ぼっちざろっく！のアニメが炎上した？噂の原因やパクリ疑惑の元ネタを調査

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼっちざろっく！）は、2018年からはまじあき先生がまんがタイムきららMAXで連載している4コマ漫画です。女子高生のバンドをテーマに扱った作品で、元々はまじあき先生が漫画以外の趣味から選ぶ形でテーマが決定されました。人気と共に高い評価を受ける作品で、次にくるまんが賞で入賞した実績を誇っています。メディアミックス展開も行われ、2022年10月からはアニメ化も行われました。

アニメ化の影響で知名度が上がり、アニメ化以降、原作の連載も好調となっています。2023年3月時点で累計発行部数が200万部を突破するほどの人気を集める作品になっているのです。その影響は原作漫画以外の部分にも及んでおり、作中で使用された楽器の売上げ向上などにも繋がっていたりします。また、多くのアーティストからも売れない時代を見事に描いているとして評価されることになっています。

後藤ひとりは、コミュ障で重度の人見知りな性格の女の子です。そんな彼女は中学1年生の頃に、テレビで見たインタビューをきっかけにギターに目覚めます。しかしコミュ障からバンドを組むことは出来ず、動画投稿サイトで活動する形になっていました。高校に入学してすぐ、このままではいけないと学校にギターを持っていた帰り道、ギタリストを探していた伊地知虹夏に声をかけられることになります。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼっちざろっく！）は、その描写がかなり現実を再現された作品としても知られています。中でも作品の中心となる舞台が東京都世田谷区にある下北沢です。その他にも、御茶ノ水にあるイシバシ楽器が、実名のまま作中に登場する形でタイアップをするなどしており、こちらも聖地として扱われることが多いです。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼっちざろっく！）をネットで検索しようとすると、サジェストとして炎上が出てきます。このことからぼっちざろっく！が炎上したと噂になりました。しかし実際には、ぼっちざろっく！は炎上するような出来事は発生していません。ただ、作中の描写や、一部の批判が拡大解釈されたのが原因で、炎上という噂がたった形になっています。

最初のきっかけはわかりませんが、なぜかサジェストで炎上が出るようになったのは、『炎上が予測で出た結果、気になった人が検索した結果』なのではないかと考察されています。

実際には炎上していないぼっち・ざ・ろっく！（ぼっちざろっく！）ですが、なぜ炎上の噂が上がったについての理由は確かに存在します。ここからはなぜ炎上の噂がたったのかについてその原因・理由をネタバレありで紹介していきます。

多くの作品がなぜ炎上するかといえば、理由の1つに作中の表現があります。不適切な発言や一部の人に反感を買いそうなキャラクターの台詞がやり玉に挙げられた結果、炎上するというパターンです。ぼっちざろっく！作中で実際に炎上してもおかしくなかったと言われるセリフが、アニメ1話での虹夏のセリフです。そのセリフとは「普通の女子高生には演奏の良し悪しはわからない」という発言です。

確かに過激な発言であるのは事実ですが、これははまじあき先生の意図したセリフです。このセリフを聞いた後藤ひとりが返しで「炎上しそう」とつっこんでいるのです。作中でもつっこまれていることから炎上まではしていませんが、明確に「炎上」というセリフが入ったからこそ、炎上の噂が立つきっかけになっています。

こちらも炎上というほどではありませんが、ぼっち・ざ・ろっく！（ぼっちざろっく！）の主人公である後藤ひとりが、作中ではぼっちじゃないという批判があります。確かにギターを始めてから3年間も1人で活動していたのですが、ぼっちざろっく！作中ではバンドに入りますし、バンドメンバーと仲良くしている様子も描かれています。これが「ぼっちじゃない！」として批判の理由になっているのです。

