【7SEEDS】ネタバレあらすじと最終回の結末！ラストシーンや登場キャラは？

最終回結末まで怒涛の展開が繰り広げられ、涙を誘う感動のラストシーンで締めくくられた「7SEEDS」。突然、サバイバル生活を余儀なくされたキャラクター達の人間模様や、それぞれの成長が見どころのSF作品です。以下では、「7SEEDS」のネタバレあらすじと最終回結末・ラストをネタバレ紹介します。その他、「7SEEDS」の登場人物・キャラクター、作品の見どころなどもまとめました。

「7SEEDS」は、田村由美先生によるSF漫画で、2001年に「別冊少女コミック」にて連載されました。2002年に「月刊フラワーズ」に移籍し、2017年に最終回を迎えました。単行本は本編35巻・外伝1巻で構成されています。少女漫画でありながら、過酷な世界に放り込まれた少年少女たちのサバイバルを描いた「7SEEDS」。2007年には小学館漫画賞少女向け部門に選ばれました。

「7SEEDS」の作者・田村由美先生は、和歌山県出身の漫画家で、1983年に「オレたちの絶対時間」でデビューしました。主な作品には、「巴がゆく!」「BASARA」、ドラマ化されて話題を呼んだ「ミステリと言う勿れ」等があります。

物語の主軸である7SEEDS計画は、四季になぞられた5つのチームが登場し、各登場キャラクターたちの動向や活躍が描かれました。目覚めると日本近海に放り出され、変わり果てた世界での生活を余儀なくされた登場人物たち。彼らはどのようにして、自分たちの未来を切り開いていったのでしょうか。以下では、「7SEEDS」のあらすじネタバレを紹介します。

学者が予測した地球への巨大隕石の落下は、かつて恐竜を滅ぼしたものと同等の威力と予想され、人類は滅亡の危機にさらされていました。そこで、世界各国は人類を絶やさないための計画を立て、日本では「7SEEDS（セブンシーズ）」が計画されました。このプロジェクトは、人類の種の保存のために選ばれた人類を冷凍睡眠させます。そして、人類が生活できると判断された頃に解凍され、目覚める仕組みでした。

冷凍睡眠（コールドスリープ）される者は、若くて健康であることなど、各国によって選抜基準や人数がことなります。日本では、本人の健康状態や遺伝子などの他、犯罪歴がないこと、特定の分野に秀でていること、容姿端麗などを基準に選考されました。そして、選ばれた35名を5チームに振り分け、各チームにガイド役1名を付けて冷凍睡眠させました。

一方、地上では学者の予測通り巨大隕石が落下し、人類が滅亡しました。その後、地球上で人類が生活できる環境になったタイミングで、冷凍睡眠が解除されました。選抜チームの1つであり、末黒野花が所属する春のチームは、関東近郊の太平洋に放出されます。目覚めると環境が一変し、状況も分からないまま戸惑う一同。春のチームのガイド役・柳から状況を説明され、自分たちは隕石衝突後の未来にいることを悟ります。

今までの文明が崩壊したため、これからの生活は自力で何とかしなければなりません。春のチームは、一旦、虫しか生息しない島付近で水上生活を始めます。彼らが新たな環境で生きていけるように、チームをまとめようとする柳。しかし、花たちには彼のやり方に傲慢さを感じ、彼に反発します。そんなある日、柳は虫に刺され、卵を産み付けられてしまいます。

刺された虫は寄生する特性を持ち、柳を操ることで7人を餌にしようとします。このままでは、7人に危害が及ぶと察した柳。覚悟を決めて自らに火をつけると、花たちに東へ向かうように指示して息絶えました。頼みの綱であったガイドを失うも、春のチームは自身の得意分野を生かして、生活を営み始めます。一時はチームがバラバラになってしまうものの、後に再合流を果たして過酷な試練を乗り越えていきました。

日本では、生存者は5つのチームで構成されています。そのうち夏のAチームは、未来に行くことを前提に教育され、過酷な選抜試験を通過した7名が集結しました。7SEEDS計画にあたり、優秀な精子と卵子をかけあわせた子供が夏のAチームでした。その子供たちは一般社会から隔離され、実践的な訓練を課されます。そして、彼らが16歳の時に突然、選抜試験が行われました。

