【るろうに剣心】山県有朋は明治政府の陸軍卿！剣心との関係や北海道編での活躍は？

「るろうに剣心-明治剣客浪漫-」に登場する山県有朋とは、実在の人物として知られています。同作品の中では、主人公の緋村剣心と関係が深いキャラクターとして描かれており、注目を集めていました。この記事では、るろうに剣心の山県有朋にスポットを当てます。作品中の彼のプロフィール、緋村剣心や凍座白也との関係、「北海道編」における劒客兵器との対峙、実写映画版で山県有朋役を演じた奥田瑛二について紹介していきます。

和月伸宏原作の漫画るろうに剣心は、1994年から1999年まで、週刊少年ジャンプに連載されました。2023年8月現在、完結編にあたる「北海道編」がジャンプスクエアにて連載中です。コミックスは本編が全28巻で、北海道編が8巻まで刊行されました。コミックスのシリーズ累計発行部数は、7200万部を突破しています。また、二度のテレビアニメ化や実写映画版も大ヒットしたことで、現在も新規ファンを増やし続けている作品です。

るろうに剣心とは、明治初期の日本を舞台にした剣劇漫画であり、人間ドラマとバトルの両面で楽しむことができる作品です。主人公の緋村剣心は、浪人として全国を旅していました。彼は、「不殺」を信条に生きていますが、そこには幕末に「人斬り抜刀斎」と呼ばれて、何人もの人を殺めてきたことに対する強い後悔の念があったのです。やがて、緋村剣心の周りには、神谷薫、相楽左之助、明神弥彦などの仲間が集うようになります。

るろうに剣心に登場する山県有朋とは、明治政府の陸軍卿です。史実に登場する人物としても知られており、実在の彼と似た容姿に描かれていました。なお、るろうに剣心の中では、緋村剣心と長らく付き合いのある人物として設定されていて、本編はもとより北海道編にも姿を見せています。山県有朋は、後に陸軍のトップに留まらず、政官界においても権勢を揮った人物であることが示唆されており、ファンに強い印象を残しました。

緋村剣心は、幕末に新政府側の剣客として、幕府方の武士たちと激しい戦いを繰り広げていました。山県有朋は、緋村剣心とともに幕末を生き抜いています。明治政府が起ち上がると、陸軍の要職に就いた山県有朋が、姿を消した緋村剣心を捜し出して、彼を陸軍の将軍に取り立てようとしますが、緋村剣心はこの申し出を断りました。それでも山県有朋は、緋村剣心を邪険に扱うことなく、終始旧友のような態度で接していたのです。

凍座白也は、北海道編の登場キャラクターです。劒客兵器の部隊将であり、逆立てた長髪が特徴の大男として描かれていました。常に強者との戦いを熱望する男で、自分が認めた人間に対しては敬意を示す一方で、弱い者に対してはとことん冷淡で残忍な振る舞いを見せています。山県有朋は、北海道編で兵を率いて凍座白也の部隊と対峙しました。しかし、ここでの山県有朋の異変に気付いた彼は、大いに激高して暴れたのです。

るろうに剣心に登場する山県有朋は、松下村塾にて吉田松陰の薫陶を受けています。尊王攘夷派となった彼は、長州藩の一員として幕末の動乱に身を投じていきました。その過程で、桂小五郎に見出された緋村剣心と出会いましたが、当初は素性の知れぬ彼を嫌っていたのです。やがて、人斬り抜刀斎としての彼を見て認識を改め、高評価するようになりました。山県有朋自身は、新政府側の人間として功績を挙げていきます。

明治政府樹立後も、山県有朋の緋村剣心に対する思いは変わることなく、「その働きに見合った役職を得るべき」と自身のいる陸軍の将軍にならないかと勧誘しました。緋村剣心が断ったことと、それでも山県有朋に態度が変わらなかったことは、先述した通りです。

るろうに剣心の北海道編における山県有朋は、劒客兵器と対峙しました。劒客兵器とは、元寇で活躍した鎌倉武士の末裔を自称する戦闘集団です。元寇以降の劒客兵器は、北上を繰り返して北海道に住み着きました。しかし、凍座白也は劒客兵器のメンバーが、鎌倉武士の末裔かどうかは知る術もないと自覚しています。劒客兵器は、開国した日本が欧米列強と戦闘することを予想していて、戦闘に耐えうる猛者たちを集めているのです。

緋村剣心は、北海道を訪れた際に、凍座白也と戦っており彼に勝利しました。また、山県有朋は、劒客兵器が味方であるかどうかを確かめるために、替え玉を送り込んで彼を尋問しようとします。しかしながら、そのことを見破られてしまい、激怒した凍座白也から猛烈な反撃を受けました。

るろうに剣心の実写映画版は、原作ファンをはじめ多くの人々から高い評価を受けた作品として有名です。実写映画版では俳優の奥田瑛二が、山県有朋役を演じました。奥田瑛二は、1950年3月18日に、愛知県で生まれました。奥田瑛二の妻は、エッセイストでタレントの安藤加津です。また、長女の安藤桃子は映画監督で、二女の安藤サクラは俳優という芸能一家として知られました。さらに義理の息子に、柄本佑がいます。

奥田瑛二は、上京して明治学院大学に在学中に衆議院議員の丹羽兵助の秘書をしながら演劇部にも所属していました。しかし、自分の生き方に迷いが生じて出奔すると、改めて俳優を志しています。不遇の時代が長かったことで知られており、1979年の映画「もっとしなやかに、もっとしたたかに」で注目されました。1980年代に入るとトレンディ俳優として人気を得ましたが、次第に性格俳優にシフトチェンジして現在に至ります。

• NHK大河ドラマ 独眼竜政宗：石田三成役
• NHK大河ドラマ 八重の桜：佐久間象山役
• 男女七人夏物語：野上君章役
• 海と毒薬：勝呂役
• 極道記者シリーズ：松崎辰雄役
• 仙骨：新城信綱役

奥田瑛二の主な出演作品を、上記しました。奥田瑛二自身は、映画への拘りが非常に強く、多くの話題作に出演しています。また、テレビドラマにおいても現代劇、時代劇を問わず、印象的な演技を見せて高評価されました。2001年以降は、映画監督としても活動しています。さらに画家としての一面も披露しており、個展を開いて多くの人々にインパクトを与えました。

この章では、るろうに剣心に登場する山県有朋に関するTwitterでのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。山県有朋は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、るろうに剣心の大ファンだと思われる方のツイートです。るろうに剣心のことを、ある意味歴史本だと評価しており、その理由として山県有朋とはじめとする歴史上の人物が登場することを挙げていました。

こちらは、最近るろうに剣心を知ったと思われる方のツイートです。リメイクテレビアニメ版の第2話を観たとのことで、明治10年代にも拘わらず、山県有朋の見た目が予想してたよりも老けていることと、彼が良い人に描かれているという感想を持っています。

こちらは、歴史好きだと思われる方のツイートです。るろうに剣心について、山県有朋のようなドラマや映画など単独で主人公を務めたことのない史実の人物をあえて登場させたことに対して印象的だったとつぶやいていました。

この記事では、るろうに剣心に登場する山県有朋についてスポットを当ててきました。山県有朋は史実で活躍した人物でありながら、あまり人気がなく、逆に同作品に出てきたことで知名度を上げたといわれています。山県有朋に注目しながら、るろうに剣心を見てください。