君に届けの最終回123話をネタバレまとめ!ファンの感想やラストの結末は?

アニメ化や映画化もされ高い人気を集めた君に届け。例最中の映像化から時が流れついに原作漫画も123話で最終回を迎えました。アニメや映画では一応完結した物語になっていますが、原作の最終回はどのようなラストを迎えているのでしょうか。今回は君に届けをネタバレありで紹介しつつ、最終回123話のネタバレ、さらに123話を読んでの最終回や作品全体のファンの感想などを紹介していきます。

君に届けの最終回123話をネタバレまとめ!ファンの感想やラストの結末は?のイメージ

目次

  1. 君に届けの最終回123話をネタバレ!ファンの感想やラストの結末に迫る!
  2. 君に届けとは?
  3. 君に届けのあらすじを紹介!
  4. 君に届けの最終回123話をネタバレ紹介!
  5. 君に届けの最終回を見たファンの感想は?
  6. 君に届けはアニメと映画も?
  7. 君に届けの最終回123話についてネタバレまとめ!

君に届けの最終回123話をネタバレ!ファンの感想やラストの結末に迫る!

2006年から集英社の別冊マーガレットで連載を開始し2009年にはアニメ化、2010年に実写映画化され、その後一度作者椎名軽穂さんの出産の為に半年程の休載を挟んで再開してから連載を続け、2017年12月号全123話で最終回を迎えました。以降数作の番外編を経て単行本は30巻が発売されています。原作となるコミックは第32回講談社漫画賞少女部門受賞作にも選ばれる程人気と評価の高い漫画です。

その見た目と印象でクラスで嫌われている爽子と誰とでも仲良くなれる爽やかな性格をしていてクラスの人気者である風早という相反する2人の物語をゆったりとした時間軸で描く君に届けは、作者の椎名軽穂さんさえ驚く程に徐々に話題を集めアニメ化、映画化され多くのメディアミックスでそれぞれに大ヒットする事になりました。

アニメや映画は原作がまだ途中の段階で映像化された事からそれぞれに区切りとなる展開をして最終回が描かれており、漫画は当時から大きく物語が進んで123話をかけての最終回だけに全く異なるラストが描かれています。原作最後の結末はどのような展開になっているのでしょうか?今回は君に届けの最終回123話や作品全体のネタバレをしつつ、123話まで読んでのファンの感想などを紹介していきます。

君に届け | 作品紹介 | 別冊マーガレット 公式サイト

君に届けとは?

君に届けは元々作者椎名軽穂さんが君に届けの前作である「CRAZY FOR YOU」を連載の際、単行本最終巻に収録する読切作品として製作されました。CRAZY FOR YOUの連載終了後、新たに連載を構想する中で君に届けを連載化する事に決めます。そうして連載が決まり2006年から連載を開始すると、2008年には第32回講談社漫画賞少女部門を受賞、加えて2009年に1度目のアニメ化され、さらにその知名度を高める事になります。

一方でアニメ化が発表されていた2009年3月、作者である椎名軽穂さんの出産を理由に一時休載、アニメが放送開始される頃には連載を再開し、2010年には実写映画化、2011年には再度アニメ化。合計3クール分のアニメが放送されました。連載再開後は順調に連載を続け、アニメや実写映画の頃には描かれていなかった物語が続き、そして2017年12月号連載第123話で無事に最終回を迎える事になります。

君に届けの作者は椎名軽穂さん

君に届けの作者である椎名軽穂さんは、北海道出身の少女漫画家で、15歳で本格的に漫画を描き始めると1991年に別冊マーガレットに掲載された「君からの卒業」でデビュー以降、短期連載を中心に活動していました。10代の女性の友情や恋に焦点を当てた作品を描く事を得意としており、2003年には君に届けの前作となるCRAZY FOR YOUの連載を開始し長期連載を行うようになりました。

単行本は全て集英社のマーガレットコミックスから発行されており、CRAZY FOR YOU、そして君に届け以前は1つの単行本に複数の短編を掲載する形が多くなっていました。自らを不器用な性格だと思っており、なかなか作品に対して納得できない事が多いようです。またアイドルグループ「乃木坂46」の元メンバー橋本奈々未さんと親戚でもあります。

また椎名軽穂さんはその性格故か、君に届けが大ヒットした際受けた新聞社のインタビューの中で「何でこんな地味な作品が…」と不思議な気持ちでいると答えています。作者である椎名軽穂さんさえ驚く程の大ヒットとなった作品が君に届けなのです。

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君に届けのあらすじを紹介!

