやいたように見えたのでしょう。しかし、乙骨憂太が里香に言ったセリフは、すべて本心でした。乙骨憂太が心から里香を愛していたからこそ、里香の制限も解除できたのでしょう。乙骨憂太の「純愛だよ」というセリフには、2人の固い愛の絆が表されています。

乙骨憂太の「失礼だな、純愛だよ」の後には、夏油傑の返しのセリフがあります。乙骨憂太の「純愛だよ」というセリフを受け、夏油傑は「ならばこちらは大義だ」と返しました。この返しも呪術廻戦0のポスターに書かれているセリフで、名言のひとつとして有名です。ただ、夏油傑の返しのセリフがどういった意味かわからず、首をかしげたファンも多かったようです。

「大義」とはもともと、「重要な意義」「大切な意味」「人倫の最も正しい道」といった意味を持つ言葉です。ここでいう夏油傑の大義とは、「非術師を殺して、呪術師だけの世界を作ること」という意味だと推察されます。夏油傑の「こちらは大義だ」という返しには、自分の思想が正しいという意味が込められているのでしょう。

呪術廻戦は、0巻も本編も海外で人気のある作品です。どちらの作品も海外版の漫画が作られていて、多くの海外ファンが呪術廻戦の世界を楽しんでいます。では、乙骨憂太の「失礼だな、純愛だよ」は、英語ではどう表現されるのでしょうか？ここでは、「純愛だよ」とその返しである「ならばこちらは大義だ」の英語表記について解説します。

海外版の呪術廻戦0の漫画では、「失礼だな、純愛だよ」のセリフは「How rude,This is pure love.」と訳されています。「pure love」は、そのまま「純愛」という意味になります。「rude」は「無礼な」「下品な」「侮辱的な」という意味を持つ単語で、日本語で「失礼」という意味を表したいときにも使えます。海外版の漫画では「how rude」になっていますが、「that's rude」と表現することもできます。

ただ、「how」をつけることで失礼さを強調できるため、「なんて失礼なんだろう！」という気持ちを表したいときは「how rude」が適しています。呪術廻戦0では、乙骨憂太はこのセリフを淡々と口にしていました。しかし、「失礼だな」を「how rude」とすることで、乙骨憂太が「女たらし」というセリフを強く否定している様子が伝わってきます。

「失礼だな、純愛だよ」に続いて、夏油傑の返しである「ならばこちらは大義だ」の英語訳を見ていきましょう。呪術廻戦の「ならばこちらは大義だ」は、英語で「Then this is justice.」となります。「then」は、「それから」や「その次に」という意味の接続詞で、本来は前の文と後ろの文の順番を明確にするための単語です。

しかし、今回の呪術廻戦0のセリフで使われているように、「それなら」「その場合」といった意味で使うこともできます。大義という言葉にはいろいろな意味が含まれているため、英語でもいくつかの表現方法があります。呪術廻戦0の海外版漫画では、わかりやすく「justice（正義）」という単語で表されていました。大義は他にも、「cause」や「moral law」といった単語で訳すことも可能です。

呪術廻戦0には、乙骨憂太や夏油傑以外にもさまざまなキャラが登場します。呪術廻戦0で乙骨憂太とともに活躍したキャラは、ほとんどが引き続き本編にも登場しています。ここでは、呪術廻戦本編にも登場する、呪術廻戦0のメインキャラを4人紹介します。

呪術廻戦0の他キャラ1人目は、乙骨憂太の同級生である狗巻棘です。狗巻棘は「呪言師」と呼ばれる術師の末裔で、言葉に呪いをのせて発することができます。しかし、この特性のせいで、自分の意思とは関係なく周囲の人を傷つけてしまうことがあります。狗巻棘はこれ以上誰かを傷つけないため、普段はほとんど喋らないようにしています。

何かを言葉で伝える必要がある場合は、おにぎりの具材でのみ会話をしています。狗巻棘はYesと伝えたいときは「しゃけ」、Noと伝えたいときは「おかか」と言うようです。その他のおにぎりの具材に関しては、どういう意味かよくわかっていません。狗巻棘は無口であることから「怖い」と誤解されがちですが、とても穏やかで優しい人物です。

