【地獄楽】ラスボスは天仙のリーダー蓮（リエン）！正体・目的や最後の結末は？

「地獄楽」とは、賀来ゆうじ原作の時代劇漫画です。死罪人たちが、無罪放免を勝ち取るために不老不死の仙薬を捜しに行くというストーリーを骨子にしており、美麗で繊細な絵柄も相まって大ヒットを記録しました。この記事では、地獄楽のラスボスに焦点を当てます。ラスボスである蓮（リエン）の正体や目的、リエンの最後などを特集しながら、地獄楽の最終回結末も取り上げるため、同作品を楽しむ際の参考にしてください。

地獄楽は、2018年から2021年まで、少年ジャンプ+にて連載されました。同作品のコミックスは全13巻で、シリーズの累計発行部数は380万部を突破しています。現在では、「SPY×FAMILY」や「怪獣8号」と並んで同サイトを代表する漫画として評価されているのです。また、地獄楽は、2023年4月から7月までテレビアニメ版が放映され、早くも2期の制作が待望されるなど、連載終了後も多くの新規ファン層を開拓しました。

時代劇漫画の地獄楽は、江戸時代後期を舞台にして死罪を言い渡された者たちが、不老不死の仙薬を手に入れるべく旅をするという物語です。死罪人たちが、過酷な時を過ごしながら仙薬を探す理由は、手に入れることができれば無罪放免となる御免状という書面がもらえるからでした。主人公の画眉丸は、最強の忍でありながら、罠に嵌められて死罪になりましたが、愛する妻の結に再会を果たすべく、危険な旅へと身を投じていくのです。

テレビアニメ版も高評価を得ている傑作時代劇漫画の地獄楽は、バトル作品の要素も強いとされており、画眉丸一行と天仙たちが繰り広げた激闘と死闘が、多くのファンの胸を躍らせました。また、天仙側のラスボスが明らかにされた時、衝撃を受けた読者も多かったとのことです。ラスボスは、なんと蓮（リエン）だったのです。この章では、地獄楽のラスボスの蓮（リエン）について、正体や強さ、目的などを4項目に分けて紹介します。

地獄楽についてネタバレをしますと、ラスボスは蓮（リエン）であることが判明しています。リエンは、天仙のリーダー格でした。ピンク色の髪が印象的な美人であり、天仙の特徴である雌雄同体ですが、結末寸前の最終決戦では、根源的な性別は女性だと明かされました。また、リエンは自分のすることに異議を唱えた天仙メンバーのメイに対して、制裁を行って能力を奪うなど、冷酷非道なことを平気で行える性格の持ち主だったのです。

リエンは、地獄楽のストーリーにて、意外にも早い段階から登場していました。しかし、なかなか目的や強さなど、その正体を見せてこなかったことで、読者も気づかなかったとされています。ファンの中には、「地獄楽はバトルの要素はあっても、それだけの作品ではないから、あまりラスボスの意味がない」と分析する人も、多くいたのです。それでも、最終決戦にてラスボスとしての威厳や強さを見せてきたことで、高評価されました。

天仙の正体は、徐福が自身の氣（タオ）と主に花などの植物を掛け合わせて作り上げた人造人間です。徐福は、実在した人物で、秦の時代の中国で方士をしていました。地獄楽における徐福は、不老不死を研究し続けている人物として描かれています。また、メイ曰く、そのために日本にやって来たらしく、不老不死の仙薬があるとされた島（こたく）も徐福自らが作ったとのことです。そして、彼は研究のために天仙を作りました。

先述した通り、天仙は雌雄同体の存在です。そのため、一人で陰陽を用いてタオを鍛えることができました。このようにして1000年以上若々しくあったのですが、真の意味での不老不死ではありません。故に、蓮（リエン）は、不老不死の研究を続けることになります。そして、リエンの真の正体は、徐福の妻でした。正体であるリエンは既に樹木化しており、画眉丸たちが見ていたのはタオで作られた人形で、彼女が遠隔操作していました。

蓮（リエン）の強さについては、天仙内のみならず、地獄楽の全キャラクターの中でも最強だといわれています。天仙たちのリーダー格であり、他の天仙たちを鍛え上げていたリエンの能力は相当なものであり、画眉丸一行が束になってかかっていっても、全く歯が立たないほどの強さを有していました。リエンは自らの強さに自覚的であり、人間たちを自分の支配下に置こうと企てていましたが、画眉丸たちに阻止されることになります。

正体が徐福の妻であった蓮（リエン）の目的は、いくつかありました。最初に挙げるのは、日本全国の人間を丹にすることです。リエンは、不老不死の仙薬を作るべく、外丹法の研究を行っていました。研究は長い年月をかけて続けられており、リエンが亜左弔兵衛と房中術を行ったことがきっかけで、不老不死の丹を作り出す神獣の盤古を完成させました。このようにして、条件が整ってきたことから、日本人総丹化を実行に移すのです。

日本人の全てを丹にすると目論むほど、リエンには最後の究極目的があったのです。それは、夫の徐福を生き返らせることでした。本土の人間を全員丹にして力を集めることで、その膨大なエネルギーを利して徐福復活を実行に移そうとします。人間の魂の復活とは、それほどまでに強大な力を必要としたのです。リエンは、そのために徐福の遺体が腐らないように金でコーティングしており、自分の船に彼の遺体や婚礼衣装を積み込みました。

少年ジャンプ+に連載されていた大ヒット時代劇忍法漫画の地獄楽は、ハードなストーリーと戦いが見どころの一つです。そして、そのハードさを象徴するように、画眉丸一行と天仙双方で死亡するという最後を迎えるキャラクターが続出しました。それでは、同作品のラスボスの蓮（リエン）は、最後に死亡したのでしょうか？この章では、地獄楽のリエンの最後の戦いと、リエンが死亡した理由を二項目に分けてネタバレ紹介します。