ここからは君に届けの作品全体のあらすじをネタバレありで紹介していきます。君に届けは舞台を作者椎名軽穂さんの地元である北海道に置き、主人公黒沼爽子が北幌高校1年生の時点からスタートします。

北幌高校に入学した黒沼爽子

ヒロインの黒沼爽子は小学生時代、友達が「さわこ」と呼ぶのを間違えて「さだこ」と呼んでしまった事から以降その陰湿な見た目も相まって「貞子」というあだ名が定着してしまい、また偶然にも目の合った子が翌日から病気になるなどの不幸も重なって周囲からは呪いをかけられると怖がられていました。高校でも「貞子」と呼ばれ続け、クラスメイトであっても本名である「爽子」を知る人物の方が少ないという状態です。

しかし周囲からのイメージとは他所に爽子自身は非常にポジティブな性格をしています。無視されるにも関わらず毎日登校すれば挨拶をしたり、近所を歩く時には積極的にゴミを拾うなどしていました。また元々家の手伝いも積極的に行っていた事から、クラスに馴染もうと動きだしてからはその女子力の高さを随所で発揮するようになるなど、イメージに対して爽子自身のスペックは高いのが特徴です。

風早翔太と親しくなる

そんな爽子が勇気を振り絞って一歩踏み出すきっかけを作ったのが風早翔太です。風早は明るく誰とでも仲良くなれる爽やかな性格の持ち主で、クラスの人気者であると同時に爽子に挨拶を返すなど他の友達と同じように接してくれる数少ない相手でした。そして爽子は高校の入学式の日、道に困っている風早を助けてからその時に笑顔でありがとうと言われた事もあって風早に憧れていました。

2人の距離がさらに縮まったのは夏休み前の出来事でした。夏休みに行われる講習の準備を誰か1人手伝ってほしいという担任。もちろん誰もやりたがりません。爽子はみんなが困っているからと自ら手を上げます。しかしそこで風早が「いつも黒沼がやっている」と言って引き受けます。爽子は風早が見ていてくれた事を知りやりがいを感じ結果として風早を手伝う事になるのです。

夏休み前、後に親友となる千鶴とあやねが肝試しで爽子がオバケ役をやってくれないかなと話しているのを耳にしました。風早の言葉の影響で徐々に積極的になろうと試みる爽子、自ら霊感がない事をカミングアウトしてオバケ役を買って出ます。この事をきっかけに3人の仲が深まっていきます。さらにその肝試しでくじ引きの結果1人で回る事になった風早はオバケ役をする爽子と一緒に居る事にするなど2人の距離は縮まっていきます。

距離を置いてしまう爽子

2学期になると席替えで誰も爽子の近くになりたくないのを理由に風早、千鶴、あやねと席が隣になり爽子は嬉しくなります。クラスにも徐々に馴染めるようになり爽子は親にしか分からない程度でしたが目に見えてウキウキした日々を送るようになります。しかし爽子は千鶴やあやねに黒い噂が流れている事、そしてその発信源が他ならぬ爽子であるとされている事を耳にしてしまいます。その噂は千鶴とあやねの耳にも入ってしまいました。

さらに爽子に付きまとわれたら株を落とすという話を聞いてしまった爽子。爽子と千鶴あやね両者のスレ違いもあって爽子は自ら風早や千鶴、あやねと距離を取ろうとします。そしてなんとか噂を流している人の誤解を解こうと休み時間の度に走り回るようになりました。爽子の様子がおかしい事に気付いた風早に声をかけられても無視してしまいます。そんな爽子に風早が再び迫ると、爽子は避けている理由を伝えて泣き出してしまいます。

「俺は俺のやりたいようにする」という風早の言葉に背中を押されて爽子は千鶴とあやねに気持ちを伝えようと考えます。翌日、トイレで予行練習をしていると違うクラスの子達が2人の悪い噂について話しているのを聞いてしまった爽子、誤解を解こうと飛びだしてその子達と揉めてしまいます。目の前で千鶴とあやねの事を悪く言われた爽子は「さっきの言葉とりけして」と突き飛ばされながらも食い下がりました。

