【るろうに剣心】オイボレは雪代巴の父親?剣心が落人群で出会った謎の老人の正体は?

『るろうに剣心』に登場するオイボレの謎を解明します!『るろうに剣心』は、1994年から1999年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された和月伸宏による漫画です。その後制作されたアニメや実写映画も好評を博し、単行本は全世界で7200万部を超える売上を上げました。この記事では、主人公・剣心が落人群で出会った謎の老人オイボレにスポットを当て、雪代巴・雪代縁姉弟の父親とも噂される彼の正体や名言などについて考察していきます。

【るろうに剣心】オイボレは雪代巴の父親?剣心が落人群で出会った謎の老人の正体は?のイメージ

目次

  1. るろうに剣心のオイボレとは?
  2. るろうに剣心のオイボレは雪代巴の父親?老人の正体を考察
  3. るろうに剣心のオイボレの登場シーンや名言
  4. るろうに剣心のオイボレの性格や剣心との関係
  5. るろうに剣心のオイボレに関する感想や評価
  6. るろうに剣心のオイボレまとめ

るろうに剣心のオイボレとは?

るろうに剣心の作品情報

この記事では、『るろうに剣心』に世捨て人たちが集う落人群のまとめ役として登場するオイボレを特集します。これから、謎の老人・オイボレの正体や剣心に投げかけた名言などについて考察していきますが、その前に『るろうに剣心』の作品情報をお届けしましょう。最初に『るろうに剣心』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。

るろうに剣心の概要

概要のイメージ

『るろうに剣心』は、日本の漫画家・和月伸宏の創作による漫画作品で、1994年から1999年にかけて、集英社の「週刊少年ジャンプ」に連載されました。『るろうに剣心』の単行本は、ジャンプコミックスおよび集英社文庫(文庫版)より刊行され、2020年10月時点での発行部数は電子版を含めて全世界で7200万部を突破しています。

また、2017年には「ジャンプスクエア」10月号に続編となる『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』が登場し、現在も連載が続いています。さらに、アニメや実写映画など様々な形でメディアミックス展開され、このうちテレビアニメについては、1996年1月から1998年9月にかけてフジテレビ系列で放送されました。

るろうに剣心のあらすじ

あらすじのイメージ

今から約150年前の出来事です。世間を震撼させていた人斬り抜刀斎こと剣心は、不殺の誓いを立て旅に出ます。その頃、東京では無差別に人々を斬り殺す殺人鬼が現れていました。女性剣士の神谷薫は、独り殺人鬼に立ち向かいますが歯が立ちません。そこへ偶然剣心が現れ、彼女を救います。その後、剣心は薫の元に身を寄せ、邪悪な商人たちの陰謀に巻き込まれる運命に翻弄されることになりました。

オイボレのプロフィール

ここからは、メインテーマである『るろうに剣心』のオイボレの話題に移ります。オイボレは、1820年1月生まれの老人で本名は不明です。身長157cm、体重58kgと当時としては標準的な体格でした。

オイボレは、社会的に孤立した人々が集まる落人群で、”主”として慕われています。温厚で心の広い人物であり、そんな落人群に身を置いた剣心にも思いやりを持って接します。オイボレはかつて武士であり、詳しくは後述しますが雪代巴・縁姉弟の父親でもあります。剣心が巴の夫だったことを知っているにもかかわらず、縁とは違って剣心を全く恨んでおらず、「娘が愛した夫」という理由で剣心の復活を手助けしました。

娘によれば、オイボレは文武はダメでしたが、分け隔てのない優しさから周囲の人望も厚かったようで、実際に落人群でも人々に慕われていました。剣心がその落人群を離れた後、オイボレは京都の落人群へと移り住み、そこで流れ着いた縁と出会います。

二人はお互いの正体について何となく感じ取りつつも、あえて詮索しないようにしていました。作者の和月伸宏によれば、少なくとも初対面の時点では二人ともお互いが親子であることに気づいていなかったそうです。また、オイボレのキャラの元ネタは、大石真の児童文学『さあゆけ!ロボット』に登場する粉ミルクの空き缶だそうです。

TVアニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」

るろうに剣心のオイボレは雪代巴の父親?老人の正体を考察

プロフィール欄で触れたように、この老人・オイボレの正体は、雪代巴と雪代縁の父親でした。ここで、雪代巴と縁のプロフィールをおさらいしておきましょう。雪代巴(ゆきしろ・ともえ)は、1846年(弘化3年)に東京府で生まれた女性で、剣心の「人斬り」時代の妻です。身長161cm・体重44kgで、髪油(白梅香)を愛用していました。とても美人で子供好きな反面、無口かつ無表情で考えが読めない女性です。