その内容は、土砂崩れの起きた山を舞台に、最後の7名になるまでサバイバル生活を送る過酷なものでした。選抜の結果、各分野の能力に優れた7名が選抜に合格するも、過酷な試練により心にトラウマを抱えこみます。冷凍睡眠が解かれた際、夏のAチームは九州南部の海に放出され、その先で目を覚ましました。ガイド役の卯浪を殺害し、自力で生活を営み始めたAチーム。しかし、優秀ゆえにグループの仲は上手くいきません。

7SEEDS計画のために生まれ、育てられた彼らには他人を信じるという考えが欠乏しており、人を見下すような傾向にありました。そのため、グループ内のトラブルが絶えず、リーダー的存在の安居と涼が追い出されます。一方、残されたメンバーは、それぞれ春・秋グループだった者と合流します。初めて外の世界の人と交流を図り、彼らの人格にも影響を与えました。

7SEEDS計画では、将来に種を残すために優秀な人々の選抜を目的にしていました。しかし、優秀な人間ほど生きる力が弱いとの見解が出されました。そこで、急遽、夏のBチームが設立されます。Bチームは、いわゆる社会不適合な面が見られる者を選抜し、長崎近海に放出されました。Aチーム保険として選抜された彼らも、新たな環境に放り出された混乱や問題児揃いという欠点ゆえに、グループ中は良くありません。

また、それぞれが心に問題を抱えているゆえに仲間を信用できず、グループは離反してしまいます。しかし、虫と齧歯類が生息する島で一同は合流を果たしました。そして、物資を手に入れるべくシェルターのある場所へ向かいました。7SEEDS計画の5つのグループの中で、共同生活が難しいと思われた夏のBチーム。さまざまな困難を克服し、5つのグループの中でもっとも順調な生活を送りました。

秋のチームは、春と夏のチームより早い3年前に目覚め、村を形成していました。メンバーの能力のバランスがとれ、表向きはチームとして成功しているように見えるでしょう。しかし、その実態はリーダー格の蘭と秋ヲによる恐怖政治が敷かれていました。秋チームのガイド役・十六夜の気弱で優柔不断が性格が災いとなり、蘭が台頭します。そして、働きの悪い者には制裁を加え、グループを支配下に置きました。

1年目はメンバー同士で結束していた秋のチーム。しかし、蘭の恐怖政治から逃れるように麻薬成分のある葉に依存しはじめ、3年後には悲惨な光景が広がっていました。そして、鹿野くるみの妊娠を巡る騒動をきっかけに、グループは一時分断します。その後、花との出会いを機に再合流し、夏のAチームの一部と行動を共にしました。

7SEEDS計画の5つのチームの中で、もっともはやく目覚めた冬のチーム。本編の15年間に冷凍睡眠が解除され、北海道南岸の太平洋を漂流していました。しかし、解凍の失敗により、メンバー3人がミイラ化しました。また、ガイドを含めた4名も肉食獣に襲われる等で命を落としています。そして、残ったメンバーは新巻だけとなり、飼い慣らした野犬と共に放浪の旅に出ました。

15年後、かつて東京だった場所に到達した新巻。夏のBグループと接触するも、その身なりを怪しまれたことで拒絶されてしまいます。後に誤解が解け、春のグループとも合流し、新たな仲間を獲得しました。

過酷なサバイバル生活に絶望し、生きる希望を失いかける者もいる中、他チームとの合流を経て立ち直っていく登場キャラクターたち。やがて、彼らは1つの島を目指して、合流を果たしました。しかし、その先でも新たな試練が、彼らに降りかかります。以下では、「7SEEDS」の最終回結末のあらすじネタバレや、感動のラストシーンをネタバレ紹介します。

