【異世界おじさん】おじさんが指輪をエルフに贈った理由は？二人の関係と今後は？

『異世界おじさん』は、殆ど死んでいる先生によるWEBコミック漫画です。KADOKAWAが運営するコミックポータルサイト『ComicWalker』にて、2018年から連載が開始されました。2023年3月現在も連載されており、現在は『WebComicアパンダ』に掲載されています。単行本は第9巻まで刊行中です。

2022年7月からはアニメも放送されましたが、新型コロナウイルスの影響により、放送延期となりました。異世界おじさんのアニメ第1期は全13話で、2023年3月に最終回を迎えています。異世界おじさんの作中には、実在のゲーム会社セガの商品を元ネタとしたエピソードが盛り込まれています。そのような点から、ゲーム好きな人にも話題の作品となりました。

17年間昏睡状態にあった叔父が目覚めたと連絡が入り、フリーターのたかふみは病院に訪れます。目覚めた叔父が「異世界に行っていたと」語り始めたことで、たかふみは叔父の気がふれてしまったのだと思っていました。しかし、実際に魔法を使う叔父を見て、たかふみは叔父の言葉を信じることにします。そして、叔父の映像魔法を使い、彼が体験してきた異世界の冒険を覗くことになります。

男性が女性に指輪を贈ることには、深い意味があるとされています。異世界おじさんの世界でもその習わしは健在で、おじさんの過去の映像を見ていたたかふみも「異世界でも指輪を贈る意味は同じだ」と解説しています。

そのように、指輪のやり取りには深い意味があります。そして、おじさんは異世界おじさんの作中で、知り合いのツンデレエルフに指輪を贈っています。こちらの項目では、なぜおじさんがツンデレエルフに指輪を贈ったのか、その理由を紹介します。

異世界おじさんの作中で、おじさんはツンデレエルフに天星石の指輪を贈りました。この時、なぜかツンデレエルフは激しく動揺しています。なぜそのような行動をみせたのかという理由は、指輪が"天星石"であったことも関係しています。天星石は異世界おじさんの世界において、とても貴重なアイテムです。天星石は世界に7つしか存在しないとても貴重なアイテムで、天星石を売れば、国が1つ買えてしまうほどの希少性を持つ石です。

そのため、指輪につける宝石の中でも最上級の価値があるといえるでしょう。「婚約指輪は給料3ヶ月分」という言葉がありますが、この天星石の指輪は、3ヶ月とは比べものにならないほどの価値があります。そのような指輪を贈られた相手は、「結婚してほしい」といわれていると勘違いしてしまうのも無理はないでしょう。

おじさんは、異世界おじさんのワンシーンでツンデレエルフに天星石の指輪を贈りました。いつもツンデレ対応のツンデレエルフですが、なぜか突然指輪を渡してきたおじさんの行動に、ツンデレエルフは動揺してしまいます。なぜおじさんが自分に指輪を渡してきたのか、その理由ははっきりしないものの、気になっていた人物からの指輪の贈り物に、ツンデレエルフは顔を真っ赤にしていました。

異世界おじさんの主人公であるおじさんは、自分についてまわっていたツンデレエルフに、なぜか指輪を贈りました。その理由はいくつかあります。その1つは「ツンデレエルフに借りを作りたくなかった」ということです。おじさんは、ツンデレエルフに好意を持っていたから指輪を贈ったわけではありませんでした。

おじさんは過酷な現代日本で育ちました。そのため、辛い過去を持っていたのでしょう。あまりの不細工さに、モンスターのオークだと勘違いされ、村人に崖に落とされた際に助けてくれたツンデレエルフの行動に、何か裏があるのだと疑っていたのです。そのため、助けられた時の借りを長く引きずりたくないと思っていました。そのため、偶然手に入れた天星石の指輪を渡して、借りを返そうと考えたのです。

なぜおじさんが異世界おじさんの物語の中でツンデレエルフに指輪を渡したのか、その2つ目の理由は「荷物がかさばるから」です。おじさんは現実に戻るため旅を続けていました。そのため、荷物は極力少なくしたかったようです。指輪においては、そうかさばるものでもないように思えますが、おじさんは自分に不要なものは手放したかったようです。そのため、助けて貰ったお礼という建前をつけて、指輪を押しつけたのでした。

