【ワールドトリガー】桃園藤一郎は片桐隊のスナイパー！トリガーセットや実力は？

この記事では、ジャンプスクエアの人気漫画ワールドトリガー（ワートリ）から片桐隊の0.8人前スナイパーこと桃園藤一郎を取り上げます。これからプロフィールや強さ、そして性格・人間関係などを掘り下げていきますが、桃園藤一郎の話題に入る前に、まずはワールドトリガー（ワートリ）の作品情報をお届けしましょう。最初に作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

ワールドトリガー（ワートリ）は、日本の漫画家・葦原大介によるSFアクション漫画です。集英社の週刊少年ジャンプにて2013年11号から2018年52号まで連載されました。

この間、作者の体調不良により2016年50号から2018年47号まで長期休載を余儀なくされました。その後、2019年には月間漫画雑誌ジャンプスクエアに移籍した上で連載を再開し現在に至っています。単行本はジャンプ・コミックスより25巻まで刊行され、2016年2月時点で累計350万部を超える発行部数を記録しています。

また、ワールドトリガーのメディアミックス展開としては、VOMIC（ヴォイスコミック）、テレビアニメ、ゲームなどが制作されています。この内、テレビアニメについては、2014年から2022年にかけてテレビ朝日系列にて3rdシーズンまで放送されました。

人口28万人の三門市に、ある日突然異世界への門が開きます。門からは近界民という侵略者が現れ町を占拠し始めます。ところがその時、謎の集団ボーダーが現れ、近界民たちを撃退してしまいます。やがてボーダーにより侵略者から住民を守る巨大な基地が建設されました。その後も近界民の侵入は続きますが、三門市民の日常が再び脅かされることはなくなりました。

ここからは、この記事のメインテーマであるワールドトリガー（ワートリ）の桃園藤一郎の話題に入っていきます。最初は桃園のプロフィールからです。

桃園藤一郎（ももぞの・とういちろう）は、5月15日生まれで現在17歳の高校生です。ボーダー本部のA級8位部隊・片桐隊に所属し、隊ではスナイパーを務めています。本作での初登場は、単行本23巻の205話になります。

桃園藤一郎の特徴と言えば、尖ったスポーツ刈りの髪型くらいで、個性の強いボーダー隊員の中にあっては数少ない目立たない存在といえるでしょう。特に片桐隊の中では一番地味というネガティブな評価すらあります。しかし、ワールドトリガーでは、地味なキャラが突然変貌を遂げ真価を現わすことも多いため、桃園藤一郎も潜在能力は高いのでは？と考えるファンが少なからずいるようです。

ここで、この記事の主役・桃園藤一郎が所属する片桐隊について解説しておきましょう。片桐隊は、雪の結晶をエンブレムに掲げるボーダー本部所属のA級8位部隊で、ワールドトリガーの数ある防衛組織の1つです。

ワートリでの片桐隊の初登場は単行本14巻になります。しかし、隊長・片桐隆明とオペレーターの結束夏凛は、その遥か前の2巻で姿を現しています。また、片桐隊長と結束、そして攻撃手の一条は、かつてボーダーの第二期東隊にその名を連ねていました。片桐隊の初登場が遅くなった理由としては、長い間県外での隊員スカウトに従事していたからです。B級ランク戦も終わりに近づいた頃に帰還し、初登場となりました。

また片桐隊のメンバーは、ワートリの作者・葦原大介のデビュー作「ROOM303」のメインキャラが転用されています。ただし基本的なキャラデザインは同じなのですが、桃園をはじめ髪型などに若干の変更が加えられています。ちなみに片桐隊のメンバーを紹介しますと、隊長でガンナーの片桐隆明、攻撃手の一条幸丸、ボーダー唯一のスポッター・尼倉亜澄、オペレーターの結束夏凛、そしてスナイパーの桃園の5名です。

また、片桐隊には、他のボーダー・防衛組織にはない特色がいくつかあります。まず、隊長の片桐は、ガンナーでありながらスナイパーライフルを使います。そのほか、生駒隊隊長の生駒達人ばりにレイガストを扱う一条や、多彩な人材を誇るボーダーの中でも唯一無二の存在であるスポッターの尼倉が控えています。

さらに、片桐隊に関する情報を整理すると以下のことが推定されます。まず、片桐隊の基本戦術は、相手の弱点や手薄なところを狙うことにあります。基本的な戦術は、隊長の片桐が考案し、点取りは一条が1人で担っています。また、敵の位置を正確に把握するために、スポッターの結束に情報を集め攻撃指令を下します。

片桐隊は、基本的にはデータを重視し、戦略をキッチリと立てた上で時間をかけて敵を追い詰めていきます。どちらかというと守備に重点を置き、前線で敵に攻撃するのは一条1人だけです。その一条も攻撃手とは言いながら守備に重きを置くレイガストです。入念に情報を集め、容易に失点を許さないよう慎重に戦闘を展開するのが片桐隊の特徴であり強みとなっているようです。

片桐隊は、第2期東隊の後継組織です。片桐隊長と一条、そして結束の3名は第2期東隊からのメンバーということがわかっています。それに対して桃園藤一郎と尼倉亜澄は、3人の後から片桐隊に加わりました。ただし、桃園と尼倉は同時に加入したわけではなく、多少の時間的なズレがあるようです。

その間の時系列を整理すると以下のようになります。第2期東隊からの片桐隊独立が決まり、当時隊長だった東の脱退が表明されます。この時、東の代わりとして、スナイパーの桃園藤一郎がメンバーに加入します。その後、片桐隊が正式に発足し、尼倉が最後にメンバーに加わりました。

片桐隊のメンバーは、作者のデビュー作「ROOM303」に基づいて名前やデザインが作られていることは前述のとおりです。桃園藤一郎もその例にもれません。

「ROOM303」での桃園は、ワートリよりもおしゃれで、髪型はスポーツ刈りではなくごく普通の長さの黒髪です。キャラ的にも女性の結束に顔面パンチをお見舞いするように、ワートリでの桃園にはない一面を持っています。

「ROOM303」はシリアスなサスペンス作品であり、ストーリー展開もワールドトリガーとは異なります。「ROOM303」での桃園は片桐や結束と結託して、自分たちの犯した罪を秘匿するため一条と尼倉を殺害してしまうのです。

ここからは、桃園藤一郎のトリガーセットや実力について解説していきます。片桐隊でスナイパーを務める桃園藤一郎ですが、彼の持つトリガーセットには他のスナイパーとは異なる特徴があります。

桃園藤一郎は、スナイパー用トリガーの中で最も射程の長いイーグレットをメインで使っています。同じ遠距離戦向けでも軽量で取り回ししやすいライトニングは持っていません。他には最も威力のあるアイビスを使っていたことから、一撃必殺をめざす狙撃手と言えるでしょう。

次に、桃園藤一郎のスナイパーとしての実力を検証してみます。スナイパーとしての実力を示す指標には、生体エネルギー量のトリオン値、攻撃力、防御力などがありますが、現時点で桃園のパラメーターは不明です。

ワールドトリガー作中で桃園が戦闘を行う場面はありませんので、現時点で判明してるのは前項のトリガーセットだけなのです。前述のように、3種類ある狙撃銃のうちライトニングだけがないのが特徴です。

前隊長の代わりとして急遽入隊した桃園ですが、他のメンバーと比較して経験不足は否めません。スナイパーとしての実力は0.8人前とも言われています。ライトニングだけがない理由は、未だイーグレットとアイビスしか扱うことができないという事情なのかも知れません。

桃園藤一郎は防衛部隊メンバーとしての経験が浅いことに加えて、片桐たち第2期東塾メンバーに比べて考え方に甘さが見られます。遠征選抜試験では、片桐たち3人が水上敏志と対決する戦術を論じていた時に、桃園は揉め事はごめんだとばかりに最初から腰が引けていました。第2期東塾で戦術を叩きこまれた3人に対して、桃園は学生気分が抜けない甘ちゃんな印象が拭えませんでした。

ワールドトリガーの桃園藤一郎特集の最後に、桃園藤一郎の性格や人間関係を考察してみましょう。まず桃園の性格ですが、どちらかというと体育会系の性格と言われています。頭脳戦よりも体を動かすことを得意とし、いわゆる脳筋タイプの人間と言えるでしょう。スナイパーには寡黙な大人しいタイプの人間が多いようですが、桃園は元気いっぱいで饒舌ですらあります。

また一方で、桃園は人の意見に流されやすい傾向を持っています。例えば、もともとスポーツはバスケットボールが好きでしたが、片桐に誘われ野球部に入部しています。また、ボーダーにはガンナーとして加入しますが、スナイパー・ランク2位の友人・奈良坂透に誘われるままスナイパーになっています。我の強いキャラの多いボーダー隊員の中にあって、桃園は珍しい部類に入る人物と言えるでしょう。

桃園藤一郎の人間関係・交友関係ですが、前述のとおり三輪隊隊員の奈良坂透と友人関係にあります。同じ17歳の高校生で、彼の影響でガンナーからスナイパーに転向したくらいです。

それ以外には、例えば所属する片桐隊のメンバーとの関係については、作中での描写がないため不明です。もちろん同じ隊員同士ですから何らかの関係はあるのでしょうが、誰と仲が良いのかなど詳しいことはわかりません。奈良坂のように同年齢のボーダー隊員、同じスナイパー仲間、そしてバスケットボールなどの趣味を通じた桃園の人間関係が、今後のワールドトリガーの展開で明らかになるかも知れません。

ここまでワールドトリガーの桃園藤一郎特集をお届けしてきましたが、最後に桃園藤一郎に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、片桐隊における桃園藤一郎の位置づけを表現するツイートからです。片桐隊長をはじめ尼倉や一条など濃いキャラのメンバーが続きますが、その後で桃園藤一郎を見るとキャラの薄さに気づくと言います。それを「お口直しに」薄味でと巧みに表現していました。

次に紹介するのは、桃園藤一郎の性格を呟くツイートからです。この記事でも解説しましたが、桃園を流されやすい男と表現しています。奈良坂との関係についても想像を膨らませていました。

続いて紹介するのは、桃園藤一郎の潜在能力に注目するツイートからです。一見して最も普通な少年という印象の桃園ですが、意表をついてクリティカルを決めてくるかもしれないと桃園の秘めた能力を予感しているようです。

最後に紹介するのは、桃園たち片桐隊キャラの第一印象をつぶやくツイートからです。桃園については、「ROOM303」の時に比べてふざけた印象がなくなり好青年になったといいます。また、堤大地に雰囲気が似ているそうです。 

ここまで、「ワールドトリガーの桃園藤一郎は片桐隊のスナイパー！」と題して、桃園のプロフィールから性格、そしてトリガーセットやスナイパーとしての実力などについて考察してきました。

尖ったスポーツ刈りの髪型が特徴の桃園藤一郎は、同い年の片桐隆明が隊長を務める片桐隊所属のスナイパーです。我の強いキャラがひしめく片桐隊の中にあって、桃園は地味で目立たない存在とされています。また、性格は、体育会系のいわゆる脳筋タイプという評価がある一方、人の意見に流されやすい性格とも言われています。

桃園藤一郎のトリガーセットは、遠距離戦向けのイーグレットやアイビスを中心に構成されていますが、軽量で取り回ししやすいライトニングは持っていません。狙いを定めて一発で確実に相手に命中させるスナイパーを目指していると考えられます。また、スナイパーとしての実力は、これまでにワートリ作中での戦闘シーンがないため、残念ながら不明です。今後のワートリの展開に期待しましょう。