【転スラ】ヒナタ・サカグチは死亡した？死因や生き返る・復活した理由を考察

『転スラ』のヒナタは、リムルをも苦しめた凄腕の聖騎士です。作中では一度死亡し、その後復活しています。本記事では、ヒナタの最後や生き返るシーンを詳しく解説します。まずは転スラの作品情報と、ヒナタの基本的なプロフィールから見ていきましょう。

転スラの正式名称は、『転生したらスライムだった件』です。作者は伏瀬さんで、2013年から小説家になろうで連載が始まりました。web版を大幅に改訂した書籍版が、2014年から刊行されています。書籍版のイラストは、みっつばーさんが担当しています。また、転スラは漫画にもなり、月刊少年シリウスで2015年から連載が続いています。

2018年からはテレビアニメの第1シーズンが放送され、2021年には第2シーズンの放送が始まりました。転スラは第3シーズンの制作も決まっており、2024年春に放送される予定です。漫画版の転スラは、2022年に第46回講談社漫画賞の少年部門を受賞しています。2023年2月時点でのシリーズ累計発行部数は、4000万部を超しています。

サラリーマンの三上悟は、通り魔に刺されて死亡します。異世界でスライムとして転生した三上は、新たな生活に馴染もうとしていました。ある日、三上は洞窟内で何者かの声を聞きます。それは、勇者に封印された暴風竜ヴェルドラでした。三上は友達となったヴェルドラからリムルという名前をもらい、それから多くの仲間を増やしていきます。そして、仲間たちが安心して暮らせる町作りを始め、最終的には大きな国へと発展させました。

転スラのヒナタ・サカグチは、日本から異世界に召喚された異世界人です。日本での名前は「坂口日向」で、召喚された当時の年齢は15歳でした。日本人らしい黒い髪の毛を、ばっさりとショートにしています。異世界に来てからしばらくは、ユウキ・カグラザカとともにシズに師事していました。

しかし、すぐにシズ以上の実力を身につけ、シズのもとを去ります。ヒナタは聖騎士の団長にして、法皇直属近衛団の筆頭騎士でもあります。頑固で真面目な性格で、自分の信念に則って突き進みます。冷徹な一面もありますが心根は優しく、子供からも好かれています。また、部下たちからの信頼も厚く、統率力にも優れています。

転スラでは、リムルと敵対するキャラが死亡することが多いです。しかし、リムルの仲間でも、死亡したキャラがいます。その代表的なキャラが、リムルの秘書として活躍しているシオンです。シオンは作中で一度死亡していますが、その後復活して生き返ることになりました。

実は、ヒナタ・サカグチも、シオンと同じように一度死亡し、後に復活して生き返ることになります。ここでは、ヒナタが死亡することになった原因や、最後のシーンについて解説します。また、なぜヒナタは生き返ることができたのか、復活の理由もあわせて説明します。

転スラのヒナタ・サカグチは、作中で一度死亡しています。ヒナタはかつてリムルと戦い、最後には死亡寸前まで追い詰めたこともあります。それほどの強さを持つヒナタが、どうして死亡することになったのでしょうか？ヒナタの死亡原因は、web版と書籍版で大きく異なります。web版では、ヒナタは不完全な勇者によって最後を迎えることになります。

ヒナタはフリッツとともにイングラシア王国へと向かい、ユウキ・カグラザカの目を盗んでシズの教え子たちを救おうとしました。しかし、ヒナタの行動はユウキに筒抜けであり、ヒナタはユウキが連れてきた勇者と戦うことになります。ヒナタは全力を出して勇者と戦いますが、勇者にはかないませんでした。そして、勇者に心臓を貫かれ、死亡したのでした。

書籍版でのヒナタの最後は、ルベリオスとジュラ・テンペストの文化交流の前日に訪れました。ルベリオスとテンペストの国交を結ぶことにしたルミナスは、リムルに文化交流を行うように求めました。そして、音楽交流会が開かれることになり、ヒナタもシズの教え子たちと一緒にルベリオスへ向かいました。その翌日、大聖堂がグランベルによって襲撃されます。そして、その戦いの最中、ヒナタはクロエをかばって死亡してしまったのです。