自分と似たような境遇にあった乙骨憂太のことも、人一倍気にかけていました。狗巻棘は呪術廻戦0ではツンツンと逆立った髪型でしたが、本編ではマッシュルームヘアーに変わっていました。また、呪術廻戦0ではネックウォーマーで口元を隠していますが、本編では制服で口を覆っています。

呪術廻戦0の他キャラ2人目は、乙骨憂太のもう1人の同級生である禪院真希です。禪院真希は禪院家という呪術界のエリート家門の出身ですが、生まれつき呪力を持っていませんでした。そのため、周囲からは落ちこぼれと呼ばれ、母親からも虐げられるという辛い幼少期を過ごしてきました。実家に嫌気が差した禪院真希は、家を出て呪術高専に入学します。

呪力がないのに呪術高専に入ったわけは、名のある呪術師になって自分を虐げた禪院家の人間たちを見返してやろうと思ったからです。呪力がない禪院真希には呪霊が見せませんが、呪霊が見えるようになる特殊なメガネをかけることで問題をクリアしています。また、術式なども使えませんが、呪具を使うことで祓呪を可能にしています。呪力がない分呪具の扱いには長けていて、体術も人一倍優れています。

呪術廻戦0の他キャラ3人目は、呪術廻戦の中でも特殊な存在であるパンダです。パンダも狗巻棘や禪院真希と同じく、乙骨憂太の同級生です。パンダは外見は動物のパンダそのものですが、動物ではなく突然変異呪骸という存在です。パンダは呪術高専の学長である夜蛾正道が作り出した呪骸で、夜蛾正道とは親子のような関係です。

人の言葉を理解するだけでなく、感情や自我も持っています。パンダは明るい性格で、4人の同級生の中ではムードメーカー的存在でもあります。また、人の色恋沙汰が好きで、禪院真希と乙骨憂太の関係を茶化すようなこともありました。パンダは強大なパワーを持っており、戦闘においては肉弾戦を得意としています。

呪術廻戦0に登場する五条悟は、本編でも主人公並に活躍する人気キャラです。呪術高専東京校出身の呪術師で、現在は呪術高専1年の担任をしています。乙骨憂太が呪術高専に来た際も、1年の担任として登場しました。五条悟は菅原道真の子孫で、現代で最強の呪術師といわれています。後に乙骨憂太も菅原道真の子孫であることが判明し、2人は遠い親戚関係にあたることがわかりました。

五条悟は本編では黒い目隠しをしていますが、呪術廻戦0では白い包帯で目を覆っていました。常に目を隠しているのは、六眼という特別な目を持っているからです。六眼は術式や呪力などの詳細な情報を認識できる分、情報量が多すぎて脳に疲労がたまります。そのため、普段は目隠しをして、余計な情報を遮断しているのです。呪術廻戦0では、夏油一派のミゲルとの戦闘の際に、わずかに包帯をめくって目を見せていました。

呪術廻戦0には、「失礼だな、純愛だよ」以外にも乙骨憂太の名セリフがいくつも登場します。では、乙骨憂太はどのような名セリフを作中で残しているのでしょうか？ここでは、乙骨憂太の「失礼だな、純愛だよ」以外の名セリフを、3つピックアップして紹介します。そのセリフが使われたシーンの詳細もまとめているため、ぜひ参考にしてください。

こちらの名セリフは、乙骨憂太が呪術廻戦0の序盤で発したセリフです。乙骨憂太は呪術高専に入ってすぐ、禪院真希と一緒に五条悟から任務を受けました。乙骨憂太が連れて行かれたのは、子供の失踪事件が起きている小学校でした。乙骨憂太は禪院真希とともに、子供の救出または遺体の発見という任務を任されます。

2人は校舎の中で巨大な呪霊と出会い、その呪霊に飲み込まれてしまいました。そして、その呪霊の腹の中で、失踪したといわれていた子供2人と出会います。2人はまだ生きていましたが、呪霊の呪いに当てられて危ない状態でした。また、呪いに対する耐性がない禪院真希も倒れてしまい、乙骨憂太は途方に暮れてしまいます。

