【刃牙】エアカマキリは最強キャラ？刃牙VS螳螂戦は原作漫画の何巻？

刃牙とは、「グラップラー刃牙」から始まった格闘技漫画シリーズです。原作者の板垣恵介が、実際に綿密な取材を行ったことで得られたリアリティと、漫画ならではの想像と荒唐無稽さが絶妙にマッチングして人気を得ました。この記事では、刃牙シリーズの中でも「荒唐無稽の最高峰」とされる想像上の敵エアカマキリについて、何部の何巻に収録されているか、エアカマキリ最強説と螳螂拳などを取り上げるため、参考にしてください。

• 第1部：グラップラー刃牙 コミックス全42巻+外伝1巻
• 第2部：バキ コミックス全31巻+特別編1巻
• 第3部：範馬刃牙 コミックス全38巻
• 第4部：刃牙道 コミックス全22巻
• 第5部：バキ道 コミックス既刊16巻（2023年8月現在）

刃牙シリーズは、第1部グラップラー刃牙が1991年に週刊少年チャンピオン誌上にて連載開始され、2023年6月に第5部「バキ道」が完結しました。2023年8月より、第6部「刃牙らへん」の連載が予定されています。刃牙シリーズのコミックスは、週刊少年チャンピオンコミックスレーベルにて、上記の巻数刊行されました。刃牙シリーズの原作者である板垣恵介は、「メイキャッパー」や「餓狼伝」、そして「どげせん」などでも有名です。

刃牙シリーズのストーリーの骨子は、当初主人公の範馬刃牙が最強の格闘家を目指していくかのように描かれていました。ところが、ストーリーが進むにつれて、刃牙の父親で「地上最強の生物」範馬勇次郎を、刃牙がどのようにして乗り越えていくのかと、刃牙の周りのライバルたちの闘いに焦点が定まっていきます。第3部の範馬刃牙では、彼が勇次郎を倒すために、実在の人物から想像上の敵に至るまで闘って己を習練していくのです。

刃牙シリーズでは、想像を超えた強烈な肉体表現や格闘描写、そしてどこまでも荒唐無稽なストーリーが展開されることがあります。そして、それらが「シリーズが30年以上続いている理由の一つ」だと分析する熱心なファンも、多く見受けられました。特に、刃牙が想像上の敵エアカマキリと対決したエピソードは、ファンの間で伝説化されているのです。この章では、エアカマキリが最強とされる理由と螳螂拳について、考察紹介します。

刃牙シリーズの第3部範馬刃牙は、範馬刃牙と勇次郎親子の壮絶な親子喧嘩がストーリーの骨子になっています。ストーリーの序盤で、勇次郎が超規格外の巨大な象を倒した様子が描かれて、読者の度肝を抜きました。このニュースは、ケリー・ストライダムを通じて刃牙の耳にも伝わっています。すると刃牙は、勇次郎が自分の挑戦を受けてくれたと解釈して、すぐさま彼と同様のトレーニングをしなければならないと思いました。

刃牙は、ストライダムに「スパーリングくらいはてきとうな奴とやっておく」という意味の言葉を伝えました。そして、彼がスパーリング相手に抜擢したのが、エアカマキリだったのです。普通のカマキリは、大カマキリのオスの大きいサイズでも、約90mmにしかなりません。普通に考えれば、カマキリに圧勝するのが当たり前の刃牙は、カマキリを想像で人間と同サイズで体重100kgのエアカマキリを作り上げてスパーリングを行います。

刃牙が、エアカマキリを最強だと位置付ける理由には、打撃やグラウンドの正攻法的な攻撃から、噛みつきといった反則攻撃、そして何よりもその凶暴性やどう猛さがどれをとっても超一流であることを挙げています。また、カマキリの武器である両前足の大きな鎌、そして360度見渡すことのできる昆虫独特の複眼も、カマキリ最強説の証左となりました。