異世界おじさんの作中で、おじさんがなぜツンデレエルフに指輪を渡したのかという理由3つ目は、「ただの記念品だと思っていたから」です。おじさんが見つけた天星石の指輪は、異世界では歴史的な価値がある代物です。しかし、おじさんからしてみれば、ダンジョンのクリア報酬として手に入ったただの記念品です。

天星石が高価な石だとはなんとなく理解していたおじさんですが、後生大切に持っていたいものというわけではありませんでした。そのため、手放すことにためらいはなかったようです。また、以前、お礼として自分の世界の現金を異世界の住人に手渡したところ、呪符と間違えられ暴行を受けたことがありました。そのため、異世界において価値のあるものを渡すことが大事だと学んだのでした。

おじさんから指輪をもらったツンデレエルフは、その名のとおり、最大級のツンデレ対応を見せています。なぜか突然高価な指輪を渡してきたおじさんに、意味がわからなかったツンデレエルフは同様してしまいます。実際、おじさんに深い意味はなかったものの、ツンデレエルフはおじさんが自分に気があるのではないかと期待してしまいます。そのうえ、おじさんが指輪をはめようとしていた指は、左手の薬指でした。

おじさんの元いた世界と同じように、ツンデレエルフの世界でも、左手の薬指には深い意味があるようです。おじさんはその意味を知らなかったため、平然と指輪をはめようとしていました。なぜか抵抗してくるツンデレエルフに、おじさんが「指輪がいらないのか」と言うと、ツンデレエルフはしおらしく「欲しい」と口にしました。

異世界おじさんには、ツンデレエルフ意外にもかわいい女性キャラクターが登場します。そのうちの1人がメイベルです。メイベルは、伝説の竜・魔炎竜を唯一倒せる剣"凍神剣"を守護する氷の一族の少女です。そのため、おじさんと出会うまでは、氷で囲まれた部屋に独りで過ごしていました。

そこへおじさんが現れ、凍神剣なしで魔炎竜を倒してしまいます。そのため、メイベルが氷の部屋にいる必要はなくなり、メイベルは村人によって住処を追い出されてしまいます。そして、自分の生活を一変させてしまったおじさんを追いかけます。

彼女のその後を知ったおじさんは、お詫びの意味を込めて、メイベルが眠っている間に金になりそうな指輪を彼女の指にはめてあげます。しかし、ツンデレエルフの時と同じように、この指輪を渡した意味を勘違いしたメイベルに好意を抱かれることとなってしまうのでした。

おじさんから指輪を贈られた人物3人目は、レグファルゲン商会の当主であるハーゲンという男性です。おじさんは、ツンデレエルフに指輪を渡した際に、ツンデレ対応の彼女の態度を見て、現金の方がいいのかと勘違いしていまいます。そして、指輪を売って金に替えたものをツンデレエルフに渡しました。しかし、ツンデレエルフは、おじさんからもらった指輪を身に着けていたかったため、買い戻すことにします。

その時、ツンデレエルフが金を借りた相手がハーゲンでした。ハーゲンはエルフを支配下に置こうと考える悪徳商人で、ツンデレエルフはその毒牙にかかってしまいました。精霊契約呪符を使ってツンデレエルフをつなぎ止めていたハーゲンですが、おじさんがその契約を解いてしまいます。そして、契約を解除してしまったお詫びとして、おじさんはハーゲンにも指輪を贈ることにしました。

この時、おじさんはわざわざハーゲンの指に自ら指輪をはめてあげています。その様子が意味深な雰囲気を醸しだしていたことから、ハーゲンは「いらない」と拒否しましたが、おじさんの手によって指輪をはめられてしまいます。

その後、ハーゲンは指輪をはずそうとしますが、なぜか抜けません。その理由は、ハーゲンがツンデレエルフとの契約に使った魔法でした。おじさんが契約を強制的に解除したため、行き場をなくした魔法の力が指輪に宿り、なぜか外せない呪いに変換されてしまったのでした。

異世界おじさんのおじさんとエルフの出会いは、魔毒龍に襲われているツンデレエルフをおじさんが助けたことでした。その出来事がきっかけとなり、おじさんの行く先々に現れては、ツンデレ行為をはたらきます。おじさんは"ツンデレ"というジャンルを知らないため、ツンデレエルフの言動の意味に好意が含まれていることに気づいていません。

異世界おじさんの作中で、おじさんはツンデレエルフに思わせぶりな態度をとっています。しかし、実際にはおじさんはツンデレエルフのことを何とも思っていません。それどころか、"ツンデレ"という属性を知らないため、ツンデレエルフのことを「自分に嫌がらせをしてくる嫌なヤツ」だと思っています。