トイレでのもめ事に徐々に人が集まる中、風早が登校してきます。風早は自分が行きたい気持ちをこらえて、千鶴とあやねに「黒沼ががんばってる」と伝えてトイレに向かわせます。2人に助けられた爽子は「友達になりたい」と改めて2人に伝えます。そうして3人の距離はぐっと縮まったのでした。さらに爽子の作った要点ノートによってクラスの平均点が大幅にアップした事で、さらにクラスに溶け込んでいく爽子なのでした。

ざしきわらし爽子とくるみちゃん

関係を深めていく爽子と千鶴、あやねの3人。土曜日の夕方、家にいる爽子に千鶴とあやねからラーメンを食べに行こうとお誘いがきます。行き先は千鶴と家族ぐるみで仲の良く爽子とはクラスメイトでもある龍の実家のラーメン屋でした。食べ終わると龍の部屋に上がる3人。そこに風早も呼ぶ事になります。学校では見られない風早の顔を知る事ができ、さらに休日を大好きな友達と一緒にすごせて嬉しい爽子です。

クラスではこれまでとは打って変わって爽子が笑うと福がくるとざしきわらしとして扱われる事になります。無理に笑おうとして上手くいかない爽子でしたが、千鶴やあやねとお互いに名前で呼ぶ事になってさらに嬉しくなる爽子でした。体育祭でサッカーに出る事になった爽子はボールを借りられなかったので替わりに小石を蹴って練習します。そこに風早がボールを持ってきてくれるなど2人の距離はどんどん近付いていきます。

そんな折、爽子に近付いてきたのがくるみちゃんでした。爽子は風早とくるみちゃんが話すのを見てお似合いだなぁと思います。一方で風早が「くるみちゃん」と下の名前で呼ぶ事にチクリと胸が痛みます。一方でお互いがお互いを意識するあまり緊張してこれまでのように上手く喋れなく爽子と風早。そんな様子にくるみちゃんは爽子と風早を遠ざけようとします。そして爽子に風早が好きだから協力してとお願いするのでした。

しかし爽子も自分の思いを自覚しかけていたのでそのお願いを断ります。そこでくるみちゃんが爽子の態度にイライラして本性を露わにします。「親切にしてもらった事を勘違いしているだけ」と切り捨てるのです。ソフトボールの応援で龍に助けられた爽子は龍にお礼を言いに行きます。そこにくるみちゃんが風早を連れてきて勘違いさせようとします。しかし龍は千鶴に一筋だと爽子に教え爽子の質問に答えていました。

2人が楽しそうに話す現場にくるみちゃんに連れてこられた風早。くるみちゃんの思いを他所に風早は爽子の手を取って走って行ってしまいます。爽子が龍の事を好きなのか気になって仕方ない風早は爽子にそれを尋ねます。同時に爽子は龍に対しての恋愛感情のない好きと風早に対しての好きの違いを自覚、龍に対しての思いを風早に伝えます。風早はそれを聞いて安心するのでした。

一方であやねちゃんが以前に自分の悪い噂を流したのがくるみちゃんだという証拠を掴み、本人を問い詰めます。そこに自分の気持ちを完全に認識した爽子も来た事で爽子もくるみちゃんの風早に対しての思いを知る事になります。一度も友達だと思った事はないと言うくるみちゃんに対して爽子はそして友達にはなれないと認識しながらもライバルとして見る事を嬉しく思います。

翌日、くるみちゃんは風早に偶然出会った際、噂の出所が自分だという事を知らない事を確認した上で、思いを堪え切れずに風早に告白します。しかし風早は好きな子がいるからとそれを断ります。一方で、爽子は風早への好きだと言う思いを認識した事を千鶴とあやねにも伝えます。これからもっと楽しくなると2人は喜んでくれました。

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君に届けの最終回123話をネタバレ紹介!

ここからはアニメとも映画とも違う君に届け原作漫画の最終回123話をネタバレありで紹介していきます。最終回直前の122話にてついに結ばれた爽子と風早の2人。そこから最終回は前向きな気持ちになれる展開が描かれていきます。

爽子!独り立ち!

