【地獄楽】衛善（えいぜん）は死亡した？生きてる可能性や弱いと言われる理由は？

人気キャラクターが多数登場する「地獄楽」には、衛善（えいぜん）というキャラクターがいます。本編で衛善が死亡したという噂について、生きてる可能性はあるのかといった情報を紹介します。まずは衛善の登場する地獄楽という作品について、基本的な情報をまとめます。地獄楽は、賀来ゆうじ先生の描く少年漫画です。本作は、賀来ゆうじ先生にとって連載作品の2作目にあたります。

地獄楽は「少年ジャンプ＋」で2018年1月22日から連載された作品で、2021年1月25日に完結しました。コミックスは全13巻が刊行されています。2023年2月には舞台化もされているほか、地獄楽のテレビアニメが2023年4月1日より放送開始となります。アニメーション制作を担当するのはMAPPAで、監督は牧田佳織さんです。テレビアニメ版の主題歌を担当しているのは、millennium parade×椎名林檎です。

地獄楽は、男女の読者層を問わず高い人気を得ている作品です。同じジャンプ連載作品の「呪術廻戦」「鬼滅の刃」といった、王道よりも少しダークな世界観を持つ作品と共に読まれています。2018年に開催された「第2回マンガ新聞大賞」では3位を獲得し、2019年の「第14回全国書店員が選んだおすすめコミック」では4位にランクインしました。連載終了してもなお高い人気で、アニメの放送開始が待たれています。

時代は江戸の末期、最強の忍だった画眉丸（がびまる）は、囚われの身となっていました。死罪人の画眉丸に対し、打ち首執行人の山田浅ェ門佐切（やまだあさえもん さぎり）は、ある条件を提示します。それは、極楽浄土の島から「不老不死の仙薬」を持ち帰るというものです。最愛の妻に会いたい画眉丸は、その条件を呑んで仙薬探しをする決意をします。

衛善は試一刀流一位という実力をもつリーダーです。浅エ門門弟をまとめる優秀さがあり、左目に着けた眼帯が特徴的な見た目をしています。衛善の氣(タオ)は「木」です。山田浅エ門とは、斬首と試し切りを生業としている一門の名前です。序列は実力以外にも適性で位が決まることからも、一位の衛善が弱いとは考えにくいはずです。アニメ版の声優は、古川慎さんが担当しています。

続いては、衛善が死亡したといわれている噂が事実なのか、生きてる可能性はあるのかといった情報を順番に紹介します。地獄楽の中で、衛善が死亡したとされているのは、コミックス第1巻の4話でのことです。地獄楽の物語もかなり序盤の出来事で、陸郎太とのシーンでした。衛善のビジュアルが好きだというファンも多く、一目惚れをして今後の活躍を期待し始めていたファンもいたようです。

衛善はどのような状況で死亡してしまったのか、気になる人も多いはずです。初登場の時からかなり貫禄のあるキャラクターだったこともあり、その強さに期待が大きい人物でした。衛善は、陸郎太の監視役として島に上陸することとなります。陸郎太は、備前の大巨人です。一説には、熊をも頭から食べてしまうともいわれています。それほどの大男の監視役を任された衛善は、陸郎太と共に島へやってきました。

島に上陸した時、陸郎太の腹が大きく鳴りました。その音は衛善にも当然聞こえており、腹が減ったのかと陸郎太に尋ねます。その衛善に対して襲い掛かった陸郎太により、衛善は上半身を潰されて死亡してしまいました。陸郎太の監視役を任された人間の中で、最初に死亡することとなったのが衛善です。死亡したシーンははっきりとは描かれておらず、生きてるのではないかと希望を持った人もいるようです。

陸郎太によって衛善は死亡しましたが、その事実を受け入れられず再登場を待つファンの声もあります。実際に、衛善が生きてる可能性はあるのかという点も気になるはずです。すでに物語は完結している地獄楽のラストまでの間に、衛善が復活するようなことはありませんでした。生きた姿での再登場を望んでいたファンにとっては、とても残念な結末です。

死亡説を覆すことのできなかった地獄楽の衛善は、一位という序列でも弱いと言われてしまうキャラクターです。続いては、地獄楽の衛善が弱いと言われる理由についてを順番に紹介します。地獄楽には様々な強さを持つキャラクターが登場しますが、衛善が弱いとされてしまうのはいくつかの原因があるようです。

地獄楽のキャラクターの中でも、衛善が弱いと言われる理由のひとつが、序盤で死亡してしまったことです。地獄楽は、全13巻127話で完結する物語です。その1巻の4話となれば、本当に最序盤で死亡してしまったことがわかります。衛善がどのような能力を持っており、どのように戦うのかほとんどわからない状態でした。実際には強いのか弱いのかもわからないままだったことが、弱いと印象付けてしまう結果になりました。

衛善は、初登場時から貫禄がある強いキャラクターの印象がありました。罪人の首を一瞬で切り落とす腕前を見せたり、罪人が殺し合いをしている場でも表情の変化はありません。女性である佐切に対しては助言をするようなシーンまであり、かなり腕の立つキャラクターなのだろうと感じた人も多かったようです。少年漫画といえば手に汗握るバトルシーンも期待されますが、それを見られなかった落胆も大きいのかもしれません。

地獄楽の本編の中で、衛善は特にはっきりとした戦闘シーンは登場していません。監視役として陸郎太と行動し、島に上陸したかと思った途端に殺されてしまいました。その死に方があまりにもあっけなかったこともあって、弱いという印象が拭えないままのキャラクターになってしまっているようです。だからこそ、衛善はまだ生きてるのではないか、これから活躍の場が用意されているのではと再登場が待たれました。

