マッシュルはワンパンマンのパクリ？共通点・似ている点や作者について調査

「マッシュル」とは、週刊少年ジャンプに連載されていた漫画です。当初はシュールギャグマンガの印象が強かったですが、次第にジャンプ作品の王道であるバトルものの要素を取り入れてファンを増やしました。マッシュルは、多くの作品のオマージュやパクリ説があることでも知られたのです。この記事では、マッシュルと「ワンパンマン」の似てる点を中心に、ワンパンマンと「モブサイコ100」の作者ONEとの似てる部分も考察します。

マッシュルは、テレビアニメ版1期が2023年4月8日から7月1日まで、全12話放映されました。現在円盤が順次発売されており、動画配信サービスでも視聴可能です。また、アニメ版は2期の放映が、2024年1月より予定されています。原作漫画は、週刊少年ジャンプ2020年9号から2023年31号まで、全162話連載されました。累計発行部数が500万部を突破しているマッシュルのコミックスは既刊17巻で、18巻で完結と発表されています。

魔法が当たり前に存在して、誰もが魔法を使えるマッシュルの世界では、魔法が使えない人間たちが魔法不全者として殺処分の憂き目に遭っていました。義父と人里離れた森の奥で暮らしているマッシュ・バーンデッドは、魔法不全者ですが、毎日のトレーニングで得た人間離れした筋肉と強さの持ち主だったのです。しかしながら、マッシュは警察に存在を知られるようになってしまい、警察が彼を逮捕するべく家に踏み込んできました。

この章では、マッシュルがワンパンマンのパクリ説や似てる点について解説します。ワンパンマンとは、「モブサイコ100」などで有名な漫画家のONEが自身のWebサイトにて連載していた漫画でした。現在は、となりのヤングジャンプにて、村田雄介作画によるリメイク版を読むことができ、コミックスは既刊28巻です。また、テレビアニメ版が2期まで放映されていて、現在3期の制作に入っていることがアナウンスされました。

マッシュルがワンパンマンのパクリだという説が出た最たる理由は、主人公の設定によるところが多いとのことです。ワンパンマンの主人公サイタマは、就職活動に行き詰った結果、ヒーローになることを決意し、頭髪が抜けてスキンヘッドになるほどの猛筋トレを行って、敵をパンチ一撃で倒せるまでになりました。サイタマとマッシュには、ともに常人ではできない筋トレを行って、超人的な筋肉と強さを手に入れた似てる点があります。

また、マッシュルとワンパンマン、そしてモブサイコ100の画風が似てるという指摘も多く見受けられます。マッシュルの主人公マッシュと、モブサイコ100の主人公影山茂夫（モブ）は、ともに坊っちゃん刈りのようなヘアスタイルと三白眼、さらに喜怒哀楽に乏しい表情といった共通点が見られました。また、マッシュがほぼ一撃で相手を倒すスタイルは、ワンパンマンのサイタマに似てるという意見が頻出したといわれています。

マッシュルの作者は、甲本一（こうもとはじめ）です。甲本一は、別名義で第89回赤塚賞佳作を受賞したという話もありますが、真相は明らかにされていません。彼は柏崎康一名義で、ジャンプGIGA2019WINTERvoi.1に読み切り作品「リベラル風紀委員 山田太郎」を発表して、これがデビュー作になります。また、こういちろう名義で、ジャンプGIGA SUMMER2019vol.1に「破壊神シヴァ崎くん」が掲載されました。

ワンパンマンとモブサイコ100の原作者は、ONEです。ONEは1986年10月29日に新潟県で生まれ、埼玉県で育ちました。男性であることを公表しています。ONEの本名や素顔、既婚者であるかなどのその他のパーソナルデータは、2023年8月現在明らかにされていません。ONEは、ワンパンマンのオリジナル版で漫画家として注目され、2012年から2017年まで「モブサイコ100」を裏サンデーにて連載しました。

マッシュルの原作者である甲本一は、ONEのオリジナル版ワンパンマンの大ファンであること、そして同作品に多大な影響を受けたことを、「JUMP新世界漫画賞」の特集コーナーで公言しました。マッシュルを読んでいると、ワンパンマンの他にも「ハリーポッターシリーズ」や「ブラッククローバー」の影響を感じるシーンが随所に見られるとのことですが、この点ついて甲本一は、現時点で何も語っていません。

マッシュルとワンパンマン、そしてモブサイコ100が似てることから、両作品の原作者の甲本一とONEの同一人物説、そして甲本一のONEアシスタント経験者説が、インターネット上を中心に出たことがありました。真偽のほどは不明ですが、同一人物説もアシスタント説の可能性についても、違う可能性が極めて高いと考えられています。

この章では、マッシュルの人気の秘密を取り上げます。まず挙げられるのは、世界観が独特である点です。主人公のマッシュを全く魔法が使えないキャラクターにした点が、魔法が当たり前に使える世界との対比になっていて面白いという意見でした。ただし、同じく魔法が使えなかったブラッククローバーの主人公アスタや、魔界に暮らす唯一の人間である「魔入りました!入間くん」の主人公鈴木入間との類似点を指摘する声もあります。

マッシュルの主人公マッシュ・バーンデッドは、普通ではない、常軌を逸した主人公だと評されることが多いとのことです。彼は、超人的な肉体と強さを誇っていますが、そこに安住することなく常に精進していました。また、意外に朴訥な性格も、主人公としては異彩を放っています。さらに、大好物のシュークリームに対する異常なまでのこだわりは、「おかしいを通り越して恐怖すら感じる」といわれ、面白い魅力につながりました。

マッシュルの人気の理由として欠かせないのが、ストーリー全体に漂っているギャグ要素です。特に、序盤はギャグ漫画の要素が色濃いといわれており、多くのファンを獲得しました。マッシュルのギャグ部門は、主にマッシュが担当しており、ランス・クラウンやドット・バレットがツッコミ役になることで、ギャグが際立ち同作品の面白い魅力になっているという意見が、多く見受けられるとのことです。

この章では、マッシュルとワンパンマンに関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。両作品は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、マッシュルの大ファンだと思われる方のツイートです。同作品のテレビアニメ版を観たようで、ワンパンマンとハリーポッターシリーズを混ぜたような作品で面白いと高評価していました。

こちらは、マッシュルのテレビアニメ版のファンだと思われる方のツイートです。同作品を観て、ワンパンマンやモブサイコ100など、ONE作品の影響が感じられるとつぶやいていました。

こちらは、マッシュルのテレビアニメ版を観ている方のツイートです。同作品のノリについて、ワンパンマンやモブサイコ100に近いと分析していますが、作者は別だろうと考察していました。

この記事では、マッシュルについて、ワンパンマンのパクリ説を中心に特集してきました。似てる要素が多いとされる同作品ですが、テレビアニメ化されるほどの大ヒットを記録したことでマッシュル独自の人気の高さが認知されています。この機会に是非一度、マッシュルとワンパンマンを見比べてください。