【わたしの幸せな結婚】斎森香耶は美世の異母妹！その後やアニメ声優は？

「わたしの幸せな結婚」にて、ヒロインへの執拗ないじめが目を引いた斎森香耶。美世とは異母姉妹の関係にある少女です。美世を不幸にするべく、辰石幸次と婚約した香耶でしたが、久堂清霞に嫁いだ美世の幸せに嫉妬し、斎森家の没落を招く騒動を起こしました。以下では、「わたしの幸せな結婚」の斎森香耶が美世をいじめる理由や最後を紹介します。その他、奉公に出されたその後や斎森香耶のアニメ声優等もまとめました。

2023年に実写映画とアニメ化され、多くの注目を集める「わたしの幸せな結婚」。原作小説は、「小説家になろうよ」にて投稿された顎木あくみ先生の同名の作品です。2019年1月から富士見L文庫から刊行され、単行本は2023年7月時点で計7巻です。

冷酷無比と噂されるエリート軍人と不遇な環境で育った少女の純愛を描いた「わたしの幸せな結婚」。大正時代をモチーフにした和風の世界観やファンタジー要素を取り入れた作風が、人気に拍車をかけています。2023年7月までに、漫画や映画、アニメなどのメディアミックス作品も展開されています。

異能を持たずに生まれたために、実家・斎森家で不遇な生活を送っていた斎森美世。両親から虐げられ、使用人のように扱われる中、名家の当主で軍人の久堂清霞との縁談が舞い込みます。美世は、実家から追い出されるように久堂家に嫁がされるも、この出来事が美世の転機になりました。清霞と共に幸せな日々を送る中、美世の内に眠っていた異能が発現し、事態は大きく変わっていきます。

斎森家の次女であり、母親は真一の再婚相手・香乃子です。美世とは異母姉妹の関係にあり、美世より3歳年下です。薄茶色でウェーブのかかった日本人離れした容姿が特徴で、華やかな見た目である香耶。良家の令嬢として教育を受け、礼儀作法や立ち振る舞いまで完璧な少女です。

世間では、名家の令嬢らしい振る舞いと美貌で注目を集める香耶。斎森家では両親に大切にされ、何不自由なく育ちました。その影響から非常にわがままな性格となり、無能と決めつけられた異母姉・美世にもつらく当たっています。また、幼い頃から美世を見下してきたせいか、美世が自分より幸せなことが許せず、嫉妬を顕わにすることもありました。

美世の両想いの人を奪い、彼女をさらなる不幸へ突き落した香耶。しかし、偶然再会した美世は幸せな生活を送っていました。一方、自分は幸次との関係がうまくゆかず、美世への嫉妬が募るばかりでした。以下では、「わたしの幸せな結婚」から、斎森香耶の作中の動向や最後をネタバレ紹介します。その他、美世を巡る騒動後、厳格な家柄へ奉公に出された香耶のその後も考察しました。

香耶にとって異母姉の美世は、異能が使えないことを理由に自分より劣る存在とみなしていました。姉でありながら使用人のように扱い、彼女が自分より不幸でいることに快感を覚えていたでしょう。一方、美世は斎森家に出入りする辰石幸次と両想いであり、小さな幸せとなっていました。しかし、その事実は香耶にとって面白くありません。そこで、半ば強引に幸次との婚約を決め、美世との仲を引き裂きました。

美世に好意を持っていた幸次は、美世の幸せのためと説得され、しぶしぶ香耶との婚約を承諾しました。一方、美世はこの出来事にショックを受け、さらに冷酷無比で知られる久堂清霞のもとへ追い出されます。しかし、美世をどん底に追いやったにも関わらず、香耶の心は満たされませんでした。そもそも、幸次との婚約は美世を不幸することが目的だったため、幸次に対して恋愛感情がありません。

幸次との関係がうまくいかず、次第に彼に対する不満ばかりが募っていく香耶。一方、厄介払いされた美世は久堂家で大切にされ、見違えるように美しい姿になっていました。そんなある日、街に繰り出した香耶は、美世と再会します。斎森家では使用人のような出で立ちだった美世でしたが、今では良家の若奥さまとして立派な身なりをしていました。

また、久堂清霞からも非常に大切にされ、香耶とは真逆の状況でした。自分は美世より上の存在でなければならないと思い続けてきた香耶。この光景は香耶のプライドを傷つけ、美世への嫉妬を生み出しました。美世が自分より良い思いをしていることが許せないと、美世を陥れようとします。しかし、その時の香耶は、美世を口汚く罵ることしかできませんでした。

