【今際の国のアリス】国民の正体と永住権について考察！でぃいらぁとの関係は？

「今際の国のアリス」のねくすとすてぇじで登場した国民。彼らは、今際の国の永住権を持つ人々です。彼らの正体は何者なのか、永住権を獲得したぷれいやぁのその後はどうなるのか、謎多き存在とされています。以下では、「今際の国のアリス」から、国民の正体や永住権を手に入れた者はどうなるのかを考察しました。その他、ゲームの運営やでぃいらぁとの関係などもまとめました。

麻生羽呂先生の漫画「今際の国のアリス」は、2010年に「週刊少年サンデーS」で連載開始されたサスペンス作品です。2105年に「週刊少年サンデー」に移籍し、2016年に最終回を迎えました。単行本は全18巻で構成され、2020年には新章「今際の国のアリス RETRY」が連載されました。

変わり映えのない人生に嫌気が差した高校3年生の有栖良平（アリス）。友達と夜遊びに出かけた日、巨大花火の衝撃に巻き込まれます。気が付くと、廃墟と化した東京の街に似た「今際の国」にいました。この世界では生死の選別をかけたゲームが繰り広げられ、アリス達も強制的に参加させられます。極限の状況の中、アリス達は己の生存をかけたデスゲームに挑戦します。

今際の国のゲームの運営者とも呼べる国民。彼らは、でぃいらぁより格上の存在と推測されるも、その正体は謎に包まれています。また、作中では永住権を手に入れた者はどうなるのか、明言されていません。以下では、「今際の国のアリス」の国民の正体についてまとめました。その他、永住権を手に入れるとどうなるのか、ゲーム運営の正体なども考察しました。

まず、今際の国とは、現実世界で仮死状態になった人々の生死をゲームで選別する世界です。今際の国のゲームは2段階あり、最初のゲーム・ふぁあすとげぇむは、でぃいらぁと呼ばれる人々と対戦します。ふぁあすとげぇむをクリアすると、第2段階のねくすとすてぇじに進みます。ここでぷれいやぁ（滞在者）と対戦する相手が、国民と呼ばれる人々です。

今際の国の国民の正体は、今際の国の永住権を持つ人々です。永住権は、ねくすとげぇむをクリアすることで任意で受け取ることができます。永住権を獲得したぷれいやぁは、引き続き今際の国に滞在し、ねくすとすてぇじを取り仕切ります。また、国民は「スペードのキング」など絵札で呼ばれ、それぞれに役目が与えられている点が特徴です。

アリス達と同じく、過去に今際の国のゲームに参加した国民たち。彼らは全てのゲームをクリア後、任意で永住権を獲得しました。作中の描写から、国民はでぃいらぁより立場が上だと推測されます。一方、今際の国に留まり続けることは、ゲームに参加し続けることを意味するでしょう。

ねくすとすてぇじをクリアすると、ぷれいやぁに永住権を手にするか否かの選択が提示されます。永住権を放棄する選択をした場合、現実世界で目覚めることができます。一方、永住権を手に入れて今際の国の国民となった者は、どうなるでしょうか。作中では、永住権を手にした者のその後は明言されておらず、真相は不明とされています。

永住権を獲得した国民は、その後もゲームの運営に携わる運命が課されると推測されます。一方、国民となった人々は、現実世界ではどうなるでしょうか。今際の国でぷれいやぁとなった者は、現実世界では生死を彷徨う状態にあります。もし、永住権獲得を選んだ場合、二度と現実世界に戻ることはできないと考えられます。つまり、今際の国民になることは、現実世界で死亡することになるでしょう。

今際の国では、アリスたち「ぷれいやぁ」と、ゲームを運営する「でぃいらぁ」によるゲームが繰り広げられています。双方の生き残りをかけた戦いとなったふぁあすとげぇむ。でぃいらぁ側は、ぷれいやぁを全滅させなければ勝利と認められません。全てのゲームを終えた時点でぷれいやぁ側に1人でも生存者がいた場合、でぃいらぁの負けとなります。

ゲームを運営する側から、国民と似たような立場にあるでぃいらぁ。しかし、でぃいらぁに永住権はなく、ゲームに負ければ死が待っていました。また、ふぁあすとすてぇじにて、でぃいらぁのクリア条件は非常に厳しく、彼らの勝利はほぼ不可能な状態です。一方、ぷれいやぁ側は現実世界で蘇生する見込みがあり、彼らの生死を選抜する手段の1つとして、でぃいらぁが持ち出されたでしょう。

