【メイドインアビス】白笛のオーゼンはいい人で優しい？かわいいシーンも紹介

メイドインアビスのオーゼンは、深界二層の監視基地にて登場したキャラです。ライザの真実やリコの出生について知っている人物でもあります。白笛の探窟家で厳しく冷たい態度をとるシーンも多いですが、実は優しくかわいい一面もあるのです。本記事では、そんなオーゼンにスポットを当てて、彼女の魅力に迫っていきます。

オーゼンが登場するメイドインアビスは、つくしあきひと先生が描いた日本のファンタジー漫画作品です。絵本のようなかわいい絵柄からは想像できないほど、ハードでリアルな内容が特徴となっています。2012年より「WEBコミックガンマ」にて、年に数回程度で不定期連載されています。2017年と2022年には、テレビアニメ版で通算2期全25話が放映されました。また、劇場版は前後編を含む3作が公開されています。

人類最後の秘境と呼ばれている巨大な縦穴アビスが、ある街に存在していました。主人公のリコは探窟家の見習いとして、アビスのある街の孤児院で暮らしています。リコはアビスへの憧れが人一倍強く、母のように偉大な探窟家になることが夢でした。ある日、彼女が探窟をしている最中、命の危機に陥ったところを何者かに助けられます。辺りを見ると、謎の少年ロボットが倒れていました。

メイドインアビスのオーゼンは、白笛の称号を持った伝説級の探窟家です。身長は2m以上もあり、いつも黒い服装を身にまとっているため、巨大な影のように見えます。少し変わった髪型が特徴で、これは長年の探窟による上昇負荷のせいで、頭皮が捻じれてしまったのを隠すためです。

顔色は病人のように白く、目と鼻は真っ黒の穴や裂け目のように描かれています。感情が高まると、非常に怖い形相になることが多いです。酒が好きな一面もあり、つまみは食べ物だけとは限りませんが、主に珍味を好んでいます。

オーゼンはすでに50年ほど白笛として探窟家をやっており、ベテランでもあります。そのことから考察すると、もう高齢となりますが、見た目は非常に若いです。しかも、驚くほどの怪力の持ち主で、30人乗ったゴンドラを余裕で持ち上げたり、10mある岩を支えることもできます。強靭な肉体と怪力であることから、「不動卿」という異名を持つほどです。

不動卿オーゼンの怪力の秘密は、一級遺物「千人楔」にあります。千人楔は一刺しで千人力を得るといわれている遺物で、オーゼンは自身の身体に120ケ所も打ち込んでいるのです。作中でも、腕に打ち込まれている様子が描かれていました。不動卿オーゼン曰く、全身の千人楔は若さの秘訣でもあるそうです。

不動卿という異名を持つオーゼンは見た目は怖そうですが、時折優しい性格も垣間見えます。リコとレグに冷たい態度をとっていたのも、二人に厳しい鍛錬を身に付けさせる目的もあった様子です。また、ライザにまつわる話も、丁寧に語ってあげるなど、本来の優しい性格が表れていました。

オーゼンには、マルルクという名前のかわいい弟子がいます。しかし、マルルクは監視基地にいた子供ではありません。飛行船が墜落した際に生き残っていた子供で、彼女が助けてあげたのです。優しいオーゼンではあるものの、リコとレゴに対するのと同様に、マルルクとも一定の距離を置いて見守っています。作中でも、彼女は「子供だましは嫌いだよ」と語っていました。

不動卿オーゼンは、ファンの間でもツンデレキャラとして知られています。冷たい態度をとりつつ、リコとレゴの面倒を見ていることからも、彼女がツンデレなのは間違いありません。ツンの部分を発動するときは多少過激ですが、その分デレのときのギャップが非常にかわいく感じるでしょう。

オーゼンとライザは、過去に師弟の関係でした。リコが生まれる前からの知り合いで、彼女の面倒を見てあげているのも、ライザとの約束があったためです。師匠であったオーゼンは、ある日突然にライザからトーカと結婚したことを聞かされます。あまりにも唐突な知らせで、オーゼンは呆然とした表情を浮かべました。まるで可愛がっていた娘を、嫁に出す親のような優しい姿が印象的でした。

