【鬼滅の刃】刀鍛冶の里にはモデルとなった場所がある？聖地候補の温泉地を考察

鬼滅の刃において、炭治郎が刀鍛冶の里を訪れることになるのが刀鍛冶の里編です。この記事では、刀鍛冶の里のモデルとされる場所について、様々な考察を紹介していきます。

刀鍛冶の里編が描かれる鬼滅の刃は、2016年から2020年の間、週刊少年ジャンプにて、吾峠呼世晴先生が連載していたバトル漫画です。日本の大正時代を舞台に、主人公の竈門炭治郎が鬼となった妹の禰豆子を人間に戻すために鬼と戦う物語が描かれる作品になっています。和風の剣戟奇譚作品として、日本国内はもちろん、海外でも高い人気を獲得した作品になっているのです。

鬼滅の刃は、メディアミックス展開も積極的に行われている作品になっています。2019年にはアニメ化が行われたのを皮切りに、2020年には、『無限列車編』が劇場版アニメになりました。この劇場版映画は、コロナ禍という状況にも関わらず、日本国内だけで、興行収入404.3億円を記録し、日本歴代興行収入1位を記録する程になっています。全世界でも公開され、こちらも2020年の年間興行収入1位を記録するほどになった作品です。

鬼達との激闘を繰り広げ続ける竈門炭治郎。度々ボロボロになってしまう炭治郎でしたが、そんな炭治郎の戦い方に度々刀が壊れてしまうのでした。炭治郎の担当刀鍛冶の鋼鐵塚蛍は堪忍袋の緒が切れたとして、もう炭治郎の刀を作らないと伝えてきます。炭治郎は、療養と鋼鐵塚蛍の説得を兼ねて、お館様の許可を得て、隠れ里である刀鍛冶の里に訪れることになるのでした。

刀鍛冶の里編は、鬼滅の刃でも中盤の物語になっています。原作漫画では、12巻から15巻と4巻をかけて展開されました。刀鍛冶の里編は、炭治郎を含めて、複数の場所での戦いが、平行して描かれる形になっていることもあり、それまでに鬼滅の刃で展開された物語と比較しても、長編と言える物語になっています。

鬼滅の刃は、2019年に『ufotable』が制作を担当してアニメ化が行われています。第1期と言われる『竈門炭治郎立志編』は2期アニメとして展開されました。その後、劇場版映画だった無限列車編、遊郭編がアニメ2期として放送されている状態でした。2022年の遊郭編終了時点で、刀鍛冶の里編の手前までアニメ化されていた形だったのです。

そして2023年4月、刀鍛冶の里編がアニメ化される形になりました。刀鍛冶の里編は、全11話のアニメとして展開され、1クールでのアニメとなっています。

まずはじめに伝えておくと、鬼滅の刃では、舞台についてのモデルは公式から明言されていません。刀鍛冶の里についても同様で、基本的にはファンが考察した場所が候補地として、モデル候補として名前が上がっている形になっています。刀鍛冶の里ということもあり、実際に刀鍛冶が行われた場所、たたらばがあった場所、湯治場として有名だった場所などが考察される結果になっています。

温泉地の中でも、その景観が刀鍛冶の里に似ているとして話題になったのが、群馬県にある薬師温泉です。薬師温泉は群馬県吾妻郡東吾妻町にある温泉地で、浅間隠山の北側に位置するなど、温泉地の中でも特に渓谷の自然環境が美しいとされる場所になっています。紅葉の時期には多数の観光客が訪れる場所であり、200年以上続く天然温泉が有名な温泉地となっています。

同じく景観が似ているとして、刀鍛冶の里の聖地、モデル候補とされているのが法師温泉長寿館です。群馬県にある温泉で、その歴史は非常に長く、1200年前には開湯した由緒正しき温泉とされています。ちなみに法師温泉長寿館と上記で紹介した薬師温泉は、同じ群馬県にあり、2時間弱でいけることから、両方がモデルになったのではないか、とする考察も見られます。