123話では123話までに描かれていたように、爽子が教師になるという夢を叶えるべく地元を離れ、札幌の教育大に行く事になります。18年間住んだ家を離れ札幌で1人暮らしをするべく、駅に向かいます。その左手の薬指には風早から貰った指輪をつけていました。駅まで見送りにいきたそうにする爽子の父親ですが、爽子はこの家から見送ってほしいと言い、「入学式には行くから」と母親と約束、両親に見送られて家を出ます。

爽子は駅に向かう道中にはいつものようにゴミを拾いながら歩いていきました。そして近所のおばちゃんと出くわします。爽子が今日、家から出ていく事を知っていたおばちゃん。そんな日にも関わらずゴミを持っている爽子からゴミを「晴れの日に何をやってるの」と半ば強引に奪います。おばちゃんは爽子がいつもゴミを拾っているのを知っており、感謝している事を伝え、爽子の背中を「立派になって」と見送りました。

爽子が駅に着くとそこには地元に残る事が決まっている親友の千鶴が待っていました。千鶴はこれまでも何人も見送っており、爽子が最後のお見送りの相手でした。回想シーンも交えながら2人はこれからも友達でいようと誓い合います。千鶴は風早がお見送りに来ないのかと怒りますが、爽子は風早が今日引っ越しである事を知っていたので気にしていませんでした。しかし風早は遅れながらも姿を見せました。

千鶴は脳内によぎるやのちんの言葉に導かれるように爽子と風早を2人きりに。2人きりになった風早は早速とばかりに爽子にキス。周りから見えると慌てる爽子でしたが風早はお構いなしでした。電車が来た事で風早は爽子に手紙とプレゼントを渡します。そして扉の閉まるアナウンスの中でもう1度キス。そして電車のドアが閉まり風早の視界から爽子の乗る電車が消えていきました。爽子は電車の中で風早から貰った手紙を読みます。

黒沼と風早くんが大学生になる

ネタバレすると風早の手紙は爽子が風早の誕生日に送った手紙への返事という形で描かれていました。その手紙の内容に涙する爽子。その手には風早のアパートの合い鍵が握られていました。そして手紙の内容が途中のままシーンが展開されていきます。

爽子は両親と共に大学の入学式に出席します。両親が見送りの際に入学式には行くと言っていた通りです。両親と会話を終えて1人離れた席につく爽子。知っている相手が誰もいない大学でしたが、爽子は隣の席に座った知らない子に深呼吸してから自ら笑顔で「はじめまして」と話しかけます。一方で風早も野球チームでの自己紹介をするシーンが描かれていきます。

黒沼と風早との恋人関係は続く?

そして再び風早から爽子に送られた手紙の内容が続きながら主要なキャラクターの状況が描かれていきます。新しく出会った友達に「怖い人かと思った」と言われながら仲よさげに話すやのちん。笑顔のケントとくるみ、新入生の若さにおどろくピンに、幸せそうな徹の家族、スマホを見て微笑む龍とラーメン屋で働く千鶴、2人でラブラブな爽子の両親などが描かれていきます。

風早からの手紙が締めくくりへと向かう中、春、大学を卒業した爽子が地元に帰ってきます。初めて風早と出会った場所で風早と再会します。笑顔の風早とそれを見つめる爽子。爽子が持っていた荷物を落とし風早に笑顔で飛び付くシーンで123話、君に届け最終回は幕を閉じています。

番外編では大学生活中の爽子が見れる?

全30巻123話で完結した君に届けですが連載はそこで終了しているものの、番外編としていくつかの物語が描かれる事が発表されています。2018年5月号に、番外編第1弾となる物語が掲載されました。番外編第1弾では最終回123話の最後に描かれる大学卒業して地元に帰ってくる爽子の前、大学生活中の爽子が登場します。「登場」という表現なのはこの番外編のヒロインは爽子ではなく、くるみちゃんだからです。

少しネタバレすると大学生活中の爽子の家にくるみちゃんが度々入り浸っている様子が描かれます。爽子と風早の関係に少し意地悪してやろうとくるみが爽子を合コンに誘うのが物語のきっかけとなっています。視点はあくまでもくるみであり、爽子はちょくちょく登場するものの風早は電話の向こうにいるだけのような形で描かれるに留まっています。

2018年9月現在既に雑誌に掲載されているのはこのくるみちゃんをヒロインにした物語だけですが、11月号にて2話目が掲載される事が発表されています。以降もいくつかの番外編を雑誌にて掲載した後、君に届け31巻として発売される事が決まっています。

君に届けの最終回を見たファンの感想は?

