【7SEEDS】アニメ3期の可能性は？原作ストックや円盤売り上げから予想考察

田村由美による漫画作品「7SEEDS（セブンシーズ）」。人類滅亡の危機を回避するため結成されたプロジェクト7SEEDSの活動を描きます。7SEEDSは小学館の別冊少女コミック2001年11月号に掲載され、途中同社の月刊フラワーズに移籍しますが、2017年7月号まで連載されました。

単行本は全36巻（35巻+外伝1巻）刊行され、累計発行部数は2020年9月時点で650万部を突破しています。また本記事で3期の話題を取り上げるアニメ作品ですが、1期・2期あわせて24話がNetflixにて全世界独占配信されています。

「天体の異常接近により恐竜が絶滅した時と同様の事態が人類に迫りつつある」と世界をリードする科学者たちが予測。それを受けて各国首脳は、7SEEDSという名のプロジェクト結成を宣言します。危機的状況に陥る前に健康な人間を冷凍保存、コンピュータが安全と判断したら自動解凍し外の世界に送り出すという仕組みです。こうしてメンバーに選ばれた若者たちの過酷な人生がスタートしようとしていました。

ここからは本記事のメインテーマである7SEEDSの3期続編制作の可能性について考察していきます。3期の可能性を予想する上で、まず考察すべきはアニメ制作にとって必要不可欠な原作ストックの検証です。

原作ストックとは、未だアニメに使われていない原作がどれだけ残っているかということ。原作のストックが無ければ、当然アニメは制作できません。7SEEDSの単行本は既に完結しており、これまでに本編35巻が刊行されました。

これに対して、アニメ2期までに原作漫画22巻までが使われていますので、3期に使える原作ストック量は13巻となります。これだけあれば3期制作だけなら問題ない原作ストック量と言えるでしょう。　

アニメ2期の続編である3期制作の可能性、続いて考察するのは「円盤」売り上げです。円盤とは、DVDやブルーレイディスクなど円形をした媒体を指します。この円盤売り上げは、アニメ3期制作を決定する上で重要な指標となります。一般的な基準は円盤売り上げ4,000枚です。業界では、4,000枚売ることができれば制作費がペイでき収益を上げることも可能とされています。　

ところが、7SEEDSはアニメ1期制作時から円盤を販売してきませんでした。ようやくアニメ2期配信から1年近くたった2021年1月27日にブルーレイディスクが発売されたばかりなので、現時点では続編3期制作の判断材料にはならないのではないでしょうか？

3期制作の可能性、続いて考察するのはアニメ制作会社の状況です。アニメ7SEEDSの制作は、1期・2期ともGONZOが手がけてきました。GONZOの制作状況は、7SEEDSの続編3期制作の可能性を予想する上で重要なファクターとなります。

今まで2期まで制作に携わってきたという事実を考慮すると、GONZOが続編3期制作を引き受ける可能性は高いと考えられます。2期までの経験で制作スタッフが作画や構成を心得ており、3期制作にあたっても効率的に仕事を進められるからです。効率よく仕事ができれば、コストを低く抑えることが可能で収益性も高まります。

3期可能性の考察、最後はNetflixとの独占配信契約です。年間2兆円を投資するというNetflixと独占契約を結べば、1本分だけでもアニメ制作費がペイできるといわれています。

実は、7SEEDSはこのNetflixと全世界独占配信契約を締結していますから、アニメ3期制作サイドにとっては大きなアドバンテージとなります。このことから、7SEEDS続編3期の可能性は高いと言えるのではないでしょうか？

ここまで7SEEDSアニメ3期の可能性を考察してきましたが、総合的に判断するとアニメ3期実現の可能性は高いということになります。3期制作のカギを握るファクター4つ、いずれからも3期制作を否定する材料は浮か　び上がってきませんでした。ここまでポジティブな材料に恵まれている作品も多くはないでしょうから、7SEEDS・アニメ3期制作の可能性は高いと言ってよいのではないでしょうか？