また、今際の国の滞在者は、現実世界で起きた隕石落下の衝撃に巻き込まれた人々と推測されます。アリスのように蘇生の見込みのある者が、ぷれいやぁに振り分けられたでしょう。反対に、現実世界で助かる見込みのない者がでぃいらぁに振り分けられ、それらがでぃいらぁの正体だと考えられます。もし、でぃいらぁの正体が、死が目前に迫っている者であれば、ふぁあすとすてえじでのクリア条件の厳しさに納得がいきます。

ぷれいやぁに生きるチャンスを与えるために、ゲームに参加させられた存在とも呼べるでぃいらぁ。彼らの正体は、現実世界で死ぬことができなかった人々とも考えられます。

今際の国で生き残るには、全てのゲームにクリアしなければなりません。一方、全てのゲームにクリアしたぷれいやぁはその後どうなるかも、気になるでしょう。以下では、「今際の国のアリス」から、現実世界に帰る選択をしたアリス達の最後を紹介します。

紆余曲折を経ながら、ねくすとすてぇじをクリアできたアリスたち。全てのゲームをクリアした彼らにも、永住権獲得の選択が迫ります。少数ながら永住権を手にした者も現れ、彼らは今際の国の国民になることが約束されました。一方、アリスを含めた多くのぷれいやぁは、永住権を放棄して現実世界への帰還を選びます。

今際の国から現実世界に戻ったアリス。帰還に伴い、今際の国で体験した出来事は記憶から消去されました。目が覚めると町が崩壊しており、アリスは救助隊に助け出されているところでした。実は、巨大花火の爆発に見えたものの正体は、巨大隕石の落下でした。偶然、近くにいたアリスたちは隕石落下の衝撃に巻き込まれ、アリスたちはその現実を知ることになります。

一時は心肺停止の状態に陥っていたアリス。意識が回復した時には、すでに今際の国の記憶は失われていました。しかし、異世界での出来事はアリスを精神的に成長させ、弱い自分と決別することができました。その後、入院生活に入ったアリスは、病院内で知り合ったウサギと親しくなります。かつて、今際の国で共に戦った2人。記憶こそないものの、今際の国での滞在が2人を結び付けたでしょう。

以下では、「今際の国のアリス」から、ねくすとげぇむにてアリス達が参加した、絵札のゲームの内容や勝敗を一覧にまとめて紹介します。

スペードのキングは、今際の国の全土を舞台にした壮大な「さばいばるげぇむ」です。ゲームクリアの条件は、シーラビの殺害です。ターゲットとされたシーラビは、傭兵経験のある人物で、死こそが世界を救済できるという考えの持ち主でした。ぷれいやぁに対しても容赦のないシーラビ。このげえむで参加者全員がシーラビに殺害された時点で、ゲームオーバーとなります。

元傭兵を相手にした高難易度のゲームであるシーラビ戦。その時、過去への贖罪から自らの死に場所を求めていた粟国杜園（アグニ）が動き出します。シーラビに殺されることを望み、彼の行方を捜している最中、ドードーとヘイヤと出会います。一度は死を望むも、2人を守ることが亡き親友への罪滅ぼしだと考えるようになります。そして、シーラビを倒すと同時に、アグニは過去に区切りをつけることができました。

ダイヤのキングは、裁判所を舞台にした「びじんとうひょう」です。参加者に0~100の数字を選ばせ、全員が選んだ数字の平均値に0.8倍をかけます。そして、その数字に一番近い数字を選んだ者が勝利です。一方、負けた者にはマイナス1点のペナルティが課されます。減点が10点に達した場合、その者の敗北が決定し、頭上から劇薬が降り注がれました。

このゲームには、苣屋駿太郎（チシヤ）が参戦し、九頭龍慧一（クズリュー）との一騎打ちに挑みます。ゲームの最中、命について問うチシヤ。命の価値は自分で決めるというチシヤに対し、運命は天にゆだねる信条を貫くクズリュー。ゲームはチシヤの勝利に終わるも、クズリューの勝ち逃げとも評されています。

クラブのキングは、港のコンテナの迷路を舞台にした「すうとり」です。5対5のチーム戦で、制限時間までに多くの点数を取ったチームが勝ちとなります。また、このゲームには一発逆転を狙えるルールも存在します。このゲームには久間欣二（キューマ）が参戦し、駆け引きの成功や竜田康大（タッタ）の活躍により、勝利を収めました。

ハートのクイーンは、庭園を舞台に加納未来（ミラ）とのクロッケーです。ルールは、試合を途中で放棄せずに3セットやり終えること、武器の持ち込みは可能です。また、自分の意思で途中棄権を申し出た場合、参加者全員がゲームオーバー扱いになります。ねくすとげぇむの最後の一戦であり、アリス達の勝利が確実と思われました。

