【キングダム】什虎(じゅうこ)編をネタバレ解説!什虎四将や什虎城とは?

キングダムの什虎(じゅうこ)編について紹介します。什虎(じゅうこ)編とは、趙攻略を狙う秦が趙の喉元に位置する鄴を陥落させた後に行った戦いが描かれています。什虎は楚の国にあり、四将と呼ばれる四人の武将が什虎城を根城としています。ここでは、キングダムの什虎(じゅうこ)編の内容や結末をネタバレで紹介し、四将(満羽、寿胡王、千斗雲、玄右)の紹介と什虎城とは?について解説し、さらに、什虎城と楚の関係についても解説します。

【キングダム】什虎(じゅうこ)編をネタバレ解説!什虎四将や什虎城とは?のイメージ

目次

  1. キングダムとは?
  2. 什虎(じゅうこ)編をネタバレ解説
  3. 什虎(じゅうこ)四将を解説
  4. 什虎(じゅうこ)城とは?史実では実在した?
  5. 什虎(じゅうこ)編に関する感想や評価
  6. 什虎(じゅうこ)編まとめ

キングダムとは?

キングダムの概要

漫画「キングダム」は中国春秋戦国時代の終盤、中国を初めて統一した秦の始皇帝と大将軍李信の物語です。作者は原泰久、週刊ヤングジャンプで連載中です。コミックは2023年7月に最新69巻が発売され、同年7月に累計発行部数が9900万部を超えました。また、第4シリーズまで放送されたテレビアニメは、2024年1月から第5シリーズが放送予定です。

漫画「キングダム」を原作とした実写映画が、山﨑賢人主演により制作されています。第1弾は「キングダム」(2019年公開)、第2弾は「キングダム2遥かなる大地へ」(2022年公開)、そして第3弾「キングダム運命の炎」が2023年7月に公開されました。第3弾の興行収入は公開約1ヶ月で45.9億円を記録し、観客動員数は320万人を超えるなど、シリーズ最高の大ヒット作となる可能性があると言われています。

キングダムのあらすじ

中国の春秋戦国時代の末期、秦国の田舎で下僕として働く信は、親友の漂と共に「天下の大将軍」を目標に、体を鍛える日々を送っています。ある日、漂が王宮に連れていかれ、その後、瀕死の状態で帰ってきました。漂の最期の願いを聞いた信は秦王政と出会い、彼の宿願である中華統一に協力することになります。政の下で数々の戦乱を経験し、成長を続ける信は、漂との約束である大将軍への道を歩んでいきます。

TVアニメ「キングダム」公式サイト

什虎(じゅうこ)編をネタバレ解説

キングダムの什虎(じゅうこ)編は、秦が趙攻略を成功させるために、趙の喉元に位置する鄴攻めを行い、陥落させた後に行った戦いが描かれています。ここでは、什虎(じゅうこ)編の内容や結末をネタバレで解説していきます。

什虎(じゅうこ)編とは?

キングダム60巻から61巻にかけて描かれる什虎(じゅうこ)編では、秦と魏が同盟を結び、什虎城攻略を目指す戦いが描かれています。この什虎(じゅうこ)城を守っているのが、満羽、千斗雲、玄右、寿胡王という四将です。什虎(じゅうこ)編では、同盟を結んだ秦と魏が彼ら四将と激しい戦いを繰り広げます。

什虎(じゅうこ)編の内容と結末

什虎(じゅうこ)編の内容についてみていきます。什虎城に目をつけたのは秦の軍師、昌平君でした。この時期の秦は趙の王都、邯鄲(かんたん)攻略のための足掛かりとして鄴に侵攻し、ここを攻略しています。そして、いよいよ邯鄲に迫ろうとしますが、趙の強固な防衛軍を突破することができません。昌平君はこの難局を乗り越えるために、趙の南に位置する魏との同盟を図ります。