転スラのweb版でも書籍版でも死亡してしまうヒナタですが、その後どちらの媒体でも生き返ることになります。では、ヒナタはどのようにして生き返るのか見ていきましょう。web版でヒナタと戦った勇者は、シズの教え子であるクロエでした。死亡したヒナタの魂はクロエの体内に入り、2人の魂は融合して過去へと飛びました。そして、この時代のヒナタが死亡したことにより、クロエとともに旅をしてきたヒナタの魂が目覚めました。

しかし、この世界にとって異物であるヒナタの魂は、間もなく消滅する運命にありました。そのことを知っていたヒナタは、フリッツやニコラウスに最後の挨拶をしにやって来ます。皆との別れをすませて立ち去ろうとしたヒナタを止めたのは、ルミナスでした。ルミナスはヒナタの肉体と魂が揃ったことで、色欲之王（アスモデウス）を発動することが可能だと言いました。

そして、ルミナスのアルティメットスキルによって、ヒナタは生き返ることになったのでした。このとき、クロエの魂はヒナタと分離し、2人は別人として復活を果たしました。書籍版で最後を迎えたヒナタはすでに魂が失われた状態であり、ルミナスの力を以てしても生き返ることはできませんでした。死亡したヒナタは、数学者（カワラヌモノ）の中に自我を収められた状態でした。

そして、クロエの無限牢獄の中で自我を確立したまま目覚めます。ここでヒナタは、クロエがこれまでに何度も過去と現在をループしていた事実を知ります。そして2人は2000年前の世界へ飛び、ルミナスへと会いに行きました。そしてルミナスの協力を得て、勇者として長い時を過ごします。ヒナタとクロエは異世界召喚されたシズを助けた後、ルミナスに聖櫃に封印してもらいました。

現代の時間軸でヒナタが召喚される時が迫っていたため、クロエの中にいるヒナタの魂が消滅しないように現世から隔離してもらったのです。そして時間は流れ、リムルとルミナスによってヒナタの魂は救出されます。最後はルミナスのアルティメットスキルによって、ヒナタはようやく生き返ることができたのでした。

転スラのヒナタ・サカグチは、作中で非常に重要なポジションにいるキャラです。ヒナタはその名前からもわかるように、リムルと同じく日本から召喚された異世界人です。日本にいたときのヒナタは、どこにでもいるような女の子でした。しかし、中学のときに父親の会社が倒産したことをきっかけに、家庭内が荒んでいきます。失職した父親はギャンブルに手を出すようになり、ヒナタや母親に暴力を振るうようになりました。

ヒナタは母親を守るため、父親を殺害することを決意します。父親を殺したヒナタは死体を海に捨て、父親は蒸発したことにしました。しかし、暴力を受けながらも夫を愛していたヒナタの母は、夫がいなくなったことで精神的に壊れてしまいました。そして、怪しげな宗教にのめり込むようになります。ヒナタが異世界召喚されたのは、まさにこのような辛い日々を送っていたときだったのです。

ヒナタはその後、異世界で聖騎士として活躍するようになります。そのヒナタの正体は、クロエとともに時間旅行を繰り返す勇者でした。ヒナタとクロエの2人は、いい未来を作るために何度も過去に戻っていました。そして、最終的にユウキ・カグラザカの野望を阻止するため、勇者として活動してきたのです。

転スラのヒナタがリムルと初めて戦ったとき、ヒナタはリムルのことをシズに仇だと誤解していました。ヒナタはルベリオスのテンペスト襲撃にあわせて、リムルの待ち伏せに向かいます。この頃、リムルはイングラシアでシズの教え子たちの先生をしており、テンペストへと帰る途中でした。ヒナタはリムルの姿を確認すると結界を張り、リムルの前に姿を現します。

何とか誤解をとこうとしたリムルでしたが、ヒナタはまったく聞く耳を持ちませんでした。リムルはヒナタに追い込まれ、暴食者（グラトニー）の暴走モードで対抗しようとします。そこで、ヒナタは精霊召喚で時間を稼ぎつつ、究極魔法である霊子崩壊（ディスインディグレーション）で決着をつけました。