しかし、ミラはぷれいやぁ側に簡単に勝たせないための工作に出ます。アリスの心の闇を見抜き、彼に薬入りの紅茶を飲ませて戦意を喪失させます。ついに、アリスを途中棄権まで追い込むも、ウサギによって正気を取り戻し、このゲームもクリアしました。

ハートのジャックは、刑務所を舞台にした「どくぼう」です。このゲームには20名がエントリーし、首輪を装着します。首輪の背中側にはマークが現れ、制限時間内に自分のマークと同じだと思うどくぼうに入ります。自分の首のマークを当てればクリアし、誤答や無回答の場合はゲームオーバー扱いになります。また、ぷれいやぁは、参加者に紛れ込むハートのジャックを当てることも必要でした。

ねくすとげぇむの中で、上位を争う過酷さが特徴のハートのジャック。今回は、矢場旺希（ヤバ）・盤田素那斗（バンダ）が参加しました。彼らは今際の国の国民になることを望んでおり、目的の一致から協力関係を結びます。そして、ハートのジャックこと松下苑治（エンジ）を捕らえることに成功します。その際、2人は今際の国に関する情報を聞き出し、永住権獲得の意思を強めていきました。

そして、全てのゲームをクリアし、永住権獲得の選択が訪れた際、アリス達多くのぷれいやぁは権利を放棄しました。一方、ヤバとバンダは永住権を手に入れる選択をし、今際の国の残りました。永住権を放棄した者は現実世界で蘇生を果たし、それぞれの人生を歩み始めます。しかし、国民となったヤバとバンダの現実での生死は言及されておらず、不明のままです。

永住権を獲得した者はどうなるのか、運営者の正体など多くの謎を残したまま完結した「今際の国のアリス」。以下では、入国時期のタイムラグなど、作中の謎について考察しました。

今際の国のぷれいやぁは、巨大隕石の衝撃に巻き込まれた人々と推測されます。しかし、今際の国への入国時期にばらつきがあります。また、スタート地点などもぷれいやぁによって異なっていました。どうして、このような現象が起きたのでしょうか。その理由として、現世で重症度の低い者ほど、入国時期が早まると考えられます。実際、入国時期が早かったアリスも、現実世界に戻った際に蘇生を果たしました。

また、でぃいらぁが死にもっとも近い者という考察からも、その可能性は高いでしょう。しかし、怪我の程度だけで入国時期にタイムラグが起きるとは考えにくいと思われる描写もあります。そこで、今際の国で過ごした時間は、現実世界で意識が離れた時間との説も浮上しました。今際の国に滞在する間、現実世界では心肺停止で生死を彷徨う状態にあります。

また、現実世界で意識を取り戻したアリスの心肺停止時間は、1分ほどと示唆されています。これは、アリスの今際の国での滞在時間と推測され、現実世界での1分は今際の国の1か月に相当するでしょう。

ぷれいやぁの目線では、その世界自体が謎とされる今際の国。一方、でぃいらぁや国民の中には、ぷれいやぁが知らない事実を知っているような素振りを見せています。マヒルとウミガメが遭遇した女性もその1人でした。殺される直前に、彼女は巨大花火の正体についてほのめかしています。作中では、いわゆるメタ発言をした者にはペナルティが課され、殺される運命が待っていました。

しかし、「答え」を知る女性はペナルティを受けていません。また、今際の国の詳細を知る国民が、この世界のことをぷれいやぁに話しても、罰せられませんでした。その理由は、答えを探すことは無意味なことだから、と考えられます。つまり、ぷれいやぁが答えを知ったところで現実は何も変わらず、重要なのはゲームに勝つことだけです。

アリス達が今際の国に滞在した期間は70日とされています。今際の国に到達した時は荒廃した街でしたが、後半突入時点には、植物に覆われた範囲が広がりました。浸食された範囲が広がれば、それだけゲームに使用できる面積が狭まってしまいます。一方、植物の成長は、ぷれいやぁが現実世界に戻れるタイムリミットとも捉えることができます。

現実世界では心肺停止となっているぷれいやぁは、一刻も早く全てのゲームをクリアする必要があります。植物の浸食は、ゲームを早く終わらせるためにフィールドを狭めたとも考えられるでしょう。しかし、ぷれいやぁの入国時期にはタイムラグがあり、蘇生が見込める時間は個人によって異なります。今際の国の植物は、単純に成長が早いだけとも考えられるでしょう。

今際の国の世界は、現実世界の東京23区内が領土だと考えられます。領土は外側から植物に浸食され、荒廃が進行しています。また、領土からの脱出を試みると、運営側に排除されるペナルティが課されます。まるでゲームの世界を彷彿させる今際の国。領土の範囲は、巨大隕石の落下の影響を受けた地域が反映されていると考えられます。