グループの分裂や再合流、他グループとの接触を経て、5つのグループは鍵島へ集結しました。百舌の提案で鍵島を生活拠点にしたものの、その島には幻覚・幻聴を引き起こす胞子を放つキノコの自生地でした。また、鍵島に残された建物は、巨大な蟻の巣と化しており、人間が住めるような環境ではありません。そんな中、行動を共にする夏のA、秋のグループと百舌は、キノコの幻覚作用の影響で島の内部に入ってしまいます。

一方、外で寝ていた夏のAチームの虹子には幻覚作用が起こらず、島の内部へ迷い込むことはありませんでした。そして、仲間の窮地を救うために、夏のBチームが乗る船・らいおんまるへ救難信号を送ります。狼煙を発見し、島に急行するらいおんまる。島に上陸後、他チームの救助に向かいます。一方、新巻を加えた春のチームは、別ルートで鍵島を目指していました。

新草ひばりの故郷・大佐渡に到達すると、そこには隕石が落下する前の光景が広がっていました。新たな生活拠点を見つけ、希望を見いだす花たち。その時、放置されていたロボットから、夏のBチームの声が聞こえます。このロボットは、鍵島の職員によって放たれたおそうじロボットであり、通信機能を使って他チームとの連絡が可能でした。

また、春のチームの喜びも束の間、地盤沈下の影響で大佐渡が沈みかけていることに気が付きます。そこで、大佐渡の沈下の原因である小佐渡を切り離す計画を立てます。また、この世界にはまだ解凍されていない子供たちが眠っていました。彼らは、方舟と呼ばれる装置で保管されていたものの、現時点では装置を解除することができません。

7SEEDSのメンバーであり、過酷な世界で妊娠が発覚したくるみ。一時は、妊娠を巡ってチームが分断したものの、百舌の決死の覚悟によって出産を迎えました。荻原流星との間に生まれた子供は新と命名され、メンバーも新を全力で守ることを心に決めます。また、新の誕生は、心が荒れていた7SEEDSの希望となりました。人間としての優しさを取り戻し、新のために自分に出来ることは何かを考え始めます。

新の誕生に喜びも束の間、7SEEDSが迷い込んだ地下施設が崩壊を始めます。花を助けに行った嵐が坑道に奥に閉じ込められました。しかし、花と嵐はいつか再会できる時を信じ、それぞれのルートで脱出を図ります。そして、皆が脱出に成功し、花と嵐も再会を果たしました。危機的状況を乗り越え、精神的にも一回り成長した7SEEDSのメンバーたち。くるみの子供のためにも、しばらくは佐渡で暮らすことにしました。

そんなある日、手紙が入った瓶を拾った嵐。実は、嵐は自分たち以外の生存者がいることを信じ、手紙を流したことがありました。そして、拾った手紙は嵐の手紙に対する返事であり、英語で書かれていました。世界には、7SEEDS計画で生き残った人類がいることを確信した嵐。メンバーたちも新たな希望を見いだし、この世界で生きていくことを誓いました。

佐渡島に生活拠点を定め、村を営みはじめた7SEEDSの生存者たち。最終回結末では、それぞれが未来に希望を抱きながら、新たな道に進む場面でラストを迎えました。一方、「7SEEDS」では、最終回結末・ラストのその後を描いた外伝も発表されています。以下では、「7SEEDS」の外伝のあらすじと最終回ラストのその後の出来事を、あらすじネタバレ紹介します。

数々の試練を乗り越えて、佐渡で新たな生活を始めた7SEEDS。新たに11のグループに分けなおし、村を発展させていきます。最初の頃は頼りなかったメンバーにもたくましさが見え始め、彼らの生活は順調に思えました。しかし、元夏のAチームだった安居と涼は、みんなとは少し離れた場所で生活を送っていました。自分に向き合い、苦悩し続ける安居。その理由は花に対するこれまでの振る舞いでした。

自身の行いを反省し、花に謝罪する安居でしたが、花は彼を許そうとしません。メンバーの中には2人の追放を考える者も出る中、安居はこの村を出ていくことを決めます。今の自分に出来ることは、方舟の解凍方法を見つけ出すだと考える安居。必ず村に戻ってくることを約束し、涼と共に旅立ちました。