ここからは君に届けの最終回を見たファンの感想をそれぞれ紹介していきます。長年続いた作品であり、アニメから入ったファンなども含めてファンの総数が多い事から最終回だけ見ても、作品全体的に見ても相対的には好評な感想が多いです。

好評な感想

君に届けは12年に渡って連載してきた事もあり、途中読まない時期もあったけど最終回と聞いて雑誌を買った、最終回だけは読んだという声も非常に多いです。高校卒業からその後をピックアップして描く形は少女漫画としては王道ながら、良い終わり方だったとする感想が多いです。長年の連載だけに連載開始当時から読んでいるファンには大人になっている人も多く、「子供が巣立つような気持ち」になる人もいるようです。

特に原作をずっと追いかけていた人にとっては付き合うまでに10巻、キスをするまでに17巻と綺麗過ぎる爽子と風早の関係には自身の周囲の変化も合わせて泣けてしまうという人が多くなっています。10年の連載の中では中学生だった自分が結婚していたり、子供が生まれていたりと歳月が経った事も合わせて君に届けが終わった事にも感動して泣いたという人が多くなっています。

またやはり長年続いた作品だけにファンも多く、高校卒業式からそれぞれの道を歩むという少女漫画王道の綺麗に終わった事で「ただただ感動した」というような感想も目立ちます。内容もそうですが、やはり「青春を共にした」長い年月連載の君に届けには作品全体の感想としても感動したという感想が多いです。

また連載の中盤以降、特に爽子と風早が付き合うようになってからは、千鶴やあやねなど他のキャラクターの恋愛も書く事が増えた事もあって、連載最後はしっかりと爽子と風早の物語になっていて良かったとする声も多いです。最終回123話の1話前の122話で爽子と風早をしっかり描いた事から最後は群像劇的なラストになるのではないかと心配していた声を払拭する形になっていました。

また爽子が両親にしっかりお礼を言っているシーンなどが印象的だったとする感想もあります。自身が家を出る時などと重ねて感情移入するような人が多いようです。中には自身が家を出る時を思いだしたとする声もあります。君に届けは「爽子と風早の恋愛物語」であると同時に「爽子の成長物語」でもあるのでその成長をしっかり感じる事ができたとする感想も多くなっています。

まとめると君に届けの感想は作品全体として見れば、その内容はもちろん、時の経過と読者自身の周囲の変化などから好評が多く、最終回に限っても自身の時と重ねてみてしまったという感想が多く、それだけ爽子が感情移入しやすい10代女子の等身大そのままを描いたキャラクターだったと言えるのではないでしょうか。

不評な感想

一方で君に届けには不評と言える感想もないわけではありません。最も多いのは最終回123話の内容を多くの読者が予見出来てしまったある種の予定調和な最後になっている点が残念だとする感想が多いです。特に長年続いた君に届けだからこそ、読者の年齢も上がっているので、大学生、社会人になった爽子や風早まで描いてほしかったとする感想も見られます。

また君に届けの作品全体として君に届けは序盤こそ爽子と風早の恋愛物語的な要素が強かったものの、中盤以降はサブキャラも巻き込んだ青春物語になっている点をもう少し焦点を絞っても良かったのでは?とする感想もあります。特にアニメから原作に入った人を中心に爽子と風早が付き合う事になって終わるアニメのように終わってほしかったとする感想もあります。

付けくわえるとこれは内容に関してではありませんが、123話の扉絵から結婚まで描かれると思った人が結婚まで描かれなかった事に対して不評の感想も残しています。長く続いた作品だけに終わり方に対してはどうしても賛否両論が多くなる結果となっており、好評も不評も目立つ結果となっています。

君に届けはアニメと映画も?