子供に「助けて」と言われても、乙骨憂太は身動きひとつできませんでした。何もしようとしない乙骨憂太を見て、禪院真希は痺れを切らしたように「呪術高専に何しに来たんだ！」と叫びます。続けて、「何がしたい!?」と問われた乙骨憂太は、「誰かと関わりたい」「誰かに必要とされたい」と本音を明かしました。そして最後に、「生きてていいって...」という名セリフを泣きながら口にしたのでした。

呪術廻戦0のストーリーは、夏油一派が起こした百鬼夜行がメインとなっています。呪術高専の呪術師たちは、百鬼夜行を阻止すべく新宿へ向かいます。戦いに参加しなかった乙骨憂太は、休校中の呪術高専で1人物思いにふけっていました。そこへ、同じく戦いに参加していない禪院真希が現れます。禪院真希は乙骨憂太が自分の境遇を知りたがっていると察し、なぜ自分が落ちこぼれと呼ばれているかを語り出しました。

禪院真希の事情を知った乙骨憂太は、禪院真希に呪術師を続けている理由を尋ねます。問われた禪院真希は、1級呪術師になって禪院家を見返し、禪院家を潰してやるのだと息巻いて見せました。禪院真希の話を聞いた乙骨憂太は、彼女の真っ直ぐで強いところに惹かれます。そして、この名セリフを笑いながら言ったのでした。

こちらの乙骨憂太の名セリフは、呪術廻戦0の終盤に登場しました。乙骨憂太の呪霊である里香が本当の目的であった夏油傑は、乙骨憂太が1人になったのを見計らって呪術高専にやって来ました。夏油傑の侵入に気づいた禪院真希は、1人で夏油傑に向かっていきます。しかし、夏油傑にはかなわず、禪院真希はあっさりとやられてしまいました。

さらに狗巻棘とパンダが救援に駆けつけ、夏油傑と戦闘になりました。2人は連携プレーで夏油傑に一撃を入れましたが、夏油傑はまったくダメージを受けていませんでした。そして3人は致命傷を負い、彼らの姿を見た乙骨憂太は怒りのままに里香を呼び出します。乙骨憂太は夏油傑の呪霊を撃退しながらも、3人を助けて安全な場所まで運びました。

乙骨憂太が反転術式で3人を治療しようとすると、里香が禪院真希を連れ去って怒りをぶつけました。里香は乙骨憂太が禪院真希を大事にしているのを見て、嫉妬していたのです。禪院真希を手荒に扱う里香を見て、乙骨憂太はこれまでにないような迫力でこちらの名セリフを口にしました。乙骨憂太の本気の怒りを感じた里香はすぐに禪院真希を返し、「嫌いにならないで」と泣きながら懇願していました。

乙骨憂太が「失礼だな、純愛だよ」と返したシーンには、「かっこよかった」という感想が上がっていました。このセリフ自体にも「かっこいい」というコメントは多く、乙骨憂太の屈指の名セリフとして人気があるようです。また、映画版の呪術廻戦0では、声優の緒方恵美さんによる「失礼だな、純愛だよ」の声がかっこよかったという感想も多く寄せられていました。

「失礼だな、純愛だよ」のセリフは、多くのファンを虜にしていました。特に推しキャラがいなかった人が、このセリフを聞いて乙骨憂太推しになったこともあったようです。もともと乙骨憂太のファンだった人たちも、このセリフでさらに乙骨憂太に魅了されていました。

「失礼だな、純愛だよ」のシーンには、「感動した」という感想も多く寄せられていました。特に、映画は映像や音楽がある分、漫画以上に感動した人が大勢いたようです。映画館で呪術廻戦0を観た人からは、「純愛だよ」のシーンで号泣したというコメントが多く見られました。

呪術廻戦0に出てくる「純愛だよ」の意味や、セリフの登場シーンなどをまとめました。「純愛だよ」は乙骨憂太の名セリフの中でも特に有名で、印象に残っている人も多いようです。乙骨憂太と里香の関係をしっかりと知っておくと、このセリフの意味も深く理解できるでしょう。乙骨憂太の「純愛だよ」のセリフをより楽しむためには、映画や漫画の呪術廻戦0を初めからしっかりと見るのがおすすめです。