先述のように、オーゼンはライザとある約束をしていました。将来リコもアビスの奈落を目指すだろうから、監視基地へ辿り着いたときには、さまざまなことを教えてほしいという内容です。実際にリコが辿り着いた際、オーゼンはその約束を果たしました。

リコとレグに多くの試練を与えますが、全てはアビスを生き抜ける厳しさを経験させるためです。二人が成長してオーゼンの元から出発するときには、部下たちと見送ってあげる優しい姿を見せました。

リコとレグが参加した生存訓練が終了した際に、オーゼンは二人を食事に誘います。そして、白笛の間で伝わってきた数々の秘密を、惜しみなく語ってくれました。また、ライザが使用していた「無尽鎚（ブレイズリーブ）」という武器も授けてくれたのです。最後の形見でもある武器を、リコに託してくれたライザは、本来優しい性格だとわかるシーンでもありました。

いよいよリコとレグが出発する日、マルルクと地伏せりが見送りに来ます。そこにオーゼンの姿はありませんでした。彼女は離れた場所から、二人を見送っていたのです。別れの経験は多いオーゼンですが、今回の見送りは特別な感情があったかもしれません。リコが生まれたときに、彼女を取り上げたのもオーゼンでした。常識に縛られない白笛らしいオーゼンですが、人に対する情を奥に秘めている優しい人物であることが考察できます。

メイドインアビスのオーゼン役を担当したアニメ声優は、大原さやかさんです。幼少時代から芝居が好きで、中学生の頃に声優という職業を意識し始めます。1997年に俳協ボイスアクターズスタジオへ、第11期生として入所しました。2000年代に入って、アニメ声優としての出演が多くなっていきます。2013年3月には、「第7回声優アワード」にて助演女優賞を受賞しました。

• 愛称：さぁや、さやさや、さや姉
• 生年月日：1975年12月6日
• 出生地：神奈川県横浜市
• 職業：声優、ナレーター、DJ、ラジオパーソナリティ
• 所属事務所：東京俳優生活協同組合
• 特技：チェロ演奏

• 1999年：星界の紋章（フェグダクペ・クファスピア役）
• 2002年：朝霧の巫女（御堂志津歌役）
• 2005年：SoltyRei（ミランダ・マーベリック役）
• 2008年：とらドラ!（高須泰子役）
• 2011年：うさぎドロップ（二谷ゆかり／コウキママ役）
• 2015年：ゴッドイーター（橘サクヤ役）
• 2018年：ゴールデンカムイ（～2022年、家永カノ役）
• 2020年：波よ聞いてくれ（茅代まどか役）
• 2022年：薔薇王の葬列（マーガレット王妃役）
• 2023年：マイホームヒーロー（鳥栖歌仙役）

オーゼンの「不動卿」という異名がかっこいいという声が多くありました。また、強い、かっこいい、かわいい、怖いの四拍子が揃っているオーゼンが好きだという感想も上がっています。メイドインアビスで最初に推したキャラは、オーゼンだというファンもいました。

かわいい顔に対して、しっかりした体つきで高身長なところが良いという感想が上がっています。オーゼンは男性はもちろんのこと、女性のファンも多いようです。オーゼンのような女性になりたいという、同性が憧れるキャラでもあります。

弟子のマルルクが優しいのは、オーゼンが優しいからだと考察する声もあります。リコとレグを迎えるときに、あえて冷たい態度を見せたのも、二人にアビスの厳しさを経験させるためだったのでしょう。そして、自分が優しく接していないため、マルルクに代行をさせていたのだろうという声も上がっていました。

メイドインアビスのオーゼンは白笛の探窟家で、不動卿という異名を持っています。リコやレグに対して冷たく厳しい態度をとっていることから、怖いというイメージがあるようです。しかし、変わり者ではあるものの、本来は優しい心の持ち主で、ツンデレで子供好きなかわいい一面もあります。オーゼンは非常に奥の深い魅力的なキャラです。メイドインアビスを楽しむときは、オーゼンにもぜひ注目してみてください。