君に届けは今から見るのであれば、アニメや実写映画から入って楽しむのもおすすめです。一方で同じメディアミックスでも残念ながら小説版はその形式上仕方ないとはいえ原作との違いも多くなってしまい、現在はあまりおすすめできなくなっています。

君に届けのアニメについて

君に届けのアニメは1期25話、2期12話の合計3クール放送されました。おおよそ原作コミックに沿う形でエピソードを展開し、およそ原作コミックの11巻までの物語が展開されます。具体的にネタバレすると、2年生の文化祭で爽子と風早が付き合うまでの物語となっています。アニメでは爽子の声を能登麻美子さんが、風早の声を浪川大輔さんが演じています。

その人気の高さから地上波で再放送もされるなどしており、その度に泣ける、感動したという感想がツイッターを中心に溢れる事になっています。特にアニメ2期の終わりは、1つの区切りである惹かれあった2人が付き合う形で終わっている事もあって、後半サブキャラクターも描かれる機会が増えた原作コミックよりも恋愛物語として入り込みやすい結果になっています。

君に届けの映画について

アニメ1期でさらに人気を集める事になった君に届け。その人気を後押しに実写映画化されました。2時間の映画になる以上ある程度原作を抜粋する形ではありますが、君に届けの大事な部分をしっかりとピックアップし高い人気を集め、さらなる映像化であるアニメ2期にも繋がりました。映画の内容と共にflumpoolが歌った映画のイメージに合わせて楽曲「君に届け」も話題となりました。

またキャストとして爽子役に「山田太郎ものがたり」「デカワンコ」など多数の少女漫画の映像化化作品に出演する多部未華子さん、風早役に「14才の母」「ごくせん」などへの出演で知られる三浦春馬さんが、あやね役に夏菜さんが、千鶴役に蓮佛美沙子さんが、龍役に青山ハルさんが、くるみ役に桐谷美鈴さんがそれぞれキャスティングされています。特に多部さんの演技は好評で映画の評判を高めるのに貢献しました。

内容に関して少しネタバレすると、概ねは原作に沿った内容になっています。ただしアニメと違い内容は凝縮されており、原作おおよそ7巻までの内容となっています。また6巻と7巻のエピソードはそれぞれのエピソードを抜粋して組み合わせる形で描かれています。映画的な内容の改変に多少不評もありましたが、1つの映画としての完成度は高く、恋愛映画として楽しめる物になっています。

君に届けには小説版も?

君に届けのメディアミックスを見ると、集英社コバルト文庫、集英社みらい文庫などいくつかのシリーズとして小説版も展開されています。しかしこれらの小説版は原作者こそ椎名軽穂さんですが、監修はしておらず、それぞれ別の作家さんが著者となっています。その分、設定や登場人物の性格についてはズレが生まれてしまっています。君に届けの世界観を知りたいと考えて読むと原作漫画とは違う点も多いので注意しましょう。

またさらに小説オリジナルストーリーとして「君に届け~明日になれば~」も小説版として発売してます、こちらは最初から小説オリジナルのストーリーと謳っているので原作漫画やアニメ、映画などで世界観に気に入ったのであれば君に届けの物語の1つとしてはおすすめできます。

君に届けの最終回123話についてネタバレまとめ!

君に届けは間に短い休載を挟みながらも12年もの長い間連載され、長年ファンに愛されてきた作品です。最終回となる123話は、その長い連載を締めくくるに相応しい非常に気持ちの良い最後を迎えています。感想を見てみると、全話追いかけていなかったけど、123話で最終回と聞いてそこだけ読んだという人も多いです。中には123話が掲載された別冊マーガレットの表紙を見て知ったという人もいます。

そのように様々な人が見る中、君に届けは作品全体としても最終回だけみても感動したという好評が多く、少しでも中身を知っている人であれば間違いなく楽しめる内容になっています。アニメや映画などで君に届けを見た人など深くは君に届けをおいかけていない人であってもぜひ最終回123話だけでも読んでみる事をおすすめします。それだけ気持ちよく終わった作品です。

また本編の連載は終わりましたが、番外編となる作品が今後も別冊マーガレットを中心に掲載される事も発表されており、既に第1弾となるくるみを主人公にした物語が掲載されています。それらの番外編は君に届け31巻として発売される事も発表されているので、それらの番外編の掲載、君に届け31巻の発売を待ちながら原作漫画を追いかけてみてはいかがでしょうか。

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