地獄楽の画眉丸一行とリエンとの最後の戦いは、熾烈を極めました。画眉丸たちがどのような攻撃を繰り出しても、リエンには一切効果がなかったのです。このままでは全滅してしまうと思った画眉丸は、山田浅ェ門佐切とともに、あえてリエンを怒らせてタオの流れを滞らせ、その隙を突いて丹田を狙うという手段を取りました。この攻撃で一度は死んだかに見えたリエンでしたが、復活して逆に画眉丸と佐切に致命傷を与えたのです。

瀕死の状態になった画眉丸と佐切は、死を覚悟しました。ところが、土壇場になってリエンが自分のタオを消費して二人を治療したのです。タオを大量に使うことは、リエンの死を意味していました。それでも、彼女は二人を助けます。こうして、全ての力を使い果たしたリエンは、無数の花びらを散らしながら絶命したのです。リエンの最後の結末は、多くのファンを感動させたと評されており、地獄楽を傑作たらしめています。

蓮（リエン）が、自死という道を選択した理由には、伏線がありました。画眉丸は、リエンを怒らせるという作戦上、徐福の遺体を燃やそうとしましたが、寸前で断念しています。リエンは、なぜ遺体を燃やさなかったのか、その理由を尋ねました。すると画眉丸は、「妻の顔が浮かんだ。おヌシも同じなのかと。だからやめた」と返答しています。この画眉丸の一言が、冷徹な天仙に成り果てていたリエンの心に灯をともしました。

リエンが日本人全員を丹にするという恐ろしい計画を立てた理由は、先述の通り夫の徐福を復活させるためでした。しかし、画眉丸との会話で、自分が愚かで間違っていることをしていたことに気づいたのです。自分が丹にしようとしていた人たちにも、自分と同様に愛する人がいることを改めて知りました。そして、リエンはこれまでの罪滅ぼしとばかりに、画眉丸と佐切を治療して果てるという結末を選択したのです。

大人気時代劇漫画の地獄楽では、ラスボスのリエンが死亡した後に、真の結末が描かれました。その内容は、ハードなストーリーとは思えないほど穏やかなもので、多くのファンを感動させたのです。この章では、地獄楽の最終回結末を、ネタバレを含めて紹介していきます。

地獄楽の生き残りキャラクターをネタバレしますと、死罪人側は画眉丸、民谷巌鉄斎、杠、ヌルガイの4人で、山田浅ェ門は佐切、士遠、十禾が生存しています。また、当初の目的であった不老不死の仙薬も入手出来ており、佐切と十禾が持ち帰ることに決定しました。時の幕府の殿様は、この結果に大いに満足したとのことで、約束通り無罪放免の御免状が付与されることになります。しかしながら、ここで大きな問題が発生しました。

御免状で無罪放免になれる死罪人は、たった一人だったのです。誰が無罪放免になるのかで、画眉丸たちの話し合いは当初紛糾したかに見えました。それでも最終的に彼らは、民主的に無罪放免者を選んでいます。御免状を入手したのは、巌鉄斎でした。これには大きな理由があり、巌鉄斎は死罪人の中で最も顔が知られている人物なので、逃亡生活が不可能だと判断されたからです。こうして、巌鉄斎は無罪放免を勝ち取りました。

民谷巌鉄斎を無罪放免者に選んだ画眉丸、ヌルガイ、杠の三人に、十禾が粋な計らいをしました。彼は、三人を死亡者に仕立てたのです。彼らは元の名前を名乗ることはできませんが、逃亡生活をする必要がなくなったのです。こうして、画眉丸は結と念願の再会を果たして、別の土地で静かに暮らし、ヌルガイは士遠とともに安住の地を探す旅に出かけ、杠は佐切の護衛役のような立場で彼女の旅に同行しました。

地獄楽の結末をネタバレ紹介していますが、画眉丸を追い込んだ古巣の石隠れの里は、事実上解体されています。画眉丸を陥れた里長が、十禾の策略によって打ち首にされたからです。このこともあって、画眉丸と結は安心して暮らすことができました。また、十禾は里長の遺体に不老不死の仙薬を試しており、里長は植物化して生き永らえるという悲惨な結末を迎えています。このシーンに、留飲を下げたファンが多かったとのことです。

地獄楽の最終回結末は、現代に生きるキャラクターが描かれました。それは、桂花（グイファ）とメイの二人です。天仙である二人は、数百年後の現代も生き続けています。グイファは教師として生計を立てており、メイを養っていました。二人とも洋服を着て、グイファはパソコンを使っています。二人は天仙の復活を試みていて、「メイが菊花（ジュファ）と桃花（タオファ）が発芽した」と言ったシーンで、地獄楽は完結しました。

この章では、地獄楽のラスボスに関するTwitterでのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。ラスボスの蓮（リエン）は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、地獄楽をリアルタイムで読んでいたと思われる方のツイートです。最終付近までラスボスがわからなかったことと、そもそもこの作品にラスボスという概念は必要ないのではという分析をつぶやいていました。

こちらは、地獄楽の大ファンだと思われる方のツイートです。原作漫画の最終回を読んで、画眉丸一行とリエンとの決着のつけ方が、個人的には満点だったという感想を持っています。

こちらは、地獄楽の原作漫画とテレビアニメ版の大ファンだと思われる方のツイートです。テレビアニメ版を観て、ラスボスの存在が明らかにされないところで終わりそうなので、2期を始めてほしいとつぶやいています。

この記事では、地獄楽のラスボスである蓮（リエン）について特集してきました。ラスボス戦からの感動的な展開は、クライマックスに相応しいとされています。是非、ラスボスに注目して地獄楽を見てください。