推しの子とかぐや様は告らせたいの時系列・世界観を考察！同じ少女漫画や姉妹が登場？

「推しの子」と「かぐや様は告らせたい」はともにアニメ化されている人気作品です。また、「推しの子」と「かぐや様は告らせたい」はそれぞれ赤坂アカさんが作品を手掛けているという共通点があります。この記事では、「推しの子」と「かぐや様は告らせたい」の世界観が共通しているかや、「今日は甘口で」「不知火フリルと 不知火ころも」といったことについて紹介します。

「推しの子」は「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」などで知られる赤坂アカさんが原作を担当し、アニメ化された「クズの本懐」の作者である横槍メンゴさんが作画担当をしている作品です。推しのアイドルの子として生まれ変わったアクアとルビーの双子が、母親のアイの死の真相を追いかけるサスペンス作品です。2020年から「週刊ヤングジャンプ」で連載を開始し話題になり、2023年にアニメ版が放送スタートしました。

原作の段階で話題作だった「推しの子」ですが、連続アニメとしては異例の90分で放送された1話が大きな反響を呼びました。また「推しの子」の主題歌であるYOASOBIさんの「アイドル」はBillboard JAPANチャートで史上最速で1億再生を突破するなど、日本のみならず海外でも話題になっています。

宮崎県の山間部で産婦人科医をしていた雨宮吾郎は、入院していた難病の少女であるさりなの影響でアイドルのアイのファンになりました。彼が勤務する病院にお忍びで訪れたのは、アイドルなのに妊娠をしたアイ本人でした。医師として出産を見届けるはずの吾郎でしたが、アイの出産の直前に彼女のストーカーに刺されて死亡します。次に気が付いたときは、アイの子供になっている自分でした。

「かぐや様は告らせたい」は「推しの子」の原作を担当する赤坂アカさんが手がける漫画作品で、2015年から2022年まで連載されました。全世界でのシリーズ累計発行部数が2022年12月の時点で2200万部を超える大ヒット作品です。テレビアニメ版は2019年に1期がスタートし、2022年に3期が放送されています。また、実写映画版も放送されている話題作となっています。

秀知院学園の生徒会副会長の四宮かぐやと生徒会長の白銀御行は相思相愛ではあるが、お互いのプライドが高すぎる故に告白できずにいました。2人は「自分から告白したら負け」と強く意識をしていて、それぞれが相手に告白させようと「天才たちの恋愛頭脳戦」が繰り広げられます。

「推しの子」と「かぐや様は告らせたい」はどちらも同じ作者の赤坂アカさんが手がけている作品のためか、同じ世界観であるという意見があります。ここでは、「推しの子」と「かぐや様は告らせたい」の時系列と世界観を考察します。まずは、「推しの子」と「かぐや様は告らせたい」の時系列ですが、「推しの子」のほうが未来の時系列であると推測されます。

その理由として作中に登場する「今日は甘口で」という漫画作品です。「かぐや様は告らせたい」に登場していた「今日は甘口で」という作品は、「推しの子」では過去の作品として描かれました。ちなみに「推しの子」では「今日は甘口で」が実写ドラマ化されていて、アクアや有馬かなといったキャラクターが出演しています。また、「かぐや様は告らせたい」では生徒会メンバーで本作について言い争いが起きます。

また、「今日は甘口で」以外にも「推しの子」と「かぐや様は告らせたい」が同じ世界観であることを示している描写があります。それは「不知火フリル」「不知火ころも」という存在です。同じ不知火の名字をもつ、不知火フリルと不知火ころもは姉妹という設定があると作者の赤坂アカさんが語っています。彼女たちについては後の項でより詳しく解説します。

「かぐや様は告らせたい」は作者が赤坂アカさんです。また、「推しの子」は原作が赤坂アカさんが担当をして、作画は横槍メンゴさんが担当しています。「推しの子」と「かぐや様は告らせたい」の世界観が同じなのは、やはり作者がどちらも赤坂アカさんであることが大きいと言われています。時間軸はずれていますが、どちらの作品もともに現代日本を舞台としている作品です。