久堂家に入った美世の幸せが許せなかった香耶。同時に当主の清霞の美しさに魅了され、自分こそが清霞の妻に相応しいと考えます。そこで、美世に代わって自分が久堂清霞の婚約者になるべく、幸次の婚約解消を試みます。しかし、婚約の解消には斎森家当主の許可が必要であり、父の真一は娘のわがままを許すはずがありません。

一方、清霞と美世の婚約解消を望む者がもう1人おり、辰石家当主が香耶に近づきます。辰石家の当主は、長男の嫁に美世を望んでいたものの、その希望はかないませんでした。そこで、清霞との結婚を望む香耶と母・香乃子を利用して、美世を手に入れようと画策します。香耶は利害の一致から辰石家当主と協力関係を結んだものの、彼に利用されていることに気が付きませんでした。

辰石家当主に利用されているとも知らず、美世の誘拐計画に加担した香耶と母親の香乃子。久堂家に入ってから見違えるようにきれいになった美世に、嫉妬をせずにはいられませんでした。同時に、自分よりも美しく、幸せな日々を送っている現実も許せません。辰石に誘拐されて斎森家に閉じ込められた美世に対し、清霞と別れるように脅迫します。

今までの美世であれば、黙って香耶の言い分を聞いたことでしょう。しかし、目の前にいる美世は、使用人のように扱われていた頃の彼女ではありませんでした。久堂家の人々との交流を経て、精神的に強くなった美世。相手が香耶であろうと屈せず、自分の意志を貫きます。美世の反抗は香耶や香乃子を刺激させ、是が非でも清霞との婚約を破棄させようと迫ります。

我が娘の可愛さや継子への憎らしさから、美世に暴行を振るう香乃子。美世が気絶してもその手を止めることはなく、香耶も黙ってみていました。その時、斎森家に突入した清霞が現れます。香耶はここぞとばかりに、自分がいかに清霞の妻に相応しいか力説します。一方、清霞は、優れた容姿や才能を持っていても、香耶のような女を選ぶことがあり得ないと言い放ちました。

久堂清霞との婚約を実現させるべく、美世を脅迫した事件は清霞の怒りを買うだけでなく、斎森家の没落も招く結果となりました。火災にあった斎森家は焼失し、当主の真一と香乃子は地方の別邸への移住を余儀なくされます。また、騒動の発端となった香耶への処罰は、使用人へのしつけが厳しいことで有名な家へ奉公に上がることに決まりました。

香耶の奉公は、まだ若いため更生の見込みがあること、少しは世間に揉まれた方が彼女のためにも良いと判断からでした。一方、幸次は旧都での修行が課されるも、香耶との婚約は解消されませんでした。奉公に出た香耶のその後は、作中では語られていません。しかし、美世に対する対抗心だけは最後まで消得ていませんでした。原作小説では、美世に対して負け惜しみとの取れる手紙を送りつけています。

2023年にアニメ化された「わたしの幸せな結婚」は、原作ファンにとっても待望の放送となったでしょう。清霞と美世の純愛も気になる一方、やはり2人の関係に嫉妬する斎森香耶の存在も外せません。良家のお嬢さまらしい華やかな雰囲気が目を引く斎森香耶は、アニメでも注目のキャラクターです。以下では、「わたしの幸せな結婚」から、斎森香耶のアニメ声優・佐倉綾音さんのプロフィールなどを紹介します。

斎森香耶のアニメ声優・佐倉綾音さんは、1994年生まれ、東京都出身の声優です。声優養成所を経て2010年に声優デビューを果たし、2011年には「夢喰いメリー」のメリー・ナイトメア役で初主演を務めました。2018年には、第12回声優アワード・助演女優賞とパーソナリティ賞を受賞しました。

声優・佐倉綾音さんの主な出演作品は、アニメ「SPY×FAMILY」フィオナ・フロスト役、「進撃の巨人」ガビ・ブラウン役、「新サクラ大戦 the Animation」天宮さくら役、「ブラッククローバー」ネロ / セクレ・スワロテイル役等です。

