【るろうに剣心】呉黒星（ウー・ヘイシン）は縁の片腕の上海マフィア！目的や最後は？

るろうに剣心に登場する呉黒星（ウー ヘイシン）は、本作の中で嫌われキャラとして知られています。緑の率いる組織の運営を任されている上海マフィアです。本記事では、そんな呉黒星にスポットを当てて、どのような人物像なのかを解説していきます。また、雪代緑との関係や四星の持つそれぞれの能力なども、紹介していきます。

呉黒星（ウー ヘイシン）が登場する「るろうに剣心」は、集英社の「週刊少年ジャンプ」にて、1994～1999年に連載された日本の漫画作品です。アニメ化や実写映画化など、さまざまなメディアミックスが展開されています。2020年10月時点で、電子版を含めた全世界シリーズ累計発行部数は、7200万部を突破する記録を残しました。作者は漫画家およびイラストレーターの和月伸宏先生で、略称は「るろ剣」です。

主人公の緋村剣心は、動乱の幕末の時代に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客です。彼は「不殺の誓」を立てて、流浪の旅を続けていました。そんな中、無差別に人を斬る殺人鬼が東京に現れます。女剣士の神谷薫は、たった1人で殺人鬼に立ち向かおうとしたところを、剣心に救ってもらいました。剣心は薫のところで身を寄せることになり、邪悪な実業家たちの陰謀に巻き込まれます。

• 生年月日：1854年9月
• 出身地：清国上海
• 身長：155cm
• 体重：48kg
• 血液型：A
• 星座：乙女座
• 特技：統制管理
• 将来の目標：組織のトップ
• 声優：音尾琢真

るろうに剣心の呉黒星（ウー ヘイシン）は、雪代縁率いる上海マフィアの組織運営を、雪代縁の副官として任されている人物です。黒服を着たおかっぱ頭が特徴で、小柄な体型をしています。緻密な計算をしながら策を練り、組織を動かしながら目標を成し遂げていく頭脳派です。

若さゆえに血の気が多く、短気な一面も見られます。また、小心者で器が小さく、自分の身を守るときや意見を述べるときは、配下である四星の力に頼り切っている様子です。

雪代縁（ゆきしろ えにし）は、剣心の義理の弟にあたる人物です。剣心の妻である雪代巴の実弟で、彼女にひどく依存していました。剣心がまだ人斬り抜刀斎として剣を揮っていた頃、誤って彼に斬られて姉が命を落とします。雪代縁はその瞬間を目の当たりにして、それ以降は剣心への復讐心に燃えているのです。そして、彼は剣心を倒せる実力をつけるため、中国へ渡りました。

その際に呉黒星と出会い、互いの力を利用する目的で、闇商人の組織を築き上げます。激烈な気性と圧倒的な力量を持つ雪代緑のことを、呉黒星は評価していました。しかし、「たかが日本人」と見下している面もあるようです。復讐の念に取り付かれている雪代縁が、周りを見ずに暴走しないか懸念しています。それは彼を心配しているのではなく、いずれ自分のものになるだろう闇商人組織の看板に、傷がつくことを恐れているのです。

るろうに剣心の呉黒星（ウー ヘイシン）は、雪代縁が復讐を果たした暁には、組織を譲り受けるという契約をしています。そのために、雪代縁の人誅に協力しているのです。雪代縁のことを内心では見下しているため、彼から「組織をくれてやる」と上から目線で言われたことに、腹を立てていました。

しかし、彼が組織をやるという約束を忘れていないか確認をしに、わざわざ日本へやって来ています。そんな呉黒星のことを「疑い深いやつだ」と、雪代縁は苦笑していました。復讐鬼である雪代縁と緻密な計画を立てる呉黒星は、良いバランスで組織を支えているのだと考察します。

呉黒星（ウー ヘイシン）は、どのような最後を迎えたのでしょうか？充分な実力が備わった雪代縁は、剣心へ復讐するために日本へ渡ります。しかし、復讐のことしか考えていない彼は、派手に動き回ったため、警察にマークされてしまいました。

不利な状況のため、呉黒星が制止するのにも耳を貸さず、「ついに復讐するときが来た」と歓喜します。そして、呉黒星にも「邪魔をするならお前から殺す」と言い放ちました。四星の力を借りても今の雪代緑には勝てないと思い、自分たちだけ島から逃亡しようと決意します。しかし、呉黒星は日本人に見下された怒りが収まらず、縁の復讐を失敗させようと、剣心たちに向かって四星をけしかけました。