物語は、隕石落下が起きる前にさかのぼります。花の父の貴士から依頼を受けた有衛キイチ。その内容は、17年間のうちに7体彫るというものでした。また、その報酬として多額の金銭と生活の保証を約束します。後に、これから人類滅亡の危機が訪れること、人類の未来を救う7SEEDS計画を聞かされました。話を聞いたキイチは、自分の息子を未来に送ることを貴士にお願いします。

時が経ち、冷凍睡眠から目覚めた息子は、旅の途中で父親が彫った彫刻を発見しました。有衛キイチの息子の正体は守宮ちまきと判明します。また、多くの子供が眠っていた方舟も解除され、佐渡島は子供の声でにぎわっていました。

「7SEEDS」といえば、各チームごとに展開されるあらすじだけでなく、個性的な登場キャラクターも見どころの1つです。何も説明もなく、過酷な環境に追いやられた7SEEDSの選抜者たち。現状を受け入れられず、仲間との関係も上手くいきませんでした。しかし、数々の試練を共に乗り越え、いつしかかけがえのない仲間となっていきました。以下では、「7SEEDS」のキャラクター・登場人物を、あらすじネタバレ紹介します。

7SEEDS計画にあたり、最初に作られたチームです。彼らは、生まれる前から人類滅亡後の未来に行くことを運命づけられ、優秀な精子と卵子を掛け合わせて誕生しました。世間から隔離された場所で育てられ、未来で必要なサバイバル技術と医療技術を叩き込まれた彼ら。最終選抜はバトルロワイヤルさながらの過酷なもので、最終的に生き残った7名が、夏のAチームとして未来に送られました。

当初は、他チームを導くことも目的に掲げられ、特に優秀な遺伝子が選ばれた夏のAチーム。しかし、メンバー入りするまでの過酷な試練から、登場人物たちはみな暗い影を落としていました。同時に、精神的に不安定で歪んだ性格も見られます。そのため、未来では本来の目的を遂行するどころか、他チームとのトラブルも絶えませんでした。

7SEEDSの夏のAチーム側の登場人物・キャラクターは、このチームの主人公でリーダー格の安居他、涼や鷭、源五郎がいます。一方の女性キャラ・登場人物は、小瑠璃、虹子、あゆで、ガイド役は彼らの先生であった卯浪です。

「7SEEDS」の漫画4巻から登場し、本編の15年前に解凍されました。冬のチームは、一般人から選抜され、優秀や技能と知識を持ったメンバーで構成されました。5つのチームで一番早く解凍されるも、7人のうち3名は解凍に失敗して亡くなっています。また、ガイド役を含めた残り4名も過酷な環境の中で命を落とし、生存者は新巻鷹弘のみでした。

冬のチームのたった1人の登場人物であり、他チームと合流するまで孤独な放浪生活を送っていた新巻。冷凍睡眠に入る前は高校野球界で注目されたピッチャーであり、7SEEDSの中にも彼のファンがいました。作中では夏のBチームとの接触後、春のチームと合流しています。

「7SEEDS」の5巻から登場し、冬のチームの解凍から12年後、春・夏のチームより3年早く目覚めました。一般人から選抜され、登場人物の平均年齢は他チームよりも高めです。リーダー格の猪垣蘭と稲架秋ヲが中心となり、恐怖政治でチームを支配していた秋のチーム。この世界での生存に否定的な考えを持ち、他のチームと接触するまでは殺伐した雰囲気に包まれ、それらから逃れるように麻薬も行われていました。

「7SEEDS」の2巻から登場するチームで、他チームと同様、優秀な技能や能力を持つ一般人から選ばれました。主な登場人物は、この章の主人公であり、サバイバル技術に長けた末黒野花などです。冷凍睡眠から目覚めた直後は、目の前の現実を受け入れることが出来なかった春のチーム。しかし、それぞれの特技を生かしながら、仲間と協力して新たな生活を営みました。

7SEEDS計画で最後に作られたチームで、夏のAチームの保険として選抜されました。彼らが選抜された経緯は、エリートであるAチームは生存力が弱いとの見解からでした。そのため、夏のBチームは何かしらの問題を抱えているキャラクターで構成されています。主要登場人物である岩清水ナツは不登校気味、他の登場人物も家庭環境に恵まれなかった等、心の問題を抱えていました。