しかしこれは、ファンからの愛のある批判だと捉えられることが多くなっており、炎上するほどにはなっていません。実際にぼっちであれば、作品として成り立たないことも十分に理解されている声が多くなっています。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼっちざろっく！）には、作者はまじあき先生が元々バンド好きということから連載が始まっている側面があります。そのため、作中には様々な形で、現実のバンドやバンドモチーフを元ネタにした描写があるのです。その中でも1番わかりやすいのが結束バンドのメンバーの名前の元ネタがASIAN KUNG-FU GENERATIONのメンバーの名前から来ていることです。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONはかつて下北沢で活動していたこともあり、かなりシンパシーのあるバンドになっています。ここまでならただの元ネタという話なのですが、炎上の噂の原因になったのが後藤ひとりの元ネタとなった後藤正文さんです。後藤正文さんは過去に過激な発言で炎上したことがあります。これが元ネタとして利用しているぼっちざろっく！の炎上の噂に、なぜか繋がる結果になっているのです。

様々な理由で、なぜか炎上の噂が上がってしまったぼっちざろっく！ですが、中でも1番大きい理由として考えられているのが、けいおんパクリ疑惑です。ぼっちざろっく！とけいおんは確かに『女子高生バンドがテーマ』『掲載誌も同じきらら系列』ということで共通点はあります。けいおんを知っている人であれば、意識するなというのが無理といわれても不思議ではないのです。

実際、作者のはまじあき先生も、連載にあたってけいおんはかなり意識しており、差別化を図ったことをインタビューで答えていたりします。

似ている点があるのは間違いないぼっちざろっく！とけいおんですが、明確な違いとして考えられている点もあります。ここからはぼっちざろっく！とけいおんの違いについて、ネタバレありで紹介していきます。

大きな違いの1つとして考えられているのが、ぼっちざろっく！の主人公後藤ひとりと、けいおんの主人公平沢唯の性格の違いです。後藤ひとりは、陰キャでぼっちという性格で、頼まれたら断れないタイプです。実際に最初に結束バンドに参加したのも虹夏に頼まれたからです。最終的には本人もやる気になっていますが、かなり受動的な動きが多いのが後藤ひとりの大きな特徴になっています。

対して、けいおんの主人公である平沢唯は、天然ではありますが、明るく自らのやりたいことのために動くエネルギッシュな性格をしています。時には周囲を巻き込んででもやりたいことを実行する行動力を持っているのです。けいおんにおいては平沢唯がわがままに近いことを言って、それを周囲が叶えるのもお決まりになっており、明確に後藤ひとりにはない属性を持っています。

2人のわかりやすい違いとしては、学校での様子もあります。バンド仲間とは仲良くできている後藤ひとりですが、学校では未だに1人です。対して平沢唯は、1番仲が良いのはバンド仲間ですが、それ以外にもたくさん友達がいます。名前のあるキャラクターこそ真鍋和くらいですが、細かな描写でクラスには他にも友人がいる様子が描かれているのです。

余談ですが、はまじあき先生は当初、後藤ひとりを普通の女子高生として描きました。しかし担当編集から明確にけいおんの平沢唯と差別化した方がいい、という話があった結果、現在の後藤ひとりの性格になったことが明らかになっています。また性格は正反対な2人ですが、ギター担当という点以外にもそれぞれのバンドで、なぜか作詞を担当しているという共通点も持っていたりはします。

主人公の性格を正反対にしたように、もう1つ明確な違いとして意図的に描かれているのが、けいおんがあくまでも高校の部活であるのに対し、ぼっちざろっく！ではライブハウスでの活動がメインに描かれている点です。そもそも後藤ひとりと喜多郁代は秀華高校、伊地知虹夏と山田リョウは下北沢高校と、通っている高校も違います。そのため、学校のイベントなどは、基本的には描かれないのが特徴になっています。

その代わり、ぼっちざろっく！では、結束バンドの活動するSTARRY以外にもライブハウスを登場させる、他のバンドを描くなどして幅を広げています。対してけいおんでは、学校の部活という点を最大限活かして描いており、季節イベントや、学校行事も積極的に描く作品になっています。新歓ライブや修学旅行など、高校生活を楽しみながらバンドをしているのがけいおんの特徴になっているのです。