雪代巴は、許婚の清里明良を殺害した抜刀斎に報復するため、幕府側のスパイとして彼に接近します。しかしながら、抜刀斎と共に暮らすようになると、次第に抜刀斎へ愛情を抱き始め、愛と憎しみの間で心が揺れ動きます。やがて、二人は過去の秘密を打ち明け合うことで心を通わせます。巴には、復讐の念の代わりに抜刀斎を守りたいという気持ちが芽生えていました。

元治元年(1864年)の年末、雪代巴は闇乃武の仲間に半ば騙される形で捕らえられてしまいます。彼女を取り戻すために辰巳と戦う抜刀斎の姿を見た巴は、身を挺して抜刀斎の前に立ち塞がり、辰巳に斬殺される最期を遂げました。その際、手に持っていた短刀が抜刀斎の頬に傷を残しました。巴の亡骸は京都の寺に埋葬されています。

一方の弟・雪代縁(ゆきしろ・えにし)は、初登場時23歳の若者で、白髪が印象的な青年です。姉の巴とその許婚である清里を殺した抜刀斎(剣心)への復讐のため、抜刀斎を打ち倒す計画を立て、武闘組織を結成しました。幼い頃に母親を亡くし、それ以降は姉の巴を母のように慕ってきました。巴が京都へ向かった後、縁も姉の後を追い、闇乃武と関わるようになります。

巴の居場所を見つけて無事に再会しますが、姉の心境の変化にショックを受け、その場を離れてしまいます。その後、結界の森での闇乃武との激しい戦いの末、偶然にも巴の悲劇的な最期を目撃します。この出来事のショックとその後の苦難で、彼の黒髪は真っ白に変わってしまいます。そして、ここから剣心との壮絶な戦いが始まるのです。

雪代縁との戦いの後、緋村剣心は薫と一緒に雪代巴の墓参りに向かいます。巴の墓には真新しい花やかんざしが供えられていました。花なら弟の雪代縁が供えたのでしょうが、一体この「かんざし」は誰が持ってきたのでしょうか?後に、その謎が解明されます。その正体が雪代縁と雪代巴の父親である老人・オイボレが、かんざしを置いたのです。

雪代巴の父親説①かんざしを持っているシーン

オイボレの正体が雪代巴の父親であることを裏付けるシーンがあります。そのシーンとは、25巻の第225幕「その時、一陣の風」で、かんざしを持っているオイボレが描かれています。そのかんざしは雪代巴のものであり、巴と関係の深い人物であることを意味します。

一方、雪代巴にゆかりのある人物といえば、緋村剣心と雪代縁しか考えられません。しかし、そのかんざしを持つ人物は雪代縁でも剣心でもないので、消去法で「親」ということになります。娘のことをいつまでも忘れられないのは、親として当然のことでしょう。

雪代巴の父親説②落人群での雪代縁との会話

また、落人群でのある会話の内容から、オイボレの正体が雪代縁と巴の父親であることが分かります。その会話は、『るろうに剣心』の28巻251幕「HURRY GO ROUND」の中にあります。オイボレは、雪代縁に向かって「はて、気のせいかな?君とはずっと昔にどこぞで会った様な」と語り掛けます。それに対し縁は、「俺も貴様の面を見た覚えがある」と答えるのです。このやり取りからもオイボレが父親であることが伺えます。

初対面であるはずの二人が、あたかも以前から知り合いのような言い回しはいささか不自然です。二人の関係は見た目の年齢差から「親子」であると考えるのが普通でしょう。この場面ではオイボレの正体が「雪代縁と雪代巴の父親である」とは明言されていませんが、話の流れから「親子」と推測できるのです。

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るろうに剣心のオイボレの登場シーンや名言

オイボレの登場シーン

ここからは、『るろうに剣心』のオイボレの登場シーンや名言を紹介していきます。最初は登場シーンからです。オイボレは、全てを捨てた人々が集まる落人群で、剣心が雪代縁に敗れて意気消沈している場面に現れます。そして、剣心に対して「大切なものを失い、身も心も疲れ果てているかもしれない。しかし、捨てることのできない思いがあるなら、君を信じて帰りを待っている者たちのもとへ向かうべきだ」と忠告します。

オイボレの名言「失ったものは再び…」

続いて、『るろうに剣心』のオイボレの名言を紹介しましょう。その名言は、世捨て人となった剣心に向けられたものです。剣心を何とか立ち直らせようとする仲間たちに対し、オイボレは「今はそっとしておいてあげるべきだ」と言いつつ、以下の名言を剣心に投げかけました。

