【マッシュル】最終回は一件落着？神覚者になったかなど漫画の結末をネタバレ解説

「マッシュル-MASHLE-」とは、週刊少年ジャンプ誌上にて連載されていたファンタジー漫画です。「ギャグとバトルアクションが絶妙にブレンドされたストーリー展開が面白い」という感想を多く受けました。この記事では、マッシュルの完結した原作漫画の最終回について、結末までネタバレ紹介しながら、読んだ方の感想なども取り上げていきます。

マッシュルの原作漫画は、週刊少年ジャンプ2020年9号から2023年31号まで、全162話が連載されました。同作品のコミックスは17巻まで刊行されており、累計発行部数が500万部を突破しています。また、マッシュルは、テレビアニメ版が2023年4月から7月まで、全12話が放映され、2024年1月より2期が放映開始されるとアナウンスされました。

マッシュルの原作者は、甲本一です。甲本一の本名や年齢、生年月日そして出身地などのデータは、2023年9月現在明らかにされていません。甲本一は、柏崎康一名義で読み切り漫画「リベラル風紀委員 山田太郎」を描いてデビューしました。また、こういちろう名義で「破壊神シヴァ崎くん」を発表しています。

マッシュルのタイトルの意味については、現在まで公式発表されていません。主人公のマッシュ・バーンデッドが、人並外れた筋肉の持ち主であることから、「マッスル」から取られた可能性が非常に高いです。また、「マッシュの髪型がマッシュルームカットだから」という意見や感想も見られました。さらに、「『押しつぶす』の『マッシュ』もタイトルの意図にあるかもしれない」と考察するファンもいます。

2023年に完結したマッシュルの原作漫画の最終回は、多くのファンの間で「大団円だった」や「結末が良かった」などの感想を持たれて、高評価されています。「アニメでもこの結末で完結してほしい」という意見もありました。この章では、マッシュルの最終回あらすじを、結末までネタバレ紹介します。

マッシュ・バーンデッドは、魔法不全者であることを超人的な筋肉と肉体の強さで克服し、ついに神覚者に選ばれました。しかし、神覚者選出の儀式に、マッシュの姿はありませんでした。その代わり、マッシュは手紙を残していて、「神覚者に選ばれたのは光栄だ。けれども大変そうだし、自分が認められたという事実があればいい」という主旨を表明したのです。

また、手紙には「世の中にはいろんな人がいていい」ともしたためられていました。シスコン、モテない奴、メンヘラ、ナルシスト、悪いことをした人など、誰もが生きていられる世界が当たり前だとマッシュは主張し、後をランス・クラウンに託します。式典に参加した人々は、マッシュの思いが素晴らしいという感想を持ったのか、万雷の拍手が起きました。

神覚者にならなかったマッシュが戻って来たのは、人里離れた森の奥深くにある自宅でした。彼は、久しぶりに戻った家のドアを、いつものように壊して入ります。その様子を見た義父のレグロは、懐かしさと嬉しさがこみ上げてきて涙するのでした。

神覚者になることを辞退したマッシュが次に目指したことは、意外な職業でした。彼は、自分でも作るほどの大好物であるシュークリームのパティシエになることを決めたのです。マッシュの家では、新作シュークリームのお披露目会が行われ、そこにはイーストン魔法学校アドラ寮の仲間たちがやって来ました。皆一様に、マッシュ作ったシュークリームを食べて感想を言うことを楽しみにしているようです。

マッシュの家を訪問したのは、フィン・エイムズ、ドット・バレット、レモン・アーヴィンです。少し遅れてランスと妹のアンナも来ました。ドットがアンナに近寄ろうとすると、シスコンのランスはマジギレします。フィンの兄レインと、ライオ・グランツも来訪しました。平和な世界を作ったマッシュに皆お礼を言いたいのですが言葉にならず、最後に来たウォールバーグ・バイガン校長が、マッシュに感謝の意を告げたのです。