中国武術には、螳螂拳（とうろうけん）と呼ばれる門派があることが知られています。実在する螳螂拳には、山東省に起源のある北派少林拳系の北派螳螂拳と、広東省と福建省に起源のある南派少林拳系の周家螳螂拳、そして朱家螳螂拳があるのです。螳螂拳の創始伝説では、創始者の王朗という人物が、嵩山少林寺の僧に勝てず、修業を積んでいく過程でカマキリがセミを捕獲している様を見て、螳螂拳を編み出したと記されています。

螳螂拳の特徴は、近接と中間における攻防を素早いスピードで行う点にあります。また、ロングレンジの攻撃を優位に行えるように、長拳を取り入れている流派も存在することが判明しました。範馬刃牙のストーリー内では、周亜門という修行僧が、カマキリとスズメの闘いを見たことで螳螂拳を編み出したというエピソードが描かれていますが、こちらは原作者板垣恵介による創作とされています。

余談ですが、お笑いタレントの関根勤には、若手時代だった1970年代後半にカマキリ拳法という持ちネタがありました。「空手バカ一代」のテレビアニメ版に登場した螳螂拳から着想を得たとのことで、螳螂拳の知名度の高さが窺えます。

刃牙シリーズを初めて見る人並びに初心者ファンにとって、関心の的になりやすいエピソードの一つが、刃牙とエアカマキリの闘いだといわれています。特に初めて刃牙を体験する人は、「エアカマキリが何部の何巻で読めるのか知りたい」と発信していました。エアカマキリエピソードは、第3部範馬刃牙で描かれましたが、コミックス何巻に収録されているのでしょうか？この章では、エアカマキリエピソードについて、深堀していきます。

刃牙とエアカマキリとの闘いが、第3部範馬刃牙の何巻で読めるのかについて結論を書きますと、コミックスの2巻であることが明らかになりました。刃牙シリーズは電子書籍化されているので、スマホやタブレットなどで気軽に読むことができます。また、Netflixオリジナルアニメシリーズとして配信中のアニメ版では、第2話「異”種”格闘技」にて動く刃牙とエアカマキリの闘いを存分に堪能することができ、話題と注目を集めました。

刃牙は、先述の通り勇次郎と雌雄を決するべく、エアカマキリをスパーリング相手に選びました。想像上の敵との戦いとはいえ、動きが素早く攻防に優れたエアカマキリになかなか刃牙は反撃することができません。エアカマキリはパワーにも長けており、刃牙のサブミッションを難なく外してしまいます。エアカマキリに弱点はないか思案した彼は、螳螂拳で対抗することを思いつき、反撃の糸口を見出しました。

やがて、エアカマキリの弱点が、捕食者である鳥の動きにあることがわかった刃牙は、鳥の動きをモチーフにした攻撃にシフトチェンジしていきます。そして、ついに鳥の動きと完璧に同化した刃牙は、捕食の要領でエアカマキリを倒すことに成功しました。

この章では、範馬刃牙に登場したエアカマキリに関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。エアカマキリは、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、刃牙シリーズの大ファンだと思われる方のツイートです。エアカマキリについて、昆虫は意味のわからない能力を持っているので、刃牙がスパーリング相手に選んだのは正解だとつぶやいていました。

こちらは、刃牙シリーズを熱心に見ていると思われる方のツイートです。範馬刃牙のテレビアニメ版第2話を観て、30分まるごとエアカマキリ戦だったことで笑ってしまったとつぶやいています。

こちらは、範馬刃牙を最後まで読んだ方のツイートです。同作品について、刃牙とエアカマキリの闘いから始まって、刃牙と勇次郎のエア夜食で終わる構成だったと分析しています。

この記事では、刃牙シリーズに登場するエアカマキリにスポットを当ててきました。刃牙とエアカマキリの闘いは、シリーズの中で隠れたベストバウトとされています。エアカマキリに注目しながら、刃牙シリーズを見てください。