群馬県以外で、刀鍛冶の里のモデルなのではないかと考察されている場所の中でも、様々な点が合致しているとされるのが、大分県別府市にある鉄輪（かんなわ）温泉です。『鉄輪むし湯』が有名で湯治場として、日本でもかなり有名な温泉地にあるのが特徴になっています。また別府市には、鬼にまつわる場所が存在するなど、鬼滅の刃と縁がある場所でもあるとして考察されています。

また鬼殺隊士が使用する刀の日輪刀という名前からも関連があるのではないか、と考察される結果になっています。鉄という名前が多い刀鍛冶の里+日輪刀という文字遊びをしたのではないか、と考察されているのです。

たたらばという観点から、聖地・モデル候補とされているのが、島根県の雲南市です。街の雰囲気が刀鍛冶の里に似ているという点はもちろんながら、雲南市の隣の奥出町にはたたらばが存在していたり、炭治郎が修行を行った鱗滝の修行で、一刀両断した岩に似ているとされる『鬼の舌震』が存在していたりもするのです。

ルーツや伝承から、刀鍛冶の里の聖地・モデル候補とされるのが、佐賀県にある秘窯の里です。景観が似ているのはもちろんながら、焼き物の街として地域指定遺産にも指定されている地域になっています。ここで作られる鍋島焼きには、かつて、将軍に献上するものであるため、技術が漏洩しないように、山奥に移動させられたというエピソードが残っています。

刀鍛冶の里編では、結局、鬼達に場所がバレてしまいましたが、刀鍛冶の里はかなりしっかりとした隠蔽をしていた地域になっています。このような流れから、モデルの1つになったのではないか、と考察されています。

刀鍛冶の里編がアニメ化されたことで、ファンの間で話題になった刀鍛冶の里のモデル候補地が、山形県にある銀山温泉です。街の景観が似ているのはもちろんながら、炭治郎が旅館で食べていた名物と言われた山菜、温泉の効能なども共通しているとして話題になったのです。

ただし、温泉街のど真ん中を横切る銀山川が描かれていない、という点だけは明確に異なっています。とはいえ、共通点の多さからこれまで紹介した候補地の中でも、有力な候補地として考察される場所になっているのです。

刀鍛冶の里は、鬼殺隊士が使う日輪刀を作れる刀鍛冶が唯一集まっている場所であり、その場所は、鬼殺隊士にも知られないようにされています。実際、鬼滅の刃において炭治郎が刀鍛冶の里に訪れる際も、何人もの隠がリレー方式で炭治郎を背負って最終的に連れて行かれる形になっています。このような秘匿性からバレないようにかなり山奥にあるのだと考察されています。

これは実際の鍛冶場でもそうですが、刀を打つ際に使用する、水は、綺麗な真水が必須だとされています。そうしなければ、刀の錆の原因になってしまうのです。綺麗な水が流れる場所は当然自然豊かで人の手があまり入っていない場所ということになります。

刀鍛冶の里は、刀鍛冶が集まる場所であると当時に、任務で傷を負った鬼殺隊士が傷を癒やす湯治場としての役割も担っています。実際刀鍛冶の里は、景観に関しては現代にも残る温泉街のような構造になっているのです。秘境にある温泉地と考えるとかなり場所の候補は絞られることになります。

意外と大事なポイントとされるのが、産屋敷家から徒歩で行くことができるという点です。鬼滅の刃で、実際に刀鍛冶の里を訪れた炭治郎は、何人もの隠に背負われる形で運ばれて刀鍛冶の里に辿り着きました。言い換えると隠が人を背負っていける範囲にあるとも言えるのです。もちろん隠複数人がリレー形式で渡していく形式ではありますが、それでも何十日も移動するような距離にはないだろうと考察されているのです。

上記で紹介した、刀鍛冶の里の聖地・モデル候補は、景観や、土地柄が優先的に考察されていました。しかし、温泉地という点からも考察が行われています。また、鬼殺隊の本拠地ともいえる産屋敷家から、案内できる場所ということで、関東から東海にあるのではないか、と考察されています。ここからは、温泉地であり、関東から東海という範囲で候補になりそうな温泉地を中心に、モデルとなりそうな場所をまとめて紹介していきます。