ぼっちざろっく！の大きな特徴は、特にアニメにおいて、演奏される曲には多くのバンド、音楽関係者が関わっているという点があります。そのため、作中で使用される楽曲は、どちらかといえば正統派なロックソングが多いのです。対してけいおんは、OPとEDで雰囲気は変わっているものの、その雰囲気はアニソンであることを意識した味付けが多くなっています。

アニメ劇中で結束バンドと放課後ティータイムがそれぞれ演奏する楽曲を比較しても、放課後ティータイムの方がどちらかといば高校生でも引きやすいメロディーラインになっています。この音楽性の違いはキャラクター性の違いもありますが、音楽制作会社の影響も大きいのではないかと考察されています。

なぜ音楽制作会社の影響が大きいのかといえば、ぼっちざろっく！の楽曲を製作した音楽制作会社アニプレックスはソニーミュージックの子会社であるためです。対してけいおんの楽曲を製作したポニーキャニオンはフジテレビの子会社になっています。ソニーミュージックには多くのアーティストが所属しているため、より実際のロックに近い楽曲になったのではないかと考察されています。

ぼっちざろっく！は扉絵に元ネタを用意するのが多くのパターンになっています。始めて元ネタのある扉絵が描かれたのが2話の扉絵です。2話の扉絵では、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの楽曲『リライト』のMVのワンシーンを元ネタにした扉絵になっています。ただ2話の時点ではまだ喜多ちゃんが合流していないこともあり、人数には差があったりします。

3話の扉絵の元ネタになったのがKANA-BOONの『盛者必衰の理、お断り』という楽曲のMVのワンシーンを元ネタにしています。桶に入るひとりのポーズ、後ろでやかんを持った山田と虹夏という構図は完全再現とも言える扉絵になっています。

5話では、後藤ひとりと喜多ちゃんの2人が描かれる扉絵になっていますが、こちらも元ネタのある扉絵になっています。元ネタになっているのは、フレデリックの『オドループ』という楽曲のMVです。後藤ひとりと喜多ちゃんのギターの持ち方などはもちろん、背景の様子なども細かく再現されていたりします。

6話の扉絵では、始めて結束バンドのメンバーが揃っての扉絵になりますが、なぜか4人で釣り糸を垂らしている扉絵になっています。この扉絵の元ネタはクリープハイプの『イト』という楽曲のMVが元ネタになっています。

7話の扉絵は、それぞれに切り取られたカットが特徴的な扉絵になっていますが、こちらも元ネタがあります。この扉絵の元ネタは、UNISON SQUARE GARDENの『シュガーソングとビターステップ』という楽曲です。NISON SQUARE GARDENは3人組のバンドですが、ちょうどギターの斎藤宏介さんだけ、ギターの手元だけが映るカットがあるので、そこに後藤ひとりを採用することで結束バンドで上手く再現した扉絵になっています。

ここまで紹介したように、多くの話で元ネタのある扉絵が描かれているぼっちざろっく！ですが、1話と4話、8話はオリジナルの扉絵になっています。しかしそのうち、4話と8話のどちらの扉絵も、細かく見てみると元ネタがあるものがあるのです。4話では背景のポスターに元ネタが仕込まれており、8話ではCDやDVDのジャケットに元ネタのあるものが使われるなどしています。

そのため、厳密に完全にオリジナルなのは、なぜか1話しかないとも言える状態になっているのがぼっちざろっく！の1つの特徴になっています。1話の扉絵がなぜ完全オリジナルだったかに関しては不明ですが、連載1話目だったので抑えたのではないかとも考察されています。

ぼっちざろっく！に登場するキャラクターの名前は元ネタのあるものが多いです。わかりやすいのは、上記でも紹介した結束バンドのメンバーで、全員がASIAN KUNG-FU GENERATIONのメンバーの名前が元ネタになっています。後藤ひとりが後藤正文さん、喜多郁代が喜多健介さん、山田リョウが山田貴洋さん、伊地知虹夏が伊地知潔さんが元ネタになっています。