ここまでアニメ7SEEDS続編3期を予想・検証してきましたので、ここからは、既に放送された2期について考察していきます。まず触れておかなければならないのが、プロジェクト7SEEDSの欠陥だらけの計画についてです。

これは1期で既に判明していたことなのですが、計画自体が杜撰です。選出メンバーに計画について十分な説明をしていません。目的・手順を理解できていないメンバーでは満足な結果は得られないでしょう。また、冷凍保存状態から解凍され目覚めるタイミングがバラバラです。装備も脆弱なものしかありません。計画を立案した人たちの意識の低さに業を煮やした視聴者も多かったのではないでしょうか？

ただ、余りにも酷い計画だったので、もしかしたら意図してこのような展開にしたのでは？という考えがよぎった方もいるかも知れません。つまり、未来が絶望的な状況に陥ることを予測して、その環境に人類が適応できるように鍛えるという狙いがあったと考えられるのです。さらには、その方が作品としても盛り上がるという効果も考慮したのかも知れません。

前項で絶望的な未来の状況についてお話ししましたが、2期ではすでにその予兆とも言うべき状況が描かれていました。19話・20話で登場した廃船富士号を巡るエピソードです。

7SEEDSは日本のプロジェクトですが、世界でも同様の計画がスタートしています。富士号の中で起きた混乱は、世界中どこで起きてもおかしくありません。絶望の中で未来への希望を心の支えにして耐え続けたとしても、状況が改善されなければいつかは破綻してしまうでしょう。

さらに、問題は個人的なものから国レベルの問題に発展することもあり得るでしょう。つまり、富士号のような事件に端を発して国全体が崩壊してしまうのです。それが各国に連鎖していき、地球単位で危機的状況を招く恐れがある、それが7SEEDSにおける世界の状況なのではないでしょうか？

最後に、アニメ7SEEDS2期終了時に残された謎や伏線について考察してみましょう。続編の3期でその謎が解明されたり伏線の回収があるかも知れません。

まずは百舌の正体からです。安居たちにサバイバル術を教え込んだ教官で本名を百舌戸要といいました。かつて末黒野花の父・貴士に次のようなことを語っていました。

まず「全体の一部が優秀なチームがバランスがいい」とは、どういうことなのでしょうか？指示を出す人が多いと向かうべき方向性がバラバラになり、指示系統が乱れたり優秀な人を中心に派閥ができてチーム力を削ぐ結果になったりすることが往々にあります。これについては得心する方も多いでしょう。

ところが、次の「死神をどこかに一人入れるべき」はどういう意味なのでしょうか？この「死神」が優秀な人が暴走しないようにブレーキを踏む役割の人だとすれば、各チームに入れておく必要があります。どこかのチームに1人だけと言っていますので、その場合には各チームが合流することにならなければ意味を成しません。各チームが合流できない事態は想定できますので、その場合どうしようとしていたのか謎として残ります。

3期での展開を待つことになるでしょうが、百舌は未来の世界で各チームが合流する方法を知っていたということも考えられます。もしくは、メンバーにすら満足な説明のなかった7SEEDSの計画全体を把握していたということになるのではないでしょうか？全チームの監督という任務を持つ百舌は、7SEEDS計画においても統括責任者というポジションにいるのかも知れません。

アニメ2期が終了してもなお残されている謎や伏線、3期が制作されるなら解明を期待したいところでしょう。次に挙げるのは夏のBチームのメンバーが選ばれた理由です。他のチームのメンバーは、能力とか統率力など7SEEDSプロジェクトに選ばれた理由が明確になっています。ところが夏のBチームだけは、特別なスキルを持たず、選ばれた理由がはっきりしないメンバーが多いのです。