長い人生何かを失うコトは常につきまとうもの
捨てなければそれでいいんじゃ
失ったものは再び不思議と見つかったりもするが
捨てたものは再び不思議と拾えた例がない

オイボレ自身、過去には娘を失い息子・縁も姿を消してしまいました。結果として「家族の絆」を自ら捨ててしまったことに後悔の念を抱いています。この名言には「せめて縁を追いかけ、きちんと話をするべきだった」という思いが込められています。オイボレの名言には、過去の過ちを乗り越える力強い希望と、家族の絆の尊さが込められているのです。

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るろうに剣心のオイボレの性格や剣心との関係

オイボレの性格

性格のイメージ

オイボレの娘・巴は、父親について「文武は全くだめだが、とにかく優しくて誰からも愛される」性格だと語っています。世捨て人となってもその魅力は変わらず、落人群の仲間たちから慕われる存在でした。

ある日、新たに落人群にやってきた剣心を見て、彼が巴の夫であり、妻の死に深く関わっていたことに気付きます。それにもかかわらず、巴は彼を恨むことなく親身に接しました。「彼は全てを捨てたのではなく、多くのものを失ったショックから立ち直ろうとしている最中なのだ」と、剣心自身が気づかなかった内面の葛藤を見抜きました。そして、彼の助けを求める声に応じ、立ち上がろうとする剣心を見送ったのです。

オイボレと剣心の関係

『るろうに剣心』の老人・オイボレと緋村剣心はどのような関係だったのでしょうか?すでに解説したように、老人・オイボレの正体が雪代縁と雪代巴の父親であることが判明しました。それゆえ、剣心と雪代巴は結婚していましたから剣心にとってオイボレは「義理の父親」となります。

前述のように、剣心に対し「大事なものを失っても、身も心も疲れていても、捨てる事が出来ない想いがあるなら、君を信じて帰りを待っている者達の所へ行くべき」とオイボレはアドバイスします。

オイボレの言葉を聞いて、剣心は自分がすべきことを思い出し、それが彼の復活につながりました。全てを捨てた者たちの集まる場所である落人群に居ながら、オイボレは緋村剣心の心をすべて見透かすような発言をします。そのため、剣心は「この老人(オイボレ)は一体誰なのだろう?ただの老人(オイボレ)ではあるまい」と考えました。

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るろうに剣心のオイボレに関する感想や評価

ここまで、『るろうに剣心』のオイボレ特集をお届けしてきましたが、最後にオイボレに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、『るろうに剣心』のオイボレが好きだと言うツイートからです。ただし、子供の頃に観た時にはその魅力がわからなかったと言います。このほかにも、大人になって彼の名言を含む魅力がわかったというツイートもありました。

続いて紹介するのは、実写版ドラマ『るろうに剣心』を楽しんで観ていると言う方のツイートからです。特に気になるのが、ドラマにおけるオイボレの配役だそうです。俳優の笹野高史の名前を挙げて期待しているようでした。

最後に紹介するのは、『るろうに剣心』の物語の仕掛けが好きだという方のツイートからです。この記事でも解説しましたが、状況証拠からオイボレの正体が浮かび上がっていくところが特に気に入ったようです。

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るろうに剣心のオイボレまとめ

ここまで、「『るろうに剣心』のオイボレは雪代巴の父親?」と題して、主人公の緋村剣心が落人群で出会った謎の老人・オイボレの正体や雪代巴・雪代縁姉弟との関係、そして彼の登場シーンや放った名言についても考察してきました。

まとめのイメージ

『るろうに剣心』の主人公・緋村剣心が落人群で出会った謎の老人・オイボレの正体は、雪代巴・雪代縁姉弟の父親で、また巴の夫である剣心の義父でした。その根拠としては、『るろうに剣心』25巻の第225幕「その時、一陣の風」でオイボレが雪代巴のかんざしを持っていることと、落人群での雪代縁との会話が挙げられます。女性のかんざしを持っているのは、ごく親しい間柄の人物と推定されます。

それに該当するのは緋村剣心と雪代縁だけで、彼らでなければ残るのは「親」ぐらいです。雪代巴を捨てたオイボレでしたが、娘のことを忘れられなかったのでしょう。また、雪代縁との会話ですが、落人群で出会った二人は初対面であるにもかかわらず、以前からの知り合いのような会話をするのです。こうした事実を総合的に考えると、オイボレが雪代姉弟の父親という結論に至るのでした。

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