そのため、同じ世界観でこの2作品がつくられたようです。作者の赤坂アカさんはインタビューで「推しの子はかぐや様は告らせたいより数年後の設定で、生徒会メンバーも社会人になってそうです」と答えていることから間違いなさそうです。

「推しの子とかぐや様は告らせたいの時系列・世界観を考察」の項で、同じ世界観であることの証拠となった「今日は甘口で」と「不知火フリルと不知火ころも」について紹介します。「今日は甘口で」は、もともとは「かぐや様は告らせたい」に登場する少女マンガです。本作の作者の名前は吉祥寺頼子で、「推しの子」の作中に登場しました。ちなみに、「かぐや様は告らせたい」のアニメ版では作者名が別になっています。

アニメ版では作者名が「青坂アオ」となっていますが、これは「かぐや様は告らせたい」の作者である赤坂アカさんのパロディです。漫画版では吉祥寺頼子になっているので、アニメ版のみの小ネタとなっています。「今日は甘口で」は「かぐや様は告らせたい」よりも、「推しの子」のほうがストーリーに大きくかかわってくる作品です。それは「推しの子」の芸能界編・2.5次元舞台編です。

「推しの子」の作中で、「今日は甘口で」が実写ドラマ化するという展開が描かれます。この実写ドラマ化をするときに主演として抜擢されたのが有馬かなでした。有馬かなが演じる主人公は、親に毒殺されかけたことがあるという設定の女の子で、それ以来缶詰やサプリメントしか食べられなくなるほどの人間不信に陥ります。その主人公が変わっていくのは、口の悪い男の子が転校してくることがきっかけでした。

アニメ「推しの子」のメインテーマは、アクアがアイを殺害した真犯人を追いかけるというサスペンスですが、作中では芸能界の闇などを描いていることが特徴です。この「今日は甘口で」の実写ドラマ化については、作品の良しあしよりも単純に顔の良い若手役者を宣伝するために制作されたものと描かれています。そのため、「今日は甘口で」の実写ドラマの評判はあまり良いものではありませんでした。

不評な実写ドラマを救ったのは、「推しの子」の主人公であるアクアでした。有馬かな以外は演技力がない役者ばかりのドラマで、アクアは怪演を魅せてそれにより有馬かなの魅力が際立ちました。その結果、「今日は甘口で。」の実写ドラマの出来は、原作ファンも納得できるものになりました。

不知火フリルと不知火ころもの存在が、「推しの子」と「かぐや様は告らせたい」の世界線が一緒であることの証明だとされています。不知火フリルは「推しの子」に登場するキャラクターで、不知火ころもは「かぐや様は告らせたい」に登場するキャラクターです。この2人は顔はあまり似ていませんが、設定上では不知火フリルと不知火ころもは姉妹となっています。

不知火フリルは「推しの子」の作中に登場している時点で、高校1年生です。ルビーと同じく陽東高校芸能科の1年F組に在籍しています。芸能化に在籍する不知火フリルは歌も踊りもできるマルチタレントとして活躍していて、月9ドラマにも出演するほどの人気があります。ちなみに、不知火フリルは「推しの子」以外にも登場していて、それは赤坂アカさんが原作を担当している「恋愛代行」という作品です。

続いては不知火フリルの姉である、不知火ころもの詳しい情報を紹介します。不知火ころもは「かぐや様は告らせたい」の主人公である四宮かぐやより1学年下の秀知院学園に通う生徒です。不知火ころもは現役アイドルとして活躍していて、周囲から「妖精」と評される美少女です。また、不知火ころもはアイドルとしての面だけではなく、FPS好きという意外な一面を見せています。

「推しの子」は「かぐや様は告らせたい」より数年後の世界を舞台にしているほか、作者の赤坂アカさんが不知火フリルと不知火ころもが姉妹だと明言しています。つまり、不知火フリルが妹で、しかも同じ世界線であるということの証明になっています。

