【オーバーロード】クアゴアはどういう氏族？ペ・リユロの強さとかわいそうな過去とは？

『オーバーロード』には、「クアゴア」という種族が登場します。クアゴア氏族が登場したのは原作の11巻で、アニメだと4期に出てきます。比較的遅い登場だったため、クアゴア氏族を知らない人もいるでしょう。ここでは、クアゴアがどのような種族であるかを、詳しく説明します。

オーバーロードは、小説投稿サイトのArcadiaで連載されていた小説です。その後、小説家になろうでも連載が始まりました。2012年に書籍化され、KADOKAWA（エンターブレイン）から刊行されました。原作者は丸山くがねさんで、書籍版のイラスト担当はso-binさんです。オーバーロードは、「このライトノベルがすごい！」の単行本・ノベルズ部門で、2017年に1位を獲得しています。

オーバーロードは、ゲームの敵キャラにあたる「魔王」が主人公であるところが最大の特徴です。書籍化だけでなく漫画化やアニメ化もされていますが、どちらも書籍版のストーリーがもとになっています。アニメは1期が2015年に放送され、現在では4期までの放送が終了しています。また、2021年には、完全新作の劇場版アニメも上映されました。

「ユグドラシル」というVRゲームのプレイヤーであるモモンガは、ゲームにログインした状態でサービス終了の日を迎えていました。しかし、ゲームのサービスが終わる時間になっても、モモンガはゲームにログインしたままでした。ゲーム内のNPCが勝手に動き出すのを見たモモンガは、自分がゲームの中のキャラになっていることに気づきます。モモンガは「アインズ・ウール・ゴウン」と名乗り、ゲームの世界で生きていくことになるのでした。

クアゴアとは、オーバーロードに登場する氏族のひとつです。アゼルシア山脈に住んでおり、大きなモグラのような外見をしています。平均的な身長は140cmで、体重は70kg程度です。全身に生えた長い体毛と、鋭く長い爪が特徴です。クアゴア氏族は希少金属を食べて育ち、金属武器の攻撃を吸収するという特異体質を持っています。また、身体能力が高く、武器がなくても自分の爪で相手を攻撃することができます。

クアゴア氏族は強さによって毛色が変わり、基本的に茶色、黒、焦げ茶色の順に強さを増していきます。また、毛色が青や赤の希少種も存在していて、中でも赤いクアゴアの体毛はオリハルコン並の強さを誇ります。クアゴア氏族の住処であるアゼルリシア山脈にはドワーフ族も住んでいますが、クアゴア氏族とドアーフ族は殺し合いをするほどの仲の悪さです。

オーバーロードのクアゴア氏族は、ペ・リユロ以外のキャラはほとんど外見に差がありません。しかし、クアゴア氏族の中でも強さのある者は、名前がついていることがあります。クアゴアの王であるペ・リユロも、もちろんそのうちの1人です。では、クアゴア氏族の頂点に立っているペ・リユロは、どの程度の強さを持っているのでしょうか？ペ・リユロのプロフィールや、ジルクニフとの関係とあわせて見ていきましょう。

オーバーロードのペ・リユロは、クアゴア氏族を統治している王です。目の周りや顎下に、オレンジ色の長い体毛を生やしています。他のクアゴアよりも全体的にフサフサしていますが、体格的にはそれほど差はありません。クアゴア氏族は総勢8万もの人口を誇る種族ですが、文明レベルは高くありません。氏族同士ですら、鉱物を奪い合って戦い合う有様でした。このようにまとまりのない氏族をペ・リユロが統一し、組織的な集団へと変えました。

オーバーロードのペ・リユロは、クアゴア氏族の絶対的な王として君臨しています。8万ものクアゴアたちが大人しく従っていることを考えれば、ペ・リユロの強さは相当なものであることがわかります。ペ・リユロはデスナイトよりも強いモンスターにも勝ったことがあり、他のクアゴアとは比べ物にならない強さを持っています。アインズたちのような特殊な強さを持った者たちを除けば、強者の部類に入るでしょう。