「わたしの幸せな結婚」では壮絶な最後を迎え、奉公に出たその後が気になる斎森香耶。作中では、異母姉・美世への執拗ないじめが注目されるも、なぜ、美世をいじめるのでしょうか。その理由について、香耶の母・香乃子の継子いじめも関係があると考えられるでしょう。以下では、「わたしの幸せな結婚」から、斎森香耶が美世をいじめる理由について考察しました。

異能者には、鬼や妖など異形の存在を見分ける見鬼の才が備わっており、香耶も当然のようにその能力を有していました。一方、母親の異能者であった美世には異能が使えず、彼女は無能と決めつけられてしまいます。この事実を受け、父親と継母は美世を虐げるようになり、2人の様子を見て育った香耶も美世をいじめるようになりました。

しかし、美世が無能と言われた理由は、彼女が受け継いだ異能の能力にあり、母親によって封印されていました。美世の異能は夢見の力といい、母方の血筋・薄刃家で受け継がれる、強力かつ希な能力です。美世の母親も、その事実を夫に伝えようとしたものの、夫は聞く耳を持たず、美世は無能者とみなされました。

異能がないことを理由に美世を見下していた香耶。母親違いの姉でもある美世を、まるで自身の召使のように扱い、彼女の不幸に快感を覚えていました。しかし、不幸な結婚生活になると思われていた美世は、見違えるようにきれになり、清霞から大事にされていました。反対に、香耶の方は幸次への愛情もなければ、ささいなことで幸次への不満を募らせ、幸せとは程遠いものです。

育った環境から、美世より劣ることが許せないと考えられるも、香耶が美世を不幸にしたい感情は異常にも思えるでしょう。無能という理由から、そこまで美世を追い詰めることは考えにくいことです。一方、美世に対する憎悪は、香耶の母親・香乃子にも見られ、母親の継子への憎悪が原因ではと推測されます。作中では、斎森真一の後妻とされる香乃子ですが、実は真一とは結婚前から恋人関係にあったことが判明しています。

おそらく将来を約束した仲とも推測されるも、2人の関係は澄美の登場によって一旦、終わりを迎えました。ある思惑から政略結婚を余儀なくされた斎森真一と薄刃澄美。数年後に澄美が病死し、香乃子が後妻として入りました。真一の最初の結婚は、斎森当主の命令とはいえ、香乃子にとっては恋人を奪われたように思えたでしょう。その怒りは、真一の後妻となっても変わらず、澄美への嫉妬は消えることはありませんでした。

また、後妻として入った斎森家には、前妻との間に生まれた長女・美世がおり、彼女の存在も香乃子を憎悪を掻き立てたでしょう。恋敵である澄美への嫉妬や憎悪はやがて継子いじめを引き起こし、無能を理由に継子を蔑みました。同時に、香乃子の美世への態度は香耶にも悪影響を及ぼし、母子そろって美世に対してひどい仕打ちを行うようになったでしょう。

香耶の美世へのいじめは、無能を理由とする単純な理由だけでなく、香耶自身の育った環境も関係しているでしょう。美世の存在は、香乃子にとって恋敵の娘であり、継子に対する憎らしさから、彼女を虐げてきました。同時に、我が娘には美世より優れた人であるようにと教え込み、事あるごとに美世と同じようになってはいけないと言い聞かせます。

両親に溺愛されていた香耶は、母親の教えを素直に受け入れ、美世よりも上であろうと努力します。斎森家ではわがままな香耶でしたが、外に出れば立派なお嬢様として周囲から人目置かれていました。しかし、胸の内では一つでも美世より劣ってはいけないというプレッシャーもあったでしょう。美世をいじめていた理由は、自分の方が上であることを示さずにはいられない、香耶の不安の表れとも捉えられます。

異能者であることを笠に着て、美世を使用人のごとく見下していた香耶。斎森家は、異能の家系でも由緒ある家柄とされ、その血筋である香耶の能力も高いと推測されます。しかし、後に判明した美世の異能に比べから、香耶の異能はあまり強くないともいえます。以下では、「わたしの幸せな結婚」から、斎森香耶の強さや能力をネタバレ考察しました。

異能者であれば必ず持っている見鬼の才は、通常であれば5歳までに発現すると言われます。特に、異能者を輩出する家柄では異能の有無は、自身の立ち位置を決めるようなものでした。そのため、斎森家では異能者である香耶を特別扱いし、美世をぞんざいに扱うようになりました。