そのような経緯から、「落ちこぼれ集団」とも評された彼らでしたが、未来では適応力の高さを発揮しています。他チームでは、環境の変化により争いが絶えなかったものの、夏のBチームに関しては良い結果をみせています。

先の読めない展開から感動のラストシーンまで、読者を魅了し続けた「7SEEDS」の漫画。隕石衝突が起きた地球を舞台にした壮大な世界観が、見る者の目を引きます。一方、人類の未来のために冷凍睡眠されたキャラクター達の人間関係や、物語の謎も気になるでしょう。以下では、「7SEEDS」の見どころや魅力をああらすじネタバレを交えながら紹介します。

「7SEEDS」は、SF・少女漫画に分類される作品ですが、その内容は少女漫画であることを忘れさせてくれる圧倒的な世界観が広がっています。巨大隕石の衝突は人類の滅亡だけでなく、地球上の生態系も変えてしまい、かつての地球の面影がありませんでした。そして、人類の種を残すために、選ばれた人間を未来に送る計画が「7SEEDS計画」であり、しかるべき時が来ると、冷凍睡眠が解除されて目覚めます。

しかし、冷凍睡眠は選ばれた人間が未来で目覚めることを保証するものではなく、冬のチームのように解凍に失敗して命を落とす者います。また、作中の登場人物たちは、この世界を真実を知らされないまま眠りにつきました。そのため、まずは目の前の現実を受け入れることから始める必要があります。眠りにつく前の世界とは全く異なる世界に戸惑い、苦悩する7SEEDSのメンバーたち。

それでも、自分たちが生き残るためにはどうすればよいのか、お互いに知恵を絞り合い、時には協力して過酷な試練に立ち向かいます。

「7SEEDS」では、各チームの登場人物たちの恋愛関係も描かれています。前の世界では恋人同士であり、未来では別々のチームで目覚めた花と嵐。過酷な状況の中、お互いの安否も分からずじまいで、2人は不安にさいなまれます。また、花と嵐には、それぞれに好意を寄せる者も登場し、2人を取り巻く恋愛関係は次第に複雑さを増していきました。

一方、「7SEEDS」では、花と嵐以外のキャラクターの恋愛もクローズアップされています。相手の優しさや思いやりをきっかけに好意を寄せたり、叶わない恋愛に苦悩するなど、登場人物たちの人間味あふれる姿も見どころです。

あらすじネタバレのように、7SEEDSに選ばれたキャラクター達は、何も説明もなく、変わり果てた世界に放り込まれました。どのチームも過酷なサバイバル生活を余儀なくされるも、その中でも冬のチームほど、理不尽な展開はないでしょう。他のチームより十数年早く目覚めた冬のチーム。しかし、コンピューター制御の故障により、サバイバル開始時点で3人が亡くなりました。

また、ガイドを含めた生存者たちも慣れない生活や、過酷な環境に翻弄され次々と命を落としています。そして、唯一の生存者である新巻は、たった1人で生き延びることを余儀なくされ、春のチームと合流するまで孤独を強いられました。新巻だけでなく、他チームもこの生活に上手く適応できず、生きる希望すら失いかけます。

一つ試練を乗り越えたかと思えば、新たな試練がのしかかり、未来に絶望するキャラクター達。しかし、試練を通じてたくましく成長していった仲間の支えが、チームの危機的状況を救います。作中では、理不尽な展開も多いですが、目の前の困難をどのように超えていくのか、登場人物たちの奮闘が読者の興味をそそるでしょう。

今までの世界が滅び、荒廃した世界でのサバイバル生活を余儀なくされた7SEEDSのキャラクター達。どんなに苦しくても理不尽な目にあっても、彼らは希望を捨てず、前を向き続けました。そんな彼らが発するセリフの数々はどれを取っても名言と呼べる奥深いものです。過酷な世界を生き抜く彼らのセリフは、多くの読者の心を響かせているでしょう。