おじさんは、ツンデレエルフのことを気にも留めていません。しかし、一方でツンデレエルフはおじさんのことが大好きです。おじさんの名前を知りたがったり、おじさんからもらった指輪を大事そうに眺めたりと、完全に恋する乙女となっています。また、自分と同じようにおじさんに指輪を贈られたメイベルには、牽制する様子も見られています。

仲間の記憶を消したりと、これまでにおじさんは、個人情報に関してしっかりとした態度を見せていました。そのような彼が、異世界おじさんのコミックス6巻では自分の本名をツンデレエルフに教えています。これまでの助け、助けられといった関係性から、ツンデレエルフに心を許したのでしょう。自分にだけ本当の名前を教えてもらったことで、ツンデレエルフは嬉しそうな表情を見せました。

おじさんとツンデレエルフは、それまで隠していたお互いの本名を打ち明けました。しかし、ツンデレエルフの本名は「スザイルギラーゼガルネルブゼギルレアグランゼルガ=エルガ」と、とても長く覚えにくいものでした。そこでおじさんは、ツンデレエルフが翡翠のような美しい緑色の瞳をしていることから、彼女に"翠"とあだ名をつけます。そして、ツンデレエルフもおじさんのことを本名の"陽介"と呼ぶことにしました。

異世界おじさんの冒頭で、おじさんは1人で現世に戻って来ています。そのため、ツンデレエルフとは異世界で決別してきたのではないかと予想されます。しかし、現世に魔法を持ち込んでいるところを見ると、今後ツンデレエルフが現世に訪れるといった展開もあるかもしれません。

異世界おじさんで、主人公のおじさんを演じたのは、声優の子安武人さんです。子安武人さんは、異世界おじさん以外でも多くのメインキャラクターを演じられている人気声優です。公開されているプロフィールでは、1957年5月5日生まれの神奈川県出身であることが分かっています。以前はぷろだくしょんバオバブに在籍していましたが、1998年に独立し、自身で声優事務所のティーズファクトリーを立ち上げられています。

異世界おじさんに出演する前年の2021年には、第15回声優アワードにて助演男優賞を受賞されています。子安武人さんの異世界おじさん以外の出演作は、下記の『子安武人の主な出演作品や演じたキャラ』で紹介しているので、そちらも合わせて目を通してみてください。

• 高橋涼介（頭文字D）
• クラウディア・ホッジンズ（ヴァイオレット・エヴァーガーデン）
• 手鬼（鬼滅の刃）
• 高杉晋助（銀魂）
• クルル曹長（ケロロ軍曹）
• ディオ・ブランドー/DIO（ジョジョの奇妙な冒険）
• スナフキン（楽しいムーミン一家）
• 星宿（ふしぎ遊戯）
• ペッシェ・ガティーシェ（BLEACH）
• 伏黒甚爾（呪術廻戦）

男性から女性に指輪を贈るというとロマンチックなシーンのように思えます。しかし、異世界おじさんでは、主人公のおじさんがバーゲンセールの如く様々な相手に贈る姿が見られています。その様子に、漫画読者やアニメ視聴者も笑いを禁じ得ないようです。

おじさんが迷い込んだ異世界には、天星石の指輪が7つあるとされています。しかし、物語の中ではおじさんが複数所持していることが判明しています。このことから、異世界おじさんを見た人の間では「7個全部おじさんが持っているのでは？」という意見があがっています。

こちらの方のツイートでは、「1話目に登場していた看護師さんがツンデレエルフなのではないか？」という考察をされています。異世界おじさんの作中では、異世界の住人が現世に登場しているシーンはまだ登場していません。しかし、おじさんが魔法を持ち込んでいることから、異世界の住人が現世に介入している可能性も考えられます。

以上、おじさんがツンデレエルフに天星石の指輪を贈った理由について紹介してきました。おじさんがツンデレエルフに指輪を贈ったのは、「ツンデレエルフに借りを作りたくなかった」「荷物がかさばるのが嫌だった」「天星石の指輪に価値を感じていなかった」といった理由が重なったためでした。

大変貴重な指輪を贈られ、左手の薬指に着けられたことで、ツンデレエルフはおじさんを男性として意識してしまいます。しかし、その後おじさんが他のキャラクターたちにも渡していることを知り、嫉妬する一面も見せました。その後、2人は恋仲にはなっていないものの、本名を教え合う程度には信頼関係を築いています。