マッシュルの結末は、マッシュが魔法不全者の地位を向上させたことで世界は穏やかになり、人々は真の意味で平和を得ました。そのような環境下で、マッシュと仲間たちはこれまでのように時にはバカをやりながら、時には困難な状況を乗り越えて、平和に楽しく暮らしているのです。そして、結末のシーンでは、マッシュと仲間たちの記念写真が描かれて、マッシュルのストーリーは完結しました。

マッシュルの原作漫画の結末は、「良い最終回だった」や「完結のさせ方が上手い」という感想が多く見られる一方で、「打ち切り完結だったのではないか？」という憶測を呼びました。この章では、マッシュルの原作漫画が打ち切り完結だったのかについて、考察紹介していきます。

マッシュル打ち切り完結説の最も大きな理由とされるのは、その結末でした。マッシュが「無邪気な淵源（イノセント・ゼロ）」を倒して神覚者に選ばれて辞退してラストまでいく描写が、「ページ数が少なくあまりにも性急だった」という感想を読者に持たせたのです。この件の真相については不明ですが、「ラストまでキッチリと描かれた上で完結している」という高評価も多く見受けられます。

マッシュルは、最終回が掲載された週刊少年ジャンプ2023年31号で、単独表紙になりませんでした。表紙の隅の方に、マッシュのイラストが描かれていたのみです。「人気作であれば最終回は表紙で完結するはず」という意見もあり打ち切り説の理由とされましたが、この説も憶測の域を出ず、マッシュルは打ち切りではなかったと推察されました。

マッシュルの連載期間は、約3年間でした。この期間を「短過ぎる」と捉えるファンもおり、打ち切りではないかと囁かれたのです。しかしながら、近年のジャンプ漫画は、「鬼滅の刃」や「約束のネバーランド」などのように大ヒットを記録しても長期間連載にならない作品も増えており、必ずしも連載期間が人気のバロメーターになるとはいえない状況が生まれました。

2023年に完結したマッシュルの原作漫画は、連載開始当初はパロディ満載のシュールギャグ作品でしたが、次第にジャンプの王道であるバトルアクションものへと移行し、最後はギャグ風味を湛えた大団円で結末を迎えました。この章では、マッシュルの最終回までのあらすじを、コミックスごとに取り上げていきます。

魔法が当たり前に使える世界に生まれたマッシュは、魔法が使えません。魔法不全者は処刑対象であり、マッシュも殺されかけますが、彼は並外れた筋肉と強さを有しているので、神覚者に選ばれるべくイーストン魔法学校に入りました。そこで、彼はフィン、ドット、レモン、ランスら自分と同じアドラ寮の面々と仲間になり頭角を現しますが、やがてレアン寮のアビル・ウォーカー率いる「七魔牙（マギア・ルプス）」と対峙します。

七魔牙のメンバーは、強力な魔法の使い手が多く、特に第二魔牙のアビス・レイザーとマッシュの激闘が繰り広げられていきます。七魔牙を迎え撃つマッシュたちに、「無邪気な淵源（イノセント・ゼロ）」の視線が注がれました。一方で、マッシュの存在が多くの人々の目に触れたことで、彼は魔法裁判にかけられます。その後、マッシュは仲間たちとともに束の間の里帰りを果たし、選抜試験へ向けて英気を養いました。

選抜試験に臨んだマッシュの前に、様々なライバルたちが現れますが、彼は圧倒的な筋肉による攻撃で勝ち進んでいきます。しかし、イノセント・ゼロの邪魔が入り、マッシュは連れ去られてしまいました。イノセント・ゼロとの攻防戦を退けた彼の前に待ち受けていたのは、彼の苦手とする期末学力テストだったのです。また、神覚者を目指す者たちの戦いも次第に激化していき、風雲急を告げます。さらにマッシュの正体も判明しました。

神覚者最終試験がスタートし、イーストン魔法学校とヴァルキス魔法学校の候補者たちが、戦いに足を踏み入れました。残忍な性格をしたレヴィ・ローズクォーツによって、マッシュが封印されてしまいます。彼の封印を解くべく大活躍したのが、ランスとドットでした。復活したマッシュは、ついにイノセント・ゼロのドミナ・ブローライブと対峙します。考え方が違う2人の対決は、必然的にイデオロギー対決へと進むのでした。

