【るろうに剣心】赤末有人のモデルはアメコミキャラ？強さや斎藤一との関係は？

赤末有人とは、1990年代にメガヒットを記録した剣劇漫画「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」の登場キャラクターです。同作品には、噛ませ犬的な人物が何人か出てくるとのことですが、その中でも「最も噛ませ」とファンの間で評されていました。この記事では、るろうに剣心の赤末有人について特集します。彼のプロフィールや活躍、アメコミキャラをモデルにした説、斎藤一や緋村剣心、さらには渋海との関係などを取り上げます。

るろうに剣心の原作者は、和月伸宏です。同作品は、週刊少年ジャンプ誌上にて、1994年から1999年まで連載されました。コミックスは、ジャンプコミックス版全28巻や完全版全22巻、文庫版全14巻などがあります。2023年7月現在、ジャンプスクエアにて続編の「北海道編」が連載中です。また、同月よりフジテレビ系の深夜アニメ枠「ノイタミナ」で、テレビアニメ版のリメイクが放映中で、話題と注目を集めています。

緋村剣心は、るろうに剣心の主人公です。幕末に「人斬り抜刀斎」の異名で恐れられていた彼は、明治初期には「不殺」を信条に生きていました。その証として、緋村剣心は普通に使用すると常に峰打ちの状態になる殺傷能力のない逆刃刀を腰に差して、全国を旅しているのです。浪人になって流離っている緋村剣心ですが、彼は神谷薫をはじめとする仲間たちとの出会い、そして数多の敵との戦いを通して、自分の人生を模索していきます。

赤末有人（あかまつあるんど）は、るろうに剣心の「京都編」に登場しました。彼の正体は暗殺者であり、渋海の暗殺組織に加入しています。また、「組織一の暗殺屋」を自称しているのです。赤末有人の容姿は、ポニーテールのような髪型と、顔に無数の縫い目のような傷跡が特徴として描かれていました。彼は自分の力を絶対的に信じており、その様子は過信にも見えます。彼は後述しますが、噛ませ犬キャラとして認知されています。

るろうに剣心に登場する赤末有人には、ビジュアルにモデルがいることが公表されています。彼のモデルとは、人気アメコミ「X-MEN」に登場するオメガレッドでした。上の画像を見てもわかるように、赤末有人とオメガレッドの外見は、非常に良く似ています。原作者の和月伸宏が、アメコミの大ファンであることは有名であり、るろうに剣心には赤末有人の他にもアメコミにインスパイアされたキャラクターが登場するとのことです。

るろうに剣心の赤末有人の装備は、鎖鎌です。鎖鎌は、農民や商人など、刀を持つことのできなかった階級の者たちが有する武器として知られており、赤末有人は鎖鎌を有効的に使用していました。また、彼は両腕に着けた籠手の中に鎖分銅を仕込んでいて、不意打ちのように用いています。赤末有人の必勝パターンは、鎖分銅を相手に絡み付け、力の限り振り回して地面や壁に叩きつけるという、あまり頭を使わない戦法でした。

この章では、るろうに剣心に登場する赤末有人の活躍をネタバレ紹介します。彼は、明治政府の元老院議官書記である渋海の組織する暗殺組織に所属していました。赤末有人は、渋海にとって非常に扱いやすい駒のような存在だったのです。そして、彼は出世欲と自惚れの強いキャラクターとして描かれており、同じ暗殺組織内に所属している達人の鵜堂刃衛についても、「戦えば自分の方が強い」とうそぶいていました。

鵜堂刃衛は、相当な強さを有する達人でしたが、緋村剣心に敗れてしまいました。このことが原因で、暗殺組織は再編をよぎなくされています。当初は、赤末有人が緋村剣心の暗殺を受け持つ予定でしたが、新たに斎藤一が加入したことでその役割を彼に横取りされました。斎藤一は、実在の人物であり、新撰組三番隊隊長としてその名を轟かせた人です。幕末における緋村剣心の宿敵の一人で、両者は紛れもないライバル関係にありました。

斎藤一に面子を潰された格好の赤末有人は、彼のことを毛嫌いしていました。斉藤一もまた、彼のことを「井の中の蛙」や「嚙ませ犬にもならない小物」と侮蔑していたのです。自分が最強の暗殺屋であることを信じて疑わない赤末有人は、斎藤一のことを出し抜くため、そして手柄を独り占めするために、彼の名を騙って✉を出し、緋村剣心をおびき寄せました。

ところが、「人斬り抜刀斎」がその正体である緋村剣心は、赤末有人の想像をはるかに超える実力者だったのです。赤末有人はなす術もなく彼に敗れてしまいますが、不殺という彼の心情のおかげで命拾いしました。その後、赤末有人は緋村剣心を倒すことを諦めきれずに、密かに彼の逗留先を訪れます。そこで、緋村剣心と斎藤一の壮絶な死闘を目の当たりにして戦慄しました。さらに、その場に意外な人物が現れて赤末有人は驚きます。

現れたのは明治政府の超大物である大久保利通でした。斎藤一は、大久保利通の密偵だったのです。あまりの大人物が出てきたことで畏怖の念を抱いた赤末有人はその場を立ち去りました。成り行き上渋海に報告しますが、赤末有人にはもはや戦う意志はなく、上海への逃亡を企てます。しかしながら、彼の行動を察知していた斎藤一が待ち構えており、首を切断されて死亡しました。こうして、暗殺組織は壊滅へと向かっていったのです。

赤末有人と緋村剣心との関係は、敵同士です。緋村剣心が暗殺組織の中核を成していた鵜堂刃衛を倒したことで、彼は組織から命を狙われることになりました。赤末有人は、彼の暗殺を担おうとしますが、斎藤一の登場で二転三転してしまいます。それでも策を練って、緋村剣心との一騎打ちに持ち込むことに成功しますが、赤末有人は彼の敵ではありませんでした。その後も彼をつけ狙ったことが、結果的に赤末有人の寿命を縮めたのです。

渋海は、元老院議官書記であることは前述しましたが、元維新の志士でもあります。出世欲が非常に強い人物として描かれており、裏で暗殺家業を営んでいました。黒笠事件の黒幕でもある渋海は、依頼を受けて緋村剣心を暗殺しようとするも失敗します。また、組織に加入した斎藤一が大久保利通の密偵であることも見抜けませんでした。大久保利通を失脚させようとするも失敗に終わり、最後は斎藤一に斬殺されてしまったのです。

この章では、るろうに剣心に登場する赤末有人に関するTwitterでのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。赤末有人は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、るろうに剣心の大ファンだと思われる方のツイートです。るろうに剣心の初見者におススメの雑魚キャラクターの一人に赤末有人を挙げています。また、リメイクテレビアニメ版に赤末有人が登場することを望んでいるようでした。

こちらは、るろうに剣心を熱心に見ていると思われる方のツイートです。同作品には、石動雷十太という最高の嚙ませ犬キャラクターがいる影響で、赤末有人の存在感がかなり薄くなってしまったと分析しています。

こちらは、るろうに剣心の北海道編を読んでいる方のツイートです。北海道編に、幽霊として志々雄真実や鵜堂刃衛が出てくる可能性は高いとつぶやいています。けれども赤末有人だけは絶対に出てこないと断言していました。

この記事では、るろうに剣心に登場する赤末有人について特集してきました。彼は同作品において屈指の噛ませ犬キャラクターに位置付けられており、隠れたファンもいるとのことです。赤末有人に注目して、るろうに剣心を見てください。