「推しの子」にはパクリ疑惑が出ている漫画作品があります。ここではそのパクリ疑惑が出た作品やその理由について紹介します。最初に紹介するのは、「名探偵コナン」です。アニメファンのみならず、アニメを普段見ない方でも「名探偵コナン」は知っているという方が多いのではないでしょうか？「名探偵コナン」は1996年からアニメ放送されている人気作品です。

「名探偵コナン」は、主人公の高校生探偵である工藤新一が謎の組織の取引現場を見てしまったため、その組織に口封じのため毒薬を飲まされます。その結果、工藤新一は頭脳はそのままで体が小学生時代にまで戻ってしまいました。そして江戸川コナンとして数々の事件を解決しつつ、自分に毒薬を飲ませた謎の組織を追いかけていく作品です。「推しの子」と関連性があまりなさそうですが、どうしてパクリ疑惑が出たのでしょうか？

「名探偵コナン」と「推しの子」の共通点としては、真犯人を追いかけるというミステリー要素になります。しかし、ミステリー作品は「名探偵コナン」のほかにもたくさんあるほか、マンガだけに限らず、小説・映画・ドラマなどでも多数描かれる人気ジャンルです。そのため、「推しの子」が「名探偵コナン」をパクったと真剣に主張している人はあまりいないようです。

「推しの子」のパクリ疑惑が出た漫画作品として「世界でいちばん強くなりたい！」があります。「世界でいちばん強くなりたい！」はESEさん原作、夏木きよひとさん作画の漫画作品で、2013年にはアニメ化されました。本作は国民的アイドルグループのSweet Divaのセンターを務める萩原さくらが女子プロレス界に入り、さくらのライバルのエレナもまたプロレス界へ挑戦する作品です。

作品がはじまった時点で女子高生アイドルだったさくらたちがプロレスラーを目指す「世界で一番強くなりたい！」と「推しの子」は、どちらも女子高生アイドルが出るというのが共通点です。しかし、女子高生アイドルが登場する作品は多数あり、この2作の共通点はほとんどないため、パクリと言っている方はあまり多くないようです。

「推しの子」のパクリ疑惑が出た漫画作品として「メメメメメメメメメメンヘラぁ…」があります。「メメメメメメメメメメンヘラぁ…」の作者は栗井茶さんで、代表作は「ヤングガンガン」に2009年から連載している「+チック姉さん」です。「メメメメメメメメメメンヘラぁ…」は「＋チック姉さん」に登場する佐々木唯と山田純一のエピソードを描いたスピンオフ作品です。

「メメメメメメメメメメンヘラぁ…」には、女子高生が双子の赤ちゃんをプレゼントしてとおねだりするシーンが描かれています。「推しの子」の主人公であるアクアとルビーは、16歳だったアイの双子の子供として生まれました。その設定が似ているため、パクリ疑惑が出たようです。しかし、この設定以外は共通点があまりないため、パクリと言われることはあまり多くないとされています。

「かぐや様は告らせたい」と「推しの子」がどちらも同じ作者である赤坂アカさんが手がけていると知って驚いている方がたくさんいました。

「かぐや様は告らせたい」と「推しの子」は、同じ作者ということもあり、テンポが似ていてどちらも好きという感想がありました。

この記事で紹介したように、「推しの子」と「かぐや様は告らせたい」には「今日は甘口で」という同じ作品が登場します。このように、同じ作者ならではの仕掛けが好きという方がたくさんいました。

「推しの子」と「かぐや様は告らせたい」の時系列まとめを紹介しました。「かぐや様は告らせたい」より数年後が舞台ということもあり、両方の作品に「今日は甘口で」や不知火フリル・ころもの姉妹といった同じ要素が登場します。どちらかしかチェックしていない方は、この機会に両方の作品をチェックしてみてはいかがでしょうか？