秦は魏と隣り合っており、趙へ進軍している間も魏との国境に軍を配備しています。昌平君は魏と同盟を結ぶことでその軍を趙攻略に回すことができると考えました。魏としては、秦と協力して趙を滅ぼしたとしても、次に秦が狙うのは自国だと考え、同盟を拒否します。すると、昌平君は秦と手を組んで什虎城を落とすことができれば、什虎城は魏のものにするという条件を提示します。

什虎城は楚の国にある城で、秦、魏、韓の3つの国と接する重要な軍事拠点だということです。これまで何人もの楚の将軍たちが什虎城に挑んできましたが、そのたびに勇猛で強者揃いの四将(満羽、千斗雲、玄右、寿胡王)が返り討ちにしてきました。このように、什虎城は誰もが手に入れたいと思ってもできない難攻不落の城です。その什虎城を、同盟の報酬として渡すと言う秦を、魏はすぐに信じることはできませんでした。

返事を保留にしていた魏でしたが、什虎攻略の日、呉鳳明は軍を率いて秦軍と合流します。こうして、秦と魏は「三年同盟」を結ぶことになりました。什虎城の四将は、秦軍を率いているのが、楚の汗明を討って勢いに乗る蒙武と知り、喜々として迎え撃つ準備をします。秦と魏の同盟軍が攻めてくるということで、楚は什虎城に項翼と白麗を援軍として送り出します。

こうして、蒙武と謄が率いる秦軍、呉鳳明と乱美迫が率いる魏軍による秦魏同盟軍は、楚の項翼、白麗を加えた什虎城の四将に挑みます。四将の満羽は蒙武を圧倒し、千斗雲は秦軍の録嗚未、魏軍の乱美迫の二人を相手に一歩も引きません。呉鳳明は元から考えていた戦略では勝てないことを悟り、蒙武軍と謄軍に主力部隊を任せ、攻撃にあたらせます。すると、謄軍が驚異的な突破力を発揮し、楚軍の本陣を殲滅することに成功します。

四将の寿胡王は謄に捕らえられ、什虎城は陥落し、秦魏同盟軍の勝利となりました。「三年同盟」によって魏と同盟を結んだ秦は、これで心置きなく趙攻略に取り掛かることができます。ここまで、什虎(じゅうこ)編の内容と結末をネタバレで紹介しました。

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什虎(じゅうこ)四将を解説

什虎(じゅうこ)城を居城とする四将(満羽、千斗雲、玄右、寿胡王)は、かつてそれぞれが小さな国の大将軍でした。ここからは、什虎城の四将の経歴や人物像などを一人ずつ解説していきます。

什虎(じゅうこ)四将①満羽

什虎四将の一人で、城主の満羽(まんう)は元は小国「汨(べき)」の大将軍でした。楚に囲まれていた汨は、楚からの侵攻に悩まされており、そのたびに大将軍の満羽が退けていました。満羽のおかげで汨は小国ながらも生き残ってこれたのです。しかし、汨王の袁公は小国の限界を感じ、満羽が城外にいる間に降伏を宣言しました。それでも満羽は最後まで抵抗しますが、楚軍兵の死体の中に汨の民が混ざっていることに気づきます。

満羽はいつの間にか楚軍兵として戦っていた汨の民兵たちを撃滅していたのでした。満羽は、自分が守ってきた民、自分を慕ってくれた民を自身の手で葬ったことや、王や民に裏切られたという絶望感に苛まれ、降伏を受け入れます。一方、楚は圧倒的な戦闘力を持ち、勇猛果敢な満羽を服従させることを諦め、什虎城に住むことを許しました。こうして、什虎城の城主となった満羽は什虎攻略に対して、楚軍の総大将として挑みます。

満羽は蒙武と一騎打ちとなり、最初は満羽の優勢でしたが、何度叩き伏せても立ち向かう蒙武を見て、満羽の心境に変化が起きます。満羽は決して諦めない蒙武の姿と、楚との戦いで最後まで諦めなかった自分を重ね合わせ、攻撃の手が鈍ります。寿胡王は満羽がいつもと違うことに気づき、退却を命じます。楚軍は総大将満羽の不調によって劣勢となり、什虎城は陥落しました。生き残った満羽は楚の王都へ向かったということです。