東海地方から、候補の1つとして考えられているのが、岐阜県の温泉地です。岐阜県には、日本三名泉に数えられる下呂温泉があります。関東、東海からのアクセスのしやすさから、現在も高い人気を誇る温泉地です。加えて下呂温泉の場所自体は、山奥にあるという点も刀鍛冶の里のモデル候補として考察される候補地となっています。

温泉地と隠し里という点から、考察されているのが長野県の温泉地です。飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈などの日本アルプスに囲まれた長野県は、隠し里を作るには非常に優れていたのではないか、と考察されています。

関東圏で、刀鍛冶の里のモデル候補地となっているのが、山梨県の温泉地です。山梨県は、山間に多くの温泉地を抱える県になっています。仮に、産屋敷家が関東圏にあるとすれば、山梨県であれば、隠が運ぶという状況からも運びやすいのではないか、と考察される形になっています。

同じく産屋敷家が関東圏にあると仮定した場合に、考えられるのが群馬県にある温泉地です。この記事でも既に紹介した薬師温泉、法師温泉長寿館を含む多数の温泉地がある地域になっています。これらの温泉以外にも、草津温泉なども群馬県に属する温泉地です。やはり行きやすさなどから、候補地としてかなり有力な形になっています。

ここからは、既に鬼滅の刃を視聴した人の、刀鍛冶の里についての感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。鬼滅の刃は刀鍛冶の里を含め、モデルとなった場所の詳細などを一切公表していません。それだけに、様々な考察が行われる形となっています。特に刀鍛冶の里編は、他の場所とは離れた場所にあることなどから、実に幅広い考察が行われる結果になっています。

様々な候補地がある刀鍛冶の里ですが、大正時代という時代背景を考えると、やはり関東圏を物語の舞台と考える考察が多くなっています。仮に鬼滅の刃の物語の舞台が関東圏だとすると、候補地として強くなるのが、群馬県です。景観的にも似ていると言われる場所も多くなっており、今でも根強いモデル候補として人気を集めています。

一方で、仮に鬼滅の刃の物語の中心が関東圏なのだとしたら、関東圏に刀鍛冶の里があると、柱の誰かは、場所に気づいてしまいそうとする考察もあります。鬼殺隊士の中でも特に、高い移動能力を持っている柱であれば、見回っている最中などに気づいても不思議ではないとされているのです。そのため、刀鍛冶の里だけは、関東圏外にあるのではないか、とも考察されています。

アニメ鬼滅の刃刀鍛冶の里編で、カラーでの景観も明らかになり、モデル候補地として名前が上がったのが、山形にある銀山温泉です。上記で紹介した、刀鍛冶の里だけは関東圏から外れているのではないか、という考察にも当てはまる場所でありながら、徒歩で行けない距離ではないという点も加わって、有力な候補地として考察される結果になっています。

また鬼滅の刃刀鍛冶の里において、鬼に刀鍛冶の里の場所がバレてしまったことから、今後刀鍛冶の里はどうなるのだろうとする声も多いです。移転するにしても、候補地になる場所は他にもあるのかと考察されているのです。現代であれば、情報も多いですが、大正時代にどこまで該当の場所があるのか気になるとも言われています。

鬼滅の刃は、大正時代を舞台にした物語です。様々な場所が登場する鬼滅の刃ですが、残念ながら公式はモデルとなった場所については公表していません。刀鍛冶の里についても同様で、モデルとなった場所は不明です。ただし、ファンの間では様々な考察が行われており、時代背景や立地などから、複数の候補地が考察される結果になっています。

特にアニメ鬼滅の刃刀鍛冶の里編が放送されてからは、山形県にある銀山温泉が有力な候補地として話題になっています。あくまでも公式から発表があったわけではありませんが、話題になることも多い場所なので、気になる人は、これらのモデル候補地を聖地巡礼として訪れてみましょう。