アリス達が到達した今際の国は、その光景から隕石が落下した場所と推測されます。また、生死を彷徨う人々がこの場所に集まると考えると、領土はあまりにも狭すぎるでしょう。一方、植物の浸食を受けて、領土がさらに狭まっています。このような理由から、今際の国は複数存在する可能性が高いでしょう。

「今際の国のアリス」の最大の謎であるじょおかぁ。彼の正体は、今際の国の統治者や運営者と推測される一方、別の意思によって動かされている傀儡とも考えられます。じょおかぁについて、国民たちは何かしら知っているような素振りを見せています。じょおかぁは、国民から選ばれているとも推測されるも、彼の正体は憶測の域を出ません。

「不思議の国のアリス」をオマージュした「今際の国のアリス」。ねくすとすてぇじで戦った国民四天王はキングと呼ばれています。一方、ミラだけはクイーンであり、「ハートの女王（クイーン）」がモチーフだと推測されます。一方、不思議の国のアリスでは、ハートの女王は一番偉い立場にあり、残虐性の強いキャラでした。

不思議の国のアリスを彷彿させる要素が多い「今際の国のアリス」。両者の共通点は、ゲームの内容だけでなく、主人公が現実世界に戻るきっかけも似ています。ハートの女王たちに対して、「あなたたちはトランプでしょ」と指摘した少女アリス。今際の国では、アリスがミラに対して「アンタはただの中間管理職だろ」と言い放っています。このセリフからは、ミラは今際の国では高い地位にあったとも推測されるでしょう。

ハートのクイーンといえば、ハートのキングの正体も気になるでしょう。「不思議の国のアリス」では、トランプ王国の王様です。気弱な性格で、ハートの女王に頭が上がらないものの、アリスを助けてくれる優しい人物です。一方、「今際の国のアリス」のハートのキングは、どのような人物でしょうか。まず、ハートとは「愛」の象徴であり、ハートの最高ランクに位置します。

そこから、ハートのキングのゲームは、ぷれいやぁに対する愛に満ちた内容だったと考えられます。また、過去にゲームに挑戦したキューマ達。彼らの最後のゲームはハートのキングでした。一方、ハートのゲームには、ぷれいやぁの死が付きまといます。仲間を裏切るように誘導され、最終的に生き残ったのが1人だったという結末もあり得ます。

一方、ミラのセリフからハートのキングのゲームは、ぷれいやぁへの危険がない内容と考えられます。つまり、今際の国において、ハートのキングは存在しない可能性が高いでしょう。しかし、ハートのキングのゲームに参加することは、今際の世界に永住することを意味します。つまり、現実世界へ戻るチャンスを失うことになります。そのように考察すると、ハートのキングは一番過酷なゲームとも呼べるでしょう。

国民の中に運営者がいるのか、永住権を獲得した者はどうなるのか、ネット上では多くの考察が飛び交っています。以下では、「今際の国のアリス」から、国民の正体などに関する感想や評価を紹介します。

「今際の国のアリス」にて、主人公とは敵対関係にもなり得る国民。彼らの正体は、今際の国の永住権を手に入れた者と説明されるも、詳しいことが言及されていません。また、国民になった者はその後どうなるのか、ゲームの運営に携わるのか、多くの疑問が生じています。一方、読者からは国民のキャラが良いとの感想もみられ、「今際の国のアリス」にて欠かせない存在となっています。

不思議の国のアリスをモチーフにした「今際の国のアリス」では、じょおかぁの存在もほのめかされています。しかし、じょおかぁの正体は最後まで伏せられ、その正体は謎とされています。今際の国の統治者や、ゲームの運営者とも考えられるじょおかぁ。SNSでは、国民の正体がじょおかぁとの考察も投稿され、国民とじょおかぁの関係も注目されています。

全てのゲームをクリアして、アリス達が現実世界への帰還を果たした一方、ヤバとバンダは今際の国に永住することを決意しました。今際の国で生きることが確定した2人。しかし、永住権を獲得した者は現実世界でどうなるのかは描かれませんでした。「今際の国のアリス」の謎となった2人の結末。SNSでは、永住権の獲得したことで現実世界で死んだとの意見が見られるも、2人のその後が知りたいとの感想も寄せられました。

「今際の国のアリス」の国民の正体や永住権、運営やでぃいらぁとの関係をネタバレ考察しました。全てのゲームをクリアした時、アリス達がどうなるのか注目が集まった本作品。永住権を獲得した人々は、その後どうなるのか、作中では明言されていません。もしかしたら、ねくすとげぇむの運営に携わり、新たなぷれいやぁとゲーム対決をしていると予想されるでしょう。