什虎(じゅうこ)四将②寿胡王

什虎四将の一人、寿胡王(じゅこおう)は元は楚に滅ぼされた小国の王族でした。寿胡王は大軍略家として楚の内外で知られている人物です。秦魏同盟軍による什虎城侵攻の際、戦略を練り、本陣で指揮しています。満羽の不調によって戦果を挙げられないと判断すると、撤退を指令します。秦軍の謄の快進撃によって楚軍は総崩れとなり、寿胡王は秦軍に捕らえられました。この時、寿胡王は満羽の過去や什虎城について語っています。

什虎(じゅうこ)四将③千斗雲

什虎四将の一人、千斗雲(せんとうん)は元は楚に滅ぼされた小国「歴(れき)」の大将軍です。彼も満羽と同じように国が楚に抵抗しきれず、歴王が降伏したため、従うしかありませんでした。千斗雲もその強さを楚に認められ、什虎城の住人になりました。秦魏同盟軍が大挙して押し寄せてくることを知り、興奮を抑えきれず、寿胡王の合図の前に出撃してしまいます。

千斗雲は秦軍の録嗚未、魏軍の乱美迫と戦い、圧倒的な強さを発揮します。このように、千斗雲は善戦しますが、秦魏同盟軍の勝利となり、生き残った千斗雲は満羽とともに楚の王都へ向かったということです。

什虎(じゅうこ)四将④玄右

什虎四将の一人、玄右(げんう)も、満羽や千斗雲、寿胡王のように、楚に滅ぼされた小国の大将軍だったということです。四将の中では最も扱いやすく、寿胡王の指令にも真面目に従います。秦魏同盟軍のうち、玄右が戦ったのは魏軍の呉鳳明配下の馬介です。馬介軍、龍范軍、荀詠軍の三軍による攻撃を受けた玄右軍は後退します。しかし、玄右が自身の精鋭隊を連れて現れ、自軍を前線に押し返し、素早く馬介を斬殺しました。

秦魏同盟軍が勝利した後は、玄右は満羽、千斗雲と楚の王都へ向かったということです。什虎城の四将は高い戦闘力を備えた強者揃いで、秦魏同盟軍との戦いでも生き抜いています。寿胡王は捕らえられましたが、満羽、千斗雲、玄右は楚の王都へ逃れており、いつか再び戦場に登場するかもしれないと言われています。

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什虎(じゅうこ)城とは?史実では実在した?

キングダムは古代中国の史実とオリジナルのストーリーが織り交ぜられ、登場人物も実在した人物とオリジナルキャラクターが登場します。それでは、什虎(じゅうこ)城は実在していたのでしょうか?ここでは、什虎城について解説し、史実で実在したかどうか、また、什虎城と楚の関係についてみていきます。

什虎(じゅうこ)城とは?

キングダムに登場する什虎(じゅうこ)城とは、広大な領土を持つ楚の国内にある城で、秦、魏、韓と接する、什虎という土地に立つ城です。軍事的に非常に重要な土地に位置しており、誰もが手に入れたいと思う城だということです。しかし、元大将軍だった四将(満羽、千斗雲、玄右、寿胡王)の守りは固く、誰が攻めても返り討ちにあうため、とうとう戦が起こらなくなっていました。

什虎(じゅうこ)城は史実では実在した?