イノセント・ゼロは、ついに世界への侵攻を開始しました。イノセント・ゼロの四男デリザスタとフィンの対決に兄のレインが加勢しようとしますが、フィンは頑なに拒みます。また、イノセント・ゼロの長男ドゥウムには、ソフィナ、ツララ、アギト、レナトスら4人の神覚者たちが対抗しました。しかしながら、ドゥウムの強さは規格外です。その状況下で、感情を爆発させるドットの正体が自戒人（イーラ・クロイツ）と判明します。

コミックス15巻の最後で、満を持してマッシュが登場しました。マッシュが倒すべき相手は、当然のことながらドゥウムです。マッシュの筋肉とパワーは凄まじいもので、ドゥウムが9割の力を出して攻撃をしても、ノーダメージでした。ドゥウムの全力攻撃にも、「僕の筋肉に不可能の文字はない」と言い放って反撃をするのです。ついにマッシュは、圧倒的なパワーでドゥウムを倒しました。しかし、敵は全滅したわけではありません。

マッシュルのコミックス17巻は、完結巻の1つ前になります。マッシュの前に現れたラスボスは、イノセント・ゼロでした。彼はマッシュにとって実父ともいえる存在ですが、ゼロにとってマッシュは単に心臓の入れ物に過ぎません。そして、日食で本来の力を得たイノセント・ゼロは、マッシュの心臓を引き抜いてしまいました。瀕死となったマッシュをメリアドールの元へ送り届けるべく、仲間たちが奮闘するのです。

2023年に完結したマッシュルは、感動的な最終回結末だったことで多くのファンを感動させました。また、「テレビアニメ版2期が楽しみ」という感想や期待も、多く寄せられているとのことです。マッシュルの原作漫画の魅力の1つは、個性的な登場キャラクターだとされています。同作品には、どのようなキャラクターがいるのでしょうか？この章では、マッシュルのメインキャラクター10人を、一覧にまとめて取り上げていきます。

マッシュ・バーンデッドは、マッシュルの主人公です。マッシュの容姿は、黒髪のマッシュルームカットと、「モブサイコ100」の影山茂夫を彷彿とさせる端正な顔立ちが、特徴的に描かれていました。マッシュの性格は、マイペースで無骨、そして激情家でもあります。生まれつき魔法不全者の彼は、義父レグロの言いつけで毎日筋トレに励み、強力な魔法ですら一点突破できるほどの攻撃力を有する超人的な筋肉を身につけました。

フィン・エイムズは、イーストン魔法学校アドラ寮の1年生です。左の前髪のみ金髪にしている髪型と、どことなくひ弱そうな容姿が、外見上の特徴でした。フィンの性格は穏やかで常識的ですが、悪い方に作用すると卑屈な小心者になってしまいます。マッシュとは、アドラ寮の同部屋で知り合いました。当初はマッシュと距離を置こうとしたものの、いじめられているところを助けられて以降は、マッシュの初めての友達になったのです。

ランス・クラウンは、超名門のクラウン家出身で、イーストン魔法学校ではアドラ寮にいます。水色の髪が印象的な美少年であり、背が高いことも示唆されていました。頭脳明晰で、魔力も高く、神覚者に近い存在と位置付けられています。その反面、重度のシスコンで、神覚者を目指す理由も魔力がなくなる病に罹ったアンナを救うためでした。マッシュとは、級硬貨をめぐる戦いで敗北した後、互いを認め合う親友の間柄になります。

ドット・バレットは、イーストン魔法学校1年生で、アドラ寮に所属しています。逆立てた赤髪にバンダナを巻いており、三白眼が特徴的に描かれていました。彼は、自分自分をこの世の主人公だと信じて疑わず、直情的で自己中心的な性格をしています。また、自分がモテないことに不服であり、イケメンやモテ男を敵視していました。マッシュとは森サソリ狩りの出来事以降友人になりますが、レモン絡みで嫌がらせすることもあります。