これでリムルは完全に死亡したと思い込んでいたヒナタでしたが、実はリムルは無傷でした。戦いの最中に分が悪いと思ったリムルは、分身体を作って本体は安全な場所に隠れていました。ヒナタが倒したリムルは、ただの分身体に過ぎなかったのです。リムルが無事だったことで、2人の戦いは今後も続くのでした。

七曜の老師は策略を巡らせ、ヒナタ・サカグチをもう一度リムルと戦うせるように仕向けました。このときにはリムルに対するヒナタの誤解はだいぶとけており、ヒナタはリムルとの戦いは避けたいと思っていました。しかし、ヒナタについてきた聖騎士団がテンペスト勢と戦闘になってしまったため、ヒナタも仕方なくリムルと戦うことになります。

途中までヒナタの優勢で進んでいたリムルとの対決でしたが、戦いの途中でリムルが未来攻撃予測のスキルを獲得しました。これにより、ヒナタの攻撃は一切リムルに通用しなくなります。そこで、ヒナタは最大奥義によって勝負を決しようとしました。

ヒナタは最後の手段として崩魔霊子斬（メタルスラッシュ）を放ちますが、この攻撃はリムルの暴食之王（ベルゼビュート）に飲み込まれてしまいました。この瞬間、ヒナタは自分の負けを認め、どこかスッキリとした笑顔を浮かべたのでした。

リムルとの戦いに決着がつくと、ヒナタが持っていた竜破聖剣（ドラゴンバスター）がいきなり光りだしました。この武器は、七曜の老師がヒナタに持たせたものです。ヒナタの意思とは関係なく、竜破聖剣の柄から放たれた光弾がリムルに襲いかかりました。ヒナタはリムルをかばい、その光弾に体を貫かれてしまいます。瀕死状態のヒナタを救ったのは、ルミナスでした。

ルミナスはヒナタを治療すると、七曜の老師の粛清にかかりました。そして、ルミナスの死せる者への祝福（デスブレッシング）によって、七曜の老師は一瞬で消滅したのでした。復活したヒナタはテンペストへと向かい、ルベリオスとテンペストの会談に参加します。そこで、ルベリオスとテンペストが国交を結ぶことが決まり、ヒナタはリムルと和解したのでした。

転スラのシズにとって、ヒナタ・サカグチは異世界での教え子のひとりです。シズはヒナタに戦い方などを教えますが、身体能力に優れたヒナタはわずか1ヶ月でシズを追い越しました。それから聖騎士になることを決意したヒナタは、「もう教わることはない」と言ってシズのもとを去ります。これが、ヒナタがシズと交わした最後の言葉になりました。

そっけない態度でシズと別れたヒナタでしたが、シズのことは心から慕っていました。そのため、リムルがシズを殺したという偽の情報をつかまされたときは、怒りのあまりリムルの言葉も届かない状態になってしまったのです。

転スラのヒナタ・サカグチとユウキ・カグラザカは、2人ともシズに教えを受けた異世界人です。ヒナタはユウキのことを仲間だと思っていましたが、ユウキはリムルを葬るためにヒナタを利用しています。その後、リムルと和解したヒナタは、ユウキと対立するようになりました。

転スラのルミナスは、ヒナタが生き返るために欠かせないキャラです。ヒナタが生き返ることができたのは、ルミナスのアルティメットスキルがあったからこそです。では、なぜルミナスはヒナタを生き返らせてくれたのでしょうか？実は、ヒナタとクロエは、過去に戻ったときにルミナスと出会っているのです。

そして、1000年もの間を一緒に過ごし、友情を育んでいました。ヒナタとクロエは、ルミナスにとって大事な友人だったのです。ヒナタが生き返ることができたのは、過去でルミナスに協力を仰いでいたおかげでした。

転スラのクロエは、ヒナタ・サカグチにとっては弟弟子にあたる存在です。クロエは他の異世界召喚者の子どもたちと一緒に、シズから教えを受けていました。クロエは「時をさかのぼる力」というスキルで、何度も過去へと飛ばされていました。

このスキルが発動するトリガーとなっていたのは、ヒナタの死です。ヒナタが死ぬとクロエは過去へと戻り、勇者になるという人生を繰り返していました。死亡したヒナタの魂はクロエの体内へと宿り、一緒に過去へと戻っていました。