クエスチョンマークの画像

什虎(じゅうこ)城は史実に存在しておらず、什虎編のエピソードも城を根城にしている四将もすべてキングダムのオリジナルです。ただし、当時、秦と魏が同盟を結ぶという案は存在したそうですが、実現までいかなかったという説や、実際に秦魏同盟が結ばれ、楚を攻撃したという説もあるということです。

什虎(じゅうこ)城と楚の関係

什虎城と楚の関係についてみていくと、什虎城は楚の領土内にあり、秦、魏、韓の国境と接する場所に立っています。什虎城は四将(満羽、千斗雲、玄右、寿胡王)の居城となっていることは先述したとおりです。四将の経歴についても紹介したとおりで、勇猛な強者である四将には誰も戦いを挑もうとしません。このように、圧倒的な武力を備えているにもかかわらず、楚は四将を戦力として使っていません。

例えば、合従軍(趙、楚、魏、燕、韓、斉)の戦いで、楚は什虎城の四将を楚軍として派遣していません。その理由がわかる言葉が作中にあります。それは「我らは楚軍であって楚軍にあらず」です。四将がかつて小国の大将軍だったことは紹介したとおりで、彼らの国が楚に攻められた際、最後まで抵抗し続けたのが四将でした。楚は四将を倒すため、次々と軍勢を送り込みますが、勝利を得ることはできませんでした。

とうとう諦めた楚は、四将を什虎城に住まわせることで国境線の守りとなり、それが楚の国益になると判断します。このような経緯で什虎城の主となった四将は、楚に服従することはなく、楚からの命令に従うこともありません。ただ、誰かに攻められれば戦うだけです。楚と什虎城の関係は「共存共栄」という関係だということです。

什虎(じゅうこ)城は魏が欲しがっていた?

次に、魏が秦と同盟を結んだ理由についてみていくと、実は魏は以前から什虎城を欲しがっていたということです。什虎城は重要な軍事拠点とされており、秦、趙、韓、楚、斉に囲まれている魏としては、什虎城を得ることは悲願でした。もし、先に秦が什虎城を取ってしまった場合、秦は戦力の低い韓を易々と手に入れ、そこから魏へと侵攻が開始されると考えられます。

秦と長年に渡って戦闘を繰り返してきた魏としては、什虎城と韓を手に入れた秦がさらに強大になることだけは阻止しなければなりません。一方、この頃の秦は趙攻略を目指しており、趙の南に位置する魏の脅威を無くしたいと思っていました。そこで、秦は同盟を結ぶことを魏に提案します。秦からの同盟の提案に対して、魏は拒むつもりでした。たとえ同盟を結んだとしても、将来必ず秦が魏を攻めることは明らかだったからです。

ところが、協力して什虎城を落とした場合、城は魏に譲るという条件を秦が提示してきました。この好条件によって魏は同盟を受け入れます。什虎城を得ることができれば、秦をはじめとする他国からの侵攻を防ぐうえで有利になるからです。

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什虎(じゅうこ)編に関する感想や評価

什虎城の将軍たちの登場がスピーディーで、これはキングダム特有の早い展開だということです。秦軍を率いる蒙武が什虎城の満羽と対戦することになり、この先の展開が気になるという感想です。

キングダムの什虎編では、秦と魏が同盟を結び、什虎城攻略に取り掛かります。この什虎との戦いによって物語が盛り上がってきたという感想です。そして、登場する将軍たちのクセが強く、それがのめり込む原因だということです。

什虎編では、満羽だけでなく四将たちの過去が重かったという感想です。満羽の場合は、小国「汨」の大将軍でしたが、楚との戦いで自国の民を葬ってしまったことで心が壊れてしまいました。それでも戦い続けた満羽は武人だという感想です。

什虎(じゅうこ)編まとめ

キングダムの什虎(じゅうこ)編は、同盟関係となった秦と魏が什虎城を攻略する戦いが描かれています。秦の昌平君が、趙攻略のために魏の脅威を取り除くために考えた案でした。魏にとっても長年欲していた什虎城が条件だったので、同盟を結ぶことになりました。什虎城の四将は楚軍の援軍と共に圧倒的な強さを見せていましたが、満羽の心境の変化と秦軍の謄の驚異的な突破力によって什虎城は陥落しました。

四将のうち、満羽、千斗雲、玄右は生き残り、寿胡王は秦軍に捕らえられました。満羽たちが今後、再び登場するかもしれないと期待が寄せられています。ここまで、キングダムの什虎(じゅうこ)編についての紹介でした。

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