レモン・アーヴィンは、マッシュルのヒロイン的な存在の女性キャラクターです。イーストン魔法学校のアドラ寮1年生ですが、初登場は入学試験時でした。セミロングの金髪とゴールドの瞳、髪に赤いリボンが印象的な美少女です。彼女の性格は真面目ですが、メンヘラやストーカー気質があります。マッシュとは、入学試験で彼を落とす刺客として近づきましたが、彼に助けられて優しさを知り、結末まで彼に好意を持ち続けました。

レイン・エイムズは、フィンの実兄で、アドラ寮の監督生でもあります。また、レインは戦の神杖（ソードケイン）の神覚者であることが明かされました。髪の色が金髪と黒髪のセパレートになっており、顔立ちはフィンに似ていますが、意志の強さを感じさせます。弟のフィンとの仲は、あまり良くありません。マッシュのことは彼が魔法不全者だと気づいていますが、「死んでも神覚者になれ」と発破をかけるほど目をかけているのです。

アベル・ウォーカーは、イーストン魔法学校レアン寮の監督生です。また、自らが率いる七魔牙（マギア・ルプス）の第一魔牙でもありました。毛先が紫で、その他の大部分が銀色のセミロングヘアのイケメンのアベルは、尊敬する母親が理不尽な亡くなり方をしたことで、底辺にいる人間を全て切り捨てる思想になり、実行に移すために七魔牙を結成します。マッシュとは激闘の末に敗れますが、真の悪人ではないとして見逃されました。

アビス・レイザーは、イーストン魔法学校レアン寮所属で、七魔牙の第二魔牙でもあります。ポニーテールが特徴の美少年ですが、充血しているかのような真っ赤な左眼を隠すために、白地に紫と黒の模様があしらわれた仮面を被っていました。アビスの左眼は、相手の魔法を一時的に使用不可能にする「イヴル・アイ」だったことから、周囲はおろか実の親からも迫害されています。マッシュと戦って敗北した後は、彼のことを認めました。

レグロ・バーンデッドは、マッシュの義父です。禿げ上がった頭と、真っ白な口ひげと顎ひげとのコントラストが印象的な老人に描かれていました。感情表現が豊かで、わがままなことを言うマッシュにキレ散らかすこともしばしばありますが、本人は「大概のことにはイライラしないシックでエレガントな75歳」を自称しています。魔法使いとして底辺な自分を憂い、自死しようとした際に赤ん坊のマッシュを拾い、育てる決心をしました。

ブラッド・コールマンは、魔法警察所属の警察官です。オールバックに無精ひげが、特徴的に描かれていました。ブラッドは、ドラゴンを追い払ったこともあるほどの魔力を有しています。魔法不全者の少年マッシュを捕まえるべく家に乗り込みますが、彼の返り討ちに遭いました。そこで、マッシュに神覚者になるように話し、自らはその恩恵に預かる目標に変更しました。悪人ではなく、レグロに支援を行うなど人間味も持っています。

この記事では、マッシュルの原作漫画の最終回に関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。マッシュルの結末は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、マッシュルの大ファンだと思われる方のツイートです。原作漫画の最終回をリアルタイムで読んで、綺麗に完結したことが良かったという感想と、このような最終回が見たかったという高評価をつぶやいていました。

こちらは、マッシュルの原作漫画を熱心に読んでいる方のツイートです。最終回を読んで、続きが読めなくなった寂しさとともに、お手本のような大団円の結末だったことがとても良かったという感想を持っていました。

こちらは、ジャンプ漫画の大ファンだと思われる方のツイートです。マッシュルの最終回を読んで、鬼滅の刃の鬼舞辻無惨戦のようなラスボス戦で完結しており、ひどかったという感想をつぶやいています。

この記事では、マッシュルの原作漫画の最終回にスポットを当ててきました。打ち切り説も浮上したマッシュルの結末ですが、「良い完結の仕方だった」という感想が多く、高評価されているとのことです。是非一度、マッシュルを最終回まで読んでください。