異能者は、人によって様々な能力が発揮され、時には強力な武器にもなり得ます。一方、香耶の異能は、「式」を使って見たいものを見る能力と判明しています。父親から教えられた式を武器に、自分はいかに美世よりすぐれているかをアピールする香耶。しかし、作中最強の異能者である久堂清霞からは、大した能力ではないと酷評されています。

以下では、「わたしの幸せな結婚」から、美世の異母妹にあたる斎森香耶に関する感想や評価をネタバレ紹介します。

斎森香耶の性格は、甘やかされて育った典型的なわがままなお嬢さまとも評され、最後までその性格が改まることがありませんでした。香耶のその後は、原作小説にて美世への手紙にて示唆され、奉公先の厳しさに耐えかねているでしょう。SNSでも香耶に対する厳しい意見も見られ、奉公に出されたことを機に更生してほしいとの声も寄せられています。

「わたしの幸せな結婚」にて最後まで強烈な印象を放ち続けた斎森香耶。美世に対する嫌がらせの中には、目を背けたくなるような壮絶な内容もありましたが、最後には清霞の手で成敗されました。香耶のその後は、清霞の意向で奉公に出されることとなりましたが、彼女のその後は語られていません。香耶に天罰をと厳しい声が目立つ中、悪役として素晴らしいと香耶のキャラを評価する声も見られます。

香耶といえば、婚約者である辰石幸次との関係も外せないでしょう。美世とは両想いの関係でありながら、香耶の策略で仲を引き裂かれた幸次。美世を巡る騒動は辰石家にも影響を及ぼし、当主交代を命じられるなど、幸次にとっても大変な出来事だったでしょう。一方で、実家が没落した香耶は、その後も変わらない態度を貫いており、幸次は彼女と上手くやっていけるのか不安との感想も見られます。

美世を巡る騒動に対する罰として、香耶には特別厳しい名家への奉公が命じられました。最後まで美世より上であり続けることに固執した香耶。しかし、最後には美世の方が上になってしまい、望まぬ結果となりました。今までの生活から、奉公先での生活は苦労しかないと推測される香耶。SNSでは、最後まで根性を見せてほしいとの感想も寄せられ、香耶のその後に期待する声も見られます。

「わたしの幸せな結婚」の悪役として注目を集めた斎森香耶でしたが、アニメ声優の熱演にも賞賛の声が上がっています。最後まで美世を追い詰めようと画策する香耶。声優・佐倉綾音さんの気迫の演技もあいまって、見る者に強烈なインパクトを与えたでしょう。一部では香耶の性格が許せないとの感想が見られるも、最後まで悪役を貫いた姿も、香耶の魅力として注目されています。

わがままなお嬢様育ちで、美世に対するひどい仕打ちから評価が好みが分かれやすい斎森香耶。性格に問題があるキャラではあるものの、日本人離れした容姿や華やかな着物姿が目を引き、美世よりも好きとの感想も見られます。令嬢としての教育は完璧であるものの不器用な一面もあり、辰石家当主の思惑を見抜けずに利用されるなど、悪役になりきれない面も香耶の魅力でしょう。

表面的には美世をいじめる悪役として見えてしまう香耶ですが、彼女が育った環境を知ったうえで見てみると、歪んだ性格に育ってしまうのも無理はないとも考えられています。美世とは対照的に両親の愛情を受けて育った香耶でしたが、自分に注がれる愛情も歪んだものだったでしょう。斎森家の家庭環境は明らかに異常なものであり、美世だけでなく香耶も可哀そうとの意見も見られます。

清霞に成敗されて奉公に出された香耶でしたが、彼女のその後は原作小説でも明かされていません。このまま物語を退場したように思えるも、一部では香耶の再登場を期待する声も寄せられています。アニメ版でも強烈な悪役ぶりで注目を集めた香耶。最後まで悪役を貫き通した強さもファンを魅了し、再登場時には香耶にリベンジをしてほしいとの感想も見られます。

「わたしの幸せな結婚」の斎森香耶の最後や奉公に出されたその後、幸次との関係、アニメ声優などをネタバレ考察しました。美世より上である自分になるべく、異母姉をいじめていた香耶。しかし、最後には香耶に天罰が下り、厳しい家柄での奉公を命じられました。奉公先での苦労しながらも、変わらず美世への対抗心は変わっていません。香耶のその後は作中で語られていませんが、美世が受けた苦しみを味わされているでしょう。