あるいは、スキルの低い落ちこぼれという括りで選ばれたのではないか？とお考えの方もいるかも知れません。そうだとしても落ちこぼれの人間など掃いて捨てるほどいるのに、なぜ岩清水ナツたちが選ばれたのか？に対する明快な理由がに見出せないのです。

そこで、もしかすると石清水たちにはメンバーに選任された特別な使命があったのではないか？という推論が持ち上がってきます。少なくとも選抜メンバーと呼ばれるにふさわしい理由があったと考えるのが自然でしょう。その理由とは、石清水ナツたちを見ていて感じる資質、つまり生きることへの貪欲なまでの逞しさです。どんなに過酷な状況に陥っても諦めず食い下がって行動する力です。

こう考えると、人類滅亡を回避し未来に人類をつなぐことを目的としている7SEEDSにとって、夏のBチームメンバーは得難い人材なのかもしれません。はたしてアニメ3期で、こうした謎が霧が晴れるように解き明かされることになるのでしょうか？

ここまで7SEEDSのアニメ続編3期の予想や2期までの振り返りをしてきました。最後にこれまでに放送されたアニメ7SEEDSの主題歌を紹介します。

オープニングテーマは、男性歌手で声優の天月-あまつきの「Ark」です。作詞・作曲は天月、編曲は渡辺拓也です。ちなみに「Ark」とは、旧約聖書の「創世記」に登場するノアの「方舟」を意味します。

そしてエンディングテーマはのシンガーソングライター・majikoの「WISH」です。WISH＝希望ということで、7SEEDSにふさわしいタイトルではないでしょうか？

次に7SEEDSアニメ2期の主題歌を紹介します。まずオープニングテーマですが、上白石萌音の「From Then Seeds」が使われていました。作詞は松尾レミ、作曲はGLIM SPANKY、編曲は亀本寛貴が担当しています。

エンディングテーマは、サイダーガールの「シンクロ」です。作詞・作曲は知、編曲akkinによる楽曲です。また、2期アニメにはもう一つのエンディングテーマがあります。それはアニメの最終回・24話「清明」だけに使われた楽曲、ラビンユーの「生きてゆく」です。

ここまでアニメ7SEEDSの3期予想特集をお届けしてきましたが、最後に7SEEDSに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するTwitterは、観光旅行中に呟いている方のツイートからです。アニメ7SEEDSの2期についての感想が記されています。エピソードの進行が丁寧でビックリしたと言います。キャラクターの内面が丁寧で緻密に描かれていて、原作の魅力が十分に伝わってくるところに好感を覚えたようです。

原作に感動してアニメを観たらガッカリしたというケースも見受けられますので、この方にとって7SEEDSのアニメ化は大成功と言えるのではないでしょうか？

続いて紹介するツイートは、アニメ3期を望む方の呟きです。未だ3期制作が決まっていないことを嘆いています。中途半端な形で終わられても困るので、何としても3期を制作し完結させてほしいと訴えていました。こうしたファンの熱い思いが、3期制作への原動力となるかも知れません。

最後に紹介する感想や評価は、この記事でも取り上げた夏のBチームが好きだという方のツイートからです。夏Aチームや春チームとの違い、ホッと心温まるシーンが多くなることがこのチームの存在意義なのかもしれません。

ここまで、7SEEDSのアニメ3期の可能性は？と題して、原作ストックや円盤売り上げなどから続編の予想考察。さらには2期完了時点で残された謎やこれまでにアニメで使われた主題歌の紹介もしてきました。いかがでしたでしょうか？

まずアニメ7SEEDSの3期制作の可能性。原作ストックや円盤売り上げ、2期までのアニメ制作に関わってきた制作会社の状況そして7SEEDSのアドバンテージとしてNetflixとの独占契約から予想すると、3期制作の可能性は高いという結論に至りました。

本記事でも紹介したように2期まで配信が完了した7SEEDSですが、明らかにされなかった謎や未回収の伏線も数多く残されています。7SEEDSアニメ3期の配信決定に期待しましょう。