結束バンド以外にも、廣井きくりと彼女の属する「SICK HACK」のメンバーの名前は、八十八ヶ所巡礼というバンドのメンバーの名前が元ネタになっていたりもします。

ここまで紹介してきた分かる通り、作者のはまじあき先生はアジカンことASIAN KUNG-FU GENERATIONの大ファンである可能性が高いです。名前の元ネタや扉絵の他にも、アニメぼっちざろっく！のサブタイトルの元ネタになっていたりもします。さらにアニメ12話では、エンディングテーマにASIAN KUNG-FU GENERATIONの『転がる岩、君に朝が降る』がカバーで入るなどしています。

ここまで強いメッセージがあれば、はまじあき先生がASIAN KUNG-FU GENERATIONのファンじゃないという方が無理があるとされるほどです。実際には、はまじあき先生は、ASIAN KUNG-FU GENERATION以外にもバンドに対しての造詣が深いからこそ生まれた作品であるともいえます。

ここからは既に原作ぼっちざろっく！やアニメぼっちざろっく！を視聴した人の感想をネタバレありで紹介していきます。ぼっちざろっく！の炎上はあくまでも噂レベルであり、実際には炎上していませんが、サジェストに出てびっくりして調べた人が多いのではないかと考察されています。近年ではなにが理由で炎上するか分からないので、なぜ炎上したのか原因が気になったとする声も見られています。

この記事でも紹介したように、一応原因や理由をクローズアップすることは出来ますが、実際には、かなりこじつけが過ぎるとする声が多いです。いくらSNSの影響で炎上しやすくなったとはいえ、これは原因とはいえないとする声が多く、逆に面白がっている人が増える結果になっています。

特に、けいおんに似ているのが原因とされることに関しては、かなり疑問点があるとする声が多くなっています。確かにテーマこそ同じではありますが、テーマが共通の作品は他にもたくさんあり、いくらなんでもガールズバンドがテーマになるだけで炎上はありえないとする声が多くなっています。他の原因にも言えることですが、そもそも作品を見ずに人気だけで言われているのでは？と嫌悪感を示す感想も見られています。

元々ぼっちざろっく！が注目されるきっかけとなったアニメですが、同じ2022年秋クールは元々知名度を集める作品がラインナップされていました。その結果、ぼっちざろっく！は放送開始時点では注目度が低かったのです。それがアニメの放送の度に盛り上がっていく構図となったので、その様子からなぜか炎上と捉えられたのではないかとも考察されています。

この記事で紹介してきたように、炎上はあくまでも噂であるぼっちざろっく！ですが、炎上するような理由・原因といえることが全くないとはいえないともされています。特に、積極的にバンドを元ネタにしたり、実際の場所を描いているだけに、そちらでなにか問題が起こる可能性があるのではないかと心配する声も見られる結果になっています。

実際に、また作中では当たり前に行われている行為が、過去に実際のバンドで炎上した例もあったりと、火種が全くないとも言えないともされています。また聖地巡礼によって元の雰囲気が壊されるのではないか、その流れで作品自体が炎上するのではないかとする声も見られます。総じて好きな作品だけに下手な理由で炎上してほしくないとする声も多いです。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼっちざろっく！）の炎上は、噂が広まっているだけで決して炎上はしていません。原因・理由と言われている内容も無理矢理こじつけたと言っても過言ではないようなものになっており、どれも炎上するほどの原因にはなっていないとされています。その反面、実際には炎上していないだけで、炎上してもおかしくなかったと言われる原因があるのもまた事実であるとされています。

結果的には炎上していないにも関わらず、検索候補などに表示されることで検索される機会が増えているというのが真相とする声もあります。その界隈では当たり前のように行われていることでも一般からみれば炎上原因になるのではないかとする声も挙がるほどで、心配する声も見られています。まだぼっちざろっく！を見ていない人は安心して視聴してみましょう。