転スラのヒナタ・サカグチの強さは、転スラのキャラの中でもかなり上位に入ります。テンペストで最強の剣士であるハクロウでも、純粋な剣の腕前はヒナタと互角程度です。その桁外れの強さから、ヒナタは西方世界最強の剣士といわれています。また、霊子崩壊（ディスインテグレーション）といった究極の神聖魔法を使うことができ、魔王クラスの相手でも消滅させることが可能です。

ヒナタ・サカグチのデット・エンド・レインボーは、7回攻撃を当てた相手を死に至らしめるという技です。ヒナタはリムルとの最初の戦いで、デット・エンド・レインボーを使っています。リムルは大賢者により、この攻撃が精神体に直接作用するものであると知りました。6回までの攻撃を受けてしまったリムルでしたが、分身体を作ることで7回目の攻撃を受けずにすみました。

転スラのヒナタ・サカグチは、魔素を分解してしまうという特異体質の持ち主です。そのため、通常の魔法は効きません。唯一の例外は、神聖魔法です。神聖魔法は魔素ではなく霊子という物質を操る魔法であるため、ヒナタの体にもダメージを与えられます。通常の魔法が効かないことは戦闘において有利に働きますが、治癒魔法が効かないというデメリットもあります。

ヒナタ・サカグチのユニークスキルである簒奪者（コエルモノ）は、相手のスキルや記憶、使役している精霊や魔物まで奪える強力なスキルです。ヒナタは異世界召喚されたときに簒奪者を獲得し、その後急成長することになります。ヒナタはリムルの上位精霊であるイフリートを奪おうとしましたが、リムルと魔力回路がつながっていたため簒奪に失敗しました。

転スラのヒナタ・サカグチのもうひとつのスキルは、数学者（カワラヌモノ）です。ヒナタは数学者を使って超高速演算を行うことにより、たいていの魔法を無詠唱で行使することができます。また、戦いの中で、常に最適となる解を選択することが可能となります。このスキルにより、ヒナタは戦いを自分の優位に運ぶことができるのです。

沼倉愛美さんは、1988年4月15日生まれの声優です。神奈川県横浜市出身で、アーツビジョンに所属しています。身長は162cm、血液型はAB型です。声優だけでなく、歌手としても活動しています。趣味は編み物や登山、特技は歌を歌うことやマッサージ、書道です。インタビューでは、日本酒も好きだと語っています。2019年に声優仲間の逢坂良太さんと結婚し、2021年に第一子を出産しています。

沼倉愛美さんは、『THE IDOLM@STER』の我那覇響、『アイカツ！』の藤堂ユリカ、『暗殺教室』の中村莉桜などの声を担当しています。その他、『魔法少女育成計画』のリップル、『メイドインアビス』のシギー、『ガンダムビルドダイバーズ』のアヤメなども演じています。近年では、『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』のベルゼブブや『真・一騎当千』の因達羅なども担当しました。

転スラのアニメは、現時点で2期までが放送済みです。アニメ2期にはようやくヒナタ・サカグチが登場しましたが、出番はリムルとの対戦のみでした。そのため、3期でのヒナタの活躍を心待ちにしている人が大勢いました。

転スラのヒナタ・サカグチは、リムルの敵として登場しました。しかし、誤解がとけたことで、最後にはリムルと和解しています。ヒナタがリムルと和解したことで緊迫感が減り、ほっと一息つけた人も多かったようです。リムルの仲間となったヒナタには、「かわいい」という感想も多く上がっています。

転スラの書籍版や漫画では、ヒナタが豚骨ラーメンを食べるというほのぼのとしたシーンがあります。このシーンはファンから人気があり、アニメで観られることを心待ちにしている人もいました。「豚骨ラーメンを食べるとヒナタを思い出す」というコメントも見られました。

転スラのヒナタの死亡理由や最後のシーン、復活した理由などを解説しました。転スラのヒナタは、web版と書籍版で最後のシーンが異なります。しかし、死亡したことで過去に戻り、ルミナスによって復活する流れは一緒です。アニメでは今のところ出番が少ないヒナタですが、3期ではヒナタの活躍が数多く見られるでしょう。