ところが、想像以上の強敵で、四星が返り討ちにされた挙句、黒星自身までもが叩きのめされたのです。その後、剣心と縁の死闘が繰り広げられ、最後は剣心が勝利しました。気絶していた呉黒星が目を覚まし、銃を手に襲い掛かろうとしますが、縁に殴り倒されます。今度こそ完敗で、最後は日本警察に逮捕されたのでした。

るろうに剣心の四星は、4つ子の兄弟でそれぞれが中国拳法の達人です。表向きは四星と呼ばれていますが、裏では四神で通っています。雇い主の呉黒星（ウー ヘイシン）に対して忠誠を誓っており、彼の命令には忠実に従う護衛です。ここでは、四星の青龍、朱雀、白虎、玄武について、くわしく紹介していきます。

四神の中で、最も相手の技を見切ることに長けています。「青龍大刀(チェンロンダイトウ)」を武器としており、4兄弟内では精神がやや成熟している様子です。斎藤と対決した際は、左腕を負傷しながらも「牙突」の弱点をすぐに見抜きました。しかし、最後は顔面を握り潰され、更なる牙突で「青龍大刀」を破壊されて敗北しています。

四神の中で、最も模倣をすることに長けています。敵の呼吸、目や筋肉の動きなどを素早く察知し、初見の敵の技を全く同じタイミングとスピードで、模倣することが可能です。四神の中でも最強といえる能力の持ち主でしょう。「朱雀双剣(チューチャーソェンギム)」を武器としています。

四神で随一の拳法家で、他の3人と違いひたすらに攻めることを得意としています。攻撃する部位に最も大きなダメージを与え、柔軟かつ無限のバリエーションを持つ指先の拳法が武器です。他にも、メリケンサック状に変形する腕輪「白虎掌拳(バーフーチェムクン)」という武器もあります。

四神の中で最も冷静で、思慮深い戦いをするというイメージがあります。しかし、実際は今後の可能性を含めた若者の未来を潰すことが好きな厄介者です。三節棍に変形する棍「玄武蛇棍(ユンモウセイクァン)」を武器としています。

るろうに剣心の実写版で呉黒星（ウー ヘイシン）役を演じた俳優は、音尾琢真（おとおたくま）さんです。1976年3月21日生まれで、出身地は北海道旭川市となっています。俳優をはじめ、声優やナレーター、監督など、さまざま分野で活躍しています。1996年には、演劇研究会で親しくしていた森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋と共に、演劇ユニット「TEAM-NACS」を結成し、注目を集めました。

• 大河ドラマ「龍馬伝」：望月亀弥太役
• 大河ドラマ「花燃ゆ」：品川弥二郎役
• テレビドラマ「陸王」：城戸明宏役
• テレビドラマ「僕はどこから」：権堂真司役
• 映画「ジーン・ワルツ」：甘利健司役
• 映画「日本で一番悪い奴ら」：国吉博和役
• 映画「レジェンド&バタフライ」：豊臣秀吉役

るろうに剣心の実写版に、呉黒星（ウー ヘイシン）が登場することを知って喜ぶファンもいました。しかも、音尾琢真さんが演じるということもあり、期待の声が非常に多かったです。原作以上の激熱展開で興奮したという感想もありました。

るろうに剣心のキャラの中で、呉黒星が好きだという声も上がっています。呉黒星が胡散くらいの中国人だったのが、ある意味一番インパクトがあったという感想もあります。チンケな小悪党ぶりが徹底していて良かったという評価もありました。

呉黒星は役どころから嫌いという声も多いですが、返ってインパクトの強いキャラとなっています。原作では、端役でしょっぱいキャラでした。しかし、実写版で音尾琢真さんが演じたことにより、渋いキャラに変身したという感想も上がっています。

るろうに剣心の呉黒星（ウー ヘイシン）は、剣心への復讐に猛る雪代縁の相棒的存在の人物です。縁が率いる上海マフィアのナンバー2でした。縁が復讐を果たした際は、組織のトップになることを目標としています。しかし、彼自身に武力が備わっておらず、四星に頼りっきりの状態です。

最後は復讐を果たせなかった縁と共に、警察へ連行されることになります。るろうに剣心の中では珍しく嫌われキャラのため、どのような人物なのか注目してみるのも面白いでしょう。