最終回結末とラストまで、怒涛の展開が繰り広げられた「7SEEDS」の漫画。登場人物・キャラクターたちを絶望させた壮絶な世界観には、多くの謎が残されました。作中では、人類の種を未来に残すために7SEEDS計画が立てられました。しかし、実は人類の種を守るプロジェクトは他にも存在していることが判明します。ストーリー終盤にて、佐渡島の地下に保管された方舟と呼ばれる巨大な装置を発見した登場人物たち。

そこには、自分たちと同じく冷凍睡眠された子供たちが大勢眠っていました。しかし、現時点の彼らでは、子供たちの冷凍睡眠を解除する手立てがありません。そのため、最終回ラストでは、この方舟がどのような結末を迎えたのか、言及されていません。一方、最終回のその後を描いた外伝では、大勢の子供たちの笑い声が描写されました。このシーンから、方舟の解除に成功したと推測されます。

また、最終回結末では、日本人以外の生存者も示唆され、同じく7SEEDSで未来に送られた人たちと考えられています。過酷なサバイバル生活を経て、新たに人類の歴史を作り始めた7SEEDSのキャラクター達。しかし、多くの謎を残したままラストを迎えた最終回結末は、読者の想像を掻き立てるでしょう。

以下では、涙を誘うラストやキャラクター達のその後が気になる、「7SEEDS」に関する感想や評価を紹介します。

少女漫画では異色であるサバイバル作品となった「7SEEDS」は、人類の未来を託された5つのチームの物語と、キャラクター達の奮闘や成長を描いた作風が人気に火をつけました。場面によってはを背けたくなるような過酷なシーンこそあるものの、最終回結末まで夢中になって読んでしまうような面白さが魅力です。SNSでは、おすすめの漫画作品として「7SEEDS」をあげる声も見られ、根強い人気を誇っています。

壮大な世界観と謎多き作風が読者を夢中にさせた「7SEEDS」は、女性はもちろん、男性読者からも高い支持を得ており、アニメ化をきっかけに原作漫画への注目も高まっています。未知なる世界に放り込まれたキャラクター達のサバイバル生活や、先の読めない展開に夢中になって読んだとの声も見られます。また、最終回結末・ラストまで息をつかせぬ展開が繰り広げられ、「7SEEDS」は面白いとの感想も多く寄せられています。

約16年に及ぶ連載を経て、最終回を迎えた「7SEEDS」。物語序盤では、絶望的な状況に追いやられたキャラクター達の苦悩や試練がクローズアップされ、残された人々の未来も絶望的に思えたでしょう。しかし、数々の試練が彼らを成長させ、結末ラストでは人類の希望の見える最終回となりました。長い連載期間を経ての最終回は読者の涙を誘い、最終回を読んで泣いた、連載ロスになってしまいそうとの声も見られます。

多くの謎を残しながらも、人類存続の希望が見えるラストで締めくくられた「7SEEDS」ですが、最終回のその後を描いた外伝も発表されています。外伝では、新たな村を営み始めた人々の生活やキャラクターの人間関係の他、隕石落下が起きる前の出来事も描かれました。それぞれの思いをつづった外伝について、何度読み返しても悲しいとの感想が寄せられています。

「7SEEDS」において、世界に残された記憶や本は、生き残った人々にとって自分たちの状況を知る重要な手がかりとなりました。また、SNSでは、未来の人々へ知識を託す手段して、記録の重要性や本のありがたみが分かる作品とも評されています。近年は、技術の発展によりデジタル保存が主流となっていますが、「7SEEDS」では、紙媒体などアナログ媒体の有効性も知ることができるでしょう。

「7SEEDS」のあらすじネタバレや最終回結末・ラスト、外伝のその後や登場人物一覧、作品の見どころなどをネタバレ紹介しました。人類の種を絶やさないために、未来に送られた若者たちのサバイバル生活を描いた「7SEEDS」の漫画。あまりにも過酷な世界ゆえ、誰もが心が折れそうになってしまいます。しかし、最後まで希望を失わなかったことで新たな生活拠点を発見し、感動のラストを迎えることができました。