オーバーロードのジルクニフは、バハルス帝国の皇帝です。アインズが治める魔導国と同盟を組みながらも、裏をかこうと画策しています。しかし、アインズの圧倒的な強さの前に心が折れ、帝国は魔導国の属国となりました。ペ・リユロとは、魔導国の傘下に入ってから知り合いになります。ペ・リユロとジルクニフは置かれている状況や過去の境遇が似ていることもあり、意気投合して親友となりました。

オーバーロードのクアゴア氏族は、ペ・リユロの統治のもとドワーフ族への侵攻を行います。ドワーフに襲いかかるクアゴア氏族は、当初はどちらかというと悪者のような描かれ方をしていました。しかし、魔導国が介入してきたことで、クアゴア氏族はかわいそうな運命を辿ることになります。ここでは、オーバーロードのクアゴアのかわいそうな過去について解説します。

ドワーフ族の王都を奪ったクアゴア氏族は、さらなるドワーフ族の侵攻を計画していました。クアゴアたちは王都から逃げたドワーフ族の居住地に攻め入り、ドワーフたちから鉱石を奪おうとしていたのです。ドワーフ族と友好関係を築こうとしていたアインズは、ドワーフたちの味方をすることにしました。

アインズからの命を受けたシャルティアとアウラは、魔導国の使者としてクアゴア氏族たちのもとへ向かいました。シャルティアから魔導国の支配を受けるように言われたペ・リユロは、素直に「支配を受ける」とは答えませんでした。ペ・リユロの返答を拒否だと捉えたシャルティアは、クアゴア氏族を1万人まで減らせというアインズの命令を実行します。

ペ・リユロは戦士たちを向かわせますが、シャルティアによって立ち向かった同胞たちはすべて殲滅させられてしまいました。このときの虐殺シーンが凄まじく、クアゴア氏族がかわいそうだという声が上がっていました。

ペ・リユロは、同胞たちが無惨に殺されている姿をただ眺めることしかできませんでした。そして、シャルティアの恐ろしいほどの強さを見て、自分たちでは到底かなわない相手であることを悟ります。クアゴア氏族は1万にまで数を減らされ、ペ・リユロも観念してアインズの支配下に入りました。ペ・リユロは氏族を守るために戦いを挑みましたが、結局は判断を誤ったせいで氏族の数を大幅に減らされてしまいました。

オーバーロードのクアゴア氏族は、アインズたちと敵対する勢力として登場しました。しかし、シャルティアに一方的に虐殺されてしまったことで、かわいそうだと感じる人が大勢いたようです。「オーバーロードの中ではクアゴアが一番かわいそう」というコメントもありました。

オーバーロードのクアゴアに関しては、「かわいい」という感想も見られました。クアゴアは長い爪などを見ればわかるように、モグラをイメージしてデザインされたキャラです。しかし、人によっては、モグラではなく犬に見えるようです。犬のようにかわいいクアゴアが悲しい運命を辿ることに、胸を痛める人もいました。

オーバーロードのクアゴア氏族は、ペ・リユロの判断ミスによって虐殺されてしまいました。しかし、相手の強さもまだわからない中で、「支配下に入れ」と言われて素直にうなずけるものでもないでしょう。結果的にはかわいそうなことになったクアゴア氏族ですが、あの状況ではペ・リユロの判断は当然のものだったと理解を示すコメントもありました。

また、ペ・リユロは多くの同胞を失いながらも、完全に絶滅する前に魔導国の支配下に入ることを即座に決断しました。その決断力に、王としての器の大きさを感じた人もいるようです。

オーバーロードのクアゴアのかわいそうな過去や、王であるペ・リユロの強さなどをまとめました。オーバーロードのクアゴア氏族は、アニメ4期で登場しました。ドワーフの敵として登場したクアゴア氏族ですが、その後の悲惨な運命に思わず同情してしまった人も多いでしょう。クアゴア氏族がどうして魔導国に下ることになったか詳しく知りたい人は、ぜひオーバーロードのアニメ4期を視聴してみてください。