前述の通り、衛善は左目を眼帯で覆っているのが特徴的なキャラクターです。強者との戦いで傷を負ったとも考えられていますが、実は乳児期に病気のせいで左目を失ってしまいました。どういった病気だったのかといった詳細については不明であるものの、江戸時代の流行り病などが関係しているのではないかと考えられています。片目というハンデを背負った状態で一位となった衛善は、それだけでも相当な実力者だとわかります。

戦いのシーンは見ることができなかった衛善は、前述の通り罪人の首を一瞬で落とす剣技を見せました。それだけでも、処刑人としての剣技はかなりのものであるとわかるはずです。突然の出来事だったこともあり、他の罪人たちは衛善に対して恐怖を抱いていました。決して衛善が弱いのではなく、陸郎太という相手やタイミングの不運が重なっての出来事だったとも考えられています。

地獄楽の中でも、衛善の強さは客観的にも認められています。山田浅エ門の二位・殊現は、確かに衛善の強さを認めていました。山田浅エ門は、処刑執行人などを代々務める刀剣の達人が集っています。その二位という序列の殊現にも認められ、リーダー的存在としても活躍していた衛善は、決して弱いキャラクターではないはずです。

地獄楽の序盤で確実に死亡してしまった衛善が、再登場するシーンがあると話題になりました。これによって衛善は生きてるのかと、期待を持ったファンもいるはずです。続いては、地獄楽での衛善の再登場シーンについても順番に紹介します。衛善が最初に再登場をしたのは、地獄楽の7巻58話でのことです。それは今よりも若い頃の殊現との初対面で、過去の二人の姿が描かれていました。

幼い頃に親を殺されてしまった殊現は、山田家に引き取られました。殊現は罪人に対して歪んだ感情を抱き、憎しみから「苦しんで死ぬべきだ」と考えていました。その幼い殊現に対して、指導をしてくれたのが衛善です。衛善は自分が指導をする立場になれば、歪んだ考え方も変化していくと考えました。優しく接してくれる衛善との、とても感動的な再登場シーンです。

続いて衛善が再登場したのは、地獄楽の13巻123話です。こちらは回想シーンなどではなく、具現化されたオーラのような状態での再登場でした。蓮（リエン）を怒りで満たさなければならない画眉丸は、徐福を破壊しようとします。けれど、とある理由でそれができずにいたのです。画眉丸の代わりに徐福を破壊しようとした殊現は、刀を振り上げました。その時、殊現の周りに衛善の氣（タオ）が出現します。

殊現の右腕となった衛善と共に、殊現は徐福を真っ二つにすることに成功します。その瞬間、衛善の顔は骸骨へと変化していました。こちらのシーンは、厳密には再登場とはいえないかもしれません。しかし、衛善の技である試一刀流一位で徐福を破壊することができました。二人の絆を感じさせてくれるワンシーンだったことは間違いありません。

序盤での死亡や様々な理由から、地獄楽の中でも弱いと言われてしまう衛善です。その衛善というキャラクターについて、実際に地獄楽の読者はどのような感想を抱いているのでしょうか？続いては、地獄楽の衛善に関するTwitter上での感想や評価についても、少しだけ紹介します。最後まで生きてる状態での再登場は叶いませんでしたが、読者にとって衛善とはどのような印象のキャラクターなのでしょうか？

地獄楽を読み終えたファンの中には、作品が良かったからこそ衛善の一位という序列に疑問を抱く声もありました。序列の決め方は強さだけを基準としているわけではないため、一位でも無敵の最強キャラというわけではありません。純粋な強さだけを競った序列であれば、序列の変動があると考えられています。強さを発揮する前に退場してしまったからこそ、衛善に対してこうした疑問が生じてしまうようです。

地獄楽を読んで衛善というキャラクターのファンになったからこそ、彼を想う度につらくなる人も多いようです。すでに完結している作品であるため、本編で衛善が生き返るような奇跡が起こることは二度とありません。これからアニメが放送されるため、新たにアニメから地獄楽を知るファンを心配する人の声もありました。

地獄楽の序盤で死亡してしまったために、衛善には出番といえるほどの登場回数がほぼありません。しかし、その少ない登場回の中で衛善というキャラクターを好きになり、応援し続けているというファンの声もありました。アニメ化となってもう一度その姿を見ることができると、喜ぶ人の声もあります。待ち受ける結末はつらいものでありながら、根強いファンがいるキャラクターなのかもしれません。SNS上のファンアートも多数見られました。

序盤で死亡してしまうことが確定している衛善は、アニメ版では古川慎さんが声優を担当します。ジャンプアニメの「鬼滅の刃」でも、1話限りの敵キャラクターに人気声優がキャスティングされ、無駄遣いだと話題になりました。結末を知る地獄楽の原作ファンにとっては、このキャスティングは贅沢な使い方だという声もあるようです。

こちらもアニメ版の声優に関する感想で、古川慎さんは衛善の声にぴったりだという意見もありました。キャスティングを重要視する原作ファンも多く、声優の発表でよりキャラクターをイメージしやすくなったようです。声がつくことで、衛善というキャラクターにますます感情移入してしまう場合もありそうです。

地獄楽の衛善について、死亡した経緯や生きてる可能性、弱いと言われる理由などをまとめて紹介しました。4月からいよいよアニメが放送スタートとなる地獄楽を、まだ読んだことがない人もいるはずです。アニメ化のこの機会に、地獄楽という作品に触れてみるのもオススメです。弱いと言われている衛善についても、自分の目で確かめてみると違った感想を抱くこともあるかもしれません。