【スラムダンク】魚住のかつらむきが映画でカットされた?赤木への名シーンを解説

『スラムダンク』の原作では、山王戦の途中で陵南の魚住がかつらむきをするシーンがあります。いきなり板前姿で登場した魚住に、度肝を抜かれた読者も多かったでしょう。このシーンは今でも人気のあるシーンですが、スラムダンクの新作映画ではカットされています。本記事では、映画で魚住のかつらむきシーンがカットされた理由について解説します。かつらむき以外でカットされたシーンや、魚住のかっこいい魅力についても併せて紹介します。

【スラムダンク】魚住のかつらむきが映画でカットされた?赤木への名シーンを解説のイメージ

目次

  1. 魚住とは?
  2. 魚住のかつらむきが映画でカットされた?期待していたファンが多い?
  3. 魚住のかつらむきが映画でカットされた理由
  4. 魚住のかっこいい魅力
  5. 魚住のかつらむきに関する感想や評価
  6. 魚住のかつらむきまとめ

魚住とは?

『スラムダンク』の魚住は、湘北のライバルである陵南高校バスケ部のキャプテンです。原作では湘北と熱い戦いを繰り広げ、大きな活躍を見せてくれました。湘北に負けた陵南はインターハイに出場できませんでしたが、魚住は湘北の試合を観戦しに会場まで来ています。

しかし、山王戦を描いたスラムダンクの映画では、魚住の出番はほぼありませんでした。本記事では、スラムダンクの映画でカットされた魚住のシーンや、カットされた理由について解説します。まずは、スラムダンクの新作映画の作品情報と、魚住の基本的なプロフィールをチェックしておきましょう。

スラムダンクの映画「THE FIRST SLAM DUNK」の作品情報

THE FIRST SLAM DUNKの概要

『THE FIRST SLAM DUNK』とは、2022年12月3日に公開されたスラムダンクの新作映画です。監督と脚本は、スラムダンクの原作者である井上雅彦さんが務めています。原作の山王戦を描いた映画ですが、主人公は桜木花道から宮城リョータに変更されていました。

スラムダンクはこれまでテレビアニメや他の劇場版アニメも存在しますが、THE FIRST SLAM DUNKではキャラの声優が一新されています。声優の変更が発表された時期が公開直前だったため、SNSでは炎上騒ぎが起きました。THE FIRST SLAM DUNKの主題歌は、OPが The Birthdayの「LOVE ROCKETS」で、EDが 10-FEET「第ゼロ感」です。

THE FIRST SLAM DUNKのあらすじ

インターハイ出場が決まった湘北は、2回戦でバスケット界の王者である山王工業と戦うことになります。THE FIRST SLAM DUNKでは山王戦の試合に加え、ポイントガードの宮城リョータの生い立ちなども描かれています。湘北は山王と激しくぶつかり、死闘の末勝利を手にしました。インターハイ終了後宮城はアメリカに渡り、同じくアメリカに行った山王の沢北と再戦を果たします。

魚住のプロフィール

スラムダンクの魚住のプロフィールは、魚住純です。陵南高校の3年生で、バスケ部のキャプテンです。身長202cm、体重90kgという、高校生離れした体格の持ち主です。高校入学直後は体が大きい以外に取り柄がない選手で、バスケ部を辞めようと悩んでいた時期もありました。しかし、監督の田岡から「大きいことも才能だ」と言われ、そこから名プレイヤーとして大きく成長していきます。

魚住は巨漢でありながら素早く動くこともでき、神奈川県内では湘北の赤木とNO.1センターの座を争っています。ただ、感情を抑えることが苦手で、試合中に審判に逆らって退場させられたこともありました。背番号は1年のときが15、2年のときが9、3年のときが4です。バスケ部引退後は家業を継ぐため、板前の修行に励んでいます。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』

魚住のかつらむきが映画でカットされた?期待していたファンが多い?

魚住のかつらむきが映画でカットされた?

スラムダンクの魚住のかつらむきシーンとは、山王戦で見ることができる一幕です。湘北キャプテンの赤木は山王戦で、自分と同じポジションである河田に完膚なきまでにやられてしまいます。気持ちだけ焦って空回りしてしまった赤木は、転倒したまま動けなくなりました。そこにやって来たのが、観客席にいたはずの魚住です。

魚住は板前姿で包丁と大根を持ち、なぜか赤木の頭上でかつらむきを始めました。魚住は華麗な技を持つ河田は鯛であり、赤木は泥にまみれた鰈だと言います。そして、「泥にまみれろ」というセリフを残して警備員に連行されながらコートを去りました。魚住がかつらむきをした大根は、細かく切ると刺し身を引き立てるツマとなります。

魚住は赤木に刺し身のツマのような引き立て役になれと、かつらむきを通して伝えようとしていたのです。板前姿の魚住がかつらむきをするシーンは、山王戦の中でも名シーンのひとつとして語り継がれています。しかし、山王戦を描いたスラムダンクの映画では、このかつらむきシーンがカットされていました。

魚住の板前姿のかつらむきシーンを期待していたファンが多い理由

山王戦で魚住がいきなりかつらむきを始めるシーンは、ファンの間でも人気のあるシーンです。山王戦が映画になると聞いて、このシーンを映画で見られることを期待していた人も多いでしょう。では、なぜ魚住の板前姿のかつらむきシーンは、これほどまでに人気があるのでしょうか?

板前姿でコート上に現れた魚住は、陵南高校のキャプテンとして赤木とライバル関係にありました。インターハイの神奈川県予選では2人は熱戦を繰り広げ、最終的には湘北が勝利をおさめています。このシーンは、かつてのライバルの苦境を見過ごせなかった魚住が助言にやってくるという、熱いシーンです。

赤木と魚住のライバル関係が好きなファンにとって、このかつらむきシーンは見逃すことのできない重要なエピソードだったのです。また、試合中にいきなり板前姿の魚住が現れるというシュールさも、面白いと評判でした。それだけに、映画でのかつらむきシーンのカットには、多くのファンが落胆していました。

魚住のかつらむきシーン以外にもカットされたシーンはあった?

映画THE FIRST SLAM DUNKはおおかた原作通りの内容でしたが、カットされたシーンが多くあります。魚住の板前姿のかつらむきシーン以外では、どのシーンがカットされてしまったのでしょうか?大きなカットシーンは、山王戦の前半部分です。映画では山王戦の後半戦をメインに描いているため、前半はダイジェストのようにさらりと終わってしまいました。

後半は詳細に描かれていましたが、それでも原作の名シーンの多くがカットされています。まずは、スラムダンクの中でも屈指の名言ともいえる、桜木の「左手はそえるだけ」というセリフです。映画では桜木がこの名言を言うシーン自体がなくなったわけではなく、セリフだけがカットされるという演出になっていました。

他にも、桜木が晴子に向かって「大好きです」というシーンや、「ダンコたる決意ってのができたよ」と安西先生に言うシーンなどもカットされています。桜木の名言だけでなく、それ以外のキャラの名言が出てくるシーンも多くカットされています。

例えば、流川の「沢北じゃねーか」というセリフや、安西先生の「見てるか谷沢」というような名言のシーンも映画にはありませんでした。また、スラムダンクの名脇役である木暮のシーンも、大幅にカットされていました。それ以外にもカットされていたシーンは多く、スラムダンクの原作ファンからは否定的な意見が出ることもあります。

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魚住のかつらむきが映画でカットされた理由

スラムダンクの映画で、魚住の板前姿のかつらむきシーンは残念ながらカットされてしまいました。ファンからの人気が高いシーンにも関わらず、なぜカットされてしまったのでしょうか?ここでは、スラムダンクの映画でかつらむきシーンがカットされた理由を考察し、まとめていきます。

理由①コンプライアンス的にアウトだった

映像業界におけるコンプライアンスは、年々厳しくなっています。昭和の作品を見ると、今ではあり得ないような過激な描写に驚くこともあるでしょう。魚住の板前のかつらむきシーンも、令和のコンプライアンス的にアウトだったのではないかと推察できます。魚住は試合中にコートに侵入した上、包丁まで手にしています。こういった描写は、現在のコンプライアンスに抵触すると考えられた可能性が高いです。

理由②尺が足りなかった

スラムダンクの映画の上映時間は、約2時間です。この短い時間の中に山王戦だけでなく、宮城の生い立ちなどのエピソードも挟んでいます。試合に関係ないシーンを細かく入れていると、時間が足りなくなってしまいます。そのため、魚住のかつらむきなど、試合の流れと関係ないシーンはカットされたと考察できます。

理由③話の流れ的に混乱を招く

映画THE FIRST SLAM DUNKは、原作のスラムダンクが終了してから20年以上も経過してから制作された作品です。そのため、スラムダンクが初見の人でも楽しめる作りとなっています。板前姿で登場した魚住は、原作ファンではおなじみのキャラです。しかし、スラムダンクを知らない人からすれば、板前姿の怪しい人でしかありません。

原作通りに魚住のかつらむきシーンを入れても、初見の人には意味不明な内容になることは必然です。そのため、誰が見ても混乱を招かないように、かつらむきシーンはカットされた可能性があります。映画では魚住だけでなく、仙道などの湘北以外のキャラもほとんど出番はありませんでした。こちらも、話の流れ的にすべてカットされたと推察できます。

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魚住のかっこいい魅力

スラムダンクの魚住は、新作映画では活躍の場がまったくありませんでした。しかし、原作では欠かすことのできないキャラで、かっこいいシーンも数多く存在します。ここでは、映画では見ることのできなかった、魚住のかっこいい魅力についてまとめます。

かっこいい魅力①ファインプレー

スラムダンクの魚住は、陵南の頼れるキャプテンとして活躍しています。しかし、初めからバスケがうまかったわけではなく、過去には「ただデカいだけ」と陰口を叩かれていたこともありました。それから魚住は、嫌いだったフットワークの練習を増やすなどして、日々特訓を重ねます。

しかし、どれだけ努力しても、自分より小さい赤木に勝つことはできませんでした。魚住は赤木にはかなわないのかと自問自答する中で、自分が得点を入れる必要はないことに気づきます。魚住率いる陵南には、仙道や福田など主役になれる選手が他にいました。魚住は自分が主役になるのではなく、彼らを活かすプレーに専念しようと考えるようになりました。

赤木との勝負にこだわらなくなった魚住は、わずかな首振りで相手を撹乱するような、隠れたファインプレーでチームに貢献します。魚住のファインプレーは仙道のような華はなく、試合を見ている人のほとんどが気づかないような地味なものです。しかし、その隠れたファインプレーが赤木のファウルを誘うなど、陵南の大きな力となっていました。

かっこいい魅力②赤木との友情

スラムダンクの魚住は、湘北の赤木のことをずっとライバル視してきました。しかし、赤木を嫌っているわけではなく、その実力はしっかりと認めています。魚住と赤木は張り合いながらも友情を育み、お互いのことをよくわかっていました。山王戦では河田を恐れて似つかわしくないプレーをする赤木に、観客席から大声で活を入れていました。板前姿でかつらむきをするという奇行に走ったのも、赤木への友情があったこそです。

映画ではカットされてしまいましたが、魚住がいなければ赤木は立ち直れなかった可能性もあります。魚住の登場が赤木を覚醒させ、湘北の勝ちにつながったのです。魚住のかつらむきには、安西先生も心の中で感謝するほどでした。ずっとライバルとして戦ってきた赤木との友情は、魚住の大きな魅力のひとつだといえるでしょう。

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魚住のかつらむきに関する感想や評価

スラムダンクの新作映画を観た人たちからは、魚住のかつらむきシーンがないことを嘆く声が多く上がっています。「かつらむきシーンがなくて残念」というコメントや、「かつらむきで赤木を諭してほしかった」というコメントが見られました。

魚住のかつらむきシーンは、漫画でもかなりインパクトの強いシーンでした。そのため、漫画だけでなく、映像でも見てみたいというコメントが見られました。漫画でも面白い人気のシーンであるため、映像化されたらさらに面白くなることは間違いないでしょう。

映画THE FIRST SLAM DUNKの観客席をよく見てみると、魚住らしき人物が座っていることがわかります。魚住は最初最前列で試合を観戦していましたが、途中から観客席の上段に移動しています。しかも、移動した魚住の両側には、警備員らしき人物がいることもわかります。この細かい描写に気づいた人は、映画ではカットされただけで、実際にかつらむきのシーンはあったのだと感動していました。

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魚住のかつらむきまとめ

スラムダンクの映画のカットシーンや、魚住のかつらむきシーンがカットされた理由などをまとめました。魚住のかつらむきシーンはファンの間でも人気が高いため、カットされたことに気づく人は大勢いました。かつらむきシーンがカットされたことは残念ですが、映画の内容や尺を考えると仕方ない処置だったといえます。魚住のかつらむきシーンを楽しみたい人は、ぜひ